KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

攻撃の武器としての「正論」「正義」で攻撃を正当化する狂気社会

ブログ、ソーシャルネットの炎上、

この炎上という現象をよく見るとたいていの場合1つのパターンが見えてくる

1.ブログ、ソーシャルネット主がある「問題」とされる発言をする
        
2.当事者でも関係者でもなんでもない人間がその発言の重箱の隅」をつつく、揚げ足を取る等つっこみどころを探し、「正論」「正義」をふりかざしてブログやソーシャルネットの主を徹底的に叩く
        
3.「正論」「正義」をふりかざす奴に便乗して無関係なくせに叩く奴が出てくる
        

      炎上

たいていこういうパターンである。

この炎上のパターンで非常に嫌な感じがするのは「正論」「正義」をふりかざしているあたかも自分が「正義の味方」面している連中の恥を知らぬ偽善である。

「正論」「正義」さえふりかざせば自分が「優位」にたてると思い込み、ひたすら人を叩くことで日常の憂さ晴らしをしている極めて心の貧しい人間たちである。

「正論」「正義」をふりかざす奴らの攻撃対象は事件の被害者にも及ぶ。本来なら事件で傷ついて、いたわりが必要な人たちに対しても容赦ないバッシングが及ぶ
■大阪中1遺棄 被害者両親を襲ったネットでのいわれなき中傷
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150825-00010001-jisin-soci

「02年3月、容疑者は京阪寝屋川市駅付近で市内に住む17歳の少年2人に声をかけ、車内に招き入れたそうです。そこで少年たちをナイフで脅し、手錠をかけ、粘着テープで縛った。さらに顔に液体をかけライターで火をつけたとして、容疑者は逮捕されたのです。ほかにも14歳の中学2年男子たちに手錠をかけて監禁したり、携帯電話を奪ったりという犯行にも及んでいます」(社会部記者)

だが逮捕前は、インターネット上などで「何で中学生が夜遊びしているのか」「親たちは何で止めなかったのか」など被害者家族に対する批判の声が上がっていた。奈津美さんは4人姉妹の末っ子で、両親と2階建て住宅で暮らしていた。近所の女性は言う。

「奈津美さんのお母さんは50代くらいでしょうか。パン工場で働いています。夕方4時ごろに出勤して、帰宅は深夜の1時ごろ。お母さんは『夜勤のほうが時給がいいから』と、言っていました。きっと経済的な事情もあったのだと思います。お母さんの帰りも遅いからでしょう、奈津美さんが深夜に出かけることはよくありましたね」
<中略>
 被害者であるにもかかわらず、いわれなき中傷を受け続けていたのは、凌斗くん一家も同様だった。

「特に凌斗くんのお母さんに関してはネット上では“彼女が犯人に違いない”といった中傷まで書き込まれていました」(社会部記者)

事情も何も知らないくせに勝手に当事者面して「正論らしき」ことをふりかざし被害者を中傷、叩く。

これは被害者が弱い立場であるがゆえに、弱いものいじめをする構造。それを「正論」「正義」らしき口実で自分たちの「いじめ」を正当化する。
実に卑劣な偽善者どもである。
今ネットを見るとこういう奴であふれかえっている、

多くはいわゆる「ネット住民」−中川さんのいう「アホなヒマ人(実際ヒマ人でなければ揚げ足等の突っ込みどころを探すのに命かける奴などいないだろう)もしくはネトウヨと呼ばれている奴らがネットでこのような行為に及ぶのだ。

勿論こういう「正論」「正義」らしきことで他人を叩くことはネットだけではない。

愛知県東海市大田町では「盆踊りがうるさい」というクレームでイヤホン耳に無音で盆踊りするなどという信じられないことが行われたという

■「まるでカルト」…イヤホン耳に無音で盆踊り、「うるさい」苦情で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150816-00000501-san-life

ここまで来ると悲劇なのか喜劇なのかわからない

そもそも地域のお祭りを騒音と感じる輩は、地域へのコミュニテイ意識が著しく欠如している輩であり、こういう人間のクレームなど本来「ナンセンスクレーム」として処理されるべきものだ。

児童遊園の周辺の住民が「子供がうるさい」といって「子供を遊ばせない」児童公園すらあるという。ここまでくると何のための児童公園なのかわからない。子供の声がそんなにいやならそもそも公園周辺に住まなければいいのである。

■【何ならしていいの?】公園が禁止看板があふれかえる事情に疑問の声
http://togetter.com/li/818336

問題はこういうナンセンスクレームに対して過剰に反応する行政、企業の体質がある。ナンセンスクレームだとわかっていても「クレームが出る=査定にマイナスになる」といった風潮が今の日本に根強くあるからではないか。

実際最近の日本企業を見ても失敗に対して極端なほど寛大ではない、一切の失敗を許容しない風潮があるように思う。

それがこうしたナンセンスクレームですらも神経過敏なほど反応し。「事なかれ主義」に傾倒するような気がする。

だがそういう風潮がクレーマー「正論」「正義」らしきことを武器として使うことを事実上容認しているような気がする。こういう卑劣な輩をつけあがらせているのである。

クレーマーはだいたいヒマ人、もしくは心をが病んでいる人間である。はっきりいえば日常では普段誰からも相手にされないような欠陥人間であることが多い。

そういう人間がテレビCMや番組に重箱の隅をつつくような粗探しや揚げ足をとってテレビ局にクレームをしかけたり。ネットだと上記のような炎上、被害者を含む当事者への誹謗中傷の行為を行う。

■放送禁止のCMに見る日本の「表現の自由」の危機と日本社会を閉塞させている病原菌たち
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2013/03/cm-b0f6.html

こういう連中にとって「正論」「正義」武器であり、自らの卑劣な行為を正当化する道具に過ぎない。

こういう人間は社会にとって極めて有害な人間である。

日本社会の閉塞状況を作る諸悪の根源といっても過言ではない。
行政も企業もこういうナンセンスクレームを行う人間をいい加減相手にするのをやめたらどうか、
クレームにびくびくするから、こういうクレーマー、ネットの暇人たちはつけあがるのである。殆ど相手にする価値などない輩なので無視するべきである。

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