KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

近衛帝と鳥羽上皇崩御ー保元の乱カウントダウンと藤原源氏骨肉の争い

久々平清盛の記事です。

先週から平氏の棟梁となった清盛は今までとは別人の沈着冷静で風格のある人物に様替わりしています。立場が変われば人間も変わるということでしょうか。

さて今週は病弱だった近衛帝が僅か17歳で崩御し、崇徳上皇の子の重仁(しげひと)ではなく立太子もしなかった雅仁親王後白河帝が誕生します。ドラマでは鳥羽法皇崇徳上皇との和睦を勧めた清盛ですが、このことにより崇徳上皇との仲は完全に修復不可能になります。

歴史に名を残すほどの「怪帝」となる後白河帝ですが,まだこの頃は後楯に藤原信西しかなく、それも息子の守仁親王(もりひとー後の二条天皇)の「つなぎ」程度にしか考えられていなかったため政治基盤は極めて弱いものでした。

そしてこのことが保元の乱の原因となっていきます。

ところで保元の乱、そしてすぐその後の平治の乱での必要なキャストが大河ドラマの公式ぺーじにアップされていましたね。

後に信西と対立し平治の覧を引き起こす藤原信頼塚地武雅、伝説的な弓の名手、源為朝役に橋本さとし、そして弱冠二十歳ながら史上最強の武士といわれる義朝の長男ー悪源太義平に波岡一喜です。

ちなみにこの悪源太こと源義平は特に平治の乱では後の世に語り継がれるほどの活躍をしますので、後程ゆっくり語ろうと思います。ちなみに悪源太とは悪いという意味ではなく「ものすごく強い」という意味です。つまり悪源太とは「ものすごく強い源氏の長男」という意味です。同様に悪左府の頼長も「ものすごい強力な左大臣という意味です。

さて、これから保元の乱が始まる際に、藤原摂関家源氏。そして平氏までもが骨肉の争いを始めます。特に藤原摂関家父親藤原忠実と長男忠通との争い、この忠実はあろうことか、最後は自分の身の保身のため溺愛してきた頼長が首に矢が刺さり瀕死の状態になっているにもかかわらず見捨てます。(吉川英治「新平家物語の言葉を借りるなら「興しがそのまま棺になった」という状態)一度権力を握ると人間がいかに醜くなるか、という典型でしょうね。これが今も続く五摂家の先祖です。

そして源氏は既にご存じの通り為義と義朝との修復不可能な亀裂、来週は手始めに弟の義賢を討ち保元の乱では親子で骨肉の戦いを行ないます。悲劇的なのは義朝自ら父の為義と弟たちを処刑せざるを得なくなってしまう点です。(実際に義朝は父親や弟の命乞いをしましたが信西によって却下されます)このことが平治の乱信西憎しの感情に発展するのだと思われますが、いずれにせよ昔は親子で敵味方になって闘うということがありました。まして親戚同士の争い、戦いなど日常茶飯事。昔は自らの勢力基盤を維持するためには血縁などと云っていられなかったんですね。

こんな時代に生まれなくてよかったと思いますが、来週からいよいよ保元の乱のカウントダウンが始まり、いよいよドラマは面白くなると思います。