第47回衆院選の安倍晋三の真の目的は何だったのか?
選挙関係に関して特にこだわって書きましたが、今日が最後です。
最後に今回の衆議院選挙、についていまだにはっきりしない点があります。
つまりこの選挙に一体何の意味があったのか? という点です。
そもそも安倍晋三の今回の衆議院選挙の本当の狙いは何だったのか?
唯一考えられる目的は安倍政権を長期政権、つまり最大2018年9月まで伸ばすための土台を作る。という点です。
自民党の総裁であり続けるためには「選挙で勝つ」という実績が必要です。
選挙前の安倍政権の状況はアベノミクスの「魔術」とやらが色あせてきて、支持率も少し下がり始めてきたことで安倍晋三の権力基盤が揺るぎかねない方向に動き始めていました。そこで野党がまだ弱体化のままである今のタイミング、さらに年末で投票率も確実に低くなるこの時に選挙に打って出た、ということでしょう。
状況を考えれば野党がこの選挙に勝つ見込みは最初からなかったのです。
だからこそ「絶対に負けない」このタイミングで選挙をしかけ「安倍政権が信任を得た」などといえる状況を作りたかった。実際選挙後、安倍政権はそれを高らかに宣言したのもそのためです。
そしてあわよくば自民党単独で3分の2の議席を獲得して自らの悲願である憲法改正の基盤を本格的に作る。
結果的にその事態は回避できたので最悪の結果は免れましたが..
安倍晋三の今回の解散総選挙の目的はこういうことだったような気がします
つまり安倍晋三の権力強化のために700億円の血税が使われたということになります。
そして日本国民の中にある相変わらずの政治に対する無関心
棄権するのが権利であるなどという本末転倒な屁理屈や「投票しないことをを正当化する」論調。
これらは強権的な安倍政権を利するだけの意味でしかありません。こんな簡単なことを一般庶民だけでなく、一部の文化人や大学教授までもが理解できていない、というのは驚くべきことです。この国の文化のレベルが知れてしまいます。
この国の幼稚な民主主義のレベルを改めて検証すると残念ながら「溜息」しか出ません。