KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

新元号「令和」-に隠されている安倍政権の国民に対するワナー万葉集云々は目くらまし?

本日予告通り5月1日から摘要される日本の新元号が発表された。

この元号というのは海外の人に説明するのは難しいが私はたずねられると"Name of the era(時代の名前)"と説明し、日本には昔からそういう慣習があったという風に説明している。

この新元号、発表前には安倍晋三の文字のいずれか、(もしくは祖父「岸」)といった総理大臣に絡む漢字が使われるのではないか、という専らの噂だった。特に「安」の字が間違いなく使われるという説があたかも既定路線であるかのように伝わっていた

それは総理大臣安倍晋三元号の私物化を意味するのだが、結果として発表されたのはご存じの通りこれ

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確かに安倍晋三絡みの文字はなかったが、どうも「令和」の「令」の文字がどうしてもひっかかる。

由来は万葉集万葉集巻五に収録された梅花の歌の「序」にある文章だそうだ。この梅花の歌は32首あり、大伴旅人を中心とするグループが詠んだとされる。

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初春の令月にして、気淑(よ)く風らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす

 『令月』とあるのは『素晴らしい月』という意味で「令」には確かに「よいもの」という意味もあるそうだ。(例:「令嬢」「令息」)だが一般的な意味としては「命令」や「指令」さらには天皇の命令でもある「勅令」等人に命ずる内容という風にも受け取れる。特に安倍政権の時に生まれた元号だけにどうしてもそちらの方の意味の方を連想する。

実際漢和辞典を調べると

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漢和辞典の「令」の意味

やはりこれを見ると今回の元号

安倍政権の裏の意図があるのではないか、とどうしても思ってしまう。

経済や失業率、労働実態の嘘のデータの発表、森友、加計での公文書改竄、本来なら政治家が刑務所に入ってもおかしくないことをしておきながら、国民に対して嘘をつき続けた安倍政権。

今回の元号に不埒な考えが入っていないと考える方がおかしいのではないか?

つまり命令の「令」が入っていることを考えるとやはりこれから本格的な全体主義ファシズムに日本社会を移行させるという政府関係者の強い意図を感じてしまう。

国民は命令を和をもって受け入れろ、

つまり「つまり国民は全員政府の命令に従え」という意味が裏に隠されているのではないか

だとすると今回の元号には国民に対する重大なワナが隠されている気がする

万葉集云々は目くらましのカモフラージュに過ぎないのかもしれない

 

いずれにせよ私は今回の元号、「平成」の時と比べてもなじめない

命令の「令」が元号に入っているところに為政者のある特定の意図がぬぐいきれない

 

元号って何? 必要なのそれ?ー

そろそろ本格的にこう検討してもいいかもしれない。実際ネットによるグローバル時代に元号固執する意味がどれだけあるのか考える時期に来ていると思う

 

<追記>

私の記事に関して「考えすぎ」という人もいますが、Facebookの記事ですが私と全く同じことを感じていた人がいましたので紹介します。

www.facebook.com

ファシズム元年
 
流砂に脚を喰われたような気がした。よりにもよって、令和だと。過激右派は中国をきらうから、日本の古典からとるだろうとはおもっていた。だったら、いちばん古い萬葉集にきまっている。ろくに読んだこともないくせに。
 
萬葉集からひいてくるのは無理なんですよ。だって、万葉仮名は漢字です。大和言葉の一音一音によく似た音をもつ漢字をあてたものです。
 
万葉仮名そのものに意味はない。だから、この漢字とあの漢字をくみあわせても、意味を持った熟語にはならない。そりゃね、山や川や海や林などの名詞はそのままですよ。意味がある漢字だ。でも山林を元号にするわけにはいかない。
 
つぎに、和歌の説明文として序がついているが、この序は漢文で書かれている。漢籍とおなじだ。当時のエリートは公式な文書をみな漢文で書いていた。漢詩を読み書きできたし、漢籍は同時代の大陸の発音で読んでいた。
 
このように、万葉集には大陸の文化が色濃く記されている。あたりまえです。大陸や半島とちゃんと外交してたんだぞ。
 
▽ 梅の花の序
 
さて、そもそも梅の花が大陸の傳統です。梅花をうたう歌32種の序文は漢文だ。この果てしないとんちんかん。
 
該当する一節をみてみましょう。
 
 干時、
 初春令月、
 気淑風和、
 梅披鏡前之粉、
 蘭薫珮後之香。
 
春・月・気・風・梅・鏡・粉・蘭・薫・珮・香はみな大陸の美の様式です。初春令月と気淑風和、梅披鏡前之粉と蘭薫珮後之香は対句になっている。漢詩の技法じゃないか。これはきっと出典がありますね。中国文学の研究者なら、すぐにわかるでしょう。
 
あ、そうか。有識者たちは調べればすぐにわかるものをどうして見逃したの。なんにもしてない。
 
令月は清らかで美しい月という意味だが、この熟語から令を切り取ると、意味は定まらない。風和は風が和むという意味だが、和を切り離したら、もう和むにはならない。
 
では、令と和をくみあわせると、どういう意味になるか。令は令聞・令室・令兄・令妹の令にはならない。勅令・政令・法令・軍令の令になる。命令だ。
 
和は和むの和にはならない。平和の和にもならない。和すること、和同・和合・和附の和になる。すなわち令和とは、善悪はかんがえないで、ただ和せよと命じることだ。
 
どうしてか名前がわかっている有識者の山中教授や林真理子が令和を好んだのも無理はない。文学がわからないからだ。二人は単にレイワの音がきれいだと感じたのかもしれないし、萬葉ブームに期待したのかもしれない。
 
しかし、発案者は八木秀次などの過激右派に違いない。令和の意味をよく知りながら、漢籍を避けたふりをして、傳統を守れというくせに、傳統のことなどどうでもよく、国産の漢籍から切り取り、和を命じるという意味を巧みに隠した。
 
和を命じる。これはファシスト宣言だ。過激右派にとって、それ以外の意味はあり得ない。新元号によって、全体一致を命じる。国家の枝葉になれと命じる。異端は許さない。不服従は罰する。反逆は鎮圧する。
 
かくして、わたしたちは、めでたくファシズム元年をむかえる

 

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