浜岡原発は完全停止ではなく実際は一時停止
既にニュース等でご存じのとおり、菅首相は東海地震の震源域である静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所について定期検査中の3号機のほか現在稼働中の4、5号機も含めてすべての原子炉を停止するよう要請したと発表した。
但し喜ぶのはまだ早い。それは
1.あくまで「要請」であって「命令」ではない。よってい中部電力は法的には拒否することができる。
2.そして停止や「廃炉」ではなくあくまで期限付きの停止である。浜岡原発の原子炉の全てを廃炉にするわけではない。
■首相、浜岡原発の全原子炉停止を要請 防波壁完成まで
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201105060230.html
ご存じない方のためになぜ浜岡原発があぶないかを簡単にご説明しよう。浜岡原発はそう遠くないうちに間違いなく起きるといわれている東海地震の震源の真上に位置している。
地震の震源は面積をもった断層面で東海地震では60km×115kmの岩盤全体が破壊されて、ずれ動く。そのショックが大地震になる。
浜岡の地下には、南東側から北西側に、フィリピン海プレートが年間およそ4cmの速度で沈み込んでいるという。そのため浜岡の岩盤は少しずつ引きずりこまれていき大地震となる。(上図)
これらを見ても浜岡原発がいかにとんでもないところに立てられているかがわかるだろう。実際に今東海地震が起きたら被害状況は現在の福島第一原発の比でなくなる可能性が高い。そして今度は確実に我々東京に住んでいる人間も大きな影響を蒙ることは避けられない。
あなたはこれでも浜岡原発を稼動させるべきだと思いますか?