あらゆる観点からみて東京オリンピック開催がもはや絶望的な状況になっている理由
コロナウイルスの状況。
政府の専門家会議が2月24日に「ここ1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」との見解を示してから9日で2週間になった。
状況はご存じの通り少なくとも今日の時点で鎮静化する兆しは全くみえない
名古屋市は8日、7日に死亡した80代男性が、感染していたと発表した。この1人を含め、国内では8日午後9時15分時点で、新たに北海道、大阪府、兵庫、高知、埼玉、愛知各県で計33人の感染が確認された。 そのため政府は「今が正念場」へと発信を切り替えたが、今からしばらくたって鎮静化するなどという根拠はどこにもない
それを反映してか本日も株価が大幅に下がった
だがこれは単なる序章に過ぎないだろうといわれている。
要は海外、とりわけヨーロッパとイランで感染者数が急増していて今や日本以上の状況が深刻である。
中国は先日も述べたように80,813 人、死亡者は3073名だが中国以外でも感染者拡大がすごい
さらに「風邪の一種」だと思えば夏には収束するだろう、と考えがちだが過日WHOは夏に終息は間違いとの見解を示した。
根拠は常夏のシンガポール(日本の真夏とほぼ同じ気候)で感染者がふえているためである。
さて今安倍政権は一応必死に(遅きには失したが)封じ込めをしている(ように見える)といっていいだろう。これは一にも二にもオリンピックがあるからである。
しかしオリンピックというのは全世界から人が来ることで一国だけの状況でどうとなるものではない。極端なことをいっても仮に日本が鎮静化してもヨーロッパやアジアの他の国が感染拡大の状況が続けば、開催は困難な状況になる
そしてオリンピック開催時期である夏に終息する可能性は寧ろ低いと考えていい
まとめると以下の観点から今年のオリンピック開催が開催できる可能性は極めて低いということだ
1.日本の感染拡大が仮に鎮静化したところで、諸外国に感染拡大が広がっていれば各国は選手の派遣が困難になる
2.コロナウイルスは夏でも収束しない。日本でも再度感染拡大が始まる可能性がある
3.仮に受け入れ可能になっても入国やホテル等の受け入れ態勢が通常通りに行うことは難しい
正直いうと私はパラリンピックに若干関わっているが、東京オリンピックとパラリンピック双方とも少なくとも2020年以内の開催はもはや絶望的といっていいだろう。