KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

八重の桜ー大政奉還 岩倉対慶喜の勝負へ

八重の桜 いよいよ今日は幕末の一大事件の大政奉還

薩摩軍一千が大阪に集結の報。

後の陸軍大臣となる西郷の従弟の大山弥助(巌)が西郷を訪ねます。
それにしても吉川が西郷吉之助、大山弥助が反町ですかー
いずれも実物と比べるとイケメンすぎますなー(^^;)

さて、私が幕末が非常に好きなのは幕末の状況と今の日本の状況、
いろんな意味で似ていると感じるからです。

幕末→明治 日本の歴史を振り返ってもこの時代ほどドラステイックに価値観が変わった時代はありません。そしてその変化の時代における「主導権争い」が凄まじいほどの勢いで行われます。

今回の放送で山本覚馬の一言
「薩摩も長州も会津も土佐も今のままの世の中でいいとは思ってねえ。だが目指すものが違いすぎる
この一言が、幕末の「ええじゃないか」の踊りとともに現代によみがえってきます。

幕末の「ええじゃないか」はまさにアベノミクスでうかれまくっている日本国民そのもの。

そしてロシア留学で視野が広まった会津藩山川大蔵が江戸の幕府の高官連中の「肩書」や「先例」にこだわり、全く無能な連中の集まりになっている様が報告されましたが、

これなんか現代の日本の政治家や官僚そのもの。

♪ アベノミクス  ええじゃないか
♪ 憲法改正   ええじゃないか  www

まさにこの状況。
下手すりゃとんでもない社会になる可能性があるっというのに..

そして安部が何となく「強い日本」を作り、自分の生活がよくなる、などと信じ込んでしまっている(信じ込まされている)日本国民。

そして安部支持者も反安部の論者も「今のままの日本でいいとは誰もおもっていない」です。

しかし目指すところが違いすぎる

まさしくこれがオーバーラップしてしまいましたね。

さて、話はそれましたが、この大政奉還ですが

教科書にも載っている有名なこの絵ですが

日本史上は江戸幕府の終焉のできごとのようにいわれますが、

実際には全く違います。

確かに江戸幕府は薩摩長州に追い詰められてはいましたが、この大政奉還徳川慶喜の取った起死回生の一策に当たります。

なぜこれが起死回生の一策なのか、幕府を自ら終わらせることがなぜ一発逆転を狙った策なのか...
わかり辛いと思う人もいるでしょう。

でも大政奉還をやることによって

1. 薩摩、長州が幕府や慶喜を討つ「大義名分」を失うこと
2. 朝廷に政権を返上するといっても当時の天皇には統治能力などなく、結局は徳川に政治の運営をゆだねざるを得ないこと。
3.その後の薩摩や長州との交渉を可能な限り有利に進められる土壌を作ること

正直、木戸も西郷も土佐藩主の山内容堂の建白書など慶喜が飲むはずがない、とタカをくくっていた感があります。

それだけに薩摩も長州も慶喜大政奉還をやられて「してやられた」と思ったはずです。

さて、来週は慶喜の誤算」 だそうです。

実は慶喜以上の怪物が実は薩摩長州側にいたのです。そのために慶喜のもくろみは崩れてしまいます。

幕末から明治にかけてもう1つ筋書きを書いたフィクサー
本当にとんでもない男なんです。

公家といえば、フニャフニャした融通の利かない、軟弱者
というイメージがありますが、

この男は違います。本当に公家なのか、と思いたくなる人物です。

その男の名前は岩倉具視 

革命家といっていい人物です。どこが革命的かは来週書きます。

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