KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

「エジプト革命成功」に見るインターネットツールとメデイアに関する

既にご存じのとおり先月から約3週間にわたって続いたエジプトの民衆デモによって30年近く独裁政権を維持してきたムバラク大統領が辞任。多くの人命が失われたが、民衆の勝利に終わりました。

■民衆の力、大統領降ろす ムバラク辞任 軍が引導渡す
http://www.nikkei.com/access/article/g=96958A9C9381959FE2E1E2E6978DE3E3E2E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EB5FD9BBBE1E2B686E5BDAAABB4E0FDA6B38A82B3A0E1BAEA9EE3A6E5E380A7A09BA3B8B899ABE7AAE7A29EA79E9D97BCE4B9A39DEBEA9580AAB182BBB6B0AB9F9E9984E09FA49582F9B8FDE2A2F9B39C9E83B3BD859C838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3919A9886FDB7A4ABB59697EF

このエジプト革命(といっていいでしょう)を支えたのはfacebooktwitter等のネットのツールであり、これらが独裁者から民衆を解放するのに大きな役割を果たしたのは確かです。やはりインターネットが発達した社会では権力者が完全に情報をコントロールするのはむずかしいし、独裁権力にとっては脅威になるでしょう。唯一お隣の中国は神経質なほどネットの情報や検索をコントロールしていますが、果たしていつまでそれができるようになるやら、今回のエジプト革命で一番恐怖を覚えたのはお隣の中国や北朝鮮の権力者たちかもしれません。

しかしだからといってこれをもって「インターネットがマスメデイアを凌駕する時代が来た」などといっている人が複数見受けられましたーいわゆる「ネット万能論」のようなものを語っている人たちですがーけれど、私はそれは違うと思います。

というのもそもそも独裁国家のマスメデイアは権力の宣伝機関でしかありませんから民衆にとっての真の意味での「マス」ではありません。そういう国家では日本や欧米諸国のようなマスは存在しないと思います。だからこそよりいっそうfacebooktwitterのようなネットのツールに人々は傾倒しやすくなります。

インターネットはそもそも本質において「パーソナルなメデイア」であり、地上波のテレビのように一度に百万単位の人に情報を流すメデイアとは本質的に違います。だからインターネットは決してマスメデイアにはなれません。しかし今回のケースのように一人ひとりが大勢同じ目的で動き連携すると30年以上続いた独裁政権を倒すことが可能になります。今回のエジプトはそれを証明したのだと思います。

この中でキーワードはやはり「共有」ということだと思います。つまり1人1人はパーソナルでもある社会的もしくは集団的要因である「目的」「情報」を多数の人間で「共有」せざるを得なくなる状況ーそういう状況があれば「パーソナルなメデイア」であるインターネットが個人個人をつなげ大きな動きを作ることが可能になるわけです。facebooktwitterはそして大きな役割を果たしました。(尚、忘れてはならないのはアラビアのニュースメデイアアルジャジーラも今回の運動に大きな役割を果たしました)今回のエジプトの現象は30年続いた独裁政権に対する不満を「共有」したことから大きなうねりになりついには独裁国家を倒す原動力になったということができます。

つまりインターネットがどれだけ影響力を持つかは「人」と「人」がどれだけ価値観、情報「共有」できるか、というまさにそれ次第だと思います。つまりそこには「人」というものを見なければなりません。インターネットを語るとどうしてもシステムの方に目が行きがちですど、そのシステムを動かすのは「人」です。その「人」と「人」がいかに情報、コンテンツ、価値観等を「共有」するかであり、その「人」の存在を忘れてはならないと思います。

最後に今回のエジプト革命は民衆が世の中を変えることが可能であることを証明しました。今日本の若者の中に「どうせ何をやっても変らない」という無力感がありますがそういう若者は今回のエジプトを見て欲しいと思います。「本当に変えよう」という強い意志が価値観を「共有」し集まれば30年続いた独裁政権を倒すことができるということを理解して欲しいです。大切なのは「変えられるかどうか」などと考えるこどではなく「変えよう」という強い意志を持った人間が集まるかどうかだと思います。

今回のエジプト革命を実現したエジプト国民には最大限の賛辞を送りたいと思います。