KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

歴史

八重の桜ー再び戦を学ばず 現代日本には山本覚馬が必要だ

八重の桜 いよいよあと二回です。 先日政府与党の「数の暴力」により特定機密法案が国民の反対する中強行採決された今、この世相に今回の「再び戦を学ばず」はまさにぴったりの内容でした。今回は八重の人生に大きな影響を与えた、兄の覚馬がついに天に召さ…

八重の桜ー山本家の娘たちと徳富芦花

久々の「八重の桜」の記事です。後に山本家の嫡子となる平馬を産んで覚馬の娘のみねが産後の肥立ちが悪くわずか24歳で死去。実は覚馬にはみねと久栄の2人の娘がいますが二人共偶然にしてはできすぎるくらい共通点があります。1.どちらも母親と生き別れになる…

八重の桜ー鹿鳴館の華と型破りの夫婦

八重の桜、本日は当ブログでもかねがね触れてきました大山巌と捨松の結婚の話以前のこの記事ですが、関心が高いせいかものすごいアクセスがあり私も驚いています。 http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20130811まあたしかに明治のスーパーレデイ、鹿鳴館の華に…

八重の桜ー襄と行く会津と日本の民主主義の草分け板垣退助

八重の桜、今回は今まで八重の桜を見てきた人にとってはノスタルジーといいますか、かなり昔の思い出によるお涙頂戴的な話でした。うらさんとみねの再会とみねが嫁いだことを知ったうらのうれしそうな顔は確かにジーンと来ましたね。会津の不条理な運命と戦…

八重の桜「覚馬の娘」ー自由民権と日本の議会草創期

八重の桜ー久々の記事です。(^^)今更ですが先週からまたオープニング映像が変わりましたね。会津編の時は殆ど変わらなかったんですが、京都編に入ってから結構めまぐるしくオープニング映像が変わっています。今日は覚馬の娘 みねがかねてから心をよせていた…

八重の桜:西南戦争−維新三傑と武士の時代の終わり

八重の桜ーいよいよ今回は日本最後の内乱といっていい西南戦争を描きました。かつての維新の盟友だった大久保利通、本音はあくまで西郷と戦いたくなかったはずですが、薩摩での不平士族の動きはとまらずとうとう薩摩軍が熊本城を包囲してしまいます。その動…

八重の桜ー過激な転校生、熊本バンド

八重の桜、先週も「ねたばれ」で触れましたように熊本バンドの過激さ、が描かれていました。まあ250年以上もキリスト教は禁止されていたこともあり、やはりキリスト教に対する偏見は根強かったことが背景にありますが、それにしても過激(笑) しかしこの熊本…

八重の桜ー「同志の誓い」新島襄との結婚とその他

八重の桜ーキリスト教の宣教師の新島襄との婚約をしたために八重が「女紅場」の解雇をされたり、保守的な京都の体質でキリスト教(耶蘇教と呼ばれていました)への「迫害」の様子が描かれていました。しかし槇村の「建前でいいのだ。耶蘇(キリスト教)には…

八重の桜ー「襄のプロポーズ」と川崎尚之助について

八重の桜ー今回は山本家に居候する新島襄と八重の心のふれあいや、八重の親友の時尾が新撰組の数少ない生き残りである斉藤一改め藤田五郎と結婚していたこと等が描かれました。この藤田五郎こと斉藤一については出自を始めよくわかっていない点が多いのです…

八重の桜ー「帰ってきた男」新島襄とキリスト教

八重の桜ー今回からオープニングの映像も変わり、いよいよ後半の京都編に本格的に入ったことを実感できるようになりました。幕末にアメリカ船に乗って密航した新島七五三太(しめた)少年がアメリカボストンに行って十年余り、江戸幕藩体制でしたら下手すれ…

現代日本人より外国語が堪能だった幕末明治の人たち

今更云うまでもありませんが日本人は英語が苦手な人が多いです。いや、英語に限らず外国語を覚えるのが全般的に苦手です。 なぜそうなのか? これは日本が鎖国を250年以上していたからだ、などという人がいます。私もついこの間までそう思っていました。しか…

八重の桜(兄の見取り図)明治のスーパーウーマン大山捨松登場!!

八重の桜 今回より京都編が本格的に始まります。お断りしておきますが今日も長文です。悲壮な会津戦争の後、新政府に協力する兄を理解できない八重、無理もない話ですが覚馬の「これは俺の戦だ」といって覚馬が牢獄で書いた管見を八重に見せます。管見には「…

八重の桜ー斗南藩と山川家の人々

「八重の桜」ー会津戦争が終わり八重と佐久さんたち女性ばかり4人は川崎尚之助に砲術を学んだ元米沢藩士の内藤新一郎の元に寄宿していました。この事実は私は知らなかったのですが、先日の記事にも書きましたように旧会津領内の治安の悪さも手伝って、会津領…

八重の桜ー鶴ヶ城開城ー会津戦死者埋葬についての「定説」に異を唱え

八重の桜、戊申戦争勃発から1ケ月半近くたちましてようやく会津戦争終結。大勢の会津兵戦死を目の当たりにしてとうとう容保が苦渋の決断を行い戦争が終わります。 八重が容保に語った言葉 「どう考えてもわがんねえ。天子様(天皇)にお仕えして幕府にもお仕…

八重の桜ー自慢の娘 会津藩士たちのその後(ネタバレ)

八重の桜、今日もまだ会津戦争(笑)いやー長いですね。戦争のシーンにこれだけ時間をかけている大河ドラマはここしばらくないんじゃないでしょうか?それにしても同じNHKなので連ドラの「あまちゃん」との格差がありすぎる(笑) 日本はやはり格差社会になっ…

八重の桜ー包囲網を突破せよ 山川大蔵(浩)について

八重の桜ー今日で決着と思いきや「会津戦争編」はまだ描くことが判明しました。会津戦争だけで一か月半くらい描くような感じですね。ここしばらく大河ドラマは戦争シーンを控えめに描く傾向が強いんですが、今回はここしばらくないほどじっくり細かく描いて…

八重の桜ー決戦の時 会津の悲劇

八重の桜ー 先週の予告でわかっていましたが今週はかなり心の準備をしてみましたが、やはり辛かったですね西郷頼母の家族(女性ばかり)21名の自決、白虎隊士中二番隊の飯盛山の自決 これらいずれもほぼ史実通りに描かれていますが、それだけに悲惨でした…

もう1つの会津戦争ー寺泊沖海戦

さて今回の「八重の桜」で今回はかなり多くの記事を書いていますが、それは私の母方の祖先が会津藩士だったということも大きく影響しています。実は私の母親は新潟県三島郡寺泊町ー現在の長岡市寺泊町の出身ですが、なぜ会津藩士が会津から200キロ以上離…

八重の桜ーいよいよ白虎隊が出陣してしまいます

今日の「八重の桜」は見るのに心の準備が必要でしたが本当に悲惨なのは来週ですね。八重の「日本のジャンヌダルク」ぶりを見ることができる反面、会津戦争のもっとも悲惨なシーンも見なければなりません。 来週こそが心の準備が必要です。ついに十六橋が落ち…

八重の桜ー二本松少年隊の話と山本覚馬の「官見」

八重の桜 本日は白虎隊と並ぶ戊辰戦争の悲劇である「二本松少年隊の悲劇」そして来週はいよいよあの白虎隊と今週来週とちょっと見るのが辛い会ではあります。この「二本松少年隊」は白虎隊に隠れているので以外に知られていませんが、実態は年齢層が白虎隊よ…

八重の桜ー会津を救え!! しかしとうとう会津戦争突入!!

先週は業務で忙殺され八重の桜の記事が書けませんでした。しかし予告編や物語の進行状況を見ますとここしばらくは会津戦争がらみの話になりそうで、おそらくは今月いっぱいは会津戦争とその結末を描くということになりそうです。何度も書いていますように私…

八重の桜ー敗戦の責任ー慶喜の裏切りと背信

八重の桜、今日は戊申戦争で会津藩が結局は将軍慶喜に敵前逃亡ー事実上裏切られる様子が描かれていました。会津の『会津家訓十五箇条』を事あることに持ち出され慶喜に「いいようにやられていた」会津藩、さんざん振り回されたあげくに、最終的には慶喜より…

八重の桜ー開戦!! 鳥羽伏見の戦い

八重の桜ーいよいよ前半の佳境というべき戊辰戦争の開戦を告げる、鳥羽伏見の戦いが始まりました。今回もほぼ史実通りで、失地回復を狙った慶喜の「外交を握った」と諸藩に示すパフォーマンス、アメリカとイギリスの外交官を大阪城に集めましたが、名前は出…

八重の桜ー慶喜の誤算ー岩倉具視と王政復古

八重の桜ー先週の続きになります。今日はかなり歴史のキーポイントをきちんと描いていました。 今回の「八重の桜」、ここ数年ないほど歴史考証がきちんとしていますね。 そして山本むつみさんの見事な脚本、視聴率苦戦といわれますが非常にいい出来になって…

八重の桜ー大政奉還 岩倉対慶喜の勝負へ

八重の桜 いよいよ今日は幕末の一大事件の「大政奉還」薩摩軍一千が大阪に集結の報。後の陸軍大臣となる西郷の従弟の大山弥助(巌)が西郷を訪ねます。 それにしても吉川が西郷吉之助、大山弥助が反町ですかー いずれも実物と比べるとイケメンすぎますなー(^…

八重の桜ー山本覚馬の人生を変えた長崎とカールレーマン

八重の桜 孝明天皇崩御で幕府の公武合体派の勢いが削がれ、倒幕派が勢いを盛り返してくる様が描かれていまして、ようやく帰国が許されるかと思った松平容保も慶喜の強引な要請で流れてしまいます。それにしても慶喜の「信頼できない性格」が小泉の息子がやる…

八重の桜ー徳川慶喜の将軍宣下と孝明天皇崩御

八重の桜ー会津の大火の中「みね」も無事、蔵の中で見つかり山本家は無事家族の絆を取り戻しましたが、時代は大きく動きます。第二次長州征伐の事実上の幕府軍敗退とともに、一橋慶喜の「二心殿」ぶりが、松平春嶽すら呆れさせてしまいます。個人的には小泉…

八重の桜ー薩長同盟で会津は悲劇の道へ

八重の桜、今日はいよいよ薩長同盟の話でした。坂本龍馬が出るのかと期待しましたが、薩摩藩邸でそれらしい人物が吉川晃司演じる西郷と会釈していましたのと、会話の中で「坂本」の名が出ただけで、「登場人物」として出てきたわけではなかったので少し残念…

八重の桜ー幕末のもう一人のフィクサー岩倉具視登場!!

八重の桜幕府の保守派によって会津の役料(やくりょうー役職手当のようなもの)を差し止められる等、幕府の保守派による嫌がらせが始まります。 役料とは幕府が要職を依頼するときに支給される手当みたいなものでもちろん江戸時代ですから米で支給されます。…

八重の桜ー八重の結婚、第一次長州征伐と高須四兄弟

八重の桜ー今回も盛りだくさんの内容でした。禁門の変で朝敵となった長州を討つべく世に名高い第一次長州征伐が始まりますが、もうこの頃にはかつての幕府の権勢は衰えており、ドラマでも少し描かれていたとおり旧態依然の体質を引きずる江戸と京都の最前線…

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