コロナは恐れすぎてもいけないが甘くみてはもっと危ない
夏休みシーズンに入り、東京では感染拡大が進んでいるにも関わらず政府はGoToキャンペーンをやめようとせず、そうした風潮でどうしたものか悩みましたが結局私も長野県の方に家族旅行に向かいました。
条件として
(1) 自家用車で移動すること
(2) 可能な限り宿にいて他人との接触を最小限にすること
等の方針で行きました。
一応無事帰ってきましたが、感染者になっていないことを祈ります。
取りあえず感じたのは温泉宿も観光施設も私たちが考える以上にコロナの感染対策をしっかりしていること、でした。観光地にとってはコロナの風評被害こそが恐いので当然といえば当然ですが、食事のテーブルもソーシャルデイスタンス、食堂を始めとする館内はマスク着用を必須としていました。館内には随所にアルコール消毒液が置いてあり、宿泊客はマメに手を消毒していました。
前回の記事でも書きましたが、コロナ感染で気をつけなければならないのは飲食の時としゃべる時でその時に飛ぶ「飛沫」が感染の原因の主なもので、私もイベントその他でソーシャルデイスタンスをとりながら気を付けていれば、少なくともクラスターなど起きることは滅多にありません。
しかしニュースを見てもサッカー部の合宿とか、家庭内とかで起きてしまってますね。
原因として私はコロナの感染防止についてまだ周知徹底されていない点があるのではないかと思います。マスク、手洗い、欧米に比べて日本人はまだやっている方ですが、それでも感染拡大がとまる兆しはありません。
勿論感染防止を100%にすることは難しいでしょう。しかしそのリスクを最小限にすることはできます。そこの辺りを気をつければ決してパニックになるほどのことはありません。まずはやるべきことをきちんとやることです。
とくに気をつけなければいけないのは「密封」でエアロゾルが発生した時です。そのため密封空間が最も危険といっていいと思います。新宿シアターモリエールで起きたクラスターはまさにこれでしょう。会場の換気をよくすればいいのですが、演劇やクラシック音楽のコンサートなどでは換気扇を最大にすると結構大きな音で支障をきたす場合もあるので難しいところです。
さて、そんな話をしている時に耳を疑う情報が入ってきました。
これは先日の都知事選に立候補した平塚正幸氏が新型コロナウイルスへの過剰反応に反発し、マスク着用やソーシャルディスタンス、3密回避などの行動を一切とらないことを訴えるのが狙いで、何と既に10回も実施しているらしいです。
私はちょっとこの人たちの映像を見て寒気がしました。なんていうか、寧ろ宗教に近いものを感じました。日本人の思考停止の癖の悪弊がこんなところに出てしまっているようです。実際これをやってクラスターが起きたらこの平塚氏はどう責任を取るつもりなんでしょうか?
コロナは確かに過剰に恐れてはいけないとは思いますが、甘くみたら大変なことになります。最近の感染者数が急速に増えている背景には「マスクが嫌だ、ソーシャルデイスタンスが嫌だ」と考えてコロナ自体を甘くみている傾向があるような気がします。
この平塚氏の「山手線ジャック」にあれだけの参加者がいるのもそういう一部の社会の雰囲気を反映しているのかもしれません。
しかしこれは極めて危険な行為です。
実際繁華街の「接待用飲食店」は満席だそうで、特に若い世代が多いようです。感染源やクラスターはそういうところから発生しているのでしょう
コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません
恐れすぎるとこういうことが起きます。私の知る限りコロナ感染者に対する誹謗中傷,晒し者という野蛮な行為をしているのは日本人だけです。
これらの行為は日本人は野蛮な民族であることを自らの行動で証明したのと同じといわざるを得ません。感染者には医療と支援が必要なのに戦前の日本の非国民と同じ扱いー日本人って太平洋戦争時代から少しも進歩していない、ということが残念ながらわかります。
もう一度いいます
コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません