KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

国民民主党 合流新党 結成方針を決定-でも前原氏不参加をみても「あの民主党」が帰ってくるわけではない

既に報道等でご存じのように昨日国民民主党両院議員総会を都内のホテルにて行い解党したうえで立憲民主党と合流することを決定しました。

news.tv-asahi.co.jp

これに関して批判的なマスコミは「昔の民主党のいつか来た道」に戻るといった論調と一方では全員ではなく、国民民主党の党首の玉木氏や前原氏を始めとする「不参加組」が出ることで「まとまりのない野党」ということを批判する向きがある点です。

確かに「分党」することでさまざまな事務的な問題が発生しますが

www3.nhk.or.jp

それにマスコミの論調をみるとまだ「悪夢の民主党政権」というイメージを引きずらせようという意図的な印象操作を続けようとしているような気がします。だが今の安倍政権のコロナに対する無策や数々のスキャンダルを見れば悪夢なのは安倍政権のほうなんですが、マスコミは相変わらずそういう論調が少ないですね。政権にそこまでヨイショする、ということに対する報道機関、ジャーナリストとしてのプライド、矜持というのはどこを向いているんでしょうね?

私は今回の国民民主党立憲民主党の合流劇、最終的な形は見えていないにせよ、少なくともここまでの状況を見る限り非常に望ましい形で進展しています。私はこのままの状況で衆参ともに150人超えればもう大成功といっていいと思います。

そもそも立憲民主党は以前の民主党とは違います。衆議院議員56人の中の11人が1期、つまり初当選組であり、参議院では33人中13人、確かに旧民主党の顔もいますがいずれも3年前の希望の党に移行する際に小池都知事に「リベラル排除」された人たちが大多数なわけです。つまり以前の民主党よりリベラルで党是にも「立憲パートナーズ」を始め従来の党員や後援会とは一線を画した「民主主義は市民の主体的な参加によって成り立つ」という姿勢をトップに盛り込んでいます。これは政権当時の民主党にはなかった姿勢です。それ以外に原発0を始め従来の民主党時代よりリベラル色を打ち出している政党です。

そしてだからこそ、国民民主党の中の「保守派」に近い人が今の立憲民主党に違和感を感じ参加を拒否したわけです。その中の代表格がこの人でしょう

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率直にいって前原氏不参加を立憲民主党内でも歓迎する声が多いようです。ていうか3年前の希望の党で前原氏が排除した連中でできた立憲民主党ですから、その前原氏がもし参加するといわれたらさぞや困っただろうと思います。不参加を表明して胸をなでおろした、というのが本音ではないでしょうか?

また国民、立憲の合流に関してここまで紆余曲折、ゴタゴタがあったのは他ならぬ国民民主党の党首の玉木氏が実は合流に反対だったことがわかり、その「障害」のもとだった玉木氏も合流新党(おそらくは立憲民主党という名前に戻るでしょうが)に参加しない、ということも逆にグッドニュースといっていいでしょう。

 

mainichi.jp

合流者の最終的な面々は今月末くらいに見えてくるでしょうが、参議院はともかく解散総選挙が近いといわれる衆議院では玉木氏と行動を共にする人は一桁の数にとどまる見通しなので、もしそうであればそれほど体勢には影響はないと思われます。最終的には2009年の政権交代前の旧民主党衆院115人)に近い規模となる見通しです

しかも前の民主党よりはまとまりやすくなっているでしょうね。

というわけで私は望ましい形での合流になりつつある、という印象を持っています。

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