KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

たった一人で「安倍一強」の流れを変えるかもしれない伊藤詩織さんの裁判で日本人の低い政治民度を上げることができるか?

この前の記事でも書いたように伊藤詩織さんが訴えた「合意ない性行為」でTBS元記者から330万円の支払命令で勝訴した。

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■伊藤詩織さんと元TBS記者の民事訴訟、「合意ない性行為」認め山口敬之さんに330万円の支払命令 東京地裁

www.huffingtonpost.jp

これがワイドショーその他で報道されるまでこの事件の存在自体を知らなかった人間ーとりわけ女性の間でーが圧倒的多数だったことに愕然とした。しかも逮捕直前だった山口容疑者の逮捕状を握りつぶしたのが安倍政権側であることも世間の知るところとなった。

安倍政権はこの件に関して公式なコメントは出していないが、海外で大きく報道されていることもあり、かつてのようにメデイアに「報道するな」とは言えないだろう。既にワイドショー系でも大きく報道されている。今後は安倍政権の関与をどこまで解明できるかに焦点が集まるだろうがいずれにせよ安倍政権にとって命取りになる可能性のある裁判である

山口氏は「控訴する」などと息巻いているが、安倍政権からの助太刀を期待しているようにもみえる。しかし状況はそう簡単ではない。寧ろ山口氏にとって不利な情報が余計に出てくる可能性がある。

■12/19発売の週刊新潮「ドアマンの供述調書」

www.dailyshincho.jp

kyojiohno.hatenadiary.com

事態を収束させたい安倍政権としては逆に控訴されたら困るというのが本音ではないだろうか?

この裁判が本来は刑事裁判であるべきところが民事裁判として判決が出たところに日本の司法の深刻な状況を象徴している。事件をわかりやすく解説した図解があるのでここでも引用させていただく

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詩織さん「レイプもみけし」事件の相関関係

判決後に今回際立ったのは今まで山口氏擁護に回っていたネトウヨ系や(あえていうが「自称」)文化人たちの卑劣さぶりである。

 ■伊藤詩織さんに対する発言に、杉田水脈議員「私の表現の拙さ」

www.huffingtonpost.jp

■伊藤詩織氏を風刺したイラスト拡散?「法的措置」発言受けて漫画家が苦しい釈明「フィクションであり…」

news.livedoor.com苦しい立場になって見苦しい言い訳しているが「枕営業失敗」で「貶める意図はなかった」といって一体誰が信用する?また深見都志子もさんざん自分の書いたイラストで思いっきり伊藤さんの顔写真入りで誹謗中傷していたにも関わらず、作品と伊藤さんが無関係なんてよく言えたものだ。あえていうがこういう女性こそが女性の敵ではあるまいか? と思うのだ。こういう女性こそが女性を見下しており、男女平等の足かせになっているといえるような気がする。

他にも裁判の結果で山口擁護から手を引くことを表明した上念司や足立康史衆議院議員等「沈みゆく舟」から次々と逃げ出している輩もおり、全員に共通するのは伊藤さんに対する数々の誹謗中傷や嘲笑の行為に関して一切の反省も謝罪もない点だ。

そして彼らに共通するのは

(1) 過去のヤバいツイートや投稿を削除
(2) 被害者面をするか「私悪くないもん」と開き直る

だが残念なことに彼や彼女たちが自分で都合の悪い投稿を消してもコンテンツはネット上に拡散されている。今ころ知らぬ存ぜぬといっても手遅れだ。「証拠」はもうたんまりネットで拡散されている。特にこれは何度見ても酷い

 

 

この卑劣な態度がネットで炎上を引き起し、安倍政権としては収束させたいところを事態を余計に悪化させる原因にもなっている。

1つだけはっきりいえるのは山口敬之の擁護者は心底性根が腐っており、法的処置で徹底的に糾弾すべきだという点。特に杉田水脈自民党議員など誹謗中傷裁判で負ければ議員辞職ものだ。覚悟せよ

ひとことでいって本当に見苦しい

さて、ワイドショーでも報道されネットでこれだけ拡散された今回の裁判だが、これで極端なまでに政治に無関心な日本国民を覚醒させることになるだろうか? 少なくとも女性の関心を引き起す効果があっただろうが、何せ国民の半数近くは「政府に反対する」行為自体を忌み嫌う人間が多いという点だ。(とりわけ20-30代に多い)

上司、教師、総理大臣といった「社会的に上の人」に対して異を唱えることは悪いことだ。この人たちのいうことには盲目的に従うべきだ。

 

そういう教育を受けてきた人たちが日本国内のかなりの数存在している。そういう人たちが今回の伊藤詩織さんのケースで「上の人に思考停止で従う、というのは違うんじゃない?」と思ってくれるかどうかだ。

この世代の男性は難しいかもしれない。女性側に期待しよう。今回の伊藤さんの「レイプもみ消し」で官邸の関与が明確になれば安倍政権は日本中の殆どの女性を敵にまわすことになる。

 鴻上尚史氏は無関心と思考停止の体質をもった日本人が「どんな言い訳も通用する国と怒らない国民」で安倍政権の暴走を許したこと批判している。

■どんな言い訳も通用する国と怒らない国民/鴻上尚史

nikkan-spa.jp

安倍晋三総理大臣の延命術は、次々起こる疑惑に一切答えず、逃げ回り、「慣れてもらう」「忘れてもらう」。ここに尽きる。

今度こそこの延命術を決して許してはならない。それには今まで政治に無関心だった層が覚醒することが必要だ。

この間も同じことを書いたがまともな知的水準の人間なら公文書改竄、公職選挙法違反、政治資金規正法違反 という犯罪行為を繰り返す人間が総理大臣になったら尋常な心ではいられないはず

 今回の裁判をきっかけにどれだけ安倍政権の数々の犯罪疑惑を解明できるか、全ては国民の覚醒にかかっているといってもいい

伊藤詩織さんレイプもみ消しに関する報道で安倍政権の数々の違法犯罪行為を国民が認知することを期待

この件は珍しく地上波テレビも大々的に報道してくれたのでご存じの方も多いと思う。

www.huffingtonpost.jp

普通性行為にからむ話など女性は公表したくない、と考えるのが普通だが「泣き寝入りはしたくない」との気持ちから今回のこの勇気ある行動には心から敬服し、称賛をするものである。

そして今回この訴訟をやってくれたおかげで普段は政治に無関心な日本人でも安倍政権の酷い行為について知るところとなった。正直いって昨日まで大多数の日本人が 山口敬之の伊藤詩織さんの レイプもみ消し事件について知らなかったことに唖然とした。本当に日本人に定着した無関心病には毎度のことながら呆れてしまう。

少なくとも大多数の日本人は以下の状況を把握したと思われる

1.元TBS記者の山口敬之がその地位を利用して伊藤詩織さんに薬物を服用させホテルに連れ込み性行為の及んだこと(普通世間ではこれをレイプという)

2.そしてその行為を訴えた伊藤詩織さんが必要な証拠を全てそろえて、山口を逮捕する手順をふみながら、それにストップをかけ逮捕状を握りつぶしたため山口は不起訴となたこと

3.そしてこの逮捕状を握りつぶした事実に安倍政権の官邸が関与している可能性が高いこと

 

今回の訴訟、本来ならば刑事裁判でなければならないのに民事裁判になっていることが日本の司法の深刻な状況を示している。

そして判決は山口元TBS記者を事実上違法認定したことは意味のあるものだったといえる。安倍政権の不祥事は今まであまり地上波のテレビとか扱わないものが多かったが今回はワイドショーからみで大きく報道された。特にこの事件に関して普段は政治に全く無関心な女性層は安倍政権のイメージに対してかなりネガテイブな影響を与えたものと思われる。

その事実が実に大きいのである。

この裁判は海外でも大きく注目され特にBBCは「日本の秘密の恥」と題して大きく扱ったし、

www.bbc.co.uk

ドキュメンタリーも制作した。特にBBCのドキュメンタリーは安倍政権にとって極めて都合の悪い内容になっており、官邸は必死に削除をしようとしているらしい

Japan's Secret Shame w/ Subtitle (日本語字幕) from aki tkn on Vimeo.

 

伊藤さんに対してはネトウヨネトウヨ論客に関する心無い誹謗中傷が続いた。特に下の杉田水脈、はすみとしこ の完全にセカンドレイプといっていい内容本当に酷い

https://twitter.com/i/status/1207611187782799361

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伊藤詩織さんを中傷する杉田水脈千葉麗子、蓮見都志子ら

 はすみとしこ が 伊藤詩織 さんを揶揄する漫画を見せ、それを大笑いする 長尾たかし(自民党国会議員) 杉田水脈自民党国会議員) 千葉麗子 花田紀凱 門田隆将 加藤清隆 の証拠写真である

伊藤さんは上記のような中傷やセカンドレイプに「法的措置をとる」と明言しているが、上記の動画で枕営業失敗」はいくらなんでもまずいな。こんな言葉が女性の口から出てくること自体信じられない。誹謗中傷、名誉棄損で訴えられたら負ける可能性大だ。

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はすみとしこの伊藤詩織さんを中傷したマンガ

これは誹謗中傷で訴えられたら逃げられないだろう。

またこれを大いに煽った杉田水脈も国会議員でありながら、こういう行為に及べば誹謗中傷、名誉棄損で訴えられたら負ける可能性大だ。負けて有罪なら国会議員辞職は免れない。杉田は安倍晋三の子飼いであるだけに政権にも大きなダメージになろう

伊藤詩織さんには存分に容赦なくやっていただきたい。

この裁判のおかげで政治に無関心な層にまで安倍政権の悪辣な犯罪行為がやっと理解され始めた感じがする。桜を見る会 だけでなく 伊藤詩織さんのレイブもみ消し を始め 消費税 を巡るウソも理解されつつある。

まともな知的水準の人間なら公文書改竄、公職選挙法違反、政治資金規正法違反 という犯罪行為を繰り返す人間が総理大臣になったら尋常な心ではいられないはずだが...

これで国民が目覚めてくれることを切に祈りたいものである

 

立憲民主党と3党合流をデイスる自称リベラル派は安倍シンパのなりすましか? 一刻も早く山本太郎のれいわ新選組を含む野党共闘体制を完成すべき

もう金曜日の話だが立憲民主党枝野幸男代表は6日、衆参両院で統一会派を組む第2党の国民民主党社民党にむけて実質的な党合流を呼び掛けた。

■立憲・枝野氏「ともに戦いたい」国民などに合流呼びかけ

www.asahi.com

国会が「桜を見る会」で風雲急を告げる状態で、9日には野党共同で内閣不信任案が提出される見込み、その関係で解散も近いと考えられ私は寧ろグッドニュースだと受け止めていた。

ただ一部の「リベラル派」と自称する人たちから「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」などとデイスっている人たちが見えていた。また事あるごとに「リベラル派」という人たちから「野党共闘はダメだ」とか未確認の情報を元に「野党は分裂」とか「バラバラ」とか何かと野党の体制を批判する言質がSNSを中心に見られた。

実に不思議な状況である。この人たちを見ていると本気で野党を応援し安倍政権を倒すつもりが果たしてあるのだろうか?とも思ってしまう。もっとはっきりいうと正直いってこの人たちは実はリベラル面した安倍シンパではないだろうか?。与党が負けたら困るからこういう発言しているのでは、そう思いたくもなる。

今回のポイントは野党統一をかねてから主張していた元自由党、現国民民主党小沢一郎氏ではなく、どちらかというと野党合流に対して消極的な姿勢すらみえていた立憲民主党の枝野氏が呼び掛けたことがポイントだ。

小沢一郎の野党統一の考えはここにまとまっている

■自公連立20年

「統一野党対自公」なら必ず勝つ

mainichi.jp

実際問題として立憲他3党と共産党が協力しないでどうやって今の安倍一強与党に勝つというのか?バラバラの野党ではなく野党共闘しないと勝てないのはこれまでの選挙で火を見るより明らかであろう。(しかも共闘したとしても必ず勝てるとは限らない) 

それを考えれば野党3党が合流することこそ唯一の道なのにそれを「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」とかいってあくまでデイスる人間が「リベラル派」と自称する人間に多いのが気になる。

確かに日本人は理屈よりも過去のイメージにどうしても流されやすい傾向は強い

だがそもそも「悪夢の民主党」などは安倍晋三自身が流した印象操作だ。その印象操作に惑わされずに本気で安倍政権を倒したいのならこの合流を歓迎すべきのはず。だからあくまでそれをデイスる人間はエセリベラルといわれても仕方がない。

そして3党合流後、今度は山本太郎とれいわ新選組との政策論議→合流を考えるべき。 山本太郎が表にでればもう誰も「元の木阿弥」とはいわなくなる。山本太郎野党共闘に最初から前向きである。

山本太郎は小沢とは堅い信頼関係を構築しているから、おそらく小沢経由で水面下では合流野党3党とれいわとの政策協議は行われていると推察する、実際そう思わせる動きが立憲会派内にもある

■馬淵氏と山本代表 消費税5%への勉強会立ち上げ(19/10/30)

それらをあくまでデイスる人間はリベラル面した安倍シンパであるといわざるを得ない。リベラル面しながら実は心の奥底では与党が勝つことを望んでいる人間が確実に存在する。

本気で安倍政権を倒すつもりなら「元の木阿弥」とか「悪夢の民主党復活」といった言質は一蹴すべきである。勿論まだ勘にすぎないが選挙がかなり近い感じがする。一刻も早く山本太郎のれいわ新選組を含む野党共闘体制を完成すべきである

政府や総理大臣が違法行為、犯罪行為を行っても平気な人たちー無関心と思考停止の「反知性主義」が日本を支配しつつある危機

桜を見る会」は安倍晋三の支持者という本来ならば「国家に貢献した人」「各方面でトップの実績を達成した人」が招待されるべきところを、安倍の支持者を税金で招待したばかりか、「前夜祭」でホテル側が1万1000円のコースしかありませんって言ってるのに5000円でやってるという。その金額の間を補填したとなれば支持者を「奢った」ということで公職選挙法違反に明らかになる。「逆にニューオータニ側が、安倍さんだから格安でやりますと5000円でやってたら、ある種ニューオータニから安倍事務所、あるいは安倍首相に対する政治献金なのか便宜供与にもなり、今度は政治資金規正法に違反することになる

つまりどちらにせよ違法なのだ。

だから国会で追及されるのは当然なのである。

なのにSNSなどを見ると

桜を見る会」で安倍総理始め、与党に攻勢をかけるなんて、死ぬ程どうでも良い。」

「こんなカスみたいな話で紛糾してて、「国が前に進まない感」があるこの国は平和だし、クソだ」

 といった発言をよくみる

どうでもいい? 

あんたら自分の国の総理大臣が違法行為、犯罪行為を行っているのに平気なのか?

嘘つきでも平気なのか?

どうも安倍支持者は「愛国者」を自称しながら自分の国の秩序や行政がメチャクチャになっていても、政治家が犯罪行為、違法行為を犯しても何とも思わないらしい

もり、かけの時もそうだった。野党追及に出てきた言葉は

「いつまでもり、かけやっているんだ」という言葉が氾濫した

芸能人の不祥事には正義の味方面して叩くくせに政治家、政権政党や総理大臣が犯罪行為を行っても何とも思わないらしい。森友や加計の時に行われた公文書改竄は海外なら終身刑なみの犯罪である

ネトウヨなら彼らはエセ愛国者だから別に何とも思わないが、問題は安倍政権の最大の支持者というのがいわゆる「無関心層」ということが最近わかっている。

ネトウヨ、とか財界とかの支持層はたいしたことはない

実は最大の支持層が「無関心」「思考停止」層なのである

そしてあることがわかってきた。正直私は背筋が寒くなったが、事態は予想以上にやっかいである。

ameblo.jp

ポイントとなる場所を引用させていただく

最近、つくづく思うのですが、

無関心層の人々、というのは、

「反対する人」が嫌いなのですよね。

 

恐らく、自分にそこまで知ろうとする関心がないことを正当化するために、嫌悪感を抱いたり、過剰に白けて見せたりする。

 

人間の心の面倒くさい部分です。

でも、そういう感情があるのが現実なんですよね。

 <中略>

安倍政権がどんなに悪政であるか、よりも、

そのことに眉間にしわを寄せて、反対している人々の方を嫌悪する。

その傾向がある。

 ですよね?

その気持ちそのものは、わかります。

わかるからこそ、難しいな、と感じています。

 

「反対する人が、生理的に嫌い。」

 

天皇即位の礼のときに、天皇制に反対の人々がデモをしたのですが、

その人たちに対するネット上での冷たい視線は、まさに政権の望むものなはずです。

 

そんなことを踏まえて、我々に求められているのは、

「理性的に批判すること」だと思っています。

私は山本太郎さんを信頼していますが、

盲信しているという印象は与えないようにしてます。

 

そう思われるだけで、「信仰宗教」のように思われて、毛嫌いされてしまうから。

とにかく、「反知性主義」の人から見ると、

安倍晋三さんも、小泉進次郎さんも、なかなか好感が持てるようで、

むしろ山本太郎の方が嫌われているのですよね。

理由が「生理的に」みたいな感じだから、なかなか難しいです。

 

とにかく、今の支配層にこのまま支配させていると、

我々の未来はなくなってしまいます。

このことを一人でも多くの人に気づいていただいて、

世の中を動かす畝りを作らなければ、と思っています。

 

困ったものだ。こういう人たちが日本を著しく劣化させ安倍長期政権を許してた元凶となっている。
「反対する人が、生理的に嫌い。」そういう「反知性主義」が今の日本に著しく台頭している。やっかいなのは「生理的に嫌い」という理屈ではない部分。
それに対抗するには「理性的に批判すること」ではないかと?
 
どうすれば「理性的に」批判できるか?

ヒントはもしかしたら

先日の共産党の田村議員の国会質問の中にあるのではないかと思う。

 

感情的にならず、しかし冷静に相手に「ワナ」をしかけ追い詰めていく。この要領で「反知性主義」に陥っている人たちを、無関心の「正当化」から解き放つしかないのかな、という気がしている。簡単ではない。

とにかく無関心、思考停止による「反知性主義」という深刻な病に日本という国はかかってしまったようである。
事態は予想以上に深刻である。そして極めて危険な状態に今の日本社会はなっている。
 

 

安倍政権の任期の歴代最長達成は日本人が思考停止と無関心で大幅劣化したことの証明である

安倍晋三総理大臣は昨日の19日、第1次政権とあわせ、総理在任期間が明治時代の桂太郎と並んで憲政史上最長となったという

news.tbs.co.jp

めでたい? とんでもない!!

安倍政権、特に2012年末発足の第二次安倍政権発足以降、2013年の特定秘密保護法の成立、15年の安全保障関連法の成立といった憲法違反の可能性が高い法案の強行採決→成立を行う一方で,学校法人「森友学園」の大阪府豊中市の国有地が払い下げ、及び首相の「長年の友」の加計孝太郎理事長の学校法人「加計学園」、ともに公文書改竄という欧米なら終身刑ものの犯罪が行われた

さらに第二次安倍政権に入ってから発足した「内閣調査室」なるものが官僚に「政権にとって都合が悪い」行動をさせないように実質的圧力をかけ、その結果伊藤詩織さんのレイプ事件を官邸の実質的な圧力で犯人の山口敬之を無罪放免にする等、司法、行政機能が完全にマヒ状態になり、もはや「法治国家」とは到底言えない状況になった。(いわば安倍政権のやりたい放題の「放置国家」になったのである)

こんな人物を2886日(7年と331日)も政権に留めさせてしまった。

これは日本国民の間に無関心、思考停止の風潮が定着し政権がどれだけ不正や暴挙を行なっても自分の問題と思わず黙って受容する風潮が強くなったためである。その結果これだけの不正や暴挙を行っても支持率が下がらない、という他の国では到底考えられない現象が今この国で起きている。

安倍晋三以外に変わりはいない」等という言葉はマスコミその他によって洗脳された思考停止の発想である。少なくとも安倍晋三以外なら公文書改竄やお友達のために不正を平気で行う、などということはしないであろう。あえていうなら「安倍以外の人物は全て安倍よりはマシ」ということだ

このような人物にこれほどの長期政権を許したという事実はいかに日本人が著しく劣化したかという証明に他ならない。‬

今、「桜を見る会」で本来は国家に大きな貢献をした人物のみを招待するべき席に自分の支持者を招待し、さらに「前夜祭」で不当に安い金額で支持者を招待したことが問題になっている。

だが司法や検察を今や意のままに操る安倍政権はその「目くらまし」と疑われる行動をとっている。

www.nikkan-gendai.com

確かに図をよくみるとよくもまあこれだけ「偶然」が重なるものだと思ってしまう

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安倍政権が苦しいタイミングに逮捕された芸能、有名人(日刊ゲンダイ画像)

特に沢尻エリカに関しては逮捕直前にTBSがあたかも逮捕を事前に知っていたように待ち伏せして撮影していた。

 一体誰にTBSカメラマンは教えてもらったのだろう?事前に知っていなければ事前に待ち伏せなどできるわけがない

 いわゆる陰謀論には加担したくはないがこういうのを見せられるとやはり陰謀論でも正しいものはあるんだろうと思ってしまう

 そしてこういう芸能人のスキャンダルを見て安倍政権の不正、暴挙などあっという間に忘れてしまうのが国民の大多数となっている

完全に思考停止、自分に興味がある芸能ネタだけを追いかけている日本国民、安倍政権が発足して以来、すっかり脳みそが溶けてしまったような人たちだ

頭が腐ると尻尾までどんどん腐る。

早く安倍晋三を政権から追い出さないと日本人の頭はどんどん腐って行くばかりだ‬

桜を見る会の「私物化」と明確な公職選挙法違反で安倍政権が「サクラ散る」事態に発展する可能性

これまで安倍政権は森友や加計の公文書改竄問題を始め、伊藤詩織さんのレイプもみ消しを始め、さまざまな面で安倍政権によって司法、行政が完全に機能不全に陥っている状況が続いていました。

 

しかし先日の共産党田村智子議員が、毎年開催されて年々その規模が大きくなっている「桜を見る会」についての追求が発端となり事態は風雲急を告げているといっていいと思います。

 

youtu.be

これは安倍首相の支持者を「桜の会に招待」ーつまり税金で自分の選挙活動に利用するーという完全に国の行事の私物化であり間違いなく公職選挙法違反といっていい事態でしょう。

これを認めるのは総理大臣の公私混同を容認するのと同じ。完全に内閣総辞職ものといっていい事態であることが明らかになりました。

これに対する安倍首相の答弁は実に歯切れ悪く、苦しい答弁になりました。

www.nikkansports.com

菅義偉官房長官はこの日の会見で、招待客の選定基準の明確化を検討する考えを示すなど、火消しに走り始めたようですが、果たして見直しですむ話でしょうか?

安倍政権にとって厳しい記事が出ています。特に株価への影響となりますといわゆるアベノミクスの根幹を直撃しかねない事実でしょう。

www.mag2.com

内容を見れば見るほど誰が見ても明確な公職選挙法違反です。

ここまでやりたい放題やってしかも地元支持者、多くの参加者がこともあろうにそこら中のネットのSNSやらブログやらにエビデンスとなる内容を書き込みまくっていることから今までのもりかけと違い、はっきりとしたエビデンスがでてますので逃げ道はなくなっています。

これは明確な犯罪行為で内閣総辞職で済む問題ではありません。そう安倍晋三が総理大臣をやめたところで済む話ではないのです。 少なくとも 普通は

今度こそ安倍政権にとって命取りになる可能性があります。

しかし、あくまで権力と改憲固執する安倍首相としては逃げ道は解散しかないのではないか、と思われます。 おそらく安倍政権の起死回生の策としてそうなる可能性が大きくなると考えます。

但し  です

仮に解散をしても今までの安倍政権下の国政選挙とはかなり状況が違います。なぜならもし解散した場合は「追い込まれての解散」なわけで、過去の2回の計算づくの解散とは状況が全然違います。おそらく自民党、与党にはここしばらく経験したことがない逆風が吹くことは避けられないでしょう。

そして前回の参議院選から野党共闘が始まっており、今回はおそらく山本太郎のれいわ新選組を含めた共闘になると思います。そのために野党には山本太郎とれいわ新撰組を含めた選挙区調整を急ぐべきだと考えます。

そして今度こそ安倍政権に引導を渡しましょう。

桜を見る会」が安倍政権の「サクラ散る」の状況になる可能性がかなりあると考えます。

哲学者・市井三郎没後30周年記念事業【トークイベント】 いま読み直す『歴史の進歩とはなにか』

天皇陛下の即位パレードの日でしたが、大学のOBによる母校成蹊大学の名誉教授、市井三郎の没後30年を記念したイベントの主催者の一人としてイベントの運営にあたりました。

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哲学者市井三郎については以前このブログでも書きました。

kyojiohno.hatenadiary.com

このゼミは大学の正規のゼミではなく学生が自主的に立ち上げて、市井三郎当時の教授にお願いして快諾いただき、学部を超えて市井三郎先生にさまざまな哲学についての質問を行うゼミでした。

卒業して数十年、いまだに集まって定期的に連絡をとり今回市井三郎先生の没後30年の記念事業のトークイベントを開催できる運びになりました。

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トークイベントの記念講演は国際基督教大学教授の川本隆史先生の講演 市井先生の本をよく読んでいらっしゃる方で興味深い話を聞くことができました、

今回の講演の模様、市井順子さん、加々美先生のトークに関しましては後程映像を編集した上でyou tube等に公開しようと思います

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イベントの講師、パネリストの方々の面々

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市井ゼミ没後30周年のスタッフ一同

非常に有意義な会合になったと思います、世話人の一人としてこころより感謝いたします。

ホームページの方も今後充実していきます。
http://www.ichiisaburo.com/
引き続きよろしくお願いします

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