KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

鎌倉殿の13人ー頼朝の死の謎ー暗殺説も絶えない殺戮の限りを尽くした男

鎌倉殿の13人、いよいよ今回で頼朝が死にました。

義経、範頼という実の兄弟から叔父にあたる源行家、従兄にあたる木曽義仲とその子の義高、さらに奥州藤原氏、平家といわば殺戮の限りを尽くしたといっていい源頼朝(もっとも先週亡くなった源範頼は「実は殺されていない」説も有力な説として存在します。)

源氏の中でも河内源氏といわれる清和源氏嫡流は頼朝の祖父の為義以降、親戚同士の殺し合いが絶えず、天寿を全うした人間は殆どいない、という事実があります。この頼朝の死も当時の源氏に関する貴重な史料となっている『吾妻鏡』にも頼朝の死に関する記載が全く無いことから、逆にさまざまな説が存在します。

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吾妻鏡』は「落馬」、『明月記』『愚管抄』『百錬抄』は「病死」、『猪隈関白記』は「飲水の病」、『承久記』は「水神に領せられ」、『保暦間記』は「源義経安徳天皇らの亡霊を見て気を失い病に倒れた」と記していますが、どれも決めてはありません。

また落馬をしたのはどうやら事実のようですが、落馬が原因で死亡したとは書いておらず、ドラマでは落馬してすぐ死んだかのように描かれていますが、建久9年(1198年)12月27日に落馬して建久10年(1199年)1月13日に死去とされていますので、実際には落馬してから死去まで2週間半もあります。(しかもドラマでは描かれていませんでしたが、死の2日までに出家しています)それを考えると落馬が原因の死亡とは考えにくいですね。何らかの原因で落馬したわけですが、問題はそれが体調の変化によるものなのか、暗殺によるものなのかは現代では確認のしようがありません。

享年52歳、兄弟の中では一番の長生きではありますが、果たして死因は病気なのか、暗殺なのか、暗殺であれば河内源氏嫡流で自然に寿命で亡くなった人物は一人もいない、ということになりますが、果たしてどうでしょうか?

亡霊説も呪い説も後を絶ちません。

まあこれだけ殺した人ですからね

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とはいえ、頼朝が死んだことで殺し合いがこれで終わり、とはならないんですね。

寧ろ鎌倉幕府内の殺し合いはこれからが本番です。

正直、鎌倉市内のあちこちで有力御家人が滅亡していますので、それを考えると結構鎌倉市って怖いかも

鎌倉市13人ゆかり散策コース

www.trip-kamakura.com

参院選公示ー投票に行かない人自分の頭で考えない人によって生活はますます破綻に、そして「戦争できる国に」ーなんてことにならないように

コロナが落ち着き始めて、おかげ様で業務が多忙になったため参院選の公示より3日遅れてのブログ記事になってしまった。

既にマスコミ各社の世論調査で与党過半数獲得、大勝であるかのような報道をしているがまだ選挙戦は始まったばかりである。あたかも決まったかのような報道の仕方はいかがなものかと思う。

なぜみんな選挙にいかないのか?

投票したい人がいないからいかない?

そしてSNSを始め総務省の告知で「投票にいきましょう」といった類の投稿や広告がたくさんでているが、 といくら言っても行かない人がいる。寧ろ投票促せば促すほどほど頑なにいくのを拒む人が多い。「投票したい人がいないからいかない」と投票しない権利を正当化する人いるがそういう人達が今回の選挙の中身についてきちんと理解している人はどれだけいるんだろうか?

一人ぐらい行かなくても大して変わらない

 「一人ぐらい行かなくても大して変わらない気がする」? そう考える人が国民の半分近くいるから問題なのだ。自分一人くらい、というのが自らの権利を放棄することを自己正当化することになっている。

では皆さんに聞きたい

皆さんの暮らしはここ10年でよくなったか?

特にコロナ禍が影響して一部の分野の仕事を除いて「暮らしに余裕ができた」という人達は少ないだろうと思うがいかがだろうか?そうした状況にも関わらず自民党与党は企業や金持ち優先の政策を取り続け、多くの人が何らかの困りごとを抱えている人達に対して有効な策を打とうとしていない。

最低賃金に関しても、物価の急上昇に対しても与党は冷たい。各政党の最低賃金に対する姿勢は以下のとおりである。

日本人は自分の頭で考える人が少ないから、周囲の雰囲気とか「みんなが自民党だから」といった理由で与党に投票する人が多いようだ。

だがちょっと待ってほしい

最低賃金1500円、それを全国一律にすることに対し自民、公明は反対、立憲民主党共産党社民党、れいわ新選組は賛成である。

今回の選挙の争点って何。何もないでしょ?、ではない

いやいやとんでもない。今回の選挙は国民の生活が破綻するか、しないか。日本がダメになるか。生活が苦しいうえに増税するか減税するか、の大きな瀬戸際である。

わかりやすくするためにざっくりと今回の各党の政策を分けると

           与党(自民党公明党)    野党(立憲共産社民れいわ)

消費税その他減税   × 減税しない      5%引き下げ

                           トリガー条項発動

インボイス制度廃止  × 予定通り実施     廃止

(中小企業の経営圧迫)

憲法改正        早急に実施      ×性急な改正に反対

(実際には改悪)

ジェンダー平等LGBT     × 反対         賛成

原発             × 推進       再生可能エネルギー

防衛費増大      賛成       × 反対

ざっくりだがちょっとみただけでこれだけ出てきている。

そして1つ1つがあなたの生活に間違いなく影響してくる。上記のことを全く別世界のように考えている人がいるようだが、そんなことはない。上記のどれも確実にあなたの生活、人生に確実な影響を与える極めて大事なものなのだ。

特に消費税。

消費税は政府の話だと社会保障に使うため、ということになっている、しかし

実際に消費税は20%しか社会保障に使われておらず、あとの80%は政府のやりたいようにやっているのが現実。

だから消費税が上がったにも関わらず社会保障がこうなっている

こういう政治をやめさせることができるのはあなた自身である。

だから投票にいかない人は自らの生活破綻、困っていることに対して何も改善する意思がない、改善しなくてもいい、といっているのに等しいのだ。

そうはいってもいくら言っても投票しない人は少なくないだろう。特に私の記事など屁とも思っていない人が多いかもしれない。

でも投票率が高くなれば変わるのだ。そういうことが少しでも起きることを願ってやまない。

最後にこの映像

youtu.be

政府のプロパガンダ機関に堕ちたマスメデイア―内閣不信任案で立憲民主党のネガテイブキャンペーンを展開

今週立憲民主党細田議長のセクハラ疑惑、および岸田内閣の経済政策(とりわけインフレ対策への「無為無策」)を批判して、内閣と議長の不信任案を提出し、6月9日衆議院本会議で審議された。

勿論、衆議院では与党が圧倒的多数なため否決されるのはわかっていたが、今回は時事通信を始めマスコミが立憲民主党に対して批判の集中砲火をあびせた。

いわく「パフォーマンス」とか「やったふり感」

特に時事通信の批判はすさまじく、徹底的な立憲民主党へのネガテイブキャンペーンといっていい苛烈なまでの批判だった。

www.jiji.com

だが待て。

細田のセクハラ疑惑にせよ内閣の政策に多大な問題があれば不信任案を提出するのは極めて当然である。それは不信任案提出自体が与党への圧力になり、政治に緊張感を生む意味でも逆に非常に重要な要素である。

今回は与党支持者だけでなく、一部リベラル系までこの時事通信の大ネガテイブキャンペーンに押されて「否決されるから無駄」「パフォーマンス」「やったふり」といった論調がSNSでもかけめぐった。

だが「否決されるから無駄」だから不信任案など提出すべきでない、というのは与党の政策がどんなに酷くてもそれを甘受、静観し政府を批判する野党の責任を果たさなくてもいいといっているのと同じことである。

それにしても今回の時事通信だけでなく、それに便乗したマスコミの立憲民主党へのネガテイブキャンペーンは客観的にいって異常である。なぜ異常かというと

1.過去否決の可能性が高いのはわかっていても野党が内閣不信任案を提出してもそれをマスコミは"茶番"とは言わなかった。しかし今回はなぜこうも露骨なほどのネガテイブキャンペーンを展開する?

そう。 こういうケースは過去何度もあった。しかし「パフォーマンス」「茶番」といったマスコミ関係者はいなかった。しかし今回はなぜこれほどまで苛烈なまでの批判が出たのか?

まず今回のネガテイブキャンペーンを大々的に行ったのが時事通信、というのが実は胡散臭い。時事通信電通の関連会社であり、電通自民党の選挙関係の広報活動を大々的に展開している会社である。

つまり政府のプロパガンダ拡散は寧ろ主力業務といってよく、それが今回これだけ激しいネガテイブキャンペーンを行ったのは「この機会に立憲をつぶせ」といった意図も感じるのは私だけだろうか?いずれにせよ見えない力が働いている感じがする。

2.立憲が他の野党から「孤立」しているかのような印象操作を行っている。衆議院で共闘した野党4党で今回不信任案に同調しなかったのはれいわ新選組のみである。

今回時事通信を始めとする報道のどこが酷いかというと露骨ともいえる印象操作が実に酷い。不信任案に賛成したのは立憲民主党だけでなく共産党社民党、そしてリベラル系無所属議員と賛成に回っている、つまり立憲民主党だけでないのだ。しかしマスコミはあたかも立憲のみが不信任案に賛成したかのような間違った印象操作を報道で与えている。

そもそも維新の会は野党というより与党の補完勢力に限りなく近い「ゆ党」でありハナから同調などあてにしていない。国民民主党はかつての民主党の一部ではあったが、予算案に賛成し、今回の不信任案にも反対する等、本国会からもはや野党といえる行動はとっていない。はっきりいって国民民主党はもはや「ゆ党」ですらない。(私的には「自称閣外協力」政党である、要は単に与党に寄り添いたいだけ。)

唯一衆議院で共闘した「れいわ新選組」だけが同調しなかったわけだが、れいわの支持者によると立憲の憲法調査会の採決に賛同したのが悪いとか、そもそも共産党の不信任案提出を断ったじゃないか(私はその事実を把握していない、あったとしても国会序盤でまだ「時期尚早」で思いとどまった話があるのでそれではないかと思われる)というが正直意味不明である。いずれにせよ片方だけの言い分だけで事実を検証するのは事態の正確な理解を妨げるので、そこは触れないでいこう。

ただだいぶ前から気になっているのはれいわの支持者と立憲の支持者は非常に仲が悪い。特にれいわの支持者で立憲民主党やその支持者に対し、最初からケンカ腰の人が少なくないのが気になる。これでは再度の共闘もおぼつかない。

いずれにせよ立憲のみが不信任案に同調したかのような報道は正しくない。そしてもはや野党とはいえない維新の会や国民民主党とバラバラだから(繰り返すが元々この2党とは完全に袂を分っている)野党がバラバラというのも間違った印象操作である。

3.内閣不信任案を提出したことで、与党が予定していた衆院憲法審査会 と今国会の憲法審査会が流れ,国民投票法 の採決を本国会で行うことが難しくなった点をなぜかどこのマスコミも伝えていない

今回の内閣不信任案提出が無駄でない点として会期末が来週の15日のため衆院憲法審査会 と今国会の憲法審査会が流れ,国民投票法 の採決も今国会での採決は見送られる公算が高くなった。それだけでも無駄ではないと思うがなぜかそれを指摘したマスコミ報道は皆無である。それもマスコミの意図的な印象操作があったのではないか、と思わざるを得ない点である。

これら全般的にみても今回はマスコミがあらかじめ内閣不信任案提出があたかも立憲のパフォーマンスであるかのような印象操作を意図的にばらまいたという印章がぬぐえない。マスコミが団結して立憲民主党のイメージダウンを率先して行っている感があり、マスコミがもはや政権のプロパガンダ機関になり下がったと思わざるを得ない事態である。

先日、最近何かと政策が注目されている泉明石市長が「最大の敵はマスコミである」という発言をした

その発言のどこかのマスコミ関係者が反論したらしいが、その内容を見て思わず笑ってしまった

政治に「忖度せず」官僚に騙されず「本当のこと」を伝えようとしている  (!!!!??????)

今はエープリルフールの時期ではないはずだが...

上記のように露骨な印象操作の報道することがマスコミにとって「本当のこと」を伝える、ということなんだな。と理解した。wwww

上総広常殺害でダークサイドに堕ちた頼朝、これから兄弟親戚を始め殺戮の限りをつくし義時もそれにつられて....

先週の鎌倉殿の13人、佐藤浩市演じる上総介広常が謀殺されて「頼朝ひでえ!!」とか「大泉が悪いww」といったつぶやきがTwitter でトレンドになりました。

特に「謀反の疑い」といいながら後ほど、鎧から願文が見つかりましたが、そこには謀反を思わせる文章はなく、頼朝の武運を祈る文書であったので、頼朝は広常を殺したことを後悔し、即座に広常の又従兄弟の千葉常胤預かりとなっていた一族を赦免したということになって「今更悔やんでも遅いだろ!」といったツイートが続いたそうです。

いやいやしかし皆さん、こんなのは序の口です。

まだまだもっとひどい話がこれからわんさか出てきますので

 源頼朝、実像に一番近い像といわれます
源頼朝は確かに初めて武士の政権として「幕府」というものを作った人物であり、政治家として優れていたのは事実ですが、一方で非常に冷酷で残忍な性格をもった人物でした。多くの同族や兄弟を死に追いやり、敵に対しても残虐な殺し方をした面があります。ここで鎌倉殿の13人に出てくると思われる登場人物で頼朝によって悲惨な最期を遂げた人物を揚げましょう。半分ネタバレに近い状態になりますが、既に史実としてよく知られていますのでそこはご了解いただきたくお願いします。

平宗盛

ご存じ平家の最後の棟梁。他の平家が壇ノ浦で身投げしたにも関わらず宗盛は死にきれず捕らえられます。宗盛は敗軍の将として頼朝の前に引き出され宗盛は卑屈な態度に終始して助命を乞い、集まった者から非難・嘲笑されたそうです。宗盛は京都に送還され近江国篠原宿で斬首されました。嫡男・清宗、次男・能宗(幼名・副将)、その他男児二人(名前は不明)も順次処刑されました。

変な言い方ですがこれは源平合戦の時代だからある程度致し方ないとは思います。

藤原泰衡

話が前後しますが、義経が奥州に逃げ匿われたときに頼朝は朝廷に宣旨を出させて泰衡と基成に義経追討を要請。しかし頼朝は最初から奥州藤原氏を滅ぼすつもりでした。元々源氏と奥州藤原氏前九年の役後三年の役以来の因縁もあり、鎌倉に本拠を置く源氏としては背後を衝かれる危険がありました。そのため泰衡が義経の首を酒に浸して鎌倉へ送り恭順の意を示しても「差し出せとは言ったが。殺せとは言わなかった」として頼朝は逆に家人の義経を許可なく討伐したことを理由として、7月19日に自ら鎌倉を出陣し、大軍を以って奥州追討に向かいます。(頼朝は土佐坊ら六十余騎で義経を殺そうとしたが失敗している)

頼朝は泰衡の助命嘆願を受け容れずその首を取るよう捜索を命じ泰衡は夷狄島へ逃れるべく北方へ向かい、数代の郎党であった河田次郎を頼りその本拠である比内郡贄柵(現秋田県大館市)に逃れるも9月3日に次郎に裏切られ殺害されます。

次郎は泰衡の首を頼朝に届けましたが、頼朝は「譜第の恩」を忘れた行為は八虐の罪に当たるとして次郎を斬首。泰衡の首は前九年の役故実にならい眉間に八寸の鉄釘を打ち付けて柱に懸けられました。(残忍!! (゚o゚;;

・兄弟を謀殺

源範頼

さて頼朝の兄弟謀殺といえば真っ先に義経を思い出しますが、それは次項に譲りこの範頼もなかなか可哀そうな殺され方をしています。

時は平家も滅亡し鎌倉幕府が成立してからの話。

建久4年(1193年)5月28日、曾我兄弟の仇討ちが起こり頼朝が討たれたとの誤報が入ると嘆く政子に対して範頼は「後にはそれがしが控えておりまする」と述べたとの話(言わなくてもいいことを言ってしまった例)。この発言が頼朝に謀反の疑いを招いたとされ、さらには、範頼は頼朝への忠誠を誓う起請文を頼朝に送ったものの、頼朝はその状中で範頼が「源範頼」と源姓を名乗った事を過分として責めて許さず、これを聞いた範頼は狼狽してしまいます。10日夜、範頼の家人である当麻太郎が、頼朝の寝所の下に潜む。気配を感じた頼朝は、結城朝光らに当麻を捕らえさせ、明朝に詰問を行うと当麻は「起請文の後に沙汰が無く、しきりに嘆き悲しむ参州(範頼)の為に、形勢を伺うべく参りました。全く陰謀にあらず」と述べた。次いで範頼に問うと範頼は覚悟の旨を述べ、疑いを確信した頼朝は17日に範頼を伊豆国に流しその後謀殺

この時の頼朝はまさしく疑心暗鬼の塊となっており、少しでも疑いが出てくると殺すようになってきます。この様子が頼朝に最も近侍した義時に移っていきます。

源義経

さて頼朝と義経と対立し、最後は藤原氏の本拠で悲惨な最期を遂げることは皆さんご存じでしょうが、いわゆる判官びいきで高い人気を持つ義経を死に至らせたことなどから、頼朝の人気はその業績にもかかわらずそれほど高くないのですが、今回の鎌倉殿の13人の義経、今までのような美化されたキャラクターではなく、寧ろサイコパス的な性格をもつ人物として描かれていて、今までとは一味違います。確かに義経は天才的な軍略を持っていたといわれますが、同時に傍弱無人で集団行動にはあまり向いていないところは確かにあり、ある意味判官びいきの人たちから悪者にされている梶原景時が寧ろ「まとも」に見えるかもしれません。私見では今回の三谷バージョンの義経の方が史実の義経に近いといえるかもしれないと感じますが、皆さんはいかがでしょうか?

頼朝は弟2人を殺していますが、ただ平安時代は父親が妻の家に通う形が多く、特に頼朝の父の義朝は京都から関東まであちこちに側室を作った点で現代の私たちの「兄弟」とは感覚が違うかもしれません。つまり同母兄弟でないと同じ屋根の下で過ごさないわけで、範頼も義経も頼朝にとって異母弟で、鎌倉で決起するまでお互い会わなかったことを考えますと、「兄弟」といわれてもあまり実感がなかったかもしれません。

・親戚を謀殺

木曽義仲

木曽義仲は頼朝にとって従弟にあたります。

平家追討で連携を取るはずが、先に平家を都から追い出したものの、源範頼義経は数万騎を率いて京に向かい、木曽義仲を粟津の戦いで討ちます。一族郎党同士の戦いは頼朝の代から始まったわけではないのですが、結局これが「そして誰もいなくなった」ということになってしまうんですね。

・源義高

木曽義仲から頼朝に実質人質で送られましたが、ドラマでも描かれましたが本当に美青年だったようです。頼朝の長女大姫の許嫁になっていたそうですが、逃亡を図って討たれてしまいます。大姫はこれが元でショックで病になり、のちの縁談も拒み通し、後鳥羽天皇への入内の話も持ち上がったものの実現する事無く20歳で早世してしまいます。

源行家

頼朝の父義朝の兄弟で唯一の生き残りであり、頼朝から叔父にあたる源行家です、源頼朝に決起を促しましたが、頼朝の麾下には入らず独立勢力を志向、頼朝に所領を求めるも拒否されたため対立、以降はおなじく甥の源義仲の幕下に走り、義仲が頼朝の派遣した頼朝の弟の源範頼義経兄弟の軍勢に討たれた後、壇ノ浦の戦い後に頼朝と不和となっていた義経と結び、10月に反頼朝勢力を結集して後白河院から頼朝追討の院宣を受け、「四国地頭」に補任されます。行家・義経一行は都を落ちすると鎌倉幕府から命を受けた北条時定の手兵によって捕らえられ、山城国赤井河原にて長男・光家、次男・行頼とともに斬首されました。

・その他

・長田忠到

頼朝の父、義朝を殺した張本人。義朝の首を平清盛に見せにいきましたが、恩賞に不満をいただき、「せめて美濃か尾張をいただきたい」と主張、逆に清盛を怒らせ処罰されそうになったため慌てて引き下がったそうです。

 そして頼朝の実父殺しという重罪を負う身でありながら、頼朝が兵を挙げるとその列に加わります。頼朝から寛大にも「懸命に働いたならば美濃尾張をやる」と言われたため、その言葉通り懸命に働いたといいます。しかし平家追討後に頼朝が覇権を握ると「「約束通り、身の終わり(美濃尾張)をくれてやる」と頼朝の命によって処刑されました。

しかも処刑方法も打ち首ではなく「土磔(つちはりつけ)」と言って地面の敷いた戸板に大の字に寝かせ、足を釘で打ち磔にし、槍で爪を剥がし顔の皮を剥ぎ、肉を切り数日かけて殺したという。刑場の高札には「嫌へども命のほどは壱岐(生)の守 身の終わり(美濃・尾張)をぞ今は賜わる」という歌が書かれていたそうです。(これも残酷

(゚o゚;;))

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権力を握るためには様々な犠牲を伴うのは事実ですが、まあ一族郎党を含めこれだけの殺戮を行わなければならなかったとは、武士の政権を作るための犠牲を厭わなかったため、これだけ冷酷非情にもならなければならなかったのでしょう。

 そしてその冷酷非情さを受け継いでいった人物は?

そう 皆さんご存じですね。義時です。

鎌倉殿の13人、実は大半が滅ぼされてしまいます。

鎌倉時代は成立以前も成立してからも血を血で洗う抗争が続きました。

それをどう描くか、ですね、

鎌倉殿の13人、まだ半分も来ていません

 

「確証バイアス」による「信じたい情報のみ信じる」ことでデマを信じ込む人たちーQアノン,ワクチン陰謀論,ウクライナ戦争

ロシアによるウクライナ侵攻が起きてからもうすぐ二か月になる。

ブチャを始めとするさまざまな虐殺のむごたらしい情報やウクライナ被害の悲惨な情報が入ってきているが同時にネットでは

「ブチャで虐殺など起きていない。フェイクニュースだ」

「今回の戦争ではロシアは悪くない、歴史的背景を見ると悪いのはウクライナの方だ」

ウクライナはネオナチスの国家である」

といった情報を信じ込む人間が、それこそウイルスのように日本国内でも増殖した。

元々昔からそうだが戦争というのは情報戦でもある。

これは戦国時代の武将ですらそうだ。

特にロシアは旧ソ連時代から情報操作はお家芸といってよく、相手を攻撃する理由を捏造して信用失墜を狙う「偽旗作戦」は得意である。これらの情報は一部のバイラルメディアを介してデマとして流され、それらの言質を鵜呑みにしている人達がSNSにも実に多い。普通に考えれば荒唐無稽でも「政府→国営メディア→親ロシアメディア→SNSの親ロシアアカウント」というふうに情報が拡散されると、勝手連的な陰謀論者やインフルエンサーなどの間で情報は増幅されてしまう。しかもたいていの場合は情報が一部変質することが多く、その結果、一定の信憑性が醸成される「デマの半信半疑化」が生じてしまい、「この情報こそが正しい情報である」と思い込み、「マスコミの情報は全てうそである」という風に思い込んでしまう。

 一度「正しいと思いこんだ情報」はそれを信じた人にとって事態の真偽とは無関係に「信じたい情報」となり、それ以外の情報はどんなに反証をみせても頭がうけつけなくなってしまう。

 一般的にはそれを「確証バイアス」という

だが主にバイラルメデイア系で流されている情報ー大部分はロシアの流す情報操作をSNSの親ロシアアカウントを通じて拡散されているが、それらの情報は殆どウクライナで実際に起きている現場からの情報ではない。次の実際ブチャに入ったジャーナリストの志波玲氏のレポートこそが比較的バイアスの少ない信頼に足る情報だと思う。なぜなら命がけで取材しているからだ。(しかも自費で)

www.tokyo-np.co.jp

だが例え志波さんのように自費で命がけで行ったにせよ(当然「スポンサーはこの場合ない」)「確証バイアス」にとらわれた人は「アメリカポチの情報」と決めつけるだろう。それほど「確証バイアス」にとらわれた人のマインドコントロールは堅く根が深いのである。

 

「確証バイアス」の罠に陥る人にほぼ共通する考えがある。それは

 

1.今の世の中は闇の「暗黒勢力」に支配されている。全てはそれの陰謀である、という陰謀論

2.マスコミの情報を信じるのはバカである。我々は誰も知らない「正しい情報を知っている」という優越感

3.マスコミが「悪」であるかのように報道している勢力こそ「暗黒勢力」に対抗する英雄であるという思いこみ

 

この3点を聞いて皆さんは何か思い当たらないだろうか?

そうトランプ前大統領を熱烈に支持していたQアノンの人たちの思考の構造である。

かれら多くはトランプが見えない「暗黒勢力」に立ち向かう英雄だと信じ(今でもトランプ支持者はそれを信じているらしい)トランプの支持低下やバイデンの大統領当選を「暗黒勢力による陰謀」と信じこんでしまった人たちだ。

こうしたデマに踊らされてしまった人たちは嘘に嘘を積み重ねる「嘘のミルフィーユ」戦略によって、すべてが虚偽と断定するにはあまりにも膨大な量であるがゆえに、完全にデタラメな話には思いづらくなる効果が起きてしまう。

かくしてそこそこ有名なネット論客でもそういったデマの「確証バイアス」が起きてしまい、いわば「デマの伝道師」となる

 

ここで面白いデータがある。東大大学院教授の分析結果だ。親露反ウクライナの投稿をリツイートしたアカウントの約9割が、過去に反新型コロナウイルスワクチン関連のツイートをリツイートしていたことが、東京大大学院の鳥海不二夫教授の分析で分かった。またリツイートしたアカウントの過去の投稿を分析したところ、「ウクライナ政府はネオナチ」という投稿をリツイートしたアカウントのうち、87・8%が反ワクチン関連、46・9%が米国の陰謀論集団「Qアノン」に関連する主張を過去にリツイートしていたこともわかったという。

www.sankei.com

この3種類のデマを信じ込む構造は見事なほど一致しているのだ。一度人間が「信じたい情報のみ信じる」といわゆる「確証バイアス」という状態に落ち入ると、カルト宗教にマインドコントロールされた状態と同じになる。

きつい例えかもしれないがトランプの時のQアノン,Jアノンの情報を信じ込む人、ワクチンの陰謀論をばらまく人、そして親ロシア反ウクライナの情報の「確証バイアス」でデマを信じ込む人たちはオウム真理教のようなカルト宗教にマインドコントロールされているのと同じ精神状況といっていい。これは極めて危険な状態である。

勿論、マスコミの情報を鵜呑みにするのは低いリテラシーの持ち主である。それは正しい。結論からいって特に高度情報化社会においてはバイアスがかかっていない情報など殆ど存在しないといっていい。

しかしマスメデイアの情報が信じられないからといって、その辺のネットの「もっともらしい情報」「信ぴょう性があるように感じる」情報を信じていいことにはならない。これは警察や自分の家族のいうことよりも、詐欺師のいうことが正しいと思いこむ状態と同じである。詐欺師はそうやって被害者をうまく騙すのである。

しかし「確証バイアス」は実にやっかいである。マインドコントロールを外すのと同じ状況だからである。しかもこの問題はかなり根が深い。

というのもそういった荒唐無稽な情報を信じ込む背景には現代社会に対する不信があるからである。

以下の記事がその現象をわかりやすく分析している。

withnews.jp

以下の記事の引用でこの記事を締める。上記の文章の結びに書いてある文章である。

社会への不信からフェイクを求める

政府に対する不信感が強く、現状に憤りや不満を抱えている人々も同様に動員される可能性が高まります。

現在の市場経済や民主制に上手く適合している富裕層やエリートなどといった階層への反発が蓄積しているほど、彼らがこぞって祭り上げる現実への拒絶が起きやすくなります。むしろそれらすべてを虚構の産物と嘲笑い、世界支配を目論む主犯が暴露され、懲罰される願望とも幻想ともつかない信念によって、自らの尊厳を手当てしようと企てずにはいられないからです。

先の映画が取り上げたような自分たちの生存を守るためにこそフェイクを切実に必要とする人々がいるとすれば、片や自分たちの実存問題を糊塗(こと)したいがためにフェイクを求めないではいられない人々がいるのです。

次第に足元がおぼつかなくなってゆくことが避けられないわたしたちの行く末を考えると、これらの象徴的な出来事はどこにでも訪れる暗黒の未来を示しているように思えなりません。

これは皮肉でも何でもなく、混じり気のないリアルなのです。

これらが本当の未来にならないことを願わずにはいられない

鎌倉殿の13人ー呪われた源氏の嫡流

鎌倉殿の13人、先週の義経の登場に続き今回は源範頼、義円等次々と頼朝の兄弟が集まりました。我々は義経や範頼のこの後の悲劇の結末が訪れることを知っていますから、これからそこの部分がどう描かれるのか見ものです。

ご存じの通り清和源氏の中でとりわけ「河内源氏」が源氏の嫡流という扱いになりますが、内実は兄弟同士、親戚同士の殺し合いとなり最後は源実朝が甥の公暁に殺されたことで「そして誰もいなくなった」状態になったことは周知のとおりです。

とりあえず源為義からの「源氏嫡流」について簡単にまとめてみました。

f:id:KyojiOhno:20220313220825p:plain

文字が小さくて読み辛いかもしれませんが、は斬首、処刑、謀殺(要は殺された人)そしては戦場での討ち死に。唯一源義門だけ「早世」以外は詳細は一切わかっておりません。

文字が小さいのでこちらでもリストを作ると

源為義 (源義朝の父、頼朝の祖父)ー 保元の乱で息子義朝に斬首 

●為義の男子

源義朝(為義長男頼朝の父)  ー 平治の乱で敗走後長田忠到に殺される 

源義賢源為義次男)      ー 源義朝長男の義平に討たれる 

源義広源為義三男)      ー 木曽義仲に味方し捕まり斬首 

源頼賢源為義四男)      ー 保元の乱後兄義朝により斬首 

源頼仲源為義五男)      ー 保元の乱後兄義朝により斬首 

源為宗源為義六男)      ー 保元の乱後兄義朝により斬首 

源為成源為義七男)      ー 保元の乱後兄義朝により斬首 

源為朝源為義八男)*希代の豪傑ー 伊豆大島に配流後乱をおこし自害 

源為仲源為義九男)      ー 保元の乱後兄義朝により斬首 

源行家源為義十男)      ー 壇ノ浦後頼朝と対立し斬首 

●義朝の男子

源義平(義朝長男)*豪傑悪源太   ー 平治の乱後捕まり斬首  

源朝長(義朝次男)      ー 平治の乱後負傷し途中死亡  

源頼朝(義朝三男)      ー 征夷大将軍 鎌倉幕府開く    

義門(義朝四男)      ー 早世ー詳細不明  

源希義(義朝五男)      ー 平家との闘いで討ち死に  

源範頼(義朝六男)      ー 謀反の疑いをかけられ配流誤殺害  

全成阿野全成ー義朝七男)  ー 源頼家と対立して謀殺  

源義円(義朝八男)      ー 平家との闘いで討ち死に  

源義経(義朝九男)      ー 兄頼朝と対立し奥州にて謀殺  

 

まあとにかく頼朝以外に天寿を全うした者が殆どいないというのが史実。唯一処刑も討ち死にもしなかった源頼朝もその死についてはなぜかどの文献も詳しくは書いていないために実は「暗殺説」もあります。

親子での殺し合い、兄弟の殺し合い、一族同士の殺し合い

まあこれをみるとやはり源氏嫡流=呪われた家計 といっていいかもしれませんね。

鎌倉殿の13人。源実朝の暗殺まで一族同士の殺し合いをみることになります。

野党は「なんでも反対」という批判におびえすぎ、重要なのはリベラルの魅力を打ち出すこと、共産党との共闘は続けるべき

記憶に新しいが本来なら与野党の立場がもっとも分かれるべき予算案に本来なら野党の国民民主党が賛成に回った。

mainichi.jp

これにはさすがに驚いた。自民党の補完勢力といわれる「ゆ党」の維新ですら反対票を投じたというのに。

玉木氏は「何でも反対野党はイヤだシンドロームという病気かもしれない。そもそも「野党は反対ばかりで何の提案もしない」はマスコミが印象操作で一部の国民を洗脳した結果だが実際の国会内のやりとりを知っていればそれは真逆なことは玉木氏も百も承知な筈だ。 実際コロナ対策についての提案は与党の自公政権より立憲をはじめとする野党の方が多い。

嘘だと思うのなら昨年立憲民主党の江田 憲司氏がまとめた表を見るがよろしい。この票に嘘がないのは国会の議事録を見ればわかるはずである。

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「野党は反対だけで提案しない」という人が自称政治評論家やコメンテーターに少なくないが、そういう人はそれだけで無知を曝け出している。国会審議等を調べればわかる筈だが、マスコミがその殆どをスルーして印象操作を定着させている。玉木氏はそれが嫌でたまらないのだろうがそれは野党の立ち位置を放棄していい理由にはならない。 

そんな折茨城1区の無所属で元民主党福島伸享衆院議員のインタビューが面白い。以下重要なポイントを引用する

digital.asahi.com

「提案型野党」なんて言葉がはやっていますが、「クソ食らえ」ですよ。野党の仕事は提案ではありません。与党になって自らが掲げる政策を実現するため、政治闘争を挑むのが本筋でしょう。

政治闘争をする気がなく、政権に政策を提案したい政治家なら、シンクタンクで働けばいい。提案するだけなら、必ずしも政党や政治家である必要はないと思います。

立憲民主党は「野党は批判ばかり」と言われているのを恐れているようです。ただ、枕ことばが足りていません。「くだらない批判」ばかりがいけないのです。

政権を倒すことを目的にした批判、権力構造の本質を突く批判は体を張ってやらなければならないと思います。野党時代の自民党は、そうだったと思います。「批判ばかり」と言われておじけ付くなら、政治家をやるべきではないでしょう。民主政治の危機になりますよ。 

マスコミがこれでもか、というくらい散々野党に対するネガテイブキャンペーンとして「野党は反対ばかりでなんの提案もしない」という言質拡散。そういうこと自体政治への無知をさらけ出した発言なのだが、国民民主党の玉木を始め今の野党はそれを極端なほど恐れている。実際SNSでも与党に対する反対意見を一切述べるなという人が少なくないがそれは民主主義ではなく独裁の状態である。野党は反対ばかり、と罵る人は独裁を望んでいる人たちなのか?今のロシアや中国のような社会をその人たちは望んでいるのだろうか?

権力側が間違えている、自分たちのバックに民意があると思うなら、野党は批判を恐れずに体を張って審議を止めるべきでしょう。不祥事の背景を明らかにするのは国会での野党の大切な役割のはずです。

全く同感

立憲には「共産との共闘によって得票が減った」との声があるようですが、他人のせいにしても仕方がありません。私も相手陣営から「共産党支援の代議士はいらない」と批判されましたよ。けれども私は「党より人物」をキャッチフレーズに掲げてどぶ板選挙を展開してきました。むしろ自民党公明党の支持層も取り込めました。 

候補者の「人物」を理由に入る票は、どの党から応援を受けようと離れることはありません。候補者や党が一人ひとりの有権者と向き合う努力をしているか、魅力があるか否かが根本的な問題なのだと思います。

その通り。選挙敗北の原因を共産党のせいにするのはお門違い。野党共闘を望まぬ勢力の口車に乗っているだけ。
野党共闘は続けるべきである。
あまり連合とか政治などわかってもいないくせに知ったかぶりしてえらそうにコメントするワイドショー系コメンテーターのいうことなど気にする必要はない。寧ろ有害なコメントなのでスルーすべきである。

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