KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

都議選自民惨敗ー安部政権打倒の好機!! コバンザメ公明党は恥知らず

既に報道でご存じの通り、自民党の自滅によって都議選で歴史的な敗北を喫した。選え挙前の半分以下に議席を減らした惨敗

□都議選 各党の議席

http://www.asahi.com/senkyo/togisen/2017/

加計学園問題を始め、豊田、稲田の相次ぐ不祥事が原因だが、とりわけ数えきれないほどの失言、暴言があるにも関わらず頑なに庇い、辞任や更迭を拒んだ稲田朋美防衛相に対する自民党内の風当たりも強くなることは避けられないだろう。自民党では敗因をTHIS IS 敗因と云っているようである。Tは豊田、Hは萩生田(はぎうだ)、Iは稲田、Sは下村」 で自滅…首相の求心力低下必至だ。民惨敗の原因の一つに手をつけずに済ますことはもはや出来ないはず。

党内でここまで言われてもまだ稲田防衛相を庇うようだと安部政権そのものの存続が難しくなるだろう。しかし安部晋三の稲田防衛相への肩入れは少々異常である。他の閣僚ならとっくに辞任か更迭されているだろう。今も安部政権は稲田防衛相更迭には言及していない。(少なくともこの記事を書いている当時は)どうせここまで庇うのなら徹底的に稲田を庇って政権の致命傷になってほしいものである、ともうここまで来たら思う

だがこのまま、加計を始め、稲田、萩生田の問題に知らぬ存ぜぬを押し通すことはここまでの惨敗となったら殆ど不可能であろう。実際安部晋三があれほど嫌がっていた「閉会中審査やむなし」の方向で固まったようだ。

■「閉会中審査には応じざるを得ない」 首相含む自民幹部
http://www.asahi.com/articles/ASK733GB4K73UTFK008.html

その自民惨敗はさておき、今回の「都民ファースト」はっきりいって勝ち過ぎである。日本人ってブームとなるとどうしてこんなに一つの方向に流れるんだろうか。何となく8年前の民主党の地すべり的勝利の時を思い出す。全員が殆どが未知数だし実は本質は自民党とそう変わらない。何よりも小池都知事の離党届は自民党はおそらくわざとだと思うが受理されていない。いつでも復党できる体制を残している。実際今後の行方ではそうなる可能性も決して少なくはないのだ。元々基本政策にそんなに違いがないからだ。

そして何よりも公明党の節操のないコバンザメぶりには呆れるばかりだ
勝ち馬に乗るのなら股の下でもくぐるというくらいの無節操ぶり。政治家の理念よりも与党の美味しさに固執するプライドの欠片もない政党だ。

まさに与党になるためには手段を選ばないエゲツなさ。国政と都政は違うだと?ふざけるな!といいたい。恥知らずの政党だといわざるを得ない
まさしく「SGI秘技 変り身の術!」(^0^;;)

そして毎回いう投票率、最終投票率は51.27%で、過去2番目に低かった前回(2013年)の43.50%から7.77ポイント上昇したというが私にいわせればまだまだ低い。
実際投票所にもいったがガラガラだった。都議選は地方選の一種とはいえ投票結果次第では日本の政局に大きな影響及ぼしているのは過去の例でも明らかである。もう少し関心を持てないものなのだろうか?

この国の無関心病が安倍政権の暴走をゆるしており、救い難いのは共謀罪強行採決後も大多数の国民に殆ど危機感が国民に感じられない。他人ごとだと思っているように思える

あえていう
選挙に無関心は結局独裁化、安倍政権の戦前体制回帰を支持するのと同じ行為である。

そう遠くない時に衆議院解散があるような気がする
今回の流れを是非持続させるよう、野党は考えてもらいたい、もう共産党云々なんてことは云っている状況ではない

「安倍末期ガン説」を始めネット情報の8割はデマかゴミだ

今ソーシャルネットを中心におかしな情報が出回っている

■安倍首相は慶応大学病院で精密検査 肺がんの末期(ステージ4)リンパ節、脳幹に転移、余命3か月と告知される 
http://blog.kuruten.jp/itagakieiken/384987


この情報でFacebookの反安部政権の立場を取るFacebookグループは「朗報」にわきだったが、ちょっと待って欲しい。昨日34歳の若さで亡くなった市川海老蔵夫人の小林麻央さんの例を見るまでもなく、本当にそれが事実なら総理大臣の職務どころの話ではない。はっきりいって入院していないとおかしなレベルの病状である。

例の加計や森友の情報ではないが、これこそ「怪情報」「怪文書」と言っていい情報であろう。

反安倍政権の立場をとる人たちにとってこれが真実であって欲しいと願う気持ちもわからないではないが、そういう人たちが「自分の好きな情報」「そうであって欲しい『事実』しか見ない」のであればこれはネトウヨと同じレベルになってしまう。
ネトウヨ「自分の好きな情報」「自分たちにとって都合のいい『情報』しか見ない」という点では徹底していて、ネトウヨの主張する論拠が間違っている根拠の情報を提示しても彼らは死んでもそれを読まない。

これらは情報が過剰にある現代での誤った情報に対するスタンスである。情報に関しては自分が好きか嫌いかに関係なく、それが客観的な情報か、信頼できる情報なのかをまず見極めることから始めなければならない。

特にネトウヨや安部政権を始めとする右からの情報は云うに及ばず、反安倍政権の立場を取る「左からの」情報もそのまま信用するのは危険である。

今、インターネットの情報の8割はデマかゴミ情報である。
ということを忘れてはならない

寧ろ「自分の好きな情報」「自分たちにとって都合のいい『情報』」が来たら逆にそれが本当なのか疑う必要があり、真実なのか慎重に見極める必要があろう。

今回の「安倍末期ガン説」がデマなのはいうまでもないが、問題は
1.情報の出所ー誰がこの情報を流したか
2.情報を流した意図ー 何を狙ってこの情報を流したか

この2つが気になる、

安倍晋三の近くには間違いなくナチスゲッペルス並みの情報戦術にたけたブレーンが近くにいる。安倍晋三が国会で「印象操作」なる言葉を連発、多用したのはそのブレーンとなる人物の指南であろう。

だからこそ今回の安倍晋三末期ガン説」には何らかの怪しげな意図があると感じざるを得ないのだ。
一体何を狙ってこんな怪情報を流しているのだろう?

笑止千万な政府のミサイル避難方法と諸々

金曜日に政府から「ミサイル避難方法」なるものが発表されたが、まあはっきりいって国民をバカにしているのか、とも言いたくなるような内容だった。

■国民保護ポータルサイト
http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html

着弾の可能性がある場合、頑丈な建物や地下街に避難し、建物がない場所では物陰に隠れて地面に伏せるよう要請。屋内にいる時は、窓から離れることを求めているけど、なんか昔「アトミックカフェ」というドキュメンタリー映画があったけど、なんかそれを思い出した。(笑)核爆弾が落ちてきたらみんなで伏せて爆風を防ぐなんていうブラックコメデイのような映像があったけど、このコメントを見ると殆どそれとあまりに同じなので苦笑してしまった。よほど政府は国民をバカだと思っているらしい

実際核ミサイルが飛んできたら地面に伏せてもただ焼かれるのを待つだけで、屋内にいても家とともに焼かれるだけ、本当に安全な場所は東京都内の地下鉄の駅くらいしかない。メトロの永田町の駅や大江戸線六本木駅なら避難所になるだろうが。

だが地下鉄網が発達している都内ならともかく、住宅地などに落ちてきたらもはや防ぐ術などない。
実際に核弾頭付きのミサイルが頭上に落ちてきたらもう諦めるしかない。残念ながらそれが真実だ。

今回の一連の事態についてテレビのワイドショーを始め、ネットでも専門家でもないのに専門家顔してコメントしている輩が多いので、そういう人間と同類に見られるのは心外なのでその手のコメントはなるべく書かないようにしているが、そうはいっても「本当にミサイルが飛んでくるのか? 飛んできたらどうしよう」と考えるのも自然な反応かもしれない。

いろんな記事があるが、やはり軍事アナリストの小川和久氏の分析が一番納得できるような気がする
■ 北朝鮮危機は金正恩の「怯え」が原因だった米国のメッセージで彼が感じる「命の危険」
http://toyokeizai.net/articles/-/168121

実際長年の盟友だった中国が北朝鮮の度重なる核実験やミサイル実験に激怒し、保護下にあった正恩の兄正男の暗殺で中国の顔をつぶされた関係で完全に北朝鮮と袂をわかちアメリカに協力している事態は北朝鮮にとって悪夢でしかないはずだ。今北朝鮮はロシアに近づいているようだが、実際全面戦争になった場合ロシアが北朝鮮のために命をかけるとは到底思えないので、北朝鮮は韓国、アメリカ、そして実質的に中国と四面楚歌となり北朝鮮には万に一つの勝ち目はない。だが実際に全面戦争になったら在韓や在日の米軍を始めとりわけ韓国に甚大な被害が及ぶので全面戦争はあまりにリスクが高すぎる。そのためそういう事態は可能な限り避けると思うのが普通の発想だ。

となると、ささやかれている金正恩暗殺作戦か? 中国にとってももはや金正恩は邪魔者でしかないので米中韓が協力すれば不可能ではないかもしれない

最近の北朝鮮の舌戦は凄まじく、韓国や日本を灰にするとか今まで以上に息巻いているのは私にはある意味、臆病な犬が強い犬に吠え立てている状況と同じように見えるし、次の中国に向けた声明などは私には北朝鮮の悲鳴に聞こえる。つまり「何でアメリカに味方するの?」と中国に泣きついているようなのだ。

北朝鮮メディアが米に同調する中国に異例の警告「破局的な結果も」
http://news.livedoor.com/article/detail/12971106/

一番怖いのは北朝鮮が窮鼠猫をかむ、ではないけど追い詰められ過ぎて破れかぶれになって攻撃してくることだ。だからアメリカも韓国も過剰に北朝鮮を追い詰めず、そろそろ「落としどころ」を探してほしいのだが、今回は1994年の北朝鮮危機のように収まるかは何ともわからない

いずれにせよ弾道ミサイルが日本に飛んでこないように祈るばかりである。

乗客を蔑ろ体質のユナイテッドの日本でのボイコット呼びかけ

しばらくブログ更新しないつもりだったが、アメリカと北朝鮮の緊迫の事態は続いているし、その前にユナイテッドエアラインの乗客を強制的に引きずりおろす事件、各メデイアで大きく報道されているだけにご存じの方も多いだろう。本当に信じられない光景だ

ユナイテッド航空の便がオーバーブックとされ、すでに機内にいた4人の乗客が降りるよう命じられたのだが、3人は応じたものの残りの一人は拒否されてこのような信じられない事態になった。引きずりおろされたデビッドダオ医師は鼻を骨折、歯も2本折る重傷を負った、

私はアメリカ駐在時代によく飛行機に乗ったが、一度オーバーブックに遭遇したことがある。
だがたいていの場合はフライトチェックインする前にその状況がわかり対処する。しかも私の場合はエコノミーを何とファーストクラスに格上げ(サービスも当然ファーストクラスと同じ)ということで寧ろラッキーだった。たいていのオーバーブッキングの状況ではフライトチェックインする前に問題が処理される、

今回の事件の異常なのは、すでに座席に座っている客を下ろそうとし、しかも拒否されると、暴力的に引きずり下ろしたという常識では考えられない点だ。
しかも事件発生後のユナイテッドの対応もはっきりいって最悪だ。会社でも何でも事件や問題がおきたあとにどう対応するかでその後の評価が大きく分かれるのだが、ユナイテッドのCEOの対応はアメリカ最大手の航空会社のイメージを本当に地に落とすものだ。


今回のCEOのムーニョスに対応の問題点は以下の通り

1.情報を小出しにする。しかもその過程で結果的に前言撤回につながることを発表してしまう。(一番信用を失うパターン)ーオーバーブッキングに対する謝罪をしたかと思ったら実はこの便はオーバーブッキングではなく従業員を移動させるために乗客を無理やり降ろしたことが判明したこと

2.事件直後に見える会社の「保身」の姿勢
事態の責任を引きずり出されたデビッドダオ医師に転嫁し、従業員の対応に問題はなかったと発表。その後オーバーブッキングが嘘で単に従業員を輸送するためだったことで撤回

3.引きずり出されたデビッドダオ医師に対する謝罪が遅い、(3日目に初めて謝罪)
一時は全責任をダオ医師に転嫁した姿勢を示しながら、全国的にボイコット運動が広がり火曜日にユナイテッドの株が暴落してから、姿勢を一変

ちなみにデビッドダオ医師をひきずりケガを負わせたシカゴ航空警察官は停職処分となった。ユナイテッド側では誰一人処罰は受けていない(そもそもこういうケースに警察が介入すること自体、基本ありえないはずだ)

ボイコット運動はネットを中心に広がり、株価にも影響したが、ユナイテッドの従業員が今回のこの事件の反省をしていないことは明らかだ。実はこのあとにも次々と乗客軽視の事件をおこしている

■またしてもユナイテッド航空 障がいを持つ94歳女性をビジネスクラスからエコノミーに移動させる
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170414-61849585

オーストラリア・メルボルン在住の祖母パズ・オルクイーザさん(94歳)が深刻な関節炎と首に退行性骨疾患を抱えていることから、飛行中を少しでも快適に過ごせるように3600ドル(約39万円)のビジネスクラスのエアチケットを家族で出し合って購入したという。



メルボルンから米ロサンゼルスまでの飛行中は、CAが行き届いたサービスをしてくれたおかげで何の問題もなかったが、帰路の機内でパズさんは耐え難い苦痛を強いられた。



16時間という長旅のために家族が配慮して祖母に与えたビジネスクラスの座席であったが、なにぶん94歳で疾患を抱えているためにどうしても祖母の世話をする必要がある。そこでエコノミークラスの座席を購入していたパズさんの娘ローズさんが、行きの便と同じようにビジネスクラス担当のCAに「飛行中、母の手助けをしてもいいか」と訊ねた。それは運ばれた機内食の蓋を開けたり座席を倒したりする程度の介助だったが、ショーナというCAはそのリクエストを拒否した。



そこでローズさんが「では、あなたが代わりにしてくれるのか」と聞くとCAはそれも拒否したという。そして「この乗客が、あなたの介助を必要とするのであればエコノミークラスに移動させるか、あなたが別の便でビジネスクラスを購入して一緒に座るかどちらかだ」と言われ、ローズさんはあまりにも無慈悲なその対応にショックを受けた。

強制的に引きずりおろされたのがベトナム系アメリカ人、そして今回介護が必要な老人を蔑ろにされたのはフィリピン系アメリカ人
これをみるとやはり乗客軽視かつユナイテッドは差別的「体質」なのかと、それこそ「レッテル」を貼られてもやむを得まい

さらに最近こんな事件も
■米ユナイテッド航空、結婚式に向かうカップルを航空機から降ろす
http://jp.reuters.com/article/ual-passenger-couple-idJPKBN17J0FF

このケースでまた連邦保安官(United Stated Marshall)という警察を呼んでカップルを強制退去させている、

だがユナイテッドの経営陣や従業員が反省の色をあまり見せず、強気の姿勢を崩さないのは、やはりアメリカ最大手の航空会社という関係で便数のかなりのシェアを持っており、アメリカの地方都市によってはボイコットが殆ど不可能に近いということも背景にあるようだ。

普通あれだけ叩かれたら少しは問題を起こさぬように慎重に進めると思うのだが僅か一週間でこんなに問題を起してしまっている、これはもはや体質といわざるを得ない。

つまり「ボイコット? やれるもんならやってみな」 というのがたぶんユナイテッド航空の大多数の従業員、経営者の本音だろう

ちなみに今回の犠牲者のダオ医師の損害賠償訴訟には航空会社が震え上がる辣腕弁護士のデメトリオ弁護士が担当する。ユナイテッドはさぞ高額な賠償金を支払わされることになるだろう。だがそんな制裁もユナイテッドにはお灸にすらならないかもしれない

やはり利用者が可能な限りユナイテッドを利用しないようにする。 これしかない

ちなみに日本からアメリカに行くためにはユナイテッド以外にこんなに選択肢がある
https://www.skyscanner.jp/flights-to/us/airlines-that-fly-to-united-states.html

直行便だけでユナイテッド以外に8社あり、他国経由でアメリカに行く航空会社は30社以上

日本からはボイコットは十分可能だ

というわけでアジア系ということで差別的扱いを受ける可能性もあるユナイテッド、やはりやめた方がいいだろう

アメリカで流行っているユナイテッドの新スローガン、実際どうみてもユナイテッドの従業員は反省していないようだから実際こういう扱いを受けるかもしれない



そしてたぶん本音のスローガンはこんなところだろう

Boycott United It's easy from Japan.

日本でのユナイテッドボイコットは簡単 だから日本人はユナイテッドをボイコットしよう

共産党は安倍政権打倒のために党名変更し野党結集させよ

休止前に云っておきたいこと6

この件に関して書く前に大阪の森友学園の国有地買収問題で、朝日新聞のスクープによって安部政権が追い込まれている。今まで散々安部政権より圧力を加えられ、おそらく現場の記者は悶悶としていたと思うが今回の件で一矢報いた感じだ。安倍政権は必死に火消しに努めているが問題はますます大きくなっている。(「朝日」が大嫌いなネトウヨ君たちはますます「朝日新聞」が嫌いになるだろうね(笑))
■国有地売却、首相が弁明 「安倍晋三小」何回も断った
http://digital.asahi.com/articles/ASK2S5HKVK2SUTFK01K.html?rm=666

先週の金曜日は「素晴らしい教育方針」などと絶賛したかと思えば今回は手のひら返したように 

「教育者としていかがなものかと相手方に伝えた。何回も断っているにもかかわらず、寄付金集めに(安倍晋三記念小学校の)名前が使われたのは本当に遺憾で、抗議をした」

では昭江夫人の「主人も素晴らしい教育方針と絶賛しています」というのは嘘だったのか、それとも上記の答弁が嘘なのか。いずれにせよどちらかが大嘘をついていることは間違いない。

野党としてはようやく安倍政権に対する絶好の攻撃材料を得たわけで、野党には手を抜くことなく徹底的に追及、究明をしていただきたいと思うところである。

さて、2012年の年末以降、これほど長い間野党は安倍政権を攻めあぐね選挙もことごとく惨敗してきたわけだが、原因は明らかである。それは一言でいって野党が弱すぎる、からである。

民進党の現代表の蓮舫も岡田よりはマシだが安部政権を倒すほどの勢いはない。そもそも致命的なのは蓮舫は同性ー女性に人気がない。そのため安部政権にとって代わるー少なくとも小池ユリ子レベルのーほどのカリスマ性は到底ない。
 何よりも民進党の主要支持母体が連合や日本原子力研究開発労働組合 だたりする。実はこの労組が野党ーとりわけ共産党のー共闘の実質的な障害になっている。それどころか日本原子力研究開発労働組合 が支持母体になっている関係で、民進党脱原発原発再稼働に本腰いれて反対できない。
さらには連合は旧総評時代からそうだが共産党との対立構図(具体的には労働運動方針について)があり今や共産党アレルギーといってもいいくらい共産党を嫌う体質がある。しかも自民党とのパイプも元々強く、そのため建前上は「リベラル」を名乗っても保守的な側面も強う。その関係で野党ーとりわけ共産党とのー共闘には激しい抵抗を示している。
 結局野党が選挙で安部政権に勝てない原因は、時には自民党よりにすら見えるこの連合の動きに民進党が大きく翻弄されているためである。しかし今の民進党の大多数の議員は連合と切ることはできない。

ただ、これには原因がある。それは共産党という党名に原因がある
文字通り党名にイデオロギー共産主義というのが盛り込まれているからである。

共産党は少なくとも公の建前として仮に政権を取ったとしても共産主義体制に社会をしないと公式には述べている。共産主義にはこだわらない、としている、
だが党名に(共産主義)を示す言葉が入っている以上、それを額面通りに受け取る人は正直少ない。そのため「共産党」という党名はある意味野党共闘の障害にすらなっている点は残念ながら否定できない。

今日本には本当の意味で働く立場の社会的弱者、一般庶民、を代弁し。味方になってくれる政治勢力が存在していないに等しい。長い新自由主義的政策によって格差で取り残された人たち、生活水準が先進国なみとはとてもいえないレベルの人たちが増えている。
今、アメリカでもヨーロッパでもそうした世界的な風潮に対する反動が出てきている。それも非常にイビツで危険な形で、誰も予想しなかったトランプ大統領の出現がそうであり、イギリスのEU離脱もそうした流れの表れである。まずいことにいずれも国粋主義、極右勢力が受け皿になりつつある。

日本もある意味安部政権が極右勢力の受け皿となり、それが皮肉にも安部政権の高い支持率の背景にもなっている。

だがもう1つ本当の意味で庶民を代表する、と思われる政党が出てきたらどうだろうか?

社会的弱者からの視点から政策を考え、脱原発、福祉や介護を充実させるための予算を増額させるにはどうすればいいか、年金等の将来の不安解消の方策をどう考えるか等々、

民進党がその受け皿になれるか? 残念ながら今までもそこまでなりきらなかったし、これからも実現する見込みは低いといわざるを得ない。

正直イデオロギーなんてものに今時ついてくる人間などいない、イデオロギーの時代など冷戦時代にとっくに終わっているのだ。だから「共産党」なんていう看板にこだわって何の意味がある?

そのために声を大きく言いたいのは

共産党は「共産主義」を捨てて党名変更し、社会的弱者、一般庶民のための政党に衣替えせよ。

まあ正直6−7年間だったらこんなことは絶対に考えなかっただろう、と自分でも思う(^^;)

NHK政党支持率、携帯電話をも対象としたRDD方式を採用しているので以前よりは正確と思われる。

  


2017年    1月   2月
自民党    38.3 38.2 /td>
民進党    8.7 6.4
公明党    3.5 2.8
共産党    3.2 4.4

日本維新の会
   1.6 1.4

自由党
   0.0 0.4

社民党
   0.9 0.7

日本のこころ(※1)
   0.0 0.0

その他の政治団体
   0.3 0.3

支持なし
   38.3 40.1


わからない 無回答
   5.3 5.2

最近の調査では今の段階で共産党の支持率は公明党をも上回っている。ここで党名変更し、庶民のための政党とわかる政党名(例えば「庶民党」とか「大衆党」とか)に変えた時上記リストの赤文字の「支持政党なし」のかなりの割合は支持に回る可能性がある、そこで過去のわだかまりを捨てて社民党自由党、さらに連合色の比較的薄い民進党から何人か移れば自民党にとって脅威の野党が誕生するかもしれない。

仮に今のまま選挙があっても野党は勝つ見込みは非常に低い、といわざるを得ない、ならば今、森友学園の件で政権を追い詰めている時にこのウルトラCをやれば与党は真っ青になるはずである。

共産党の幹部、とりわけ志位さんには是非ご検討をお願いしたいものである。

日本を再生する方法:失敗を「−」と考えない「どーせむり」をなくす

休止前に云っておきたいこと5

昨年こちらのブログの記事を無期限に更新をストップすると書いて、本来ならもうとっくにそれを終えていなければならないのだが、いろんな都合でそのままになってしまった。しかも前の記事から一か月たっている。あとこの記事を含めて少なくとも3記事書くつもりなのでご容赦願いたい。それにしても「書かねばならない」と思いながらブログ記事を書くのは辛い(苦笑)
その意味ではもはや私はブロガーではないのかもしれない

しかしやめる前に昨今の日本について「これだけは云っておきたい」と思うことを書いてからしばらく休止しようと思っている。そして今日これから書くことは最も今の日本に対して書いておかねばならないことだ、と考える

というのもこれを克服すれば私は日本という国は必ず再生する、と考えるからである。

昨今の日本で最大の問題それは

失敗を−と考え、失敗を一切容認しない社会になっている点
                            である

それが社会に対してさまざまな歪みをもたらしている。

■ナンセンスクレーマーが社会を支配する異常な世界

・マイノリテイ―クレーマーにおびえる社会ーこのままでは日本は滅びる
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20161231
ナンセンスクレーマー、モンスターはほぼ例外なく周囲から普段殆ど相手にされていない、コミュニケーション能力0の人間ー普通なら誰からも相手にされないような輩である。しかし対処する側は「事なかれ主義」や「組織内官僚主義」によって組織内の「査定」が「−」にならないように結果的にはクレームを事実上容認してしまう。それが結果としてクレーマーを余計に増長させ、行動をエスカレートさせていく。
これも失敗を「−」と考える風潮が原因となっている。「クレームがある=失敗」などと考える向きが強すぎるのだ

■「失敗」を恐れるために人材も育てない

これは当ブログでも書いたが現在駅伝で圧倒的強さを見せている青山学院大学の原監督のインタビューを見ると今の日本の企業社会の病巣を見ることができる
・青学・原監督が明かす「強いチームの作り方」
http://toyokeizai.net/articles/-/151432
次の原監督の弁が全てを物語っている

新入社員をじっくり育てる余裕もシステムもなく、いきなり現場に投入する。結果が出なければ、「デキない社員」の烙印を押す。上司はそういう社員のミスを恐れて、仕事を抱え込んでしまう。

どう考えても組織にいい影響を与えるとは思えません。そういう組織は、土壌がどんどん枯れていって、やがて芽が出ない畑になってしまいます。

これ以上書く必要はあるまい。失敗を極端に恐れ失敗を「−」と考えるため今の日本の企業は人材を育てることをしなくなっている。

あえていうが今の日本がこれほど長い間停滞状況になるのも無理はないといわざるを得ない

■自らの保身しか考えず「目先の利益」のみを追求し質が低下した日本の経営者たち

この傾向はとりわけ大企業に顕著だが、ひとことでいえば「サラリーマン社長」が多くなったことが原因である。だいぶ前の記事だが状況はまったく改善されていない
・「目先の利益」のみを追求し質が低下した日本の経営者たち
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20130303

基本的にこのタイプの経営者はいわゆる「刈り取り型」といわれ、やっかいなことに表面的には「成果を出した有能な社長」のように見えてしまう。しかし基本的には「自分の任期」を問題なく、つつがなく過ごすことしか考えていない人間が多い。企業や日本経済の将来、いわんや従業員の将来のことなど全く考えず「人気を無難に過ごす」ことしか考えていない人間が多い。

基本的に以下のことしか言わない経営者は「無能な経営者」とレッテルを貼ってかまわないと思う

1.「問題は起こすな=ことなかれ主義(経営トップの保身)

2.「売上を上げろ、すぐに結果を出せ=結果主義」

3.「金をかけるな、コストを下げろ=一律コトダウン優先主義)

つまり一切問題を起さず結果をすぐに出せ、としかいわない経営者だ。

だが世の中そんな甘くはない。
そして「問題」が起きると1.の「ことなかれ主義(経営トップの保身)」で「問題」自体を押し隠してしまう。問題をなかったことにしてしまうのだ

今問題になっている東芝三菱自動車の問題も「なかったことにする」−失敗を「−」と考えるメンタリテイから生まれたものである。きちんと問題に取り組み対処していれば現在のような最悪の事態は避けられたはずだ。

だから上記の3点しかいわない経営者が経営している会社に未来はない。そんな会社はどんなに有名な大企業であろうが、東芝や三菱のように没落していくのはもはや避けられないだろう。もしあなたの会社の経営者が上記のタイプならその会社に将来性はないのですぐに退社されることをおすすめする。いずれにせよ将来あなたは「整理」されるかもしれないのだ

■夢を持つことを「大人げない」「非現実的だ」といって夢をつぶそうとする風潮ーそんなことは「どーせむり」と平気で云ってしまう今の日本

最近の日本という国で私が甚だよくない傾向だと考えるのは、夢を語るということを「大人げない」「非現実的な夢想家だ」などと決めつけられ、否定、嘲笑、場合によっては罵倒の対象になってしまう点だ。あたかも「夢を語る奴は愚か者」だといわんばかりだ。

だがそういう雰囲気がこの日本という国をものすごくダメにしている、日本という国を閉塞させている、という風に思わないだろうか。

実はそう考えるのは私だけではなかったことがわかった。次の動画は非常に共感を持てるので20分ほどの動画だが是非ご覧いただきたい

日本という国が閉塞状況に入って長い。今の日本はすっかり自信をなくしている。そのことが「ナショナリズム」「ネトウヨ」のようなものを勃興させ、社会を極めて不健全な方向に導いている。虐待、いじめのニュースも後を絶たない、

だが上記の動画のように「どーせむり」をなくすこと、そして失敗というのは「−」ではなく人生を歩む中での単なるデータに過ぎないこと そして「だったらこうしてみたら」で夢に向かっていきましょう、と日本人の大多数が考えるだけで日本という国は変わると考えていい。

私は今年初めにかいた青山学院の原監督の記事、
■青学原監督の手法は今日本に必要とされているモデルケース
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20170109

そして上記の動画にある「どーせむり」をなくし、日本人の大多数が「だったらこうしてみたら」を創意工夫をもってやり始めるだけでこの国の閉塞状況はなくなるのではないか、と考えている。少なくとも私は自分の仕事はそういう考え方で進めていく。

それが不可能と思われたことを可能にする、と考えるから、である。

トランプ大統領就任、TPP脱退表明でTPP瓦解、だが

今日の日はアメリカは勿論、世界にとってもある意味「悪夢」の日といえるかもしれない。後世の歴史家はおそらくそう評価する可能性が高い、

私の知る範囲ではかつて大統領が就任当時に全米でこれほど抗議活動が大規模に行われたことはなかったのではないかと思う。少なくとも私は記憶にない

トランプは貿易に対しては徹底した保護主義である。その保護主義をかかげて当選したといっても過言ではない。「米国第一主義」などという極端な一国主義が歴史上何をもたらしたか。第二次大戦前の歴史を見れば自明だ。

とはいえその極端ともいえる保護主義でTPPという自由貿易に名を借りた明らかに不平等条約(そもそもアメリカが発効しない限りTPPが発効しない、というシステムをどうして誰も「おかしい」と思わないのか。私は不思議でならない)の脱退を表明したことでTPPは事実上瓦解した。強行採決まで行ってTPPの批准を強行した安部政権は「引き続き批准を求めていく」などとアホらしいことを繰り返すのみ。「前例」をやぶってトランプとの会見を強行した安部晋三は顔をつぶされた形となり、世界中の笑いものとなった

■トランプ新大統領がTPP脱退表明、「米国第一主義」推進へ
http://jp.reuters.com/article/trump-becomes-president-idJPKBN1542GA

先日のイギリスのEU脱退表明も同じだが、EUももはや発効の見込みもなくなったTPPも「自由貿易圏」の構想だが、アジアより遙かに早くから自由貿易圏を結成していたEUが、一部の経済学者がいうように自由貿易→経済発展→国民が豊かになる」という事態になっているか、なっていればそもそもこんな動きなど起きないであろう

今世界で起きているのは、日本の経済政策にいまだ大きな発言力を持ち続けている新自由主義的な経済学者による「行き過ぎた新自由主義」に対する反発である。今全世界的に起きつつあるのは
行き過ぎた新自由主義⇒格差拡大 ⇒ ファシズム

という図式。第二次大戦のナチスファシズム軍国主義が台頭してきたあの状況に酷似しているのだ。過剰な新自由主義の反動として過剰な保護主義、一国第一主義がより戻しているのだ

このブログでは確かにTPPを批判しその危険性について述べていた。しかし過剰な保護主義、一国第一主義を支持するものではない。一国第一主義は一つ間違えれば露骨な国のエゴイズムとなり、これらは過剰な新自由主義とは別の意味で危険である。ファシズムというのは一国のエゴイズム以外の何物でもないからだ。

TPPは確かに「取りあえずは」瓦解した。ジ・エンドである。

しかしそれと同じくらい危険な状況になる可能性が高い。

ドナルド・トランプは、若い頃からいずれ自分は大統領になると語っていたという。
そう、彼の目的は大統領になることだったのだ。大統領になって何かを変える事じゃなかったのだ。そして、その目的は既に達成された訳だ。

世界でも有数の富を得た70超えた爺さんが最期の望みを叶えた訳だ。この後はもう何も失うものなど無い。世界最高の権力を持って好き放題やって過ごせる。

これは、下手すると北朝鮮金正恩よりも危険かも知れぬ。

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