KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

歴史

軍師官兵衛ー最終回感想 久々に見ごたえあった戦国物

ここのところ政治、選挙関係の記事ばかり書いていましたが、久々に歴オタモードに戻ります。 本日、軍師官兵衛 最終回終わりました。戦国物はここのところ、「天地人」とか「お江」とかはっきりいって駄作がつづいたのですが、結論からいって今回の「軍師官…

軍師官兵衛ー私の徳川家康論

軍師官兵衛ーいよいよ徳川家康が「天下取り」に動きそれを阻止しようとする石田三成との対立が激化します。そして豊臣家を支えていた前田利家が死去したあと、黒田長政、加藤清正、福島正則を始めとする七将が、石田三成を襲撃を計画、それを辛くも逃げた三…

軍師官兵衛ー坂口安吾の描く官兵衛と秀吉

軍師官兵衛ーついに晩年殆ど狂人に近かった秀吉が他界しました。また秀吉と官兵衛の最後の会見、実に見ごたえがありました。前回の「秀吉」の時と比べ、人間味や狂人ぶりをいかんなく演じた竹中直人、そしてそれに一歩も引けをとらない岡田准一の官兵衛、こ…

黒田熊之助について

軍師官兵衛ー昨日の「秀吉の最期」で官兵衛の次男、熊之助が事故により船が転覆し死亡する様も描かれました。当ブログでも黒田熊之助に関するアクセスがかなり集中したので驚きましたが、ここで少し詳しく黒田熊之助について書きたいと思います。とはいえ、…

軍師官兵衛ー淀殿と秀頼を始めとする子供達

軍師官兵衛 今日は豊臣秀次が切腹、(遺児(4男1女)及び側室・侍女ら併せて39名が処刑)という秀吉政権の中でももっとも痛ましい事件が起きました。この秀次粛清の理由はいまだにわかっておらず、秀吉の晩年の狂気を象徴する事件です。結果的にただでさえ少…

軍師官兵衛ー検証石田三成の讒言とは

軍師官兵衛 今回は石田三成の讒言(ざんげん)によりとうとう千利休が切腹する場面が描かれました。千利休の切腹の理由については諸説ありますが、軍師官兵衛では利休の諫言を秀吉が認めず、蟄居→切腹させたという説を取っています。ただいろんな説を見まし…

軍師官兵衛ー「小田原の落日」−秀吉の「一夜城」

軍師官兵衛、本日は秀吉の小田原攻めの模様ーそう第一回の「軍師官兵衛」の時に最初に岡田准一扮する官兵衛が出てきたあのシーンです。第四十回目でようやく出てきたわけですが、まさか北条氏政が「天地人」の時と同じ伊吹吾郎とは、 これって何か意味がある…

豊臣家の滅亡は既に秀吉時代に始まっていたー有力家臣を失った秀吉

久々に軍師官兵衛の記事です。秀吉の命により黒田家が生き残るために宇都宮家を滅ぼさざるを得なかった模様が描かれましたが、このころから官兵衛の心は秀吉から離れはじめます。またすでに加藤清正、福島正則と石田三成の深刻な対立が芽生え始め、また茶々―…

軍師官兵衛ー不敗の名将 吉川元春

軍師官兵衛ー今週はいよいよ官兵衛が九州攻めでキリシタン大名の大友宗麟を圧迫する島津軍を戦うため、出陣をしぶる毛利の両川の吉川元春を官兵衛が説得する模様がえがかれました。同じく名将といわれる島津義久、義弘兄弟を擁する島津軍には吉川軍の参加が…

軍師官兵衛ーキリシタン大名と高山右近

軍師官兵衛ー今回は荒木村重改め道薫の心の傷により秀吉の元を追放され、その道薫の心情を察するがゆえに思い悩む官兵衛にキリシタンの洗礼を高山右近によって進められる場面が描かれました。ここで生田斗真演じる高山右近、戦国時代の代表的なキリシタン大…

明智光秀ー謎多き人物と南光坊天海説

軍師官兵衛ー先日の「中国大返し」の模様から一気に山崎の合戦まで描きましたが、ここまで描くとはいささか私も予想外でした。 意外にテンポ早いですね。さて戦国ものを描くときにやはり、この明智光秀について書きたいと思いましたが明智光秀は出自も謎であ…

軍師官兵衛ー官兵衛の秘策ー中国大返し

軍師官兵衛、先週は前半のクライマックスともいえる本能寺の変 戦国時代最大の謎といわれるこの事件、演じた江口洋介も明智光秀を演じた小朝もよかったですね。そして明智の謀反気を煽っておきながら日和見を決め込むいやらしい公家たち。 徳川家康の側近た…

高松城水攻めー戦国大名は土木建築の専門家

軍師官兵衛ー先週から高松城水攻めの話が出てきていよいよ本能寺の変前夜となります。毛利の家臣清水宗治が城主を勤める備中高松城は当時数少なかった低湿地を利用した平城(沼城、ぬまじろ)であり、鉄砲・騎馬戦法にも強かったため、官兵衛が中国の春秋時…

軍師官兵衛ー日本に来たアフリカ人弥助

「軍師官兵衛」 今日は絶頂期にある信長の様子を描いていましたが、何となく日本史最大の謎の1つ、本能寺の変のお膳立てが徐々にできあがっているように思います。本能寺の変に関しては当ブログでも以前書きましたので詳しくは書きません。詳しくはこの記事…

軍師官兵衛ー実は残酷な兵糧攻め

軍師官兵衛、今日は官兵衛が軍師に復帰し足掛け二年かかった別所氏の三木城を落とすシーンがありました。世に云う「三木の干殺し」ですがこれに関しては後で述べます。また三木城が落ちたところで小寺政職は御着城を捨てて中国地方へと逃げました。ドラマで…

軍師官兵衛ーだしの遺児? 浮世絵の祖の岩佐又兵衛

軍師官兵衛、当ブログでもアクセスが多かった荒木村重の正室(継室)だしがとうとう処刑されてしまいました。ドラマでも描かれていましたが実際には荒木一族はもっと残酷な殺し方をされていたようで、その模様は「立入左京亮宗継入道隆佐記」に記されていま…

竹中半兵衛重治について

軍師官兵衛ー官兵衛が有岡城の土牢に幽閉され、しかも村重の策略で村重に冷淡だった万見仙千代*注(重元)が討ち死にする一報を聞いて信長が官兵衛が寝返ったと思い込み、人質の松寿丸を殺すことを命令するという見ていて辛いシーンではありますが、そこで官…

軍師官兵衛ー荒木村重の悲劇と奸臣中川清秀

※この記事は「ネタバレ」を含みます。知りたくない人は読まないでください軍師官兵衛ー今回はいよいよ荒木村重の信長への謀反に向かういきさつを描いていますが、これから軍師官兵衛の中でももっともやりきれない、辛いシーンが続くことになります。戦国の中…

面倒見もよく情に厚かった「軍師」黒田官兵衛

久々「軍師官兵衛」の記事です。今日は上月城を見捨てろという信長の非情の命令で、このブログの記事でも紹介した山中鹿助が毛利に殺害される模様を描いていました。それを悔やむ官兵衛に「軍師たるもの、事態を冷静にみて情に流されてはいけない」と竹中半…

軍師官兵衛ー「我に七難八苦を与えたまえ」の山中鹿助登場

久々軍師官兵衛の記事今回は秀吉軍の中で官兵衛が竹中半兵衛とともに「両兵衛」と称され毛利側の城を落としていきますが、その中で官兵衛の妻 光(てる)の姉が嫁いだ上月景貞の居城の上月城を攻略、上月景貞が宇喜多直家の謀略で家臣に殺されてからは姉の力…

軍師官兵衛:毛利小早川隆景と「おねの信長直訴」事件

久々軍師官兵衛に関する記事です。本日は毛利勢5000が小寺領内に攻め行った模様を黒田官兵衛が僅か500で撃退した様子が描かれました。世にいう英賀合戦で、百姓に旗を持たせ奇声を上げさせあたかも大軍勢が来たかのように装ったのも史実通りです。信長の官兵…

軍師官兵衛ー「秀吉という男」と秀吉の「家臣」

軍師官兵衛、業務多忙で先週は書けませんでしたが、早くもナレーションが先週から変わってました。やはり普通のアナウンサーのナレーションの方が違和感なく聞くことができます。藤村さんには申し訳ないですがこれで官兵衛の問題の1つは解決されました。あ…

軍師官兵衛ー室町幕府と足利義昭

軍師官兵衛ー本日は都知事選の関係で一時間早い放送でしたが、本日は信長がいよいよ足利義昭を追放する場面、そして官兵衛が堺に旅した時に偶然会った一回の浪人だった荒木村重が摂津茨木城主に取り立てられる様子が描かれました。この荒木村重の城で後に官…

軍師官兵衛「死闘の果て」の不敗伝説とナレーター藤村志保さん降板

軍師官兵衛ー今日は官兵衛の「青山・土器山の戦い」の模様を描いていましたが、その前に驚くべきニュースが飛び込んできました。「軍師官兵衛」のナレーターの藤村志保さんがナレーションを降板(!!) http://www.asahi.com/articles/ASG1Y55P2G1YUCVL012.html…

軍師官兵衛ー黒田二十四騎、黒田八虎

軍師官兵衛ー今日は官兵衛の初陣の話でしたが前回当ブログだけでなく多くの人が藤村志保さんのナレーションについて批判していましたが、今回はそれを意識してか少し控えめに聞こえました。それでも出てくる時はまだ気になりますね。困ったもんです。役者は…

軍師官兵衛第一回放送感想ー既に気になる点2つ

NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」 今日からオンエアで第一回の放送を見ました。普通一回だけの放送ではあまり評価をすることは避けるんですが今回は第一回にして早くも気になってしまった点が2点ほどありましたので書かせていただきます。といいますのも「八重…

黒田官兵衛ー黒田如水について

さて、今日からNHKの今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」が始まりましたが、第一回の感想は次の日記に書くとしまして、まず黒田官兵衛孝高(よしたか)について予備知識として書いておきましょう。 文字通り福岡藩52万石の開祖であり、明治まで続いた黒田家の礎…

影武者徳川家康の世良田二郎三郎の世良田氏

新年あけましておめでとうございます。正月に入ると箱根駅伝以外はこれといったテレビ番組がないのでDVDで映画を見るか、するしかないんですが一応テレビ東京で隆慶一郎作の「影武者徳川家康」をやっていたので取りあえず現在見ています。この小説はだいぶ前…

いわゆる「歴オタ」になったきっかけ

八重の桜が終わって1週間以上、今年は久々に「名作」といっていいクオリテイのドラマだったのでなくなってしまうのが寂しいけど、結果として今年は例年以上にいろんなことを書いてしまった。まあ私はいわゆる「歴オタ」の範疇に入ってしまうのだろうと思われ…

八重の桜 最終回感想ー私は諦めねえ

八重の桜 本日最終回の放送が終わりました。一年間とても楽しませていただきました。 キャスト及びスタッフの皆さん。お疲れ様でした。まず一年間通しての感想ですが、正直始まった時はそんなに期待していませんでした。ただ母方のルーツが会津藩士というこ…

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