衆議院選挙中、折角自民党が「裏金問題」や「統一教会」で躓いているこの時期だが、政権交代の絶好のチャンスのこの時期に野田元首相の立憲民主党新代表就任で「野党共闘」体制が事実上崩壊してしまっている。
■「野党共闘の空気は完全に変わった」東京の30小選挙区のうち11で立民・共産「競合」 衆院選公示
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正直、私は当初立憲のこの方針転換に大きな失望を覚えた。前回、前々回と野党共闘路線を堅持してきた立憲民主党が「安保法制」や「消費税」に関して自民党寄りともとれる政策に方針転換した。
無論立憲のリベラル派の間でも反発が起きた
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私もどちらかというとリベラル派よりなので今回の路線変更に大きな疑問を持った。
だが共産党との共闘で、成功した場合もあったが政権を狙うにつれてそれで本当にいいのか?という疑問も出てきた。確かに共産党との共闘をしてきた関係で立憲に共産党の票がはいってきたことも事実であり、小選挙区で野党がばらけるより単独の候補で自民党や公明党の候補と選挙で戦った方がいいに決まっている。
しかし今回は選挙協力の協議も殆ど行わないまま、衆議院選挙に突入した。実はこれで政権交代への道筋が途絶えたと最初は私も思っていた。ところが必ずしもそうともいえないことが見えてきた。
ポイントはやはり共産党、である。
次の記事は共産党についてだが、決して共産党をデイスっているわけではない。比較的冷静な分析で共産党の支持、とりわけ有権者についての共産党に関する支持について分析している。
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リベラル派にとって「共産党アレルギー」なる言葉は連合の芳野会長のような層の反応にも受け取られるが、実は一般の有権者の間にも「共産党アレルギー」は存在する。
「共産党アレルギー 。本当に、そんなアレルギーが存在するのだろうか。
私たちは、NHKが実施した出口調査をもとに、探ってみた。その結果見えてきたのは「共産党アレルギー」の意外な実像だった。
特に年代ごとの差が非常に大きいことが判明した。

70代以上では、共産系候補と非共産系候補の差は、比較的小さく健闘が目立つ。反対に、30代から60代、特に40代、50代では「共産党アレルギー」が強い傾向が読み取れる。そして10代、20代は支持の感情もなければ、拒否の感情もない、要するに共産党に関心がない人が多い。
つまり共産党を支持し投票する人は60代以上しかいない、という衝撃の事実だ。

勿論別の問題として10代、20代の選挙に行く率が低い、というのもあるが、支持年代の関係で共産党の票が考えたほど各選挙区において影響が大きくはないということもできる。
つまり共産党との野党共闘は一定の効果がある場合はあっても政権を復すほどの効果がないということである。なぜなら政治家だけでなく有権者の間にも確実に「共産党アレルギー」が存在するからだ。
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共産党は戦前から存在する政党であり、古い体質が垣間見えるところが確かにある。と同時に「イメージ」の問題も大きい。日本人は特に「イメージ」に流される傾向が強いだけにこの問題の影響は大きいかもしれない。「立憲共産党」などというくだらない揶揄も選挙戦ではやはりボデイ―ブローのように効いたのかもしれない。
もう1つの問題として有権者の支持層の一般的な分布である。
一般的に自民の支持層は有権者の3割前後でこれは今回の「裏金問題」だけでなく議員汚職、その他多くの問題を自民党が起こしてもぶれずに支持する人たちが有権者の3割は必ずいる、という点である。これは毎回の世論調査の政党支持率を見てもほぼ同様な傾向をみることができる。

リベラル層は立憲だけでなく社民党、共産党、そしてれいわ新選組すべてを合わせてもだいたい有権者の2割にとどまるという。となると投票率が5割代だと必然的に自民党が有利になる。リベラル層がどう頑張っても投票率が6割を超さないと不利になることが数字的にも証明されることになる。
実は中道、中間層が一番多い、そしてこの中間層の動きが選挙情勢に大きく影響する。
前回の2021年の選挙結果をよく見てみよう。この選挙では裏金問題のような問題はなかったし、選挙戦では野党共闘のレベルがかつてないほどまとまって選挙戦に入った。しかし野党共闘連合の敗北に終わった。
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理由はこの選挙で「維新」が信じられないほどの得票数を伸ばしたからである。
実は大阪以外の維新の候補を見ると「旧希望の党」出身者が多いことがわかる。つまり反自民の有権者だが同時に「共産党アレルギー」を持つ層が「維新」に投票したため、立憲の得票数がその分減ってしまった。
というのもリベラル派の統一だけでなく、「中間層」への対策を怠ったばかりに大敗北につながったのである。自民や公明の支持が広がって選挙に勝ったわけではない。
先日の都知事選でも立憲と共産党が野党共闘で協力し合った、蓮舫候補が小池都知事に勝てないまでも肉薄するかと思われた。しかし結果は考えもしなかった「石丸候補」が蓮舫を追い抜いて二位になってしまったのである。
石丸候補についてとやかくここでは言わないが、中間層の大部分が石丸候補に投票したためにこうなった、という風に考えるしか説明がつかない。
今回の選挙で3年前の野党共闘や都知事選のような野党共闘はない。しかしこの中間層を意識した選挙戦という戦略はもしかしたら間違っていないのかもしれない。野党共闘をあれほど叫んでいた小沢一郎ですら今回の野田氏の選挙戦略を支持しているのもそういった分析結果を受けた上での結果かもしれない
無論本日時点(2024年10月22日)では今の分析が本当に正しいのかはわからない。結果は今度の日曜日には出る、その時にどういう結果がでるか