合流新党(たぶん立憲民主党と改めて命名)の参加149名ー国民民主党の参加は40人にとどまる
国民民主党との合流や旧民主党系の無所属議員を含む国会議員の「入党届」は昨日の17時に締め切られ総勢149名が合流新党に参加することになった。
www.jiji.com立憲は須藤元気を除く88人、無所属の会18人だが国民民主党からの参加は予想より少なく40人に留まった、この他無所属議員では、郡司彰前参院副議長ら3人が入党して総勢149名
確かに想定した人数よりも参加者は少なかった。これは合流新党が掲げる「原発0」に反発して電機労連系を含む組合議員9名が不参加、国民民主党でも保守より(前原、吉良等)が参加しなかったためだという。
だが確かに想定よりは少ないものの内容をみるとかえってよかったように思う。少なくとも原発、安全保障、税金等でバラバラだった旧民主の時代と比べると遙かにまとまりやすいのではないか、と思う。
玉木、前原を始め、電労連、その他の保守派が軒並み不参加になったことでリベラル色もより鮮明になったといえる。これで先日枝野が発表した期間限定とはいえ消費税0経済対策で選挙で民意を問えばこれは与党にとって脅威となろう。
尚、今回合流新党に参加しなかった22名だが、全員が玉木新党に参加するわけではなさそうだ。おそらく玉木、前原の保守系と組合系の議員9名+数人と別れる見通し。
まだ正式に発表されていないし、訂正が必要かもしれないが今回参加を見送った国民民主党の議員は以下のとおり。
黒文字が玉木新党(解党新党ー国民民主党を引き続き名乗る)青文字が主に電気労連系の組合議員(当面は無所属)。無色はまだどちらの参加も今日時点で明言していない者
衆議院 9名
・浅野哲 (茨城5区)
・古川元久 (愛知2区)
・山尾志桜里(愛知7区ー国替え)
・古本伸一郎(愛知11区)
・前原誠司 (京都2区)
・岸本周平 (和歌山1区)
・玉木隆一郎 (香川2区)
・西岡秀子(長崎1区)
・吉良州司(大分1区)
参議院 13名
予想ではおそらく連合の圧力で旧組合系の議員とは選挙協力すると思われるが、共産党との協力を嫌う前原、玉木の「国民民主党」とは選挙協力するだろうか。特に山尾議員は国替えが決定的といわれるが、本人は東京選挙区からの出馬を強く希望している。だが東京選挙区は既に候補者でいっぱいなため、これが火種になる可能性もある。少なくとも完全な選挙協力は難しいかもしれない。尚、連合は組合系の議員には選挙応援をするが玉木の解党新党には支援をしない旨を明確にしている。
尚、玉木はれいわ新選組にも近づいているが、れいわといっしょにできるのは消費税の案件のみで、安全保障その他は全く相いれないはず。仮にいっしょにやっても野合だし、かえって人は離れていくと思うが..
いずれにせよだいたいの形はみえてきたように思う。
次は10選挙区くらい立憲と国民で候補者が重なっているところがある。ここをどう選挙調整するか。これが案外やっかいである。方法としてはどちらかが選挙区を変えるか、比例単独に回るかのいずれかしかない。