KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

都知事選諸々ー奇人変人のショーケースと化した候補者と台風の眼にまだなりきれていない山本太郎

一応都民なので私は大きく関係する

普通に考えれば小池の再選に宇都宮、山本太郎、あと強いて言えば維新の小野の争いといえるだろうが、今回市場最多の22人の立候補!そしてその面子の酷いこと。

魑魅魍魎の面子といっていい

f:id:KyojiOhno:20200630111210j:plain

 

f:id:KyojiOhno:20200630111225j:plain
f:id:KyojiOhno:20200630112143j:plain

 

f:id:KyojiOhno:20200630111252j:plain
f:id:KyojiOhno:20200630111336j:plain

さらに前回も出たおぞましきレイシスト。この男選挙の度に出馬するがその資金はどこから出ているのだろう?そんな裕福な男には見えないので誰かスポンサーがいるんだろうな。

f:id:KyojiOhno:20200630134000j:plain

この人たちは自分が当選するなど露も思っていないはずだ。はっきりいって大多数は「ただ目立ちたい」がための立候補であり、さながら奇人変人のオンパレード。なんか都民がバカにされているような感じで不快な気分になる。

これというのも東京都知事選は他の地方選挙と違い、マスコミの扱い方が違うため、「宣伝メデイア」として格好なものになっているからだろう。供託金はどうせ没収されるが宣伝費だと思えばいいくらいに考えていると思う。

とにかく目立とう、目立とうということでコスプレはするは、(権利の侵害もしている後藤氏は後に謝罪)既成政党に極めてよく似た政党名でおかしなスローガンで立候補したりしているが、はっきりいって質の悪いバラエテイでしかない気がする

これも衆愚政治 たぶんそうなんだろう。

しかしこれだけ大騒ぎしても誠に残念ながら小池都知事の有利は変わらない。焦点は山本太郎が4年前の小池の無党派層の票をどれだけ自分のところに取り込めるか、仮に相当数取り込んだにしても自公の支持層の一定部分は小池に行きそうなので、奇跡でも起きない限り逆転はないと思われる。

しかも困ったことに読売新聞の調査だが、小池支持は野党支持者の間でも相当入り込んでいる。

f:id:KyojiOhno:20200630112736p:plain

 山本太郎について

まず最初に今回の都知事選挙において山本太郎の出馬強行については私自身も思うところが多々あるが、それについて述べる前に山本太郎の一部支持者の間で対してちょっとでも批判や検証するコメントを書いただけで逆上し、一部は攻撃している輩が見られるがそれでは安倍批判に逆上して攻撃するネトウヨと本質的に変わらない。そうした行為は山本太郎候補自身を貶める行為だからやめるべきである。真の支持者はそういう行動はとらないし、山本太郎氏自身もそんなことは望んでいないはずだ。

もっと多様な意見を受け入れ、広い視野を持つべきだということは云っておこう。

さてそれを踏まえると今回の山本太郎、実質的な野党共闘の宇都宮氏が出馬しているにも関わらず出馬を強行したのは、コロナ関係で街頭演説がしにくくなり、党の勢いも削がれている現状に対する焦りではないかともいわれている

news.yahoo.co.jp

前回の参議院選でも自分が名簿のトップにいれば楽々当選できたものをあえてそれをしなかったように、どうも山本太郎のやることには毎回ある種の「賭け=バクチ」のようなものを感じる。

今回もそうだ。あえて野党共闘を壊す行為を行い、政界の後見人的存在の小沢一郎との溝を生じさせるリスクまで負ってあえて立候補する。そのリスクにふさわしいものを得るとしたらなんだろうか?

山本太郎も正直自分が小池に勝てるとは本気で考えてはいないだろう。立候補の表明も遅かった。だとしたら野党共闘の宇都宮氏を遙かに凌ぐ得票数を獲得して小池の次点に最低限なる、あわよくば肉薄するだけの得票数を得る、くらいしか思いつかない

だが残念ながら読売新聞の情勢調査を見る限りは少なくとも今のところはうまくいっているとは言い難い。確かに山本太郎の演説の場には人は大勢いるが前回の参議院選挙の時のような勢いを感じない。それは上の読売新聞調査の「無党派」の支持分布を見てもわかる。「無党派」でも小池支持がトップである。

山本太郎が台風の眼になる、ということであれば少なくとも「無党派層」は小池を上回るくらいの勢いが必要である。だが少なくとも現時点での上記の図を見る限りでは宇都宮氏や小野氏の後塵を配している。

このままいけば山本太郎は今回の都知事選で得るものよりも失うものの方が多くなる。

私が見る山本太郎は良くも悪くもぶれない。そしておそらく妥協を嫌う性格の人だと思う。一度こうすると決めたら絶対に折れない。何をやるにもオール・ オア・ナッシング(全てか無か)の傾向があるのではないか?

野党共闘しなければ安倍政権を倒すことはできないことは百も承知なのに、他の野党ーとりわけ立憲民主党に対しては冷たい態度で、「自分の政策に乗れば協力する、乗らなければ協力しない」の姿勢を貫いており、ある意味野党第一党に対しては失礼ともいえる姿勢といっていい。また立憲民主党の候補者の選挙区に強引に候補者を置くなど、敵対行為と言える行為をしている。そして今回の野党共闘のぶちこわし、こうなると立憲民主党との関係修復はかなり難しいとまでいっていいだろう。もしその姿勢を今後とも貫くのならばそもそも話し合いにすらならないし野党共闘など不可能である。

但し今回もし都知事選で野党共闘の宇都宮氏の後塵を配すことになったとしたら果たして従来のような姿勢を貫けるだろうか?(今のままいけばそうなる)少なくとも立憲民主党を始め他の野党からは「一時的なブーム」と片付けられ、それでも従来の姿勢を山本氏が続けるのであれば無視される可能性がある。その時は山本氏も立憲を始めとする他の野党に対して妥協する必要性も出て来るが果たして山本氏にそれができるだろうか?

せっかく政治に対する無関心層を掘り起こす能力がありながら、オール・ オア・ナッシングの姿勢を貫きすぎるのはいかがなものか、とも思う。オール・ オア・ナッシングの姿勢はうまくいっている時はいいが、つまずくと自滅する。

私は山本太郎とれいわ新選組が自滅の道を歩み始めていることを危惧する。

 

google.com, pub-3062244771962944, DIRECT, f08c47fec0942fa0