KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

冷戦終結の立役者であるゴルバチョフの訃報を聞いて、日本の政治も思想もいまだ冷戦の発想から抜け出していないことを統一教会の事件を見て思う。

さる8月30日冷戦終結の立役者のゴルバチョフ逝去した。 91歳。

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ゴルバチョフの政治家への評価、とりわけバルト3国のソ連離脱の際の軍事行動を始め、国内の政治が必ずしもうまくいっていなかった点はここでは置く。

しかしそれが関係しているのかわからないが、世界の情勢に大きな影響を与えたこの人物逝去の扱いが日本では小さい気がする。先日ウクライナ侵攻についても批判的な声明を一時出したがプーチンとの会談で一転支持、どういうやりとりがあったのかわからないが、こういうタイミングなので陰謀的憶測も出ている。しかしここではそういう話は横に置き「冷戦の終結」の話題を中心にすえる。

というのも昨今の統一教会の問題も元々は「反共主義」それと過激なまでの反日主義が背景にあること、また連合の芳野会長が繰り返す「反共主義」について聞くと日本は冷戦終結30年を経ってもいまだに冷戦を「卒業」していないのではないかと思うのだ。

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冷戦は終結したが反共を唱える等頭の中が冷戦時代のままの層が自民党や連合トップの芳野等、日本では未だ少なくない。そういう気風が今日の統一教会の状況を作ったと言えないだろうか?。

そもそも反共というのは誰に対する反対なのか?日本共産党は名前は共産党だが別に共産主義を推進しようとはしていない。中国や北朝鮮は単なる独裁国家であり経済政策を見ればもはや共産主義ではない。具体的に一体誰のことを言っているのか

そうした明確な定義もないまま「反共主義」という言葉だけが独り歩きし、もはや労働組合の体をなしていない連合、そしてその「反共主義」がいわばエサにされ自民党議員が統一教会との殆ど一心同体といえるくらいの癒着関係を生み出した、といえないだろうか?

日本人はここ30年、思想的になんの進歩も成長もなしてこなかったのである。

この国葬も一体誰のための国葬なのか?ちょっと考えれば不可解な発想である。

 冷静に考えてみる。
国葬を行って喜ぶ人は?得する人は?

考えられるのは安倍元首相の支持者、自民党の安倍派そして統一教会。勿論実際に国葬を取り仕切る電通も大きな売り上げになるから国葬を望んでいるだろう

少なくとも国民の大半は反対しているこの国葬を強行するのは岸田政権が国民ではなく安倍派と統一教会、それとその利権にからむ関係者しか見ていない証拠では?

日本人の思考停止のクセ、30年間冷戦終結後何も自分の頭で考えず、ただ流されるままに状況に応じてきたこと、それが今回の国民の大半が支持しない国葬の強行と統一教会の暴走を許したことになる。

その意味でもゴルバチョフの訃報に対して日本人は恥ずかしいと思わなければならない。

 

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