KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

SNSとネットは日本の縮図

さて、今年も残り実質的に一ヶ月ありません。そんな中今かなり気分的にはブルーなんですが、そんな時に昨日の朝はあるインデイースレーベルのレコーデイングにうちの奥津恵を売り込んだのですが、(場所は東京か大阪)で大阪の場合は交通費は出るのか、と聞いたらいきなり訳のわからない理由で先方は激昂、世間一般の常識が通じない人間で朝っぱらからバカを相手にしなきゃならないことになり、余計に気分が悪くなってしまいました。あとで聞いたらこのレーベル、かなりいわくつきのところであちこちとトラブルを起しているところらしいです。まあ相手にする価値もない人間だとわかったので適当にあしらっておきましたが...

最近はこういうパターンが多いですね。困ったものです。

このレーベルはmixi経由だったんですが、私はmixiを初めてもう4年半以上たちますが始めの頃は実に人間関係を広げるのに有効なツールだったんですが会員数が多くなり会員の7割が特に目的もなくmixiに入っているような状況で、すっかり様替わりしてしまいました。

ある人は今のmixiは日本の縮図かも、といっていましたが本当にそのとおりかもしれません。

SNSは「バカが支配している」といったのはNINのトレント・レズナーですが
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/06/snsnin-18c8.html
やはり最近のmixiだけでなくネットBBSやブログでの書き込みを見ると次の点が目立っていることを感じます。

1.社会常識がない人間が増えている。

それも若い人間とは限りません。結構いい年の大人で一般的な社会常識のない人間が多くなっていることを感じます。

2.文章の読解力がない人間が増えている。 

最近目立つのは記事の文章の一部分のみを見て、記事の背景とか事情とかを見ないでコメントを書くパターンが目立ちます。記事をきちんと読んだ上で発言をしていないケースが多いですね。また読んでも文章の真意や意図をきちんと理解しているとは思えない人、また書いてあっても読もうとしない人(私はこういう人たちを実質文盲といいます)もいます。私の文章はそんなに難しいことは書いていないつもりなので、まあ中学生程度の文章読解力ならきちんと意味をつかめるはずなんですが、どうもその中学生程度の読解力もない人が増えているように感じます。

3.きちんと言葉でコミュニケーションが取れない人。 

まともな日本語がしゃべれないとしか思えない人もいますね。言葉も文章にすらなっていない人。なぜか「形容詞」しか云わない人、こういう人とネット経由でやりとりするともう最悪。 何がいいたいのかもわからないし、こちらもどうやって意図を伝えたいのかわからない。日本語のわからない外人だってもっとコミュニケーションは取れるというのに...

まさしくこれが今の日本の縮図かもしれません。残念ながら「日本人」のクオリテイーは間違いなく落ちているなー、とこういうものを見ると思わざるを得ないですね。そしてそれは政治家や財界、官僚によって「仕組まれた」ものです。(ゆとり教育、教育を始めとする格差 etc)中曽根に始まり小泉政権にいたる新自由主義路線は日本の人的財産をボロボロにしてしまい、人間の質も著しく落としてしまいました。この罪は後世からも糾弾されることでしょう。


そしてそうした中で現在の百年に一度という不況、

この状態で果たしてこの国は乗り切れるんだろうか、と危惧してしまいますね

私もそういう経済環境の中での業務の状況から基本戦略をかなり根本的に見直さざるを得ない状況になりました。精神的ダメージはまだ残っていますが、まあ0からやりなおすつもりで残り一ヶ月、がんばっていきます。せめて最後はいいイメージで2009年を終えたいと思っております。

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