全米で広がるオキュパイ(占拠)運動は反国際金融勢力の集結を意味す
既に周知のようにOccupy wall streetから発して全米で広がる運動、これは私が既にTPPに関する反対運動と無関係ではないことを述べた。
TPPに関する明らかに不公平なレギュレーション(協議を秘密時に行なう、全ての規定をアメリカ議会で行なう)が国際金融勢力が裏で制定したのは明らかである。今アメリカ各地で行なわれているオキュパイ(占拠)運動はアメリカ国内でも国際金融勢力に対する反発が強くなっていることを示している。オキュパイが世界の金融の中心であるウオール街から始まったことがその何よりの証拠である。
■OWS(Occupy Wall Street)Movement―軍事都市化するアメリカ、「シアトルを占拠せよ」で催涙ガスを浴びせられた84歳の女性、OWS開始から3ヶ月目、11月17日は全国一斉行動日
OWS(Occupy wall street)に対する支援運動も活発化している
■CNN:OWSにオンライン経由で大量の寄付金が集まる。現在は$600,000。「今後、透明な運営をする」とスポークスマンが声明
http://t.co/PK1sM4Kk
また「オキュパイ」にはテレビ業界、広告業界、映画業界に加え、各方面のアーチストも参加している。「私たちはこれからどこに進めばいいのか」という完成度の高い動画も公開された。
http://t.co/ONC0lsld
そして信じられないことにニューヨーク市警は現地時間午前2:44 ニューヨーク市警が「ウォール街を占拠せよ図書館」を破壊。五千冊の本が廃棄されるという現代の「焚書坑儒」が行なわれた。廃棄に関わった警察官は「なぜこんな命令が出たのかわからない」と陳述している。
■NYPD-raiding-liberty-square(英語)
http://occupywallst.org/article/nypd-raiding-liberty-square/
これら一連の運動はアメリカの議会をロビイストによって機能不全にし、アメリカ国内のあらゆる権力を実質的に握った国際金融勢力に対する、おそらくはアメリカ国内でもっとも組織だった初めての反乱であるのは明らかだ。国際金融勢力(いわゆるグローバル企業、軍産複合体etc)は膨大な富を独占した層でアメリカ人口の1%にも満たないことから、今回のオキュパイ運動では彼らのことを市民は1%と呼んでいる。
■「We are 1% we stand with 99%」
http://t.co/RmuHND7g
写真投稿サイトTumblrで行われている「我々は99%」と題された投稿アクション。各地の人たちがオキュパイ運動への思いを綴って写真撮影し、投稿している
繰り返すがTPPの不公平な取り決めはこの底なしに強欲な国際金融勢力がアメリカ政府に決めさせたものである。そして今度は世界中を食いつくそう(TPPの場合は主に日本)としている。新自由主義的観念を広め、脱落者は「自己責任」という魔法の言葉で弱者切捨てを正当化する、そういった風潮を作った連中だ。(これはいまだに日本でも残っている)今までアメリカ国内ではこの「グローバリズム」を広めた国際金融勢力に対する組織だった抗議運動は行なわれていなかった。
今回のオキュパイ運動はまさに初めてアメリカ国内で国際金融勢力に対する反対運動が起きたのである。
治安部隊化した警察、「焚書坑儒」、そして軍産複合体が現地の大学生に実弾入りの武器を配る、などというとても先進国とは思えない光景がおきているのは「1%」が今回の市民運動に対してかなり狼狽していることを示している。懸念すべきは実弾を使い大量の市民を殺傷するという事態が発生しないか、という点。彼らならそのくらいのことをやりかねない。
だが明確に「誰が敵」とわかった場合のアメリカは強い。このオキュパイ運動が今までやりたい放題やってきた国際金融勢力を打ち負かすことを期待する。そして私が子供の頃に見たような健全なアメリカ社会にまた戻ってくれることを心から願うものである。
そして云うまでもないが国際金融勢力が負ければ自然にTPPもたち消えになるだろう。