KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

改憲めぐり「草刈り場」になる可能性のある国民民主党、安倍政権改憲めぐり与党野党の政界再編が起きる?

今回の参院選でいわゆる改憲勢力といわれる自民党公明党、維新の3党で参議院3分の2を切った。

しかしそのことによってかえって改憲をめぐる動きが喧しくなってきた。

あくまで改憲にこだわる安部晋三、これは焦りのうらっ返しだと思うのだがその安倍晋三が目をつけたのが国民民主党

国民民主党はこれまで何回も「反対ばかりの野党はダメだ」とか「他の野党に埋もれないように」ということで時々他の野党との連携を乱す動きをしてきた。そしてその度ごとに批判を受けては元のさやに納まるということを繰り返してきた

今回も例の「安倍総理憲法について論議する」という発言で4野党で合意したはずの「改憲発議に応じない」という合意を破るのかということで野党支持者から「裏切り者」とか批判が噴出、同じ国民民主党内でも異論が続出した

f:id:KyojiOhno:20190727220923j:plain

憲法改正議論を進める」と発言した記事

参院選前には「安倍政権が進めようとしている憲法『改定』とりわけ第9条『改定』に反対」という書面に、国民・玉木代表はサインしていた。

当然他の野党も驚き、野党共闘を推し進めた国民民主党内でも大騒ぎになった

https://www.buzzfeed.com/jp/kensukeseya/kokumin-1

f:id:KyojiOhno:20190727221618j:plain

結局これもいつものパターンだが自分のこうした発言を釈明する羽目になった。本当にこの男、全く教訓を学ばない男だ

そもそも「野党は反対ばかりしている」とか「スキャンダルの追求ばかりしている」というのはマスコミが行ったステレオタイプな印象操作が原因だ。野党はいつも対案を出しているがマスコミは野党の対案を殆ど伝えないから一般庶民はその存在すら知らない。それに表に出ない法案の8割は野党も賛成している。だから「野党は反対ばかりしている」というのはマスコミが行った印象操作以外のなにものでもない。

玉木氏もそれは百も承知のはず、だが.
とはいえこのようにあっちへフラフラ、こっちへフラフラしていると他党からもそのスキをつかれるものだ。

国民民主党が迷走している理由として、党内に憲法改正に積極的な勢力と憲法改正に反対する勢力が同居していることが原因だ。しかも野党共闘に内心反対している議員もいる、とりわけ連合に近い議員は共産党との連携を嫌がっている議員もいる。

そのため何とか改憲勢力を3分の2にしたい改憲勢力は国民民主党を草刈り場をしようと狙っている

今度は維新からも統一会派の申し出があったという

www.nikkei.com

勿論それをやったら他の野党に対する重大な背信行為である。

取りあえず昨日の金曜日の段階では立憲民主党と国民民主党との連携を確認したようだが、

f:id:KyojiOhno:20190727222525j:plain

立憲と国民の連携確認(7/26/19)

だが今回のような動きは今後も頻繁に起きる可能性は高い。

私は別に政治評論家でもないし、予想屋でもないが、どちらにせよ国民民主党はそう遠くないうちに瓦解していくと思う。国民民主党の前身の希望の党が空中分解したように国民民主党も同じような運命をたどる可能性が高い。今回の参院選野党統一候補の当選があったからいいものの国民民主党の単独の候補としては減らしている。公認の新人候補は全滅である。

少なくとも次回の衆議院解散ー早ければ9-10月にも起きる可能性があるーの時にはそういう動きが表面化すると思われる。

ついでにいうと安倍晋三改憲の動きを強行すれば公明党も袂を分かつ可能性もある。支持基盤の創価学会改憲に反対しているからだ。実際公明党改憲に積極的だったら参議院で3分の2を取った時点で改憲の発議を起していただろう。改憲をめぐって与党と野党の編成が変わる可能性もある。公明党抜きで国民民主党改憲派と維新、自民で参院3分の2になるかは微妙だが、そういう可能性も排除できない。

 

いずれにせよ改憲にあくまでこだわる安部晋三によって与野党の動き、政界の新たな再編が起きる可能性も小さくはない

 

google.com, pub-3062244771962944, DIRECT, f08c47fec0942fa0