KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

タダ(無料)であることの代償 タダほど高いものはないという事実

インターネット内ではいまだに「全ての情報やコンテンツはタダ(無料)であるべきだ」という考え方が根強く残っている。

しかしこの記事を読むとその考え方がいかに無邪気で幼稚なものであるかがわかる。

■Gメール開設から10年、ユーザーが払う「無料」の代償(CNN)
http://www.cnn.co.jp/tech/35045970.html

米インターネット大手グーグルのウェブメールサービス「Gメール」が4月1日で提供開始から10年目を迎えた。同サービスは無料で使えるが、代償を伴わないわけではない。グーグルはユーザーに関する膨大な量の個人情報という形で元を取っている。

世界で推定5億人以上が利用するGメールは、ウェブメールの世界で支配的な存在になった。同時にプライバシーを巡って絶えず批判にさらされ、米国や欧州では裁判も起こされた。同社がメールの内容を盗み見していると訴える声もある。

同社の売上高は2013年10〜12月期だけで168億6000万ドル(約1.7兆円)に上る。Gメールで収益を上げる手段として使われているのが、メールを自動的にスキャンして整理し、そのデータを使ってユーザーが興味を持ちそうな広告を表示させる方法だ。

「安定した電子メールサービスの提供と引き換えに、あなたの電子メールの隣に広告を表示させ、あなたのメールをスキャンしてどの広告がふさわしいかを判断させてほしい、というのがGメールの約束事だ」。米サンタクララ大学のエリック・ゴールドマン教授はそう解説する。

<中略>

法律専門家のベナム・デヤニム氏は「無料のものなど存在しない。だから自分が無料サービスにどんな価値を提供しているのかを理解しておくことが重要だ」と話す。

無料サービスでメールを送受信すれば、自分の関心事や人間関係、経済状態などに関する情報を提供することになる。こうした情報を抽出して整理すれば、広告会社や広告主にとって大きな価値をもつ。

<中略>

利用する側も、Gメールのような無料サービスを使うことの価値と、自分のプライバシーの重さをはかりにかける必要性が強まっている。


Google無料のサービスを使う、という事は自分の個人情報がサービス提供者に好き勝手に使われるということなのだ

自分がどこで何を購入したか、どんなものが好きなのか、どんな趣味を持っているのか

そういうのが自分の知らない人間に筒抜けになってしまう。知らないうちに自分の個人情報が自分の知らない人間にどんどん伝わる。そういうリスクがある。

つまりタダほど高いものはない、ということだ。

ネットでそのことを理解できない人間が少なくないようである。

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