参院選突入で台風の目となる可能性が出てきた山本太郎と「れいわ新選組」
山本太郎はユニークである、しかし同時に「嫌い」という人も多い
大人気ない、感情に理性が押し流されている、という印象を持っている人も多くそれが足かせにもなっていた。
だが最近よく見るとそういう姿は変わってきており、感情で押し流すという話し方は見えない。特に山本太郎が朝日のウエブサイトに寄稿した文章はきちんとした理性と理論に基づいた文章である。
是非皆さんに読んでいただきたい
webronza.asahi.com極めてまっとうな文章だ。それも非常にわかりやすく書いている。そして今のまま自民党を支持し続けることは日本を破滅に追い込む、のがよくわかる。最近の政治家でここまでわかりやすい文章で自分の政策を語れる政治家がどれだけいるだろうか?
最近の山本太郎が単なる感情のアジテーターだったり、感情に押し流されるような演説だったら今まで彼が大嫌いだったという人が支持に回ってること、そして何よりも個人の寄付の集まりだけで「れいわ新選組」の寄付が2億を超す、なんてことがありうるだろうか?この現象は注目すべきだろう。
その寄付で「れいわ新選組」から10人候補を出すという、全員が参議院とも限らないが、もし参議院としたら山本以外は全員比例区だろう。山本氏含み全員比例区という話もあるが、代表の山本氏くらいは東京選挙区でもいいのではないか、と思う。
いずれにせよ以前山本氏が旧自由党が国民民主党と合同する折に立ち上げた新党。当初はどういうつもりでこの行動をしているのか正直わからなかったが、
今少し、わかってきたような気がする
要は今回の選挙の台風の目になり野党連合に喝を入れようとしているのかもしれない。
むろん結果はわからないが、この流れが変わらなければ「れいわ新選組」のかなりの人数の比例区当選もありうるかもしれない
今回の参院選、安倍政権は必死に「不都合な事実」を隠蔽しようと年金問題や農産物の「密約」そしてもりかけの文書改竄等から目をそらそうとしているが、取り分け年金問題は日本国民ほぼ全員が関係するだけに逆に隠蔽しようとする動きはかえって不信感をまねく。そのため何とかの1つ覚えのように「改憲」に関する話をしようとしても残念ながら逆効果だと思う。
何よりも冷静に参議院の議席を分析すると現在 自民、公明 で非改選を含め147議席、これに改憲派の維新を合わせて162議席と参議院の2/3ギリギリである。今回の改選は6年間野党が最悪だった時代の選挙で当時は野党共闘もあまり行われなかった時のもの。その時の惨敗の時の議席である。
今回は一人区を中心に野党の共闘は100%完璧とまではいかなかったが、それでも一定のレベルは実現している。つまり
間違っても6年前のような惨敗にはならないだろう
と思われる。
加えて年金や2000万云々、そして消費税を10%増税
明らかに自公に対して逆風が存在する
つまり
与党と維新を含めた改憲勢力が3分の2を上回るのはほぼ不可能に近い
といっていいだろう。この3党が3分の2を切ったその時点で改憲の発議すらできなくなる
加えて今回の改選議席
自民65 公明11 で76 (非改選 自民56 公明14ー計70)
今回定数2が増えて過半数は123(非改選70)
つまり自公で改選議席が53を下回れば再度参議院は衆議院とねじれ状態になる
果たしてそこまでいくだろうか。行って欲しい。難しいが決して不可能ではない
そこまで与党を落とすには野党を引っ張る台風の目が必要だ
山本太郎はその台風の目になろうとしているのかもしれない