KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本人の多くが「無関心」「思考停止」になったのは文部省と自民党の「教育改革の国民会議」によるもの。日本を後進国に転落させたのは自民党と文部省である

この記事の前でも日本の「後進国」への転落について述べたが

kyojiohno.hatenadiary.com

日本人の「平均所得」がもはや「後進国レベル」まで落ち込んだことについて書いた。すなわち日本国内の所得格差はかなり大きなものになっており、しかも「所得格差の大きさと社会問題の発生は正比例する」というデータもある

diamond.jp

実は1990年代中頃から既にその傾向はでていたのである

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勿論それだけではなく「ITやAIの分野で大きく後れをとっている日本」や「世界的な価値観の変容にいまだ気が付かず対応も遅れている」という原因も日本の後進国転落に大きな影響を与えたということもできる。

だがどうやらそれだけではない。いや、もっと深刻な問題があった。それは前々からうすうす感じていたこととはいえこの記述をみて背筋が寒くなった。

それは官邸のホームページに信じられない記述があったことからわかった。

www.kantei.go.jp

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H12森内閣の時の「教育改革の国民会議」の発言記録

 繰り返す、この記述は本当に安倍内閣の官邸のホームページに存在するのである。

特に問題がある部分は次の箇所

1) 「子供を厳しく『飼いならす』必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」
2)「ここで日本は変わる」「変わらないと日本は滅びる」というようなことをアピールしてショック療法を行う」
3)「他の子供の学習の権利を妨げる子供を排除する」
4)「マスコミと協力したキャンペーン」

1)は云うまでもなく教師のいうことに反論せず、「素直ないい子」で目上の人にたいしてはいかなることも「思考停止」で従う指導を行うということ

2) そして上記はその「思考停止」で従う行為を国を支えるための至上命令という脅迫観念を植え付け従わせるということだ、

3) 「いじめ」とか「暴力」とか「授業妨害」とは書かずわざわざ「他の子供の学習する権利を妨げる」と書いてあるのは、競争の足でまといな子を、排除する口実を作るため

4) 勿論マスコミを国民を洗脳するツールとしてフル活用する

なんと自民党と文部省は20年近くこれを修正も撤回もせずにこの方針を貫いたことになる。安倍政権になって更に強力に推進されたことは想像にかたくない。

日本中に無関心、思考停止の人間が溢れたのは間違いなくこの教育方針が原因である。明らかに仕組まれていたものだ。

日本国民奴隷化計画 といってもいい

この教育方針の浸透は結果としてこのような人たちを大量生産させた。

ameblo.jp

安倍政権がどんなに悪政であるか、よりも、

そのことに眉間にしわを寄せて、反対している人々の方を嫌悪する。

「反対する人が、生理的に嫌い。」

これは上記の「1) 「子供を厳しく『飼いならす』必要がある」教育を受けてきたためである。

だから安倍政権が公文書改竄、公職選挙法違反、政治資金規正法違反といった犯罪行為をしても全く平気であり、寧ろをその不正を追及する人を嫌悪する

「いつまで桜を見る会やっているんだ」「いつまでもり・かけやっているんだ」という人たちはほぼ例外なくこういう人たちである

なるほどね 。

日本国民が劣化しバカがふえたわけだ。 それを推進したのが自民党と文部省というのがこれで明白になった。

日本の後進国に転落の責任は自民党と文部省だ。

こういう連中こそ国賊といっていい

参考までに教育改革国民会議委員名簿もここで晒す、この人たちも日本人を劣化させ後進国に転落させた共犯者である。そういわれても仕方あるまい

座長 :江崎 玲於奈 芝浦工業大学学長


浅利 慶太 劇団四季代表
石原 多賀子 金沢市教育長
今井 佐知子 社団法人日本PTA全国協議会会長
上島 一泰 社団法人日本青年会議所会頭
牛尾 治朗 ウシオ電機会長
大宅 映子 ジャーナリスト
梶田 叡一 京都ノートルダム女子大学学長
勝田 吉太郎 鈴鹿国際大学学長・京都大学名誉教授
金子 郁容 慶應義塾幼稚舎
河合 隼雄 国際日本文化研究センター所長
河上 亮一 川越市立城南中学校教諭
木村  孟 大学評価・学位授与機構
草野 忠義 連合副会長
グレゴリー・クラーク 多摩大学学長
黒田 玲子 東京大学教授
河野 俊二 東京海上火災保険株式会社取締役会長
曾野 綾子 日本財団会長、作家
田中 成明 京都大学教授
田村 哲夫 学校法人渋谷教育学園理事長
沈  壽官 薩摩焼宗家十四代
浜田  広 リコー会長
藤田 英典 東京大学教育学部
森  隆夫 お茶の水女子大学名誉教授
山折 哲雄 京都造形芸術大学大学院長
山下 泰裕 東海大学教授

 

 

日本がなぜ後進国に転落してしまったかーその原因を考える

いまだにこの事実を認めようとしていない人が多いが、実は日本は僅かここ数年で完全に先進国から「後進国」に転落した。認めたくない人も多いようだが残念ながら事実である。

では日本のどこが後進国転落なのか それは

1.一人当たりのGDP 平均所得がもはや後進国レベル

https://ncode.syosetu.com/n7553fl/

2018年(通年)の1人当たりGDPである。

 

単位:US$(2018年:通年)

25位 アラブ首長国連邦 40,711.45

★26位 日本 39,305.78

27位 イタリア 34,260.34

28位 バハマ 34,002.62

29位 ブルネイ 32,413.92

2018年の1人当たりGDP購買力平価換算:PPP)である。

 

そして、これは2018年の1人当たりGDP購買力平価換算:PPP)である。

単位:US$(2018年:通年)

30位 マルタ 45,605.88

★31位 日本 44,246.37

32位 韓国 43,289.87

33位 スペイン 40,138.82

34位 ニュージーランド 40,135.41

35位 キプロス 39,973.22

36位 イタリア 39,636.99

 

日本:1人当たりGDP(US$:PPP)

2016年:41,352.76

2017年:42,942.23

2018年:44,246.37

2019年:45,546.19(予測)

 ちなみに23位に発展途上国世界1位のイスラエル国がある。毎日紛争やってる国にすら日本は生産性で負けているのである。

 2.AI そしてITの分野では完全な後進国

パソコンとかサーバーとかハードウエアはあるではないか、という人もいるだろうが問題はそういうことではないのである。

qiita.com

上記の「7つの無意味な習慣」に起因しているのは

1.企業でクラウドシステムが定着していない、あるいは使いこなされていない

2.セキュリテイシステムの考え方が時代遅れ

3.紙原本主義/ハンコ主義

特に日本でペーパーレスが一向に進まないのは3の「紙原本主義/ハンコ主義」であり、請求書や見積り書をPDFでメールで送るというのは海外では当たり前なのだが、日本は特に大企業が相手の場合、必ず紙の請求書が要求される。(酷い場合は取引先指定の「専用請求書」でないと受け付けない会社もいまだにある)ちなみにハンコは私はJpeg化して書類に貼り付けている。しかしこれでも「ダメだ」といってくる企業も少なくない。

これらの傾向は日本企業の生産性を著しく下げており、当然競争力も低下させている。

さらにこれだけではない。

1.「ネットの証明書」もしくはシステムの「基本設定」がいまだにインターネットエキスプローラ―でしかできない設定になっている。

もはやマイクロソフトがサポートを停止したブラウザーをいまだにデフォルトのブラウザーにしている。そのため日本発売のPCにはとっくに時代遅れになったインターネットエキスプローラ―を装備している、

2.ソーシャルネット、とりわけ海外ではビジネスツールとして定着したFacebookを使いこなせない日本人が多い。

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国別のソーシャルネットのシェア

 上記の表でもおわかりのように殆ど国はFacebookがトップシェアだが、日本と中国だけトップ5にすら入っていない。もっとも中国はそもそもFacebookTwitterのサービス展開が不可能な状態なのでそもそも比較の対照にならないが

深刻なのは日本の財界のトップが一部の人を除いてパソコンすらいじったことがない人が大多数ということだ。Word Excell そしてPdfなのは彼らは「全て部下(秘書)に任せている」と当たり前のように云っている人たちが大多数で、当然ITツールなど触ったこともない人が多数で当然ながら実際のITの状況など把握しているはずもない。

よってこのITに対する遅れを解消するには申し訳ないが今の財界の経営者、ほぼ全員に一刻も早く引退をしていただくしかないだろう

AIについてもいわずもがな、である

newspicks.com

3.価値観が大きく変容しているにも関わらずそのことに気づかない日本人

インターネットやそのツールであるEC そしてSNSは社会を大きく変えつつある。何よりもこのことによってコンテンツ、情報はもはや国境に関係なく広がることになり従来とは根本的に違うビジネスや文化のありかたを生み出すことになる

いわゆる「グローバリズム」ということだが、このグローバリズムを私が見る所大多数の日本人が誤解している。

多くの場合、アメリカやヨーロッパがこうだから日本もこうあるべきだ、といった類の論法だ。つまりアメリカを始め全世界が「金太郎飴」のように同質化する、あるいは何でもアメリカを始めとする欧米の「マネをする」ことがグローバリズムであるという勘違いがあたかも正論であるかのように拡散されている。

だがそれは誤りである。

確かにグローバルなプラットホームというのは存在する。そして大多数の日本人はそれを会得していない、もしくはその存在すら知らない。だがそんなものは「手段、手法」に過ぎないから簡単にそんなものを会得することができる。

そうではなく、「従来の既成概念にとらわれることなく自由な発想とオリジナリテイをもって世界の市場の打ち出していく」ということである。

それには「誰とでも同じになること」ではない。最近の日本人は極端なほど同調圧力に弱く、上司その他の人間の言動や行動にたいして「思考停止」で従うなどという悪しき風潮が蔓延している。

グローバリズムとは外国をただ真似し、外国とただひたすら同調することではない、そこを大多数の日本人は勘違いしている。そしてそれだと日本独自のプロダクトなど生み出せるはずもなく、それでは国際競争では間違いなく負けるであろう。

だから日本人にしかできないスキル、特徴を生かしたプロダクトを開発した上でそれを全世界に向けて発信、そして営業をしていく。ということが必要なのである。

この点では日本人はもはや世界から大きく取り残されている。

日本人はいまだにバブルの時代をヘンに理想化している傾向がある。だがあんな時代は二度と来ないのだ。それではなく新たな時代と新たな価値観に対応することが必要である。

それにはまず自分の国の立ち位置をもう一度冷静になって受け入れるしかないのだ

www.newsweekjapan.jp

それを認識した上で「後進国」から再び「先進国に戻る」ことを考えなくてはならない。現実を見るのは辛いかもしれないが、まずはそこからスタートしないと

そして

常識にこだわらない
最後まであきらめない


そして最近の多くの日本人が忘れてしまっていること
「誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え」

不条理な同調圧力や出る杭をうつ勢力に逆らうことが大事である

このCM映像を見て欲しい  今の日本人に一番必要なメッセージが入っているCMではないだろうか?

 

 

いだてん総集編をみてー一年間見なかったことへの後悔が出てしまった。実に質の高いドラマであったー

今年の大河ドラマ「いだてん」

白状するが私も今年は全く見なかった。

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過去最低の視聴率といわれ、「あまちゃん」で一世を風靡した宮藤官九郎をもってしても視聴率の回復がなく、残念ながら史上最低の視聴率となってしまった。

私が「いだてん」を見なかった理由の1つは来年の東京オリンピック開催に関して1964年のオリンピックを描くことで、「オリンピック神話」を美化し、視聴者をとおして国民の国威掲揚を図ろうという政治的意図があったのではないか、という邪推が働いたこともある。

最近のNHKは安倍政権の広報放送という色合いを非常に強く感じる(特に政治部)そのため少なくともこのドラマの企画段階ではそれに近い意図があったのではないか、とも思ったのである。

だが取りあえず最終回だけでも見ようと思ってみたらそれらは本当に邪推以外の何物でもなかった、と思った。

まずあれだけ低視聴率といわれながら、ドラマとしてのクオリティは実にすばらしかった。最後は感動的だったし、ドラマの作り方もいかにも宮藤官九郎らしいテイストの演出になっていたのである。

そして本日総集編を見た。私の先入観が単なる邪推に過ぎなかったことを確信した。

仮に当初、このドラマの企画プロットを押した勢力が安倍政権や日本会議勢力の息のかかった人物だったとしても、関東大震災、5・15事件、2・26事件、ベルリンオリンピックの描き方、そして日本の戦時中の描き方、そのどれをとっても日本の戦前や軍国主義を美化するものは全くなかったし、きちんと悲劇として描いていた。特に2・26事件の首謀者の兵隊や当時日本の同盟国だったナチスドイツ等はかなりネガテイブに描いていたといっていい。これだけでも仮に安倍政権や日本会議勢力の意図があったとしても明らかにそれらに反するものであろう。仮にそういう意図が本当にあったとしたらそれらは完全な失敗に終わったといっていい。

そして宮藤官九郎はやはりドラマを作るツボを心得ている。総集編でしかみていないがどれもドラマとして感動的に描いている。何よりも政治家とか当時の日本のトップの人間の視点ではなく、きちんとした庶民からの眼で描いている(ここが大事なポイントだ)

ではなぜこんなに低視聴率にあえいだのか

その辺りを分析した記事がいくつかある

webronza.asahi.com

toyokeizai.net

blogos.com

この3つの分析を総合すると

1.いわゆる「大河ドラマスタイル」(歴史上の人物が主役でそれ中心にストーリーが展開する)でないこと(近現代モノはウケない)

2.二つの時代は1900~1930年代、1930~1960年代を描くというわかり辛さ

3.歴史上の有名人物がいない

という点かもしれない。特に大河ファンには高齢者が多く、ストーリーに様々な伏線をしかけたりする宮藤官九郎のスタイルについていけなかったという指摘も多い。

しかし一方で熱烈なファンも大勢いた。そしてそのファンの満足度は非常に高かった。一回しか見ていなかった私ですらこのドラマの感動的な演出に酔いしれた。

www.excite.co.jp

NHK大河ドラマは他の番組と違い、トータルするとハリウッド映画なみの予算をかけ、それを舞台とした様々な地域との間である種の「利権」が発生する。そのためNHKの一般的な番組と違い、視聴率というのも大きなファクターとなる、

それはわかるが、それでも「視聴率」と私は言い過ぎるような気もする、

そして実際視聴率とドラマのクオリティは反比例することが多い、私が大河ドラマ史上最低の駄作と考える「天地人」や「花燃ゆ」などは平均視聴率が「いだてん」の倍である。つまり視聴率が高い、という点と「ドラマが面白い」は無関係とまでいってよい

「いだてん」は確かに主役は歴史上有名な人物ではない、

それでも人見絹枝古橋広之進、といった有名アスリートを始め、犬養毅高橋是清河野一郎といった近代で活躍した歴史上の人物は登場した。

私自身は「勝手な邪推」によって面白いドラマを楽しむことを自ら放棄したことを後悔するものである。

変化を好まない日本人ー半世紀に一度の大変革の時代が到来していることに気づかない日本人

私のいる音楽や映像の世界には半世紀に一度くらいの大きな変化の波が起きている。詳しい事情は以下をお読みいただくとして

■CDはもはや絶滅するーストリーミング経由で取って代わるはずだったアナログレコードに逆に「取って代わられる」ことに

kyojiohno.cocolog-nifty.com具体的な変化として

1.メデイアの変化 

パッケージの時代からインターネットのストリーミング中心の時代

2.グローバル、ボーダーレスの時代

コンテンツの制作工程からリリース、発表まで国境に関係なく全世界に広がる

* グローバル化、ボーダーレス化に伴う業界の構造の変化

日本は特に欧米とは業界の構造が「ガラパゴス」といわれるくらい違うため、グローバル、ボーダーレスの時代に対応し辛い

1.2.は想像つくと思うが、問題は特に番目である。

こののために業界の構造改革の必要性が出てくるのである。

しかしこの傾向は何もエンタテインメントの世界にとどまらない。

日本のあらゆる産業についてもいうことができる。

まずこのをうまく乗り切れるか、トランジションがうまくできるかどうかで今後の日本の運命が決まるといってもいいのだ。

なぜならこれらはインターネット、それに伴うSNSといったツールが世の中そのものを大きく変えているのだ。これはLine等での友達との連絡とかよくある炎上といった次元の話ではない。価値観そのものが変わっているのだ。つまり今まさに全世界的に革命といっていいことが起きている。

今まで多くの政治家が「改革」などという言葉を打ち出していたが私がみるところ殆どが改悪の範疇に入り、結果的には以前の既得権益の構造をそのまま温存したものになっている。だからいつまでたってもよくならないのだ。

グローバル、ボーダーレスの時代に世の中全体が動いているのだが、そもそも日本人はグローバリズムというものを甚だ誤解している。

多くの場合、アメリカを始め全世界が「金太郎飴」のように同質化する、あるいは何でもアメリカを始めとする欧米の「マネをする」ことがグローバリズムであるという勘違いをしている。

実は違うのだ。いや、確かにグローバルなプラットホームというのは存在する。そして大多数の日本人はそれを会得していない、もしくはその存在すら知らない。だがそんなものは「手段、手法」に過ぎないから簡単にそんなものを会得することができる。

そうではなく、「従来の既成概念にとらわれることなく自由な発想とオリジナリテイをもって世界の市場の打ち出していく」ということである。

それには「誰とでも同じになること」ではない。日本人は島国根性と村意識が強いから突出した個性を嫌う傾向が強い。最近、特にこの傾向が強くなっている。社会全体に著しい同調圧力が存在し、それが社会全体に浸透していることに強い危機感を覚える

だが違うのだ。グローバリズムとは外国をただ真似し、外国とただひたすら同調することではない、そこを大多数の日本人は勘違いしている。そしてそれだと日本独自のプロダクトなど生み出せるはずもなく、国際競争では間違いなく負けるであろう。

私が尊敬する経営者の方の文章を引用させていただく

ameblo.jp

しかし、日本の政府も企業も、この価値感変化に、まるで対応出来ていません。

ですから、すでにそれができている国に勝てるはずもありません。

国際競争力は低下する方向です。

 

大手企業は、この状況を、リストラクチャーでしのいでいますが、

構造改革でどうにかなる世界ではありません。

リボーンが必要です。

その際には、旧世代の価値感の人達は、みんな「選ばれない」でしょう。

 そのとおり、リボーン {生まれ変わること)が大事なのである。

私の観るところ大多数の日本人はいまだ全世界が「革命」といっていいほどの価値観が変容していることにきづいていない、

きづいていないから過去の手法に固執する。

まだ僅かだがそれに気づき始めている実業家や指導者もいる。

だが私がみるところ財界のトップの大多数はいまでにこの変化にきづいていない、仮に気づいていてもどう対応していいかがわからないのかもしれない。

私のいるエンタテインメント業界もリボーン しなければならない。そうしないと業界として生き残れない。

くりかえす、今は半世紀に一度、いや100年に一度くらいの大変革の時代が到来している。

しかし逆にこれはチャンスでもあるのだ。

従来の価値観に縛られた人たちのいうことを聞く必要はないと思う。自分が感じる変化に対応して、明ける2020年、生きていくことをお勧めする。

 

たった一人で「安倍一強」の流れを変えるかもしれない伊藤詩織さんの裁判で日本人の低い政治民度を上げることができるか?

この前の記事でも書いたように伊藤詩織さんが訴えた「合意ない性行為」でTBS元記者から330万円の支払命令で勝訴した。

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■伊藤詩織さんと元TBS記者の民事訴訟、「合意ない性行為」認め山口敬之さんに330万円の支払命令 東京地裁

www.huffingtonpost.jp

これがワイドショーその他で報道されるまでこの事件の存在自体を知らなかった人間ーとりわけ女性の間でーが圧倒的多数だったことに愕然とした。しかも逮捕直前だった山口容疑者の逮捕状を握りつぶしたのが安倍政権側であることも世間の知るところとなった。

安倍政権はこの件に関して公式なコメントは出していないが、海外で大きく報道されていることもあり、かつてのようにメデイアに「報道するな」とは言えないだろう。既にワイドショー系でも大きく報道されている。今後は安倍政権の関与をどこまで解明できるかに焦点が集まるだろうがいずれにせよ安倍政権にとって命取りになる可能性のある裁判である

山口氏は「控訴する」などと息巻いているが、安倍政権からの助太刀を期待しているようにもみえる。しかし状況はそう簡単ではない。寧ろ山口氏にとって不利な情報が余計に出てくる可能性がある。

■12/19発売の週刊新潮「ドアマンの供述調書」

www.dailyshincho.jp

kyojiohno.hatenadiary.com

事態を収束させたい安倍政権としては逆に控訴されたら困るというのが本音ではないだろうか?

この裁判が本来は刑事裁判であるべきところが民事裁判として判決が出たところに日本の司法の深刻な状況を象徴している。事件をわかりやすく解説した図解があるのでここでも引用させていただく

f:id:KyojiOhno:20191223102131j:plain

詩織さん「レイプもみけし」事件の相関関係

判決後に今回際立ったのは今まで山口氏擁護に回っていたネトウヨ系や(あえていうが「自称」)文化人たちの卑劣さぶりである。

 ■伊藤詩織さんに対する発言に、杉田水脈議員「私の表現の拙さ」

www.huffingtonpost.jp

■伊藤詩織氏を風刺したイラスト拡散?「法的措置」発言受けて漫画家が苦しい釈明「フィクションであり…」

news.livedoor.com苦しい立場になって見苦しい言い訳しているが「枕営業失敗」で「貶める意図はなかった」といって一体誰が信用する?また深見都志子もさんざん自分の書いたイラストで思いっきり伊藤さんの顔写真入りで誹謗中傷していたにも関わらず、作品と伊藤さんが無関係なんてよく言えたものだ。あえていうがこういう女性こそが女性の敵ではあるまいか? と思うのだ。こういう女性こそが女性を見下しており、男女平等の足かせになっているといえるような気がする。

他にも裁判の結果で山口擁護から手を引くことを表明した上念司や足立康史衆議院議員等「沈みゆく舟」から次々と逃げ出している輩もおり、全員に共通するのは伊藤さんに対する数々の誹謗中傷や嘲笑の行為に関して一切の反省も謝罪もない点だ。

そして彼らに共通するのは

(1) 過去のヤバいツイートや投稿を削除
(2) 被害者面をするか「私悪くないもん」と開き直る

だが残念なことに彼や彼女たちが自分で都合の悪い投稿を消してもコンテンツはネット上に拡散されている。今ころ知らぬ存ぜぬといっても手遅れだ。「証拠」はもうたんまりネットで拡散されている。特にこれは何度見ても酷い

 

 

この卑劣な態度がネットで炎上を引き起し、安倍政権としては収束させたいところを事態を余計に悪化させる原因にもなっている。

1つだけはっきりいえるのは山口敬之の擁護者は心底性根が腐っており、法的処置で徹底的に糾弾すべきだという点。特に杉田水脈自民党議員など誹謗中傷裁判で負ければ議員辞職ものだ。覚悟せよ

ひとことでいって本当に見苦しい

さて、ワイドショーでも報道されネットでこれだけ拡散された今回の裁判だが、これで極端なまでに政治に無関心な日本国民を覚醒させることになるだろうか? 少なくとも女性の関心を引き起す効果があっただろうが、何せ国民の半数近くは「政府に反対する」行為自体を忌み嫌う人間が多いという点だ。(とりわけ20-30代に多い)

上司、教師、総理大臣といった「社会的に上の人」に対して異を唱えることは悪いことだ。この人たちのいうことには盲目的に従うべきだ。

 

そういう教育を受けてきた人たちが日本国内のかなりの数存在している。そういう人たちが今回の伊藤詩織さんのケースで「上の人に思考停止で従う、というのは違うんじゃない?」と思ってくれるかどうかだ。

この世代の男性は難しいかもしれない。女性側に期待しよう。今回の伊藤さんの「レイプもみ消し」で官邸の関与が明確になれば安倍政権は日本中の殆どの女性を敵にまわすことになる。

 鴻上尚史氏は無関心と思考停止の体質をもった日本人が「どんな言い訳も通用する国と怒らない国民」で安倍政権の暴走を許したこと批判している。

■どんな言い訳も通用する国と怒らない国民/鴻上尚史

nikkan-spa.jp

安倍晋三総理大臣の延命術は、次々起こる疑惑に一切答えず、逃げ回り、「慣れてもらう」「忘れてもらう」。ここに尽きる。

今度こそこの延命術を決して許してはならない。それには今まで政治に無関心だった層が覚醒することが必要だ。

この間も同じことを書いたがまともな知的水準の人間なら公文書改竄、公職選挙法違反、政治資金規正法違反 という犯罪行為を繰り返す人間が総理大臣になったら尋常な心ではいられないはず

 今回の裁判をきっかけにどれだけ安倍政権の数々の犯罪疑惑を解明できるか、全ては国民の覚醒にかかっているといってもいい

伊藤詩織さんレイプもみ消しに関する報道で安倍政権の数々の違法犯罪行為を国民が認知することを期待

この件は珍しく地上波テレビも大々的に報道してくれたのでご存じの方も多いと思う。

www.huffingtonpost.jp

普通性行為にからむ話など女性は公表したくない、と考えるのが普通だが「泣き寝入りはしたくない」との気持ちから今回のこの勇気ある行動には心から敬服し、称賛をするものである。

そして今回この訴訟をやってくれたおかげで普段は政治に無関心な日本人でも安倍政権の酷い行為について知るところとなった。正直いって昨日まで大多数の日本人が 山口敬之の伊藤詩織さんの レイプもみ消し事件について知らなかったことに唖然とした。本当に日本人に定着した無関心病には毎度のことながら呆れてしまう。

少なくとも大多数の日本人は以下の状況を把握したと思われる

1.元TBS記者の山口敬之がその地位を利用して伊藤詩織さんに薬物を服用させホテルに連れ込み性行為の及んだこと(普通世間ではこれをレイプという)

2.そしてその行為を訴えた伊藤詩織さんが必要な証拠を全てそろえて、山口を逮捕する手順をふみながら、それにストップをかけ逮捕状を握りつぶしたため山口は不起訴となたこと

3.そしてこの逮捕状を握りつぶした事実に安倍政権の官邸が関与している可能性が高いこと

 

今回の訴訟、本来ならば刑事裁判でなければならないのに民事裁判になっていることが日本の司法の深刻な状況を示している。

そして判決は山口元TBS記者を事実上違法認定したことは意味のあるものだったといえる。安倍政権の不祥事は今まであまり地上波のテレビとか扱わないものが多かったが今回はワイドショーからみで大きく報道された。特にこの事件に関して普段は政治に全く無関心な女性層は安倍政権のイメージに対してかなりネガテイブな影響を与えたものと思われる。

その事実が実に大きいのである。

この裁判は海外でも大きく注目され特にBBCは「日本の秘密の恥」と題して大きく扱ったし、

www.bbc.co.uk

ドキュメンタリーも制作した。特にBBCのドキュメンタリーは安倍政権にとって極めて都合の悪い内容になっており、官邸は必死に削除をしようとしているらしい

Japan's Secret Shame w/ Subtitle (日本語字幕) from aki tkn on Vimeo.

 

伊藤さんに対してはネトウヨネトウヨ論客に関する心無い誹謗中傷が続いた。特に下の杉田水脈、はすみとしこ の完全にセカンドレイプといっていい内容本当に酷い

https://twitter.com/i/status/1207611187782799361

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伊藤詩織さんを中傷する杉田水脈千葉麗子、蓮見都志子ら

 はすみとしこ が 伊藤詩織 さんを揶揄する漫画を見せ、それを大笑いする 長尾たかし(自民党国会議員) 杉田水脈自民党国会議員) 千葉麗子 花田紀凱 門田隆将 加藤清隆 の証拠写真である

伊藤さんは上記のような中傷やセカンドレイプに「法的措置をとる」と明言しているが、上記の動画で枕営業失敗」はいくらなんでもまずいな。こんな言葉が女性の口から出てくること自体信じられない。誹謗中傷、名誉棄損で訴えられたら負ける可能性大だ。

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はすみとしこの伊藤詩織さんを中傷したマンガ

これは誹謗中傷で訴えられたら逃げられないだろう。

またこれを大いに煽った杉田水脈も国会議員でありながら、こういう行為に及べば誹謗中傷、名誉棄損で訴えられたら負ける可能性大だ。負けて有罪なら国会議員辞職は免れない。杉田は安倍晋三の子飼いであるだけに政権にも大きなダメージになろう

伊藤詩織さんには存分に容赦なくやっていただきたい。

この裁判のおかげで政治に無関心な層にまで安倍政権の悪辣な犯罪行為がやっと理解され始めた感じがする。桜を見る会 だけでなく 伊藤詩織さんのレイブもみ消し を始め 消費税 を巡るウソも理解されつつある。

まともな知的水準の人間なら公文書改竄、公職選挙法違反、政治資金規正法違反 という犯罪行為を繰り返す人間が総理大臣になったら尋常な心ではいられないはずだが...

これで国民が目覚めてくれることを切に祈りたいものである

 

立憲民主党と3党合流をデイスる自称リベラル派は安倍シンパのなりすましか? 一刻も早く山本太郎のれいわ新選組を含む野党共闘体制を完成すべき

もう金曜日の話だが立憲民主党枝野幸男代表は6日、衆参両院で統一会派を組む第2党の国民民主党社民党にむけて実質的な党合流を呼び掛けた。

■立憲・枝野氏「ともに戦いたい」国民などに合流呼びかけ

www.asahi.com

国会が「桜を見る会」で風雲急を告げる状態で、9日には野党共同で内閣不信任案が提出される見込み、その関係で解散も近いと考えられ私は寧ろグッドニュースだと受け止めていた。

ただ一部の「リベラル派」と自称する人たちから「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」などとデイスっている人たちが見えていた。また事あるごとに「リベラル派」という人たちから「野党共闘はダメだ」とか未確認の情報を元に「野党は分裂」とか「バラバラ」とか何かと野党の体制を批判する言質がSNSを中心に見られた。

実に不思議な状況である。この人たちを見ていると本気で野党を応援し安倍政権を倒すつもりが果たしてあるのだろうか?とも思ってしまう。もっとはっきりいうと正直いってこの人たちは実はリベラル面した安倍シンパではないだろうか?。与党が負けたら困るからこういう発言しているのでは、そう思いたくもなる。

今回のポイントは野党統一をかねてから主張していた元自由党、現国民民主党小沢一郎氏ではなく、どちらかというと野党合流に対して消極的な姿勢すらみえていた立憲民主党の枝野氏が呼び掛けたことがポイントだ。

小沢一郎の野党統一の考えはここにまとまっている

■自公連立20年

「統一野党対自公」なら必ず勝つ

mainichi.jp

実際問題として立憲他3党と共産党が協力しないでどうやって今の安倍一強与党に勝つというのか?バラバラの野党ではなく野党共闘しないと勝てないのはこれまでの選挙で火を見るより明らかであろう。(しかも共闘したとしても必ず勝てるとは限らない) 

それを考えれば野党3党が合流することこそ唯一の道なのにそれを「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」とかいってあくまでデイスる人間が「リベラル派」と自称する人間に多いのが気になる。

確かに日本人は理屈よりも過去のイメージにどうしても流されやすい傾向は強い

だがそもそも「悪夢の民主党」などは安倍晋三自身が流した印象操作だ。その印象操作に惑わされずに本気で安倍政権を倒したいのならこの合流を歓迎すべきのはず。だからあくまでそれをデイスる人間はエセリベラルといわれても仕方がない。

そして3党合流後、今度は山本太郎とれいわ新選組との政策論議→合流を考えるべき。 山本太郎が表にでればもう誰も「元の木阿弥」とはいわなくなる。山本太郎野党共闘に最初から前向きである。

山本太郎は小沢とは堅い信頼関係を構築しているから、おそらく小沢経由で水面下では合流野党3党とれいわとの政策協議は行われていると推察する、実際そう思わせる動きが立憲会派内にもある

■馬淵氏と山本代表 消費税5%への勉強会立ち上げ(19/10/30)

それらをあくまでデイスる人間はリベラル面した安倍シンパであるといわざるを得ない。リベラル面しながら実は心の奥底では与党が勝つことを望んでいる人間が確実に存在する。

本気で安倍政権を倒すつもりなら「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」といった言質は一蹴すべきである。勿論まだ勘にすぎないが選挙がかなり近い感じがする。一刻も早く山本太郎のれいわ新選組を含む野党共闘体制を完成すべきである

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