3回目の緊急事態宣言は政府行政のコロナ対策に対する無能さと同時に日本国民の著しい劣化、民度の低下が原因
ご存じのとおり本日25日より三度目の緊急事態宣言が東京、京都、大阪、兵庫で発令された。5月11日までの予定で（間違いなくこれより伸びる）2年連続ゴールデンウイークに緊急事態宣言が発令されることになる。
しかも問題は昨年のゴールデンウイーク時の緊急事態宣言より状況が遙かに悪い。1年前は100人を切っても「深刻な事態」という認識だった
kyojiohno.hatenadiary.com (昨年の記事）
東京の昨日の感染者数は876人と3月21日に緊急事態宣言解除以降最多、そしてたった一ヶ月で再度の緊急事態宣言
これは政府や行政の無策がもたらした結果といわざるをえない
ワクチンの接種も遅々として進まない。2月下旬に接種を開始してから今日現在、いまだ接種率は日本の人口の１％強程度(4月22日現在）
遅い、遅すぎる。菅総理は国民に必要な分は確保した、といっているが接種開始から2か月世界でもダントツの接種率の低さ
一体政府、行政は何をしているのか？ 本気でパンデミックを終わらせる気があるのか？接種の体制をあらかじめ準備していなかったのか。接種の人員、会場、接種数をあげるための方策等々
どれをみても政府も行政も適切な対応をしているとはとても思えない。
・ワクチン接種率の現状サイト
そして実際過去の二度の緊急事態宣言で政府も行政（特に東京都）は一体どんな対策をとったというのか？飲食店の時短に対しても十分な補償をしているわけでもなく、スズメの涙程度の金額では「お話にならない」といって時短要請に応じない店が出てくるのは寧ろ当たり前である。加えて官僚や政治家の「会食」や「宴会」も多く、国民に自粛を呼びかけながら政治家、官僚の「上級国民」は何をしてもいい、ということか。これじゃ自粛に従わない国民が増えてもやむを得まい
自粛を決めた張本人がこんな感じだから一般庶民にいうことを聞け、ということに無理がある。当然自粛要請に対しても矛先が鈍るのは当たり前だし、自粛疲れというのもあるがこういう行動をとる若者、サラリーマンが増えるのも道理であろう。
彼らの行動を擁護するつもりはないが、結果的に襟を正すことができない政治家、官僚に対して反発した上での行動ということもできる。
これらを見て思うのは、政治、行政や官僚の劣化が一般庶民の民度の低下をもたらしているという点だ、
無論感染力の強くなった変異株も感染拡大の背景にはある、しかしそれを差し引いて日本という国の著しい劣化、民度の低下が三度目の緊急事態宣言という事態を生んだことは事実である。
繰り返すが二年連続のゴールデンウイークでの緊急事態宣言、そして昨年よりも状況が悪化している現状
こんな状況でオリンピックなんかできるのか？普通に考えればありえないことではないか？
これを読んでも正直今の政府や行政をみても4つの条件に対応できるとは到底思えない。五輪選手やメディア関係者の検疫体制、五輪期間の検査体制.帰国者の感染防止.ただでさえ逼迫している医療の状態で医療チームのバックアップ体制を作る。
一昨日の菅首相の記者会見でこの件に関する質問が記者団からあったが、これらの条件の必要性を到底理解しているようには見えなかった。（正直意味も理解しているとは思えなかった）
もうそのことだけでもオリンピックが開催可能かどうか、答えは明らかである。
