KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日大内田前監督と安部晋三があまりにシンクロし過ぎている件ー自己保身、下への責任押し付け

日大の悪質なタックルの件で昨日直接の加害者であった宮川選手が日本記者クラブで会見した。この選手は会見の中で、反則行為は内田正人前監督やコーチによる指示だったと主張した

f:id:KyojiOhno:20180522150348j:plain

■会見を行った当該選手が読み上げた陳述書全文

www.huffingtonpost.jp

そしてそれに呼応する形で日大アメフット部の内田正人前監督と井上奨コーチが会見を行い、
「QBをつぶせ」という発言を認めつつも「(宮川選手に)覚悟を決めてほしいということで言った。けがをさせることを目的としたことは言っていない」と述べ、けがをさせる意図はなかったと説明した。内田前監督は悪質タックルに至ったことは自らの「指示ではない」と改めて否定した。

f:id:KyojiOhno:20180523232105j:plain

だが両方の会見をみればどちらが真実を語っているかは火をみるよりも明らかだ

宮川選手は自分の非を素直に認め全てを赤裸々に話しているのが伝わり好感をもった。一方内田前監督とコーチの会見は、自己保身を図りと責任を選手に実質的になすりつけていることがわかる。

「QBをつぶせとは言ったが、それは『QBをケガさせろ』という意味ではなかった。選手が勝手にそのように解釈したなら言葉足らずだったが実行した選手の責任であって我々は悪くない」

典型的な詭弁である。どうも最近の日本人はこの手の詭弁に怒らず慣れてしまったのではないだろうか?

私のtwitterでも何回かつぶやいたが、この日大側の対応があまりに安倍政権の森友、加計、自衛隊日報の隠蔽、その他諸々の対応にあまりに酷似している点は、私だけでなく多くのネットユーザーが指摘していた。

www.j-cast.com

どこが似ているか? 以下をみれば明らかだ

1.監督や首相にあたる人物が「責任を取る」といいながら、上が下に全部責任を押し付け自己保身を図る姿

2.下の人間には組織を庇えば賞され、真実を述べれば裏切者と叩く姿勢を貫き圧力をかける姿ー回答は否定と「記憶にない」を繰り返す

3. 自分たちの非を認めず、言い訳と詭弁ばかり駆使して平然と嘘をつくこと

これらの対応ぶりをみて日大の今回の姿勢があまりにも安倍政権に似ていると感じたのは私だけではない。

そしてこれは単なる1スポーツの問題ではない。ここに今の日本社会に蔓延する悪習ー組織を守るためには社会正義を曲げてもよい、責任は下に押し付けトップは責任は負わない、といった悪しき風潮が今この国を急速に支配しつつあり、今回の悪質タックルの日大の対応はまさにその風潮をあまりにステレオタイプ的に反映したものだからである。

実際安倍政権の方もあれだけ改竄、隠蔽、その他セクハラ等多くの不祥事が生じながら一人の政治家も辞任していないし、佐川氏の証人喚問の回答拒否、柳瀬氏の参考人招致「記憶が自在に変化する」といったおよそ国民を愚弄した事態が生じている、

今日の日大の内田前監督や井上コーチの会見は本来なら「嘘つき!!」と怒ってもいい事態だ。監督は非を認めず、井上コーチに全て罪を押し着せるというところで、安倍晋三と佐川前長官の構造と見事なまでに同じだ。井上コーチに責任を押し付けて逃げ切りを図る展開はロコツすぎるといっていい。

会見で平気でうそをつく。第三者でも嘘だと簡単にわかる発言を行う。だが総理大臣や内田前監督を筆頭にあまりに嘘が続くと日本人はあまりに嘘つきが多すぎて免疫ができてしまったのではないか?とすら思う。

日本人は嘘に怒るのを忘れてしまったのではないか? あまりに嘘つきが多すぎて。どうも一向に下がらない安倍政権の支持率を見てもそう思ってしまうのだ。

そしてこの問題はあまりに最近の日本社会の病巣と問題点をロコツなまで提示してしまった。

安倍政権の場合は佐川前長官や柳瀬経産審議官はともに官邸の犬(それも使い捨ての)としてしかもはや生きる道はないと決めたらしく、あのような国会招致になったが、日大の宮川選手の場合は違った。

弁護士に付き添われて勇気ある会見で全てを明らかにしてくれた。あの会見を見て宮川選手が嘘をついているなどとは誰も思わないであろう

なぜか? よく考えれば当たり前である。宮川氏はいずれ大学を卒業して社会人となる、そのため組織を庇って社会的信用を失うよりは、真実を語り彼の未来を確保した方が得策だからだ。例え日大アメフトの幹部からどんなに非難や迫害を受けようともそこまで自分の将来と自分そのものを捨てる必要はなかったからである。佐川、柳瀬とそこが違う

宮川選手はもはやアメリカンフットボールを続けるつもりはないという。宮川選手は日本代表にも入るほどの逸材だったそうだが、日大の幹部は自らの保身で将来ある選手の未来を台無しにしてしまったのである。

そして今回、監督が自ら責任を取らず実質的に選手に責任をなすりつける、こんな監督に選手がついていくはずがない。実際日大のアメフト部は退部者が続出しているという。宮川選手も退部するのは時間の問題と見られておりこのままだと強豪で伝統があった日大アメリカンフットボール部は事実上廃部の可能性が高い。

今回の事態で内田前監督は日大の常務理事の職務一時停止、井上コーチはアメフット部の辞任を表明 したが、あくまで一時停止である。これは安倍晋三よろしく「どうせいずれみんな忘れるさ、それまで大人しくしていよう」という魂胆にも受け取れる、

ここに日本大学の自浄能力が問われている。

もし日大という日本最大の学生数を誇る大学が健全な組織であることを世間に示すのならば

1.内田前監督の常務理事を一時停止ではなく解任

2.内田前監督の学外追放

この2点は最低限やっておかないと社会的理解は得られないのではないだろうか?

普通の常識ならば、の話し

もっとも同様に酷い状況の安倍政権だがまだ3-4割の支持がある。

それを考えると今の日本人の精神構造が心配になる。

安倍政権の森友、加計の対応が日大やその他の組織にモラルハザードとして波及している、今回の事態を見るにそんな気がしてならないのだ。

モラルハザードがこのまま当たり前のようにまかり通ると日本という国はもう終わってしまう。その懸念が本物にならないよう祈るものである