野党は「なんでも反対」という批判におびえすぎ、重要なのはリベラルの魅力を打ち出すこと、共産党との共闘は続けるべき
記憶に新しいが本来なら与野党の立場がもっとも分かれるべき予算案に本来なら野党の国民民主党が賛成に回った。
これにはさすがに驚いた。自民党の補完勢力といわれる「ゆ党」の維新ですら反対票を投じたというのに。
玉木氏は「何でも反対野党はイヤだシンドローム」という病気かもしれない。そもそも「野党は反対ばかりで何の提案もしない」はマスコミが印象操作で一部の国民を洗脳した結果だが実際の国会内のやりとりを知っていればそれは真逆なことは玉木氏も百も承知な筈だ。 実際コロナ対策についての提案は与党の自公政権より立憲をはじめとする野党の方が多い。
嘘だと思うのなら昨年立憲民主党の江田 憲司氏がまとめた表を見るがよろしい。この票に嘘がないのは国会の議事録を見ればわかるはずである。
「野党は反対だけで提案しない」という人が自称政治評論家やコメンテーターに少なくないが、そういう人はそれだけで無知を曝け出している。国会審議等を調べればわかる筈だが、マスコミがその殆どをスルーして印象操作を定着させている。玉木氏はそれが嫌でたまらないのだろうがそれは野党の立ち位置を放棄していい理由にはならない。
そんな折茨城1区の無所属で元民主党の福島伸享衆院議員のインタビューが面白い。以下重要なポイントを引用する
「提案型野党」なんて言葉がはやっていますが、「クソ食らえ」ですよ。野党の仕事は提案ではありません。与党になって自らが掲げる政策を実現するため、政治闘争を挑むのが本筋でしょう。
政治闘争をする気がなく、政権に政策を提案したい政治家なら、シンクタンクで働けばいい。提案するだけなら、必ずしも政党や政治家である必要はないと思います。
立憲民主党は「野党は批判ばかり」と言われているのを恐れているようです。ただ、枕ことばが足りていません。「くだらない批判」ばかりがいけないのです。
政権を倒すことを目的にした批判、権力構造の本質を突く批判は体を張ってやらなければならないと思います。野党時代の自民党は、そうだったと思います。「批判ばかり」と言われておじけ付くなら、政治家をやるべきではないでしょう。民主政治の危機になりますよ。
マスコミがこれでもか、というくらい散々野党に対するネガテイブキャンペーンとして「野党は反対ばかりでなんの提案もしない」という言質拡散。そういうこと自体政治への無知をさらけ出した発言なのだが、国民民主党の玉木を始め今の野党はそれを極端なほど恐れている。実際SNSでも与党に対する反対意見を一切述べるなという人が少なくないがそれは民主主義ではなく独裁の状態である。野党は反対ばかり、と罵る人は独裁を望んでいる人たちなのか?今のロシアや中国のような社会をその人たちは望んでいるのだろうか?
権力側が間違えている、自分たちのバックに民意があると思うなら、野党は批判を恐れずに体を張って審議を止めるべきでしょう。不祥事の背景を明らかにするのは国会での野党の大切な役割のはずです。
全く同感
立憲には「共産との共闘によって得票が減った」との声があるようですが、他人のせいにしても仕方がありません。私も相手陣営から「共産党支援の代議士はいらない」と批判されましたよ。けれども私は「党より人物」をキャッチフレーズに掲げてどぶ板選挙を展開してきました。むしろ自民党や公明党の支持層も取り込めました。
候補者の「人物」を理由に入る票は、どの党から応援を受けようと離れることはありません。候補者や党が一人ひとりの有権者と向き合う努力をしているか、魅力があるか否かが根本的な問題なのだと思います。