KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

仮にワクチンが無事普及しポストコロナ時代になっても「コロナ以前」には決して戻らない理由

東京、大阪を始め各地でもコロナウイルスの新規感染者が増えている。そんな中通常は3-4年かかるといわれるコロナウイルスのワクチンの開発に世界中の科学者が取り組んでいることは周知のことだと思う。

勿論多くの場合、実際には通常行う開発のプロセスのいくつかを飛ばして開発を優先しているのは事実で、それくらいこのコロナウイルスがもたらした事態は緊急を要する事態を作ったということである。多くの科学者が本来進めている別の研究を中断してでも、このコロナウイルスのワクチン開発に力を注いでいる。

そんな中早ければ来年の中頃には開発し、一般に流通できるのではないか、という話が出てきている。

www.gizmodo.jpむろんこれを手放しで楽観するのは時期尚早である。それは日本政府の分科会でも「過度に期待しないように」と注意を呼び掛けている

www.yomiuri.co.jp

とはいえ世界中の研究者が1つのウイルスに対してこれほどまでに集中してワクチン開発にエネルギーを投入したことはかつてないことだろう。WHOについてはさまざまな議論があるものの、取りあえずそのワクチンの開発状況もふまえてコロナ終息は「2年未満で」収束する期待を表明した

www.asahi.com

20世紀初頭の大流行したスペイン風邪も収束に2年かかっていたが、過剰な期待は禁物だが2年以内に収束する可能性はある。逆にまだ2年もある、ということだ。

そして仮に2年後にコロナが収束したとして、その時に全て「コロナ以前」に戻ると期待しているとしたら残念ながら2年後に大きな失望をすることになるだろう。

なぜならこの間にテレワーク(リモート)と配信がかなり社会で大きな存在になってしまい、それが社会に大きな変化をもたらしてしまうからである。すでにその傾向がニューヨークで起きている。

jamesaltucher.com

簡単に訳すと

ニューヨークは永遠に死んだ。その理由はリモートのテレワークだ

過去911大恐慌、数々の試練をニューヨーカーは乗り越えてきた。ニューヨーカーの反骨精神は半端ではない。しかしそのニューヨークが今度ばかりは再起不能になってしまうだろう。

1)(テレワークの普及で)ビジネス街は空っぽ。

コロナによるテレワークの普及で、パソコンさえあればどこでででも仕事ができることが証明されてしまった。そのため誰も無駄な通勤時間を使ってオフィスにはもういかない。高層ビルは9割型空っぽである

2)文化

劇場やライブハウスは全て閉鎖。そして都市に人も少なくなりいつ復活できるのか全くメドがたたない状態

3)食事

ライブハウス、劇場と同様

4)不動産

ほぼ崩壊状態 業界存続できるか

5)大学

一部は授業に応じて戻っている場合もあるが、大多数はリモート授業。このリモート授業が標準になる可能性もある、

 このコロナの自粛、感染防止の行動を続いて行くうちに

1)リモートの推進

テレワークによる在宅勤務、Zoomを使った会議、リモート授業、SNSを使用したビジネス推進、etc

2)配信事業の発展

映画、ライブの配信、ストリーミングだけでなく、学校、大学、塾等の配信、リモート授業、ビジネス情報の配信やSNS etc

これらが行われていたことは周知のことだと思う

しかし日本人というのは「変化を好まない人」が多い。そして上記のワクチン開発でそれが普及し、コロナがようやく収束したとする。

そうするとまた元の「コロナ以前」に世界は戻る

私がみるところそう考える日本人がかなりいるように思う。特に昭和脳の人は「これで大嫌いなテレワークから解放される」などと喜んでいる人もいるかもしれない

ところがもしそれを期待しているとしたら残念ながら大きく失望することになるだろう。

今年の3月から半年弱、そして少なくともあと2年は続くだろうというこのコロナはリモート、テレワークの普及と配信作業の普及によってもはや後戻りできないほどの大きな変化をもたらすことになる。

理由は明白だ。一部の業務をのぞいてホワイトカラーの大半の業務がテレワークで済んでしまう、ということがわかってしまったこと。ノートパソコン一台とwifi環境があれば家賃の高いオフィスで仕事をする必然性がなくなる。つまり都心で高い家賃を払ってまでオフィスを維持する理由がなくなるのだ。いや完全になくさないまでも、少なくとも大幅にコンパクトにできる、ことがこれで明白になった。

当たり前だが企業は経費を削減できるとわかるとそちらの方向に動くものだ。オフィスに多額の家賃を払わなくて済むようになると当然企業としてはそちらの方向に動くのが極めて当然の流れである。

大学や学校の授業も同様。実習系の授業はさすがにリモートは無理だが、大半の授業はリモートでできることがわかってしまった。

つまりコロナによる変化でもたらされるもの、それは都市の空洞化である。

つまり

1.学校も仕事も大半の作業は在宅で行う時代になる。

2.都市部分の不動産業、ビル管理会社等は壊滅的な打撃を受ける

3.劇場やコンサートホールも従来と違う運営方法になる。(完全になくなるとは思えないが..)

4.コンテンツは配信事業、ストリーミング、サブスクリプションが完全に主流になる。CD等のパッケージの時代は終了する

5.学校や会社が在宅が多くなることで通勤地獄がなくなり、そのうち満員電車の通勤も過去のものになるかもしれない

信じられない? すでにその兆候が出ている

www.yomiuri.co.jp

リモート作業の定着は都市の再開発、及びあらゆる不動産業は都市の空洞化によって見直し、再検討で経営も危機的な状況になるだろう。

好むと好まざるにかかわらず、コロナは社会に劇的な変化をもたらすことになる。確実に新しい時代が来る。でもそれを受け入れられない人も相当数いる。悲劇も起きるかもしれない

 

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国民民主党 合流新党 結成方針を決定-でも前原氏不参加をみても「あの民主党」が帰ってくるわけではない

既に報道等でご存じのように昨日国民民主党両院議員総会を都内のホテルにて行い解党したうえで立憲民主党と合流することを決定しました。

news.tv-asahi.co.jp

これに関して批判的なマスコミは「昔の民主党のいつか来た道」に戻るといった論調と一方では全員ではなく、国民民主党の党首の玉木氏や前原氏を始めとする「不参加組」が出ることで「まとまりのない野党」ということを批判する向きがある点です。

確かに「分党」することでさまざまな事務的な問題が発生しますが

www3.nhk.or.jp

それにマスコミの論調をみるとまだ「悪夢の民主党政権」というイメージを引きずらせようという意図的な印象操作を続けようとしているような気がします。だが今の安倍政権のコロナに対する無策や数々のスキャンダルを見れば悪夢なのは安倍政権のほうなんですが、マスコミは相変わらずそういう論調が少ないですね。政権にそこまでヨイショする、ということに対する報道機関、ジャーナリストとしてのプライド、矜持というのはどこを向いているんでしょうね?

私は今回の国民民主党立憲民主党の合流劇、最終的な形は見えていないにせよ、少なくともここまでの状況を見る限り非常に望ましい形で進展しています。私はこのままの状況で衆参ともに150人超えればもう大成功といっていいと思います。

そもそも立憲民主党は以前の民主党とは違います。衆議院議員56人の中の11人が1期、つまり初当選組であり、参議院では33人中13人、確かに旧民主党の顔もいますがいずれも3年前の希望の党に移行する際に小池都知事に「リベラル排除」された人たちが大多数なわけです。つまり以前の民主党よりリベラルで党是にも「立憲パートナーズ」を始め従来の党員や後援会とは一線を画した「民主主義は市民の主体的な参加によって成り立つ」という姿勢をトップに盛り込んでいます。これは政権当時の民主党にはなかった姿勢です。それ以外に原発0を始め従来の民主党時代よりリベラル色を打ち出している政党です。

そしてだからこそ、国民民主党の中の「保守派」に近い人が今の立憲民主党に違和感を感じ参加を拒否したわけです。その中の代表格がこの人でしょう

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率直にいって前原氏不参加を立憲民主党内でも歓迎する声が多いようです。ていうか3年前の希望の党で前原氏が排除した連中でできた立憲民主党ですから、その前原氏がもし参加するといわれたらさぞや困っただろうと思います。不参加を表明して胸をなでおろした、というのが本音ではないでしょうか?

また国民、立憲の合流に関してここまで紆余曲折、ゴタゴタがあったのは他ならぬ国民民主党の党首の玉木氏が実は合流に反対だったことがわかり、その「障害」のもとだった玉木氏も合流新党(おそらくは立憲民主党という名前に戻るでしょうが)に参加しない、ということも逆にグッドニュースといっていいでしょう。

 

mainichi.jp

合流者の最終的な面々は今月末くらいに見えてくるでしょうが、参議院はともかく解散総選挙が近いといわれる衆議院では玉木氏と行動を共にする人は一桁の数にとどまる見通しなので、もしそうであればそれほど体勢には影響はないと思われます。最終的には2009年の政権交代前の旧民主党衆院115人)に近い規模となる見通しです

しかも前の民主党よりはまとまりやすくなっているでしょうね。

というわけで私は望ましい形での合流になりつつある、という印象を持っています。

国民民主党、結局立憲民主党との完全合流ではなく分党にー今までの騒ぎはなんだったのか?

安倍政権はもはやヨレヨレの状態。

何をやっても失敗、税金の無駄使いと利権構造がバレルという事態の連続

それでも政権交代がなかなかできないのは野党が弱体化したままである、ということで国民民主党立憲民主党との合流がそもそも昨年末から協議されてきた。

だが交渉は遅々と進まない。国民民主党の玉木代表も煮え切らない態度を続けている状態で見ているこちらもイライラしていた。

そして結果こうなった。

 

 まあ本当に今までのこの大騒ぎは一体何だったのか、といいたくなったが、思うに玉木氏は最初から立憲との合流を実施するつもりはなかったのではないか?立憲が譲歩するとまた新たな条件をつけてみて、ということを繰り返してきて枝野氏の「まとめる気あるのか?」といら立ちをみせてきたが、たぶんハナから「まとめる」気が無かったんだろうな。本当に完全合流する気があればもっとスムーズにいっているはず。

 

一方で受け入れる立憲民主党内では寧ろ分党を歓迎する声もある

www3.nhk.or.jp

立民幹部「分党で合流はベスト」

立憲民主党の幹部は、NHKの取材に対し「分党で合流という流れはベストだ。次は、国民民主党と組んでいる会派をどうするかが問題だが、分党した段階で考えればいい」と述べました。

また、別の幹部は「考えていた中ではいちばんいい結果だ。正直、国民民主党の中には立憲民主党とはなじまない議員が一定数いるのは事実で、無理に一緒になっても混乱のもとになるだけだ。次の選挙では今より強い体制で戦えることになる」と述べました。

 まあ正直私も国民民主党全員がそのまますんなり立憲民主党に合流するとは思えなかった。特に前原を始め共産党との協力を嫌がる人間もいることは知っていた。

いずれにせよ分党は避けられなかったのかもしれない。いや、もしかして最初からこうなる手筈だったのかもしれない。しかし協議するというプロセスを重用視した。ということであろう。

さて焦点は立憲に合流しない議員が何人くらいかに移る。たぶん衆議員は7-10人くらい、参議院議員は約半数くらいが立憲に合流しないと思われる。殆どが電機労連系、同盟系になる。これは類推に過ぎないがおそらく背後に前原辺りが動いた可能性も高い。結局小沢についていく人間と前原・玉木とで袂を分かつことになる

それともう1つ、国民民主党の非合流派が新党を結成したとしてその新党は立憲や共産党との選挙協力に果たして応じるのかどうか、それも焦点だ。前原などは嫌がるかもしれない。

総選挙がいつあるのかわからないがいずれにせよ現行より大きな塊にはなるだろう。しかも非合流派が去ったところで政策的にも以前の民主党よりは一致していると思う。

今後の展開を注視したい

周庭氏逮捕➡保釈 も過激化する中国の専制主義に世界は圧力を加えるべき

香港状勢、非常に懸念すべき状態が続いていました。

その中で昨日は衝撃的なことが起きました。香港の民主化運動のスポークスマン的存在だった周庭さん(Agness Chou)が香港の警察に香港国家安全維持法違反で逮捕されました。正確には香港の報道機関の代表のジミーライ氏と共にアグネスチョウさんは逮捕されました。

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アグネスさんはSNSを通じて香港の民主化運動の情報発信を行ってきた人で日本のアニメが好きなこともあって日本語も非常に堪能な方で人気もありました。その民主化運動の象徴的存在だったアグネスさんの逮捕は衝撃をもって世界中に拡散されました。

立憲民主党及び共産党の主要野党関係者は揃って抗議の意思を示しましたが政府与党関係者は「重大な懸念」どまり。欧米各国とは大きな落差で日本政府は当然のことながら批判をされました。

mainichi.jp今回中国政府の卑劣さを感じたのは「自主する」といった周庭さんを自主させず重罪人として逮捕した点です。これだけでも中国政府がいかに人権を軽んじる国かわかります。日本でも #FreeAgness のハッシュタグがトレンド入りし世界でも彼女の釈放を求める署名活動が瞬く間に広がり、中国政府への批判や圧力を加えるべきという論調が盛り上がりました。私も署名活動に参加しました。

どうも10年前の尖閣の時から感じてましたが今の中国は明らかにある種の覇権主義のようなものが台頭しているような気がします。人権抑圧と周辺諸国への領海領土侵害、ウイグル民を大量虐殺したという情報もあります。これやっていることはナチス(NAZIS)と同じじゃないですかね?

今回の行動で中国政府は明らかに香港の民主勢力を根絶やしにしようと考えているようですが、もしそれをやると世界中を敵に回し投資も香港からどんどん逃げる等、中国政府にとって得することなど何もないはずです。もはや損得ではなく人権抑圧で他国の領土も侵略や虐殺を行うとなりますともはや共産主義でも社会主義でもなく完全に凶悪な独裁国家、はっきりいえば #中共#Nazis といわれても仕方ありません。いずれにせよ極めて厄介な隣人がまた1つ増えたことになります。

しかしさすがに全世界から周庭さんを逮捕することに対する非難が拡がったことを見たのか、深夜になってアグネスさんは保釈されました。

mainichi.jp

そのこと自体はよかったですが今後監視活動が続くと思われます。 まだ終わったわけではありません。 世界は中国政府に圧力をかけ続けましょう!! そして過激化する一方の中国の専制主義、あえていえば覇権主義に対して世界は圧力を加えるべきでしょう

中国政府は覇権主義と人権抑圧をやめよ!!

 

コロナは恐れすぎてもいけないが甘くみてはもっと危ない

夏休みシーズンに入り、東京では感染拡大が進んでいるにも関わらず政府はGoToキャンペーンをやめようとせず、そうした風潮でどうしたものか悩みましたが結局私も長野県の方に家族旅行に向かいました。

 

条件として

(1) 自家用車で移動すること

(2)  可能な限り宿にいて他人との接触を最小限にすること

 等の方針で行きました。

一応無事帰ってきましたが、感染者になっていないことを祈ります。

取りあえず感じたのは温泉宿も観光施設も私たちが考える以上にコロナの感染対策をしっかりしていること、でした。観光地にとってはコロナの風評被害こそが恐いので当然といえば当然ですが、食事のテーブルもソーシャルデイスタンス、食堂を始めとする館内はマスク着用を必須としていました。館内には随所にアルコール消毒液が置いてあり、宿泊客はマメに手を消毒していました。

前回の記事でも書きましたが、コロナ感染で気をつけなければならないのは飲食の時としゃべる時でその時に飛ぶ「飛沫」が感染の原因の主なもので、私もイベントその他でソーシャルデイスタンスをとりながら気を付けていれば、少なくともクラスターなど起きることは滅多にありません。

しかしニュースを見てもサッカー部の合宿とか、家庭内とかで起きてしまってますね。

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原因として私はコロナの感染防止についてまだ周知徹底されていない点があるのではないかと思います。マスク、手洗い、欧米に比べて日本人はまだやっている方ですが、それでも感染拡大がとまる兆しはありません。

勿論感染防止を100%にすることは難しいでしょう。しかしそのリスクを最小限にすることはできます。そこの辺りを気をつければ決してパニックになるほどのことはありません。まずはやるべきことをきちんとやることです。

とくに気をつけなければいけないのは「密封」でエアロゾルが発生した時です。そのため密封空間が最も危険といっていいと思います。新宿シアターモリエールで起きたクラスターはまさにこれでしょう。会場の換気をよくすればいいのですが、演劇やクラシック音楽のコンサートなどでは換気扇を最大にすると結構大きな音で支障をきたす場合もあるので難しいところです。

さて、そんな話をしている時に耳を疑う情報が入ってきました。

agora-web.jp

これは先日の都知事選に立候補した平塚正幸氏が新型コロナウイルスへの過剰反応に反発し、マスク着用やソーシャルディスタンス、3密回避などの行動を一切とらないことを訴えるのが狙いで、何と既に10回も実施しているらしいです。

私はちょっとこの人たちの映像を見て寒気がしました。なんていうか、寧ろ宗教に近いものを感じました。日本人の思考停止の癖の悪弊がこんなところに出てしまっているようです。実際これをやってクラスターが起きたらこの平塚氏はどう責任を取るつもりなんでしょうか?

コロナは確かに過剰に恐れてはいけないとは思いますが、甘くみたら大変なことになります。最近の感染者数が急速に増えている背景には「マスクが嫌だ、ソーシャルデイスタンスが嫌だ」と考えてコロナ自体を甘くみている傾向があるような気がします。

この平塚氏の「山手線ジャック」にあれだけの参加者がいるのもそういう一部の社会の雰囲気を反映しているのかもしれません。

しかしこれは極めて危険な行為です。

実際繁華街の「接待用飲食店」は満席だそうで、特に若い世代が多いようです。感染源やクラスターはそういうところから発生しているのでしょう

コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません

恐れすぎるとこういうことが起きます。私の知る限りコロナ感染者に対する誹謗中傷,晒し者という野蛮な行為をしているのは日本人だけです。

www.sakigake.jp

www.yomiuri.co.jp

これらの行為は日本人は野蛮な民族であることを自らの行動で証明したのと同じといわざるを得ません。感染者には医療と支援が必要なのに戦前の日本の非国民と同じ扱いー日本人って太平洋戦争時代から少しも進歩していない、ということが残念ながらわかります。

もう一度いいます

コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません

明らかな感染拡大なのに緊急事態宣言を頑なに拒否ーこんな時にコロナ感染を自衛、予防するには

久々の更新ー業務でおかげさんで多忙を極めたため、詳しくは小生の音楽ブログの方を参照されたい 

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/

ご存じの通り東京は連日のコロナ新規感染者の過去最多が連続

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国内の感染者数も1,539人となり過去最多、感染者数のこの異常な増加は明らかにパンデミック状態であり、第二波などという甘っちょろいものではなくもはや感染爆発といっていい

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政府はこれに対して「何も対策をしていない」に等しい状態。このまま放置すれば感染者が万の単位になるのはもはや時間の問題であると思われる。

勿論マスコミは陽性者の数だけ煽っているが死亡率は上がっておらず陽性者の大多数が若年者であり、軽症もしくは無症状者であることも事実のようである。

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死者数が増えていないのは老人介護施設、医療施設での高齢者に対する水際対策がしっかりしているためでこれは緊急事態宣言以降顕著に対策が取られたためである。

しかし陽性率は3・9%(7月1日)から6・5%(7月30日)へと、じりじり上がっている。

f:id:KyojiOhno:20200802114339j:plain PCR検査は確かに6月から増えてはおり、7月も検査数は劇的に上がったがやはり陽性率の増加が今の現状をもたらしたものとしている。

こうした現状に対し特措法や医療体制の拡充に伴う新法案等を審議するため立憲民主党を始めとする野党各党は臨時国会の召集を憲法53条に基づいて要求しているが安倍政権は頑なに拒否している。

これはマスコミ(電通)の刷り込みで「野党は反対しかしない」「コロナに対して何もしない」などという人が多いが、何もしようとしていないのは安倍政権の方であることは火を見るより明らかである。

GoToといったこの段階で誰がみても失敗しかない政策を自らの利権を守るためだけに強行する政権、国民の健康と安全を守ろう、などとは考えていないことは明らかである。

コロナ感染から自衛する

そのためには自衛するしかない。そのためにはコロナウイルスの感染のメカニズムを正しく理解しなくてはならない。いくつかサイトがあるので参照されたい

www.mhlw.go.jp

pro.saraya.com

以下はずいぶんあちこちで掲載されているのでご存じの方もいるだろうが、コロナ感染には

(1)飛沫感染

感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。

※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所

(2)接触感染

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。

※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

それでマスメデイアでもさんざん言われている「三密」というコロナ感染の可能性があるシチュエーションが出て来るが、要は三密の条件がそろった空間でコロナ感染者がいれば感染する可能性が高いということである

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コロナウイルスのやっかいなところは無症状の人も多く、自分が感染したことすら気が付いていないケースが多いということだ。しかし無症状の人にも十分に感染能力がある。自然治癒した人も一か月近くは他人に感染させる可能性はあるという

つまりどこに感染者がいるのかわからない、という所がこのウイルスの極めてやっかいなところである

だが日本人は欧米人と違いマスクに対する抵抗力は低く、手洗い、うがいも頻繁に行っている。逆にだからこの程度で済んでいるといういい方も可能だ

そこで上記の(1)(2)をよく検証してみる

感染経路は飛沫にせよ接触にせよ最終的には鼻と口である。だからマスクは有効なのだ。Covid-19{コロナウイルス)はマスクの網目を通るので意味がないという人がいる。だがマスクは少なくとも上記の(1)(2)から鼻と口にウイルスが入ることを防ぐ手立てにはなる。だから必要だ。

つまり三密もそうだが、その場所で誰か「口や鼻を開けたか」というのが重要なポイントになる。コロナは他人がしゃべったり飲み食いしている時に気をつければいい。その時に必ずマスクは着用でソーシャルデイスタンスをとること。接触感染はこまめな手洗いで一定限度防げる

三密の中の「密集」だけではどうだろうか? 例えば「密集」の際たる電車とかではクラスターは報告されていない。なぜなら特にコロナ災禍になってから顕著だが電車内でおしゃべりしたり、物を食べたりという光景を最近みないであろう。その限りは例え多少密集していても感染リスクはそれほど高くない。(但し電車のつり革とかコロナが付着する可能性は捨てきれないので口や鼻を触るまえに必ず手を洗うこと)

要は口を開ける行為ーしゃべるとか食べるとかしなければ感染リスクは下がる

問題は外食する時、当然食べる時は口を開けマスクも外すだろうからその時に気をつければいい。ソーシャルデイスタンスをとって人との間隔をあける。対面で食事はしないなるべくカウンターのようなところで食すようにする

そうしたことを心掛けるしかあるまい

一方で密集とか三密のイメージが強いが意外に安全なところもある。映画館である。映画館の空調システムは20分ことに館内の空気を入れ替えるために密封空間ではない、これは結構重要である。

 

一部の方からの反論で全ての劇場にこういう換気能力を備えた空調があるのか?という指摘があった。確かにすべてがそうだと断言するのは難しいが少なくともシネコンレベルの劇場には装備していると考えて間違いなさそうである。

いずれにせよ「三密」以外に口や鼻を使う空間かどうか。それを見極めて行動するのも手だろう

都知事選所感。「民度の高かった(苦笑)」都民による都知事選終了ー今後が心配な山本太郎

昨日の都知事選 最終投票率55%(!)  前回を4.73%も下回るお寒い限りの都知事

そして結果もお寒い限りだ。開票率100%での最終得票率での主な候補の得票率

 小池百合子 (現職)  3,661,371

 宇都宮健児        844,151

    山本太郎         657,277

 小野泰輔         612,530

    桜井 誠         178,784

 立花 孝志          43,912 

事前の調査でもリベラル層から保守層にいたるまで支持を拡大したための小池都知事のこの得票数、前回の「7つの0」の1つも公約として果たしていない知事がこれだけの得票数で圧勝するとは、どこかのアホな政治家が「日本人は民度が高い」などとほざいたが、本当に恥ずかしいほどの民度が高い(????)といわざるを得ない結果だ。(ため息) 

もう1つ驚いたのは筋金入りのレイシスト桜井誠が5番目で何と178,784票(!!)も獲得している点だ。東京都民に一体何が起こっているのか。ナチス同様の人種差別主義者がこれだけの得票数を獲得するとはおおいに懸念すべきことが起きているようで、警戒すべきである。

それとあまりもふざけた候補が多すぎた。都知事選の本質を貶める候補でこれ何とかならないものかとも思うが規制する方法がないのが頭が痛い。

あと毎度のことながら「自分の気に入らない選挙結果」が出ると「ムサシ不正選挙説」をばらまいている輩がSNSに多数いるが、開票立会人を一度経験している私からすればそれはありえないことだとここで申し上げておこう。(開票ミスはあるが)

kyojiohno.hatenadiary.com最近思うに思うに「ムサシ不正選挙説」を唱える奴らって実は安倍親衛隊で投票率を下げるのが目的の安倍の別働隊ではないか?と勘繰りたくもなる。なぜならこの「不正選挙説」を拡散することで確実に投票率を下げる「成果」を上げているからだ。

 そもそも「ムサシ」といっている時点で既にシロウトでムサシはメーカー名で機械自体は「テラック」という。開票立会人になった時この噂の「テラック」を注視したが、投票用紙を改竄する機能はどこにもなかった。あるのは投票用紙を数える機能だけ。実際に「テラック」という機械を見たことも検証したこともない人間がデマを「さも見て来たかのように」拡散するのは困ったものである。いい加減こういうデマに流されるのはやめるべきである。この行為を繰り返す人間に明らかに一定の意図があるような気がしてならない

山本太郎の今後について

さて本題に入ろう。今回の小池優勢はメデイアから嫌というほど流れた。だが今回小沢一郎を始め周囲が止めるのもきかずに出馬を強行した山本太郎はもし「自分自身とれいわ新選組」の存在感をアピールするのが主目的だとしたらその目論みはこの選挙結果を見る限り失敗だったとみていい。

自らの存在感と集票力を示すのなら野党統一候補宇都宮健児氏を圧倒するくらいの得票数を集めないといけないはずだが、今回結果としては宇都宮氏と20万票近い差をつけられて3位。野党統一を実質的にぶちこわした点でリベラル層の多くが離反した結果といわれる。

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山本と宇都宮両方と得票数を合わせても小池の半分にもみたないことを考えると山本が野党統一候補に加わらなくても問題ない、などと山本太郎を擁護する人が主張しているようだが、問題はそういうことではない。これは結果論ではなく信頼関係の問題だ。

結論からいって立憲民主党を始め野党各党が今回の山本太郎の行動をみて野党共闘としてのパートナー、もしくはコラボレーター(協力者)として山本太郎を選ぶだろうかと考えると私は今回の行動と都知事選の結果から難しくなったのではないかと考える。

単純に自分のビジネスパートナーとなった場合どうするか、と考えるとわかるが、自分のビジネスパートナーもしくは協力者が自分の知らない間に結果的に自分と敵対行為に近い行動をとったらその人間をパートナーもしくはコラボレーター(協力者)として選ぶだろうか、という問題だ。私だったら怖くてこういう人間とは組めない。

昨年の参院選で台風の眼になったあと、特に野党第一党立憲民主党に対する山本太郎の態度には「上から目線」的な感じがあった。野党でもっとも議席の少ない政党が野党議席数の第一党に対して「自分の政策や条件を飲め、さもなければ協力しない」という態度をとり続けたのである。リベラル論客の多くはその要求をのまない立憲民主党の方に批判を矢を向けたが、冷静に考えてみるとこれは非常に失礼な態度である。

さらに既に衆院選では立憲民主党の候補がいる選挙区にれいわ新選組の候補をたてるという敵対行為といっていい行動を行い、さらに今回の都知事選での野党統一候補に対立する形での立候補。少なくとも立憲民主党との関係修復は極めて難しくなったといっていいだろう。

まして今回の選挙結果を受けて今までのような上から目線対応をとってもおそらくは相手にされない可能性の方が高い。野党共闘の仲間に入るのはこのままでは難しいといわざるを得ない。

政治家というのはよくも悪くもげんきんなものである。今回の都知事選が昨年の参院選のような台風の眼を維持すればよかったが、残念ながら今回は全くそれとはかけ離れた結果になっている。他の政党の山本太郎に対する態度は従来とガラッと変わるだろう。尚、立候補発表が遅れたことは理由にならない。

山本太郎は良くも悪くもぶれない。そしておそらく妥協を嫌う性格の人だと思う。一度こうすると決めたら絶対に折れない。しかし政治には時折妥協も必要である。だがどうも山本太郎という人間はそれができない、もしくはやろうとしていないのかもしれない。とにかく一度こうする、と決めたらテコでも動かない。そういう性格のように思う。そういう態度は上手くいっている時はいいが、一度つまずくと自滅に向かわざるを得ない

今回の敗戦の弁を見ても自らの今までの態度を改める素振りは全く見せていない。だが政界の「後見人」的な存在だった小沢一郎との間にも溝を作り、立憲民主党との関係も修復不可能なレベルになったとすれば山本太郎野党共闘の中に入ることは難しく、年内にあるといわれる衆院解散にも孤立する可能性がある。

せっかく無党派層を掘り起こす力がありながら、私には山本太郎が自らの能力を過信して自滅に向かっているようにしか見えない。

今のままいけば、の話だが

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