KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

変化の年?日本終了目前? 今後のことも含めて(前)

私だけでなくおそらく日本人の大多数にとって最悪な年(とりわけ私のようなエンタテインメント業界で働く人間にとっては未曽有の危機)ではあった。

そんな中で様々な事情もあってこちらのブログを余程の事態が起きない限り1年以内に閉めようと思っている。

前にも同じようなことを書いた記憶があるのだが、正直いってもう数年前からこうだったのだが、ひとことでいえば最近ブログを更新するパワーがなくなってきたのだ。

こちらのブログは音楽、芸術以外の記事を書くブログなのだが、いざ更新しようと思うと何かモーテイベーションが起きなくて挫折する、ということが続いたのでそろそろ潮時かな、という感じになっている。記事は公開し続けるが、そのうちほったらかしになるだろう。

ではいつまで? となると2021年は選挙イヤー

衆議院が10月に任期満了になるため嫌でも選挙しなくてはならないのだ。それは与党も野党もわかっている。問題はそれがいつになるのか、という一点のみが注目である。

今回野党は289ある選挙区について、全て野党で統一候補を出すという原則で立憲民主党社民党含む)国民民主党共産党で一致している。立憲民主党は旧国民民主党との候補で選挙区の調整が必要な9つの選挙区では調整をほぼ終えているが、国民民主党との競合地区が3選挙区あり、こちらは調整が進んでいない、(調整は難しいとの報もある)

さらに289選挙区のうち51選挙区がまだ野党の候補者が最終決定していない。年明けいつ解散があってもおかしくないことから、決定を急ぐべきだろう。(但し私は菅政権は来年度予算を成立を3月までは優先させると思うので、解散があるとすればそれ以降だろう)

いずれにせよその衆議院選挙、政治に無関心や政府にどんな酷い仕打ちをされても何とも思わない鈍感な国民が多いことを考えると決して楽観はできないが、野党も2017年の衆院選の失敗は繰り返したくないだろうから野党統一候補擁立に全力を揚げるだろう。

いずれにせよこのブログはそれまでで終わると思う、仮に政権交代が実現すればその時点でこのブログの役割が終わったことになると思うし..

今ブログって猫も杓子もやっていて本当に星の数ほどになっているのでかつてのような影響力もない。炎上とか暴論を吐くとアクセスがあがりますが、そんなものをわざと仕掛けるほどヒマ人でもないし...

いずれにせよここ8年間の間に日本という国は本当におかしくなってしまった。行政だけでなく国民もおかしくなってしまった。はっきりいってこの日本という国。もはや終了目前、都いっていい状態である。

ここから立ち直らすには半端ではないが、後半は主にコロナと来年への展望について記そうと思う

やはり同じ穴のムジナ? 菅政権発足3か月過ぎ安倍政権並みの酷さが露呈

元々安倍政権の数多くの犯罪行為

1.桜を見る会

2、加計

3 森友

それ以外にもたくさんあるが、要は首相になった菅義偉(すが よしひで)は実質的に安倍政権の「共犯者」といっても過言ではない。

だから菅政権でいくらかマシになる、と考える向きにはハナから同意できなかった。

しかしここしばらくの菅政権の行動は一言でいって実にお粗末のひとことである。

理由は私よりも以下の記事群が全てを説明しているだろう。わざわざいうのもバカバカしい

mainichi.jp

 国民には5人以上の飲み会は開催しないように、などと云っておきながら自分は二階と8人での「ステーキ会食」その批判もやまないうちに連日「会食」のはしご、

いやはやこれでは何の説得力もない

www.jiji.com

大人数の忘年会見送り??

言う相手が違うだろ?

ステーキ忘年会やったのは誰だよ。二階と頭の中がカスの首相に言えよ

因みに私は昨年忘年会5連チャンあったけど今年は一つもねえよ。良識ある大多数の国民はそうしてるよ。

そうしているうちに自民党で大人数の忘年会を開催した議員がいることがばれた

mainichi.jp

政府与党側に全く緊張感がない。自覚のあまりのなさに怒りを通り越してあきれる

正直いって菅を始め議員連中の誰かが感染し、重症化し死者でも出ない限り本当の緊張感は生まれないのかもしれない

そのくらい現在コロナの現状は深刻である。

東京での感染者 17日 822人

        18日 664人

        19日 736人

街を歩いていてもみんなマスクしているし、お店等ではあちこちでアルコール消毒が置いてある、にもかかわらずこの感染状況

いつ1000人になってもおかしくないレベル。入院患者も増え明らかに4月より状況は悪い。もはや年末などと言ってる状況じゃない。一刻も早く緊急事態宣言を行うべき。

でも菅政権はやろうとしない

その背景が次の図でわかる

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何が為され何が為されて来なかったのか。誰の目にも一目瞭然だ。菅首相と二階幹事長はひとことでいえば「国民の健康や安全よりも自分たちの利権を守ることを優先」する連中だということがわかる。

GoToによる観光業界の延命。それも実体経済に占める割合がそんなに大きいのかというとそうでもない。全く合理的でない利権絡みの政策判断により現在の事態を現出させたA級戦犯といっても過言ではない

やはりこの政権、安倍政権に勝るとも劣らない酷い政権だ。一刻も解散総選挙を行いこの内閣、ならびに自公政権を倒すべきである。

菅政権に日本人は殺される

ドラマの都合で「悪役」にされてしまった摂津晴門ー本当はどのような人物?

麒麟が来る」で摂津晴門役を半沢直樹なみに悪役を派手に演じきった片岡鶴太郎さん、たぶん今回で見納めでしょうが、取りあえずお疲れ様でした、ということで。

今回あらかじめ「麒麟が来る」の最大の悪役、という風に事前に伝わっていましたが、それはあくまでドラマの話。大河ドラマは実在の人物を扱うとはいえ、やはりフィクションですが、この摂津晴門、実は知名度が低いばかりか、記録もひじょうに乏しいので実際にはどういう人物だったのか全くわかっていない、というのが正直なところです。

いろんなところに年表が書いてありますが、そもそも生没年が不詳です。記録がないのでわかっていないのです。

享禄元年(1528年)11月28日  従五位下中務大輔に任ぜらる。
天文4年(1535年)   伊勢貞孝、伊勢貞忠に継いで、政所執事になる。
天文15年(1546年)12月19日 摂津元造、足利義輝元服式の奉行を務める。
天文19年(1550年)5月4日 12代将軍・足利義晴、死去。摂津元造、出家。
天文22年(1553年)    嫡男・摂津糸千代丸誕生。
永禄5年(1562年)頃  父・摂津元造が死去。
永禄5年(1562年)6月   足利義輝、伊勢貞孝を解任。政所執事になる。
永禄8年(1565年)5月19日 「永禄の変」で嫡男・糸千代丸死亡。享年13。

   《中略》

永禄11年(1568年)2月8日    足利義栄への将軍宣下に出席拒否する。
永禄11年(1568年)4月15日  足利義昭元服式の奉行を務める。
永禄11年(1568年)10月   足利義昭、伊勢貞為を解任。政所執事になる。
元亀2年(1571年)1月25日  山科言継、年始挨拶に来る。(『言継卿記』)
元亀2年(1571年)11月1日  政所執事解任。伊勢貞興政所執事になる。 

元亀3年(1572年)8月6日 足利義昭から朝廷への使者を務める(最後の記録)

 

今回「悪役」にされてしまった背景として

(1) 生没年不詳で記録があまり残っていない事

(2)  直系の子孫が既に絶えていること(嫡男は足利義輝暗殺の永禄の変で死亡)

ということもありますが、幕府の中の「保守派」と受け取られる部分もあったためドラマの悪役にするのがうってつけということもあるかもしれません。

いずれにせよ上記の記録だけでは摂津晴門がドラマのように私腹を肥やしたり、悪事を働いた人物であるかのように断定するのは難しいですが、片岡鶴太郎さんの演技がインパクトがあったため、今後摂津晴門がこういうイメージで扱われることが常道化しそうでいささか気の毒な気もします。あくまでドラマの上での話ですからね

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片岡鶴太郎演じる摂津晴門

 

アメリカ大統領選にみるメデイアリテラシーのありかたに現代のネットの諸問題をみる

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アメリカ大統領選が終わって4週間になろうとしているのに、アメリカの各種機関が「選挙に不正はなかった」という結果になっているのにいまだに「選挙に不正があった」と頑なに信じている人たちがいる。

しかし何とまあ見苦しい「抵抗」を続けるものだ。しかしもはや悪あがきするだけで打つ手はなしに近い状況である。

www.jiji.com

しかしこの状況をみても、まあよくも次から次へと訳のわからない陰謀論が出るものだと、呆れるやら驚くやら

jbpress.ismedia.jp

 

こうした不正選挙説を頑なに信じる人たちの情報リテラシーを分析してみると、ネットの極めて危険な状況を見て取れる。大きくわけると以下の傾向があると思われる

1. マスメデイアの情報を全てフェイクニュースと決めつけ、マスメデイアの情報を信じないことが「高いリテラシー」と勘違いする人達

お断りしておくがマスメデイアの情報を全て信じるべきだ、などというつもりはない。特に洋の東西に関わらず、大手メデイアの情報は何らかのバイアスがかかっているとみるべきであり、日本のマスコミに関して言えばとくに酷く官邸に対する忖度オンパレードであり、また諸事を日本のマスコミが「正しく」伝えているケースはほとんどないとまでいってよい

それを踏まえていっても、だからといってその辺の訳のわからないサイトの情報(多くはデマである)がマスメデイアの情報などより信頼できる、ということにならない。これは例えて言えばある事件で警察官が当てにならないからといってその辺の怪しげでもっともらしいことをいう詐欺師(詐欺師のいうことはいつも「もっともらしく」聞こえる)の方を信じるようなものである。その詐欺師のいうことを信じることは決して高いリテラシーを持った人間の行為とはいえない

真の高いリテラシーを持つ人はマスメデイアだけでなく、一定の科学的根拠、データによる根拠に基づく複数のサイトや書物に目を通した上で自分で判断できる人達のことをいう

2「自分の見たい現実を見る」「自分の好きな情報のみ信じる」人が結果が思い通りにならないことを他人のせいにするー陰謀論に傾倒

不正選挙説に固執する人たちに共通するのは、「自分のみたい情報」「自分の好きな情報」のみを信じる人たちであること。これはSNSの最近のアルゴリズムも影響している。SNSは自分が過去に見た記事などに似た情報をユーザーに自動的に提供するシステムになっており、目の前には自分の見たい記事が現れるようになっているためだ。しかもSNSでは自分と趣味や考え方が近い人間が集結することになりやすい。そのため目の前のスクリーンに現れる情報がすべてであると感じてしまい、どんどん視野が狭くなっていく人たちが多い。そして目の前や周囲の人たちが望む結果と違う結果が出ると「不正があったに違いない」と思ってしまうのだ、今回のアメリカ大統領選はまさにそれの連鎖反応といっていい。

そういう中に浸かっている人たちには彼らの「自分の好きな情報」とは真逆の情報を提示しても目に入らない。読もうとすらしない。例えばネトウヨなどは典型的で、彼らが右派の陰謀論サイトやデマ情報サイトに書いてある情報は間違いの情報である、という情報やリンクを提示しても彼らは決してそれを読むことはしない。自分の好きな「ネトウヨ的」な情報を信じ、デマを拡散蔓延し続ける。

www.jiji.com

 ただこの傾向はネトウヨに限らない。

リベラル派も長い間のリベラル政党の低迷で選挙が行われて応援する候補が負けると決まって陰謀論が出てくる、このブログでも何回も論じている「ムサシ」陰謀論だ。

それは全く根拠のないものであることはこの記事にも書いたので参照されたい

 

kyojiohno.hatenadiary.com

陰謀論に傾倒する人たちは決して特殊な人たちではない。だが自分の考えていること、世の中がこうなってほしいと考えることが思い通りにならないとその不安を何らかの「論理」で埋めようとする。それは政治的な右派も左派も関係なく人間が誰しも陥ってしまうものだ。

自戒をこめていうがそのようなワナに陥らないためにも自分のリテラシーを健全にたもつように普段から心掛けるべきである

ネット社会の弊害?ーアメリカ大統領選で次々と発生したデマ、怪情報、情報の捏造で誤った印象を与えたアメリカ大統領選

今回の大統領選は史上まれにみる接戦であったと同時にコロナウイルスの対策として郵便投票の票があったために集計にいつになく時間がかかった。実はこれは事前にわかっていたことで、トランプ大統領(一応今日現在はまだ大統領だ)が「郵便投票」は不正の温床だなどと選挙前に主張して、支持者に郵便投票しないように呼びかけていたことも周知通り。

というわけで一見今回の大統領選は混乱しているように見えるが、実は投票のプロセスと集計自体は実はそんなに混乱はしていないのである。

混乱したのは両者が特に残りの5州の集計が時間がかかった関係で様々なデマ、誤情報、なかには情報の捏造がSNSを中心に拡散されたからである。

情報が氾濫している社会、というのは残念ながら情報の正確さ、信頼性を落とすことになる、ということを今回嫌というほど実感した。

実際明らかにトンデモ系、や怪情報が集計中にネットを駆け巡った。

いわくウィスコンシン州投票率200%」

いわく「バイデン氏の不正疑惑で州兵投入」

上記の2つの情報はBuzzFeed Newsがファクトチェックを実施して嘘の情報であることが確認されている。

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www.buzzfeed.com

この情報は日本でもSNSで拡散されあたかも真実であるかのように伝わった。リテラシーの低い人はこの情報を信じ切っていたようで、いまだにこの情報を拡散している人がいる。

だが「怪情報」はこれだけにとどまらなかった。今回バイデンが大統領に当確が出たきっかけのペンシルバニア州「バイデン氏のペンシルベニア州当確取り下げ」という情報がまことしやかに伝わった。SNSではいまだにこの情報を信じ切っている人たちがいる。しかもあろうことか、マスメデイアの一角であるフジテレビがこれがあたかも正しい情報であるかのように報道したのである。

mainichi.jp

 拡散された誤情報をフジテレビ報道局の平井文夫上席解説委員が11日、フジテレビのウェブサイトに執筆した記事で紹介し、あたかも真実であるかのように報道したのである。後に平井解説委員はこれを訂正し、最終的には記事そのものを削除した。

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これも誤情報であることが確認されているが、それにしてもこれだけのデマ、怪情報、このなかには主にトランプに近い人物(トランプの長男、次男、そし共和党議員に当選したマージョリー・テイラー・グリーンあたり)が発生源としているものも多い。

特にこのマージョリー・テイラー・グリーンはQアノン陰謀論の信望者として知られるアメリカ共和党の女性議員。過去に問題発言も数々行っており、いわばアメリカの杉田水脈といっていい人物だ。

だが問題はこういったデマ、怪情報が拡散される背景はその情報を受け取る人たちの間に以下のような傾向があるのではないかと思われる

1.自分はリテラシーの高い人間と勘違いしマスメデイアの情報よりはネットのインフルエンサー、ネットにある「マスメデイアの情報と違うが本当に見える情報」もしくは「衝撃的な内容の情報」の方を正しいと思い込んでしまう人たち

 

2.「自分が本当であった欲しい情報」「自分が好きな情報」だけをみてそれだけを信じ込んでしまう人たち

 

3.流れてきた情報を深く考えることなく「ちょっと変わった情報」を無条件で拡散する人たち

 情報が多い=情報のエントロピーが高い、ということは物理の法則を考えると「正確な情報を見つけるのが難しくなる」ということである。そのために情報に流されたり、嘘の情報に振り回されたり、ということが起きやすくなる。

それを防ぐ意味でも「情報のファクトチェックの癖をつけるように提言する。

その情報が真実なのか正しい情報なのか、判断できない時のためにファクトチェックのサイトがいくつかあるので是非おすすめする

・ファクトチェック

www.factcheck.org

・ポリファクト

www.politifact.com

・スノープス

www.snopes.com

日本のサイトではFIJ

fij.info

流れてきた情報が正しいか、正しくないか、迷った時に必ずファクトチェック、そして真実だと確かめるまでは決して拡散しない。そうしないと結果的にデマ拡散に加担することになるからである。

ちなみに上記のサイトはいずれも政府や行政とは無関係であるので、政治的バイアスはあまり考えないでいいと思う(運営は寄付でなりたっている)

ちなみにまだバイデンの勝利に疑問を持ち続ける方は

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ニューヨークタイムズ:全米の選挙管理委員、何の不正も発見できずと発表

トランプ氏もいい加減矛を収めたらどうだろうか?

バイデン大統領当選にからんで思う事

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大統領に当選確実が出た後のジョーバイデン氏と次のファーストレデイのジル
いやー長かった。日本時間4日の水曜日以降CNNをつけっ放しだったがここまで時間がかかるとは、
これというのもコロナ対策で郵便投票が増えたから。トランプ支持派が不正を主張しているが事前登録(知らない人も多いがアメリカでは大統領投票に事前登録する)の署名との照合が必要だったため。1つ1つ確認しながら集計したためこれだけ時間がかかった
 
ようやく決まったがまだ紆余曲折あるかも。しかしトランプやその支持者が主張する「不正」は全く根拠のないものだけど、ネットではいまだにそれを拡散している人が少なくないのは困ったものである。郵便投票に不正が殆ど不可能に近いのは
 
①登録と投票用紙のサインの筆跡鑑定が必要とされる。数万票も捏造できないし、してもすぐバレる。
②集計所でしか開封できない。両党の監視の下で数万票を入れ替えられない。
③同じ投票用紙で行われた上下院選挙で民主党は苦戦している。
  (町山智浩氏 のレポートより)
ということだという。
CNNやFOXその他の現場のレポートをみても「不正」のエビデンスは一切見つからないという。(相変わらずネット、SNSではそういうデマを拡散している輩が後を絶たないが) 従ってトランプが選挙結果を告訴したところでおそらく無駄である。
 
 
 
 
IT先進国で郵便投票?と思うかもしれないが実はアメリカの僻地向けには以前からやっていたので実は珍しくはない。ただこれほど多くの郵便投票数は想定していなかったはず。それが影響したのかは不明だがバイデンもトランプも史上最高の得票数を獲得。トランプなどは昨年当選した時の得票数より遙かに多い。投票率はまだ発表されていないが、たぶん史上最高の投票率だろう。
「投票所に行かない」というのがかくも投票率をあげるのだろうか?日本では郵便投票は難しいかもしれないが、不正を防止できるセキュリテイさえ確立すればインターネット投票だと確実に投票率が上がるということだ。最も不正防止対策の確立ができれば、だが投票率の低下に悩む日本でも参考になれば、と思う。
あとなかなかバイデンの当確が出なかったのは残りの5州で予想以上に接戦だったからで、事前の「バイデン圧勝」の世論調査とは大きく違う展開となった、事前の世論調査というのはいかにあてにならないものか、という点。何がトランプ劣性だ。世論調査の信頼性というのは所詮その程度のものなのだ。
日本でも安倍や菅が半分以上の支持を得ているという世論調査があるが、それもかなりあてにならないという風に考えることができる。
いずれにせよ4年ぶりに人格的にも安心できる人物が大統領になった。
是非その流れを日本にも呼び込んでほしいものだ

日本が後進国転落の原因ー日本以外の国で起きている事ー徹底的なデータ中心主義と「カタチ」や「ルール」に固執する日本社会

日本が後進国に堕ちた、ということを認めたがらない層が多い。

いわく「日本はG7の一員じゃないか!」とか「日本は世界三番目の経済大国だ!」

いやいや、そういうことでは全くないのだ。過去の栄光で今現実で何が起きているかを見ていない(あるいは見ようとしていない)人間が多すぎる。

確かに日本人同士で、日本社会で内向きの話しかしない人には全く理解できないかもしれない。

しかし今日本の外では大変な変革が起きている。おそらくこの現実をみると大多数の日本人はおそらくついていけないだろう。例えば日本人に身近な野球の話

現在MLBワールドシリーズが行われているが次の写真を見て腰を抜かすほど驚く人がいるのではあるまいか。

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分かり辛いかもしれないが をみてほしい。そう外野手が4人いるのである

これは決して試合が始まる前の練習風景ではない。あるバッターがバッターボックスに入った時の守備隊系に移った時の写真である。

メジャーリーグは力比べのようなイメージを持っている人が多いかもしれないが、実は1つ1つの動きが徹底したデータに基づいて動いている、実際上記の写真のバッターは左中間の外野フライで終わった。このバッターは外野に球が飛ぶ可能性が高いというデータに基づいての守備隊系だ。

おそらく日本の球団がこんなことをやったら日本国内で非難ごうごうだろう。今の日本社会は「前例のないこと」をやることに拒絶反応すらおきる体質があるからだ。

野球だけではない、

私の本職である音楽は海外ではCDの時代が終わりストリーミング(サブスク)の時代になっている。そこではストリーミングのデータが重要な意味をもつ。

 

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上記の写真はストリーミングのデータである。左はプレイリストで演奏される回数のデータ、そして右はトータルの演奏回数である。

それだけではない

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左の写真でその音楽が「どこの国で聴かれているか」

そしてその音楽を聴く年齢層、男女別等のデータも提示される。

ここに見えるのは音楽産業は完全な「データ分析」の産業になっているということだ。

そのため海外の音楽事務所には「データアナライザー」という今までの音楽事務所には存在しなかったポストが存在する。日本の音楽事務所関係者にこの話をしても何の話をしているのか全く理解されないことが多い。

つまりそこにあるのは徹底的なデータ重視主義である。

しかし日本は違う。徹底的な形式主義だ。日本では「カタチ」とか「ルール」とかが最も重要なものと考えられ、いかなる状況になっても「カタチ」や「ルール」を死守することが要求される。

だが「カタチ」や「ルール」なんてものは手段に過ぎない。社会状況、時代によって実はどうにても変わるものである。だが日本はその手段に過ぎない「カタチ」や「ルール」を絶対視し、そこからはずれることをする行為を極端に嫌う。

この原因は日本の教育方針だ。日本の教育は特にここ数十年顕著だが「決めたルール」を絶対視しそれに対して思考停止 になれという教育をしてきた

そしてそれを大多数の 日本人 は正しいと思い込まされている。

 これはあるドラマからの動画抜粋を拝借したものだが、この動画に今の日本の現状、真実が全て盛り込まれているといっていい。

  何でもかんでもデータ中心、ということに抵抗を感じる人もいるかもしれない。だが海外はそれをやって成功している。

一方で「形式主義」「ルール絶対主義」は思考停止、あるいは思考の硬直化を招いている。まさに今の日本が陥っている状況である。

ちなみに戦前の日本の敗戦は、勿論戦争自体が無謀なものだったが、敗因の一つに陸軍の「情報軽視」があったといわれる。

現代は逆に情報があふれている。逆に正しい情報を選ぶのが簡単ではない、というのはあるが、

しかし現代の日本人の「データ軽視」の姿勢はまた同じ過ちを繰り返すのではないか、と大きく危惧する。



 

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