KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

オバマ就任式を見ての雑感

オバマ米大統領、大胆・迅速な行動を約束=就任演説(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35979120090120

結局昨夜見てしまいました。おかげで少し睡眠不足..

就任式でのアレサフランクリンの歌を始め、イツァークパールマンとヨーヨーマーの演奏とかもよかったが、やはり宣誓式(この宣誓を終わった瞬間ー正式に大統領になる)の瞬間は歴史の証人としてみてみたい気持ちがあった。アメリカ独立宣言に「全ての人間は平等に創られる」という文言からそれが具体的に実現するまで232年もかかったのである。

おそらくこんな世界が注目する就任式は今までなかっただろう。そして民衆の熱狂的声援に迎えられた新大統領の就任演説が注目されたが、今までの大統領選に比べれば非常に地味で、キャッチフレーズの"Yes We Can"は演説の中にひとことも入っていなかった。国民に対して協力とこれから来るであろう大変な試練に対する心の準備を呼びかけた内容になっており、いつもの「盛り上がり」的な民衆をアジテートするようなものではなかった。

私は寧ろこれを評価する。ここで民衆を煽動するような演説を行ったら逆に私はこの新大統領を信頼できない、という印象を持っただろう。経済の面でもあの大恐慌以来の不況、中東情勢、世界中から信頼を失った国、おそらくこれほど難しい状況で大統領に就任するのはおそらでFDルーズベルト以来だろう。民衆をアジテートするのではなく協力を呼びかける方が良心的である。

嫌が上でも世界中にその政策が影響を与えてしまい、おそらく世界でもっとも大きな権力を握ったのは間違いないが、それだけに熱狂的な支持というのはある意味危険がある。日本でも小泉純一郎という例があるだろう。日本の場合も80%以上の支持率が集まったがそれがどういう状況をもたらしたか、冷静になってみればわかるだろう。それゆえオバマをあたかも「聖人」であるかのように過剰な期待をかけるのは危険極まりない。

 しかしこれで名実ともにネオコン新自由主義の支配は終わった。それだけでも喜ばしいことだ。ちなみにまだこの時点で新自由主義固執する人たちにいいたいが、日本でもアメリカでも2000年くらいから新自由主義が支配したが、その8年間で世の中が本当によくなったのか、彼らがいう「改革」が本当に行われたのか、もう一度冷静になってみてみるがいい。いつまでも甘い幻想にしがみついているのは愚かなことである。

また新自由主義の批判、否定=金持ちの否定」などと短絡して考える向きがあるがそれは違う。金持ちは実力で勝ち取ったものならいて当然である。問題は仮に失敗しても再度チャレンジできるシステム、社会的弱者に手を差し伸べるしくみーいわゆるセーフテイネットーが作れるかどうかである。
 小泉政権は全くこのセーフテイネットを作らなかった。たぶんわざと作らなかったのだ。そして先日の非正規社員のような弱者切捨てを「自己責任」という魔法の言葉によって正当化した。そう、新自由主義が蔓延させた「自己責任」というのは都合よく弱者切捨てを正当化できる方便に過ぎなかったのだ。それが結局社会の格差を生み、庶民ー一般コンシューマーの消費意欲を減退させた。
 そして新自由主義による市場原理主義が現在の国際的金融不況をもたらしたのは事実である。この事実をまだ新自由主義固執する人たちはどう説明するつもりなのか? それでもあなたは小泉や竹中による「改革」を支持しますか?

 話はそれたが、熱狂的に支持された政府というのはそういう危険性が常にあるということである。今のところオバマは良心的に見せているがいつ豹変するかわからないのだ

 オバマChange といった。 小泉も「改革」といった。

同じような結果にならないことを祈る

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