KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本が危ない3ー無関心、自分さえよければいい日本国民

日本の現状を憂う記事の第三回目、今日が最後なのだが実はこれがもっとも深刻でやっかいな問題ではないか、と考えている。そしてこの問題を解決する糸口、改善する方法が現在のところ全く見当たらない。

それは日本国民の半数近くが政治や社会で起きていることに無関心、であること

秘密保護法を始め政府与党の強権的ともいえる政治手法、中国や場合によっては北朝鮮との間に起きる戦争の危機、徴兵制を始め戦前の日本の自由や基本的人権が大幅に制限されかねない安部政権の今後の動き、

それらに対して全く他人事、にしか考えていない国民

それら民主主義の危機的状況に対して全く自分の問題として考えていない国民が多い。
やっかいなのはそういう人間に限って政府やマスコミの国家主義プロパガンダに流される傾向が強い。それが安部晋三をのさばらせている原因になっている。

政治や社会に対する無関心が顕著に表れるのは国政選挙の投票率である。衆議院でも国民の4割、参議院では国民の半数が国民の権利である投票権を行使していない。


上のグラフでも明らかなように参議院などは国民の6割が投票しない選挙もあった

特にとりわけ若い世代の投票率の低さは深刻である。
投票率は年齢とともに上がっていくが20代は6割近く、30代も半数近くが投票所に行っていない。

秘密保護法だけでなく今政府が検討している共謀罪の改悪を含め、安部政権の危険極まりない政策で最も影響を受けるのは現在20-30代の若者である。その若者の投票率が絶望的に低い。私もtwitterを含めずいぶん若い世代に投票を呼び掛けているが一向に投票率があがる見込みがない

しかも最近の20代を見るとはっきりいってタカ派が多い。私が大学生の時は右寄りか保守的な見解を持っている人間は寧ろ軽蔑され、リベラルの方が主流だったが、昨今の大学生は全く逆である。寧ろ愛国心とか、国家全体主義的な言質に同調する傾向があり、徴兵制も支持している若者も少なくない。
笑い話に近いが、徴兵制を支持している20代の若者に「徴兵制が施行されたら真っ先に君らの世代が召集されるのだよ」といわれて真っ青な顔をした若者がいた。政府や読売、産経あたりの「勇ましい記事」には同調しても「徴兵制」が自分と関係あると思っている若者は以外に少ないらしい。あまりに想像力の低さにいささか呆れるがこれ、笑い話のようで全く笑い話にならない。

要は政治や社会の話を「自分の問題」としてとらえる人間があまりに少ない、というのが問題だ。その無関心、投票に行かないという行為が自民党の圧勝を許し、安部政権の強行採決に次ぐ強行採決等、やりたい放題させる下地を作っているのだ。

あともう1つ感じるのは、最近の国民にグローバリズムだなんだ、という話になっても結局は「変化を好まない」体質になっている点だ。会社の中でも「差しさわりのない」範囲の業務しか行わず、新しいことをやろうとすると「そのようなことは前例がない」といって却下されるケースも少なくない。これでは企業なのかお役所なのかわからない。こういう「新しいことに挑戦しない」風潮もいつのまにか根付いてしまっている

しかし解決策は? 

今の所見当たらない、結局のところ行くところまで行かないと日本人は目覚めないのかもしれない。

安部政権が秘密保護法+NSC法+共謀罪の3点セットを施行し、ある日突然意味不明の逮捕者が急増して、「何かがおかしい」と気付いた時にはもう手遅れなのだ。
それは戦前の日本の歴史が証明している。

ついでに愛国心とかを好きな言葉の人に

愛国心とは国家を愛することではなく、国の民を愛することである。国家のために民を蔑ろにするのは真の愛国心ではない」新島襄 同志社初代校長)

あとネトウヨ君を始め右翼系の人の好きな言葉 売国奴

売国奴というのはてめえのつまらねえ意地で国民を戦争に巻き込む奴のことを云うんだ!」吉田茂 元首相)

特に後者は思い当たりませんか? 安部さんよ

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