KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本がなぜ後進国に転落してしまったかーその原因を考える

いまだにこの事実を認めようとしていない人が多いが、実は日本は僅かここ数年で完全に先進国から「後進国」に転落した。認めたくない人も多いようだが残念ながら事実である。

では日本のどこが後進国転落なのか それは

1.一人当たりのGDP 平均所得がもはや後進国レベル

https://ncode.syosetu.com/n7553fl/

2018年(通年)の1人当たりGDPである。

 

単位:US$(2018年:通年)

25位 アラブ首長国連邦 40,711.45

★26位 日本 39,305.78

27位 イタリア 34,260.34

28位 バハマ 34,002.62

29位 ブルネイ 32,413.92

2018年の1人当たりGDP購買力平価換算:PPP)である。

 

そして、これは2018年の1人当たりGDP購買力平価換算:PPP)である。

単位:US$(2018年:通年)

30位 マルタ 45,605.88

★31位 日本 44,246.37

32位 韓国 43,289.87

33位 スペイン 40,138.82

34位 ニュージーランド 40,135.41

35位 キプロス 39,973.22

36位 イタリア 39,636.99

 

日本:1人当たりGDP(US$:PPP)

2016年:41,352.76

2017年:42,942.23

2018年:44,246.37

2019年:45,546.19(予測)

 ちなみに23位に発展途上国世界1位のイスラエル国がある。毎日紛争やってる国にすら日本は生産性で負けているのである。

 2.AI そしてITの分野では完全な後進国

パソコンとかサーバーとかハードウエアはあるではないか、という人もいるだろうが問題はそういうことではないのである。

qiita.com

上記の「7つの無意味な習慣」に起因しているのは

1.企業でクラウドシステムが定着していない、あるいは使いこなされていない

2.セキュリテイシステムの考え方が時代遅れ

3.紙原本主義/ハンコ主義

特に日本でペーパーレスが一向に進まないのは3の「紙原本主義/ハンコ主義」であり、請求書や見積り書をPDFでメールで送るというのは海外では当たり前なのだが、日本は特に大企業が相手の場合、必ず紙の請求書が要求される。(酷い場合は取引先指定の「専用請求書」でないと受け付けない会社もいまだにある)ちなみにハンコは私はJpeg化して書類に貼り付けている。しかしこれでも「ダメだ」といってくる企業も少なくない。

これらの傾向は日本企業の生産性を著しく下げており、当然競争力も低下させている。

さらにこれだけではない。

1.「ネットの証明書」もしくはシステムの「基本設定」がいまだにインターネットエキスプローラ―でしかできない設定になっている。

もはやマイクロソフトがサポートを停止したブラウザーをいまだにデフォルトのブラウザーにしている。そのため日本発売のPCにはとっくに時代遅れになったインターネットエキスプローラ―を装備している、

2.ソーシャルネット、とりわけ海外ではビジネスツールとして定着したFacebookを使いこなせない日本人が多い。

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国別のソーシャルネットのシェア

 上記の表でもおわかりのように殆ど国はFacebookがトップシェアだが、日本と中国だけトップ5にすら入っていない。もっとも中国はそもそもFacebookTwitterのサービス展開が不可能な状態なのでそもそも比較の対照にならないが

深刻なのは日本の財界のトップが一部の人を除いてパソコンすらいじったことがない人が大多数ということだ。Word Excell そしてPdfなのは彼らは「全て部下(秘書)に任せている」と当たり前のように云っている人たちが大多数で、当然ITツールなど触ったこともない人が多数で当然ながら実際のITの状況など把握しているはずもない。

よってこのITに対する遅れを解消するには申し訳ないが今の財界の経営者、ほぼ全員に一刻も早く引退をしていただくしかないだろう

AIについてもいわずもがな、である

newspicks.com

3.価値観が大きく変容しているにも関わらずそのことに気づかない日本人

インターネットやそのツールであるEC そしてSNSは社会を大きく変えつつある。何よりもこのことによってコンテンツ、情報はもはや国境に関係なく広がることになり従来とは根本的に違うビジネスや文化のありかたを生み出すことになる

いわゆる「グローバリズム」ということだが、このグローバリズムを私が見る所大多数の日本人が誤解している。

多くの場合、アメリカやヨーロッパがこうだから日本もこうあるべきだ、といった類の論法だ。つまりアメリカを始め全世界が「金太郎飴」のように同質化する、あるいは何でもアメリカを始めとする欧米の「マネをする」ことがグローバリズムであるという勘違いがあたかも正論であるかのように拡散されている。

だがそれは誤りである。

確かにグローバルなプラットホームというのは存在する。そして大多数の日本人はそれを会得していない、もしくはその存在すら知らない。だがそんなものは「手段、手法」に過ぎないから簡単にそんなものを会得することができる。

そうではなく、「従来の既成概念にとらわれることなく自由な発想とオリジナリテイをもって世界の市場の打ち出していく」ということである。

それには「誰とでも同じになること」ではない。最近の日本人は極端なほど同調圧力に弱く、上司その他の人間の言動や行動にたいして「思考停止」で従うなどという悪しき風潮が蔓延している。

グローバリズムとは外国をただ真似し、外国とただひたすら同調することではない、そこを大多数の日本人は勘違いしている。そしてそれだと日本独自のプロダクトなど生み出せるはずもなく、それでは国際競争では間違いなく負けるであろう。

だから日本人にしかできないスキル、特徴を生かしたプロダクトを開発した上でそれを全世界に向けて発信、そして営業をしていく。ということが必要なのである。

この点では日本人はもはや世界から大きく取り残されている。

日本人はいまだにバブルの時代をヘンに理想化している傾向がある。だがあんな時代は二度と来ないのだ。それではなく新たな時代と新たな価値観に対応することが必要である。

それにはまず自分の国の立ち位置をもう一度冷静になって受け入れるしかないのだ

www.newsweekjapan.jp

それを認識した上で「後進国」から再び「先進国に戻る」ことを考えなくてはならない。現実を見るのは辛いかもしれないが、まずはそこからスタートしないと

そして

常識にこだわらない
最後まであきらめない


そして最近の多くの日本人が忘れてしまっていること
「誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え」

不条理な同調圧力や出る杭をうつ勢力に逆らうことが大事である

このCM映像を見て欲しい  今の日本人に一番必要なメッセージが入っているCMではないだろうか?

 

 

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