KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

立憲,共産,社民,れいわ野党4党政策協定調印ー4党の合意内容は自民党には絶対できない政策一明確な差別化!! これはいける!!

野党共闘に関してはいろいろと紆余曲折がありましたが、本日めでたく市民連合による仲立ちにより立憲,共産,社民,れいわの4党が政策協定を結び二か月内に行われる衆議院選挙での共闘に正式調印しました。

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野党4党による共闘調印式

リベラル派の誰もが望んだことでしょう。ようやく実現しました。 

合意の内容ですが

憲法
安保法制、特定秘密保護法共謀罪法などの違憲部分を廃止し、コロナ禍に乗じた憲法改悪に反対する。

②コロナ対策
消費税減税30兆規模の補正予算。(とりわけ社会的弱者への救済策)

格差是正
富裕層の負担強化など公平な税制を実現する

④エネルギー
原発のない脱炭素社会の実現

ジェンダー平等

選択的夫婦別姓の実現, LGBTの平等社会の実現

⑥行政の透明化

いうまでもなく森本、加計、桜を見る会など疑惑の真相解明

の6項目

digital.asahi.com

これだけでも自民党の従来の政策と明確に差別化できる内容といっていい。「市民連合」は有識者による集団だそうだがなかなかいける!! 感心した!!

あと追加要望として企業の中でのSDGsの推進もぜひしてもらいたい

ダイバーシテイとSDGsは世界流れだからである。日本はこの両面で世界から大きく遅れている 。政権交代して世界からの遅れをぜひ取り戻してもらいたい

この政策なら私も全面的に支持できる。
ちなみに国民民主党は上記の④エネルギーで同意できないということではずれたようである。また支持母体の連合に気兼ねもしており、共産党との選挙協力はできない、というのも理由の1つ。

ちなみに立憲民主党とは共闘することになっている。

なんとしても政権交代を実現してほしいものである。

野党への提言:野党の支持率低下ーマスコミの洗脳による野党のイメージ低下を服するにはー選挙時に強烈なマニフェストが必要

自民党の酷い政策にもかかわらず野党の低支持率が伝えられている。先日の読売新聞の世論調査立憲民主党など野党の支持率はいずれも1桁台に低迷し、危機感を強めているという

野党第1党の立民の支持率は7%と、自民党の36%に大きく水をあけられた。共産党は3%、日本維新の会は2%だった。

www.yomiuri.co.jp

私はこれはマスコミが普段から行っている「野党は反対ばかりで何もしない」というイメージの刷り込みが庶民の中に定着し[野党=だらしない]というステレオタイプイメージの洗脳が成功したためだろう

マスコミへの政権への忖度体質はもはや骨の髄までしみ込んだレベルでもはや絶望的といってもいい。特にここ1-2年コロナ関係では与党より野党のほうがはるかに提案しているのは国会審議を見ればわかるのだが、マスコミはそのことを殆ど伝えないため一般の人は殆ど知らない。またワイドショー系に出てくる自称政治評論家の殆どは国会審議の内容など殆ど見ずに、二言目には野党のステレオタイプ的な「野党は反対ばかりで何もしない」という言質をばらまくために大多数の人はそういうイメージをもってしまうのだ。

SNSの投稿みてもわかるけど「自分で調べている」人は本当に少ないためどこぞの記事を鵜呑みにするというパターンが大多数である。

しかし一度こうなってしまうとこうしたイメージを服すのは簡単ではない。唯一の方法は野党共同で自民党には絶対出せないインパクトあるマニフェストを選挙時に公開することだろう。選挙時にはマスコミも一応全政党可能な限り平等に報道するので政治に詳しくない人でも「わかりやすい」マニフェストを公開すれば伝わる人には伝わるだろうと思われる。

あくまで例だが、例えば以下のようなマニフェストはいかがだろう?たぶんいずれも自公政権には出せないと思う

1.消費税を(期間限定でも)10%→5% 累進課税の復活

立憲も検討中の政策だがもはや背に腹は代えられないのでは?と思う。 自民は麻生を始め重鎮はそろってこれに反対するため自民党はこの政策は出せないだろう。また金持ちからもっと税金を取る政策を復活しなければならない

2.コロナ対策による給付金、中小企業、社会的弱者に対する手厚い保護策、医療現場の強化、充実化

どのみち自民の新総裁選出のため自民党があれだけ嫌がっていた臨時国会を10月上旬に召集せざるを得ない。その間自民も選挙対策で給付金の検討をするだろうがいかんせん時間がない(実質2週間ない)そのため十分なコロナ対策は難しいだろう

一般の給付金や持続化給付金だけではない。支援策は既存のものも殆ど機能していない。飲食店への協力金もきちんと支払われていないし中小企業への一時支援金、月次支援金の不備ループも社会問題ーそのため以前の補正予算も僅かしか消化していない、この現状を改めるべき

3.非正規労働者政策や水道民営化をはじめとする「竹中平蔵の経済政策」の全てを撤廃(新自由主義からSDGsへの転換)

自民党の経済政策との明確な差別化になるし、日本を貧乏社会にした元凶を撤廃。新自由主義政策からSDGs(持続可能な経済発展政策)への転換。新自由主義は「自己責任」をベースに弱肉強食、弱者切り捨てを正当化する政策。SDGsは誰一人取り残されることのない政策であり、従来の自民党や財界を中心とした新自由主義とは真逆の政策である。

4.憲法違反の安保法制の廃止

立憲民主党共産党もこの件は一致しています 

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この4つは多分自公政権にはできない。2のコロナ対策も一般庶民に十分なものにまずならないだろう。
あくまで思いつくままに書いたが、1の消費税を含むインパクトがないと情勢が変わらないと考えるがいかがだろうか?

1に関しては5%ではなく時限的にも0にしてもいいのでは?という声もある。

いずれにせよこのくらいのインパクトのあるマニフェストを出さないと[野党=だらしない]というステレオタイプイメージに洗脳された人たちの関心を呼ぶことはないだろう。

菅総理総裁選出馬せずー事実上の辞任でどうなる衆議院選までのスケジュール

自民党の総裁選で再選を目指すかと思ったら、9月中に解散をするという発言(明らかに自己保身のため)をして逆に党内の反発をくらい、ますます苦しい立場になった菅総理大臣、

今日のお昼頃に一瞬耳を疑う情報が入ってきた。

 

菅首相 自民総裁選に立候補せず 総裁任期満了に伴い首相退任へ

www3.nhk.or.jp

やはり横浜市長選での敗北が致命傷になったんだろうな。自己の延命策で9月解散をしようとしたが周囲から止められた。あと何か画策したんだろうけど二階も幹事長をやめさせられる時点で万事休すだったのかな?
正直野党による政権交代を支持する立場からすれば菅のままでいてほしかったけどね

それにしても面白い現象が本日起きた。

菅が事実上の辞任というだけで株価急上昇が起きた。

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前代未聞だ。国民だけでなく経済の方でも菅にやめて欲しかったようだ。まあ安倍より酷いと言われた首相だからだと思う。

さて問題は今後の総裁選と任期満了が近づいているので今後のスケジュールがかなりタイトだということ

まず自民党の総裁選スケジュール(自民党公式サイトより)

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ということで9月29日に新総裁が決まる。

ただもう1つ問題がある。

衆議院の任期満了が10月21日

つまり3週間しかない。しかも誰がなっても新しい総裁だから総裁選挙後に総理大臣指名選挙を衆議院選挙を行わなければならない。

つまり菅や自民党があれほど嫌がっていた臨時国会を召集せざるを得ないのだ。

衆院議員の任期満了前で最後の日曜日にあたる10月17日までに衆院選の投開票日を設定するには10月5日までに公示しなければならないが、新総裁選出から1週間ほどしかなく、この間に組閣などを済ませて選挙準備に入るのは難しいー殆ど物理的に不可能に近い。

ただ衆議院任期満了は10月21日だが、満了日の直前に衆議院解散すれば投票日を11月にまで伸ばすことは可能だ。憲法公選法衆院解散の日から「40日以内」に衆院選を実施すると定めるためもっとも遅くて最も遅くて11月28日になる。任期満了後の投開票となれば現憲法下で初めてだという。

となると10月初頭に臨時国会開会し会期は長くて2週間余り、その間何ができるのか?せめてコロナ禍に苦しむ国民への給付金を含む補正予算を組んでもらいたいものである。

コロナ禍も収まる気配がいまだなく、これからは時間との闘いも生じるだろう

コロナ感染拡大 政府と東京都の対応のお粗末すぎる内容

緊急事態宣言下、コロナ感染拡大が止まらない。

医療現場は逼迫し、既に多くの人が本来なら受けられるはずの医療ケアを受けられずに亡くなってしまっている。

それに対して政府は無策である。それどころか何を根拠にいっているのかわからないがこの感染拡大の中「明るい光が見え始めている」などという耳を疑う発言をしている。

mainichi.jp

ダメだこりゃ

部下に楽観的なデータのみ提出することを命令し、本当の現実を見ることを頑なに拒む菅首相。もはや救いがたい

確かにオリンピックならびに現在開催中のパラリンピックは感染爆発の直接の影響はない、あっても少ないかもしれない。少なくとも直接的な影響は

だが間接的には明らかに影響がある。それは国民の意識への影響だ。<

オリンピックのような大イベントを強行しながら、時短を飲食店に要求しながら協力金もロクに払わない、イベントやコンサートもやるな、という明らかに矛盾した政策に国民がNOという反応を示したためにこうなっているのだ。

だから誰も自粛 しないし感染対策を本気でやっておらず、感染者が爆発している。

感染爆発のデータについて

 東京の感染爆発の内容をよくみるとある事実がみえてくる。

例えば過去最多を記録した8月13日の年齢の内訳をみてみると

 10歳未満が276人、10代が526人、20代が1810人、30代が1189人、40代が955人、50代が689人、60代が188人、70代が76人、80代が50人、90代が14人。

年代別をみてみると40代以下の感染者数 276+526+1810+1189+955 =4756人

トータル感染者数5773人の82.3%

本日8月28日発表は3581人感染発表。その内訳は

10歳未満が263人、10代が371人、20代が988人、30代が701人、40代が574人、50代が433人、60代が128人、70代が72人、80代が41人、90代が10人

 こちらは40代以下の感染者数 263*371*988+701*574=2897人

40代以下で80.8%

つまり40代以下の感染率が8割を超えている現状、40代以下の接種率がを上げればこの感染爆発の問題を解決することができるのである。

政府も東京都もようやくそのことに気づいたらしく、職域接種だけでなくワクチン接種券がなかなか回ってこない20-30代に予約なしで接種できるようにしたのだが..

これがまたお粗末

www.jiji.com

昨日長蛇の列で予約なしの接種を並んだ人で受けられなかった人が多数出たため、抽選にしたが、これがまた長蛇の列。なぜネット予約にしなかったのか疑問がある(受付の連絡はLineだったという、だったら予約をLIneでできるようにすればいいではないか)

まあとにかくやりかたがあまりにお粗末すぎる

ワクチンに関するデマ

ワクチンに関してこれだけ長蛇の列が生じるので、20-40代の人の大半はワクチンをうちたいと考えているようである。この層に一刻も早く、できるだけ早く接種率が他の年齢層と同じくらいのレベルまであげるべきである。

しかし一方ネットを中心に訳の分からないデマやフェイク情報も入ってきている

(1)ワクチン陰謀論

知り合いに「ワクチンを打ったため」彼女にふられた人がいたという。所謂「ワクチン陰謀論に洗脳された人らしいけどそういう娘は別れて正解かも。 

最近の陰謀論信者はきちんと現場で仕事している専門家よりは専門家顔した訳の分からないデマサイトの方を信じる傾向がある。今年の初めにトランプの不正選挙説を狂信的に信じ込んでいる連中がアメリカ議会への暴動に走ったが、彼らはマスメデイアよりQアノンの情報の方を信じていた。まさにそれと同じ構造が見えてくるような気がする。

どうやら専門家やマスメデイアより彼らが考える「本当の専門家(実際には嘘)」を信じることによって「自分たちは人が知らない情報を知っている」というある種の優越感をもつらしい。これは詐欺師の情報を「普通の人が知らない情報」と勘違いして信じ込む構造と同じである。だから危険である。

(2)ワクチン接種しても感染するからワクチン接種は無駄

これもネットによくみる記述である。確かにブレークスルー感染は存在する。だが下の図をみればワクチンを打った場合と打たない場合で一目瞭然の違いがあることがわかる。

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コロナワクチンを打った場合と打たない場合の対比(大阪府

ネットの情報だとブレークスルーの率はかなり高いかのような印象を得てしまうが実際のデータを見る限りではかなり少ない、ファイザーはブレークスルーは5%未満と主張しているが、今のところそれよりは低いかもしれない

なんにせよ他の年齢層と比べて接種率の低い10-40代の層の接種を急ぐべきである。

そしてネットその他で広まっているワクチンの陰謀論や無用論は無視すべきである。勿論それを踏まえてもワクチン接種しない、という選択は自由ではあるが..

私なりの徳川慶喜論ー青天を衝けをみて

最後の征夷大将軍となった徳川慶喜

この人ほど歴史上の評価が分かれる人も珍しいだろう。聡明ではあったが、自らに忠誠を誓った兵を棄てた臆病な将軍という評価もするだろうし、一方では大政奉還をあえて行い、薩長の討幕の動きをいなすといった芸当も行う。

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実際傍から見れば慶喜の行動は支離滅裂といわれても仕方がない。大坂城にいた将士たちに「大坂城を死守すべし」と得意の熱弁を振るったかと思えば、その翌日、慶喜はあろうことか、大坂城から逃亡してしまう。側近や老中、会津藩主の松平容保や、桑名藩主の松平定敬らも巻き込んで、開陽丸で江戸へ退却という敵前逃亡。見捨てられた兵たちは悲惨で特に会津藩のその後の悲惨な運命はご存じの通り

これだけ見れば確かに愚将と評価されても仕方がないが、実は慶喜はそういう評価をされても戦を避けたい事情があったのである。

時代が見え過ぎていた悲運の将軍

(1) 幕府が衰退し滅亡に向かっていることが見えていた

実は徳川慶喜は一橋にいたころから江戸幕府が衰退、滅亡に向かっていることに気づいていたように思う。周囲から家定や家茂の跡目といわれても固辞し続けたのは250年以上続いた江戸幕府をつぶす張本人にはなりたくない、という思いがあったのだと思う。

まして尊皇攘夷の長である水戸斉昭の家訓ー幕府に背いても朝廷に弓を引いてはならないーが骨の髄まで染みついていたであろう、ことを考えると薩長が「錦の御旗」を出した瞬間に慶喜自身が戦意を喪失し、闘いよりも恭順の意を表した、と考えれば理解できる。例えそのことによって臆病者、卑怯者という汚名を着せられることになっても..

たいてい滅亡する歴代の権力者をみると世の中の変遷や時代を見ず、平家や鎌倉北条氏のように一族両党全員が滅亡する、というパターンが非常に多い。しかし慶喜の恭順の姿勢が結果として徳川を存続させることにはなったと思う。

逆にいえば、もし慶喜尊皇攘夷の気風の強い水戸家の出身でなかったら大阪城から抜け出すこともなかったし、江戸でも小栗忠順の幕府の軍事作戦ー「薩長軍が箱根を降りてきたところを陸軍で迎撃し、同時に榎本率いる旧幕府艦隊を駿河湾に突入させて艦砲射撃で後続補給部隊を壊滅させ、孤立化し補給の途絶えた薩長軍を殲滅する」という策を登用していたかもしれない。官軍の軍師の大村益次郎は「小栗豊後守の献策を用いて、実地にやったならば、我々はほとんど生命がなかったであろう」と評している

(2) 今日本は内戦をやっている場合ではないとわかっていた

まだ帝国主義全盛の時代、イギリスもフランスも薩長や幕府に近づき、日本を支配する機会をうかがっていたことを慶喜は知っていた。アヘン戦争のような露骨な侵略はしないにせよ、軍事や貿易その他で日本の政権を実質自分たちの傀儡にしてしまおう、という隙を伺っていたことは間違いない。これはかつでのインドのムガール帝国でもそうだったし、中国の清王朝も欧米列強の餌食になっていた。

そんな時に旧幕府と新政府軍の内戦を行えば結果的に日本がイギリス、もしくはフランスに支配されてしまう、という懸念は絶えず持っていたように思う。とはいえ結果として鳥羽伏見から戊申戦争、箱館戦争と1年半の内戦は続いてしまったのだが..

恭順の姿勢を貫いて徳川存続を結果として図った

敵前逃亡に関して慶喜を批判、非難する意見はあるだろうが、彼は結果的に江戸幕府を終わらせたが、徳川の家系はほぼ全て明治以降から現代にいたるまで存続させている。実際徳川の一族で幕末、明治で命を落とした者は一人もいない。

これは幕府が滅亡していながら、過去の政権の終わりと比べても寧ろ異例といえるのではないだろうか。政治から離れ静岡では趣味三昧の生活だったという。最後の将軍としては寧ろ幸せな人生といえるかもしれない

結果として最後の将軍、ベストな結果内容だった、という議論には賛否両論あるだろうー特に箱館戦争会津戦争で多くの尊い命が失われた事実もある。しかし日本という国全体としては「最悪の結果を回避した」最後の将軍という評価をしてもいいのではないか、とも思う。

 

コロナの感染爆発の背景を私なりに分析ー首都圏の感染爆発は決して東京オリンピックと完全に無関係とはいえない。菅首相と小池都知事の失政の結果である

報道で毎日のようにされているようにコロナの感染拡大が止まらない。私自身はすでにワクチンは二回接種しているが、こういう話を聞くと不安がないといえばうそになる

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東京の感染者の動き

グラフをみると東京オリンピック開催と同時に感染者数が急拡大しているように見えるが、東京オリンピックと感染者数の影響については後程述べるとして、現在のワクチン接種状況と感染者の内訳をみてみよう

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2021年8月12日時点でのワクチン接種状況

8月12日で一回接種した人の割合は48.6% 二回接種は36.5% 

このデータはお盆前のデータなので接種率はもう少し高くなっていると思うが、いずれにせよ感染者数の増加傾向は全く止まらない状況だ。

しかし感染者数の年齢層を見ると少し実態がみえてくる。例えば過去最多を記録した8月13日の年齢の内訳をみてみると

10歳未満が276人、10代が526人、20代が1810人、30代が1189人、40代が955人、50代が689人、60代が188人、70代が76人、80代が50人、90代が14人。

 つまり40代以下の感染者数 276+526+1810+1189+955 =4756人

トータル感染者数5773人の82.3% にあたる

同様に5094人が感染した14日のの年齢の内訳をみてみると

10歳未満が271人、10代が468人、20代が1568人、30代が1079人、40代が824人、50代が583人、65歳以上が182人

 40代以下の感染者数 271+468+1568+1079+824 =4210人 82.6%

とおおむね同様な傾向を示している、

厚生労働省や上記の日経のデータでは65歳以上の高齢者のデータはあるものの、20代―40代のデータはみつからないが、40代以下の接種状況はかなり低いからこの状況になっているもののと思われる。

いずれにせよ40代以下の接種率を上げる努力を以後最優先課題にすべきだろう、

ブレークスルー感染

ワクチン二回接種しているもののまた感染してしまったケースーブレークスルー感染が報告されている。実際ブレークスルーのケースがどれくらいあるのか。福岡では70人クラスターせ発生してワクチン忌避派から「それみたことか」といった反応が出てきているが、実際のところはどうなのか。

最近のネット民の間は、なぜか「専門家」のコメントを信用しない傾向があるがブレークスルーに関しての解説の動画あるのでシェアさせていただく

news.tbs.co.jp

結論からいうと感染を100%防ぐことはできないが、打たないよりは打った方がいい、ということらしい

東京オリンピック開催と感染爆発の関係

現在の未曾有の感染数はオリンピック開催と密接に関係しているのか?というと様々な議論はある。

確かに感染者は実際に感染してから10日ー2週間たってからわかることが多いので東京オリンピック開催当日から感染者が急増したことを考えると一見無関係にみえる。

だが本当に無関係といえるのか?例えば東京新聞の記事をみると選手村、選手の「コロナバブル」は穴だらけだったという

www.tokyo-np.co.jp

海外の記事(BBC-日本語翻訳)

www.bbc.com

完全に海外のコロナを封じ込めたとはいえないのは次の件でわかる

www.tokyo-np.co.jp

コロナウィルスで最も危険と言われるラムダ株感染者は五輪関係者だった。日本には存在するはずのない変異種ラムダ株が海外の五輪関係者からもたらされていたことがわかった。すでにコロナ最凶といわれる変異種ということもあり、菅も小池も隠蔽していた。

ラムダ株

ラムダ株についてはまだわかっていないことが多い。はっきりわかっているのは感染力がかなり強いこと、それとワクチンの有効性がないとはいえないが、ブレークスルーの可能性も少なくないという点だけである。

digital.asahi.com

いずれにせよ厄介なものが入ってきたことは事実だ。それがオリンピック関連で見つかったということを考えると「オリンピック開催がコロナ禍と無関係」とは言い切れない部分もある。

オリンピック開催の間接的な影響

ラムダ株云々だけでなく、コンサートイベントの大半が中止になっているさなか、東京オリンピック開催強行による間接的な影響がある。そしてその影響が最も大きいかもしれない。

つまり国民の意識への影響だ。

実際こんなことがあった。赤坂のバーで働いている人の情報だ。

緊急事態宣下の感染爆発 の最中に多人数の団体で押し寄せ朝までどんちゃん騒ぎした団体があったという。このご時世で非常識極まりないが、これは結局 コロナ感染拡大 の中 オリンピック強行した菅原や小池に対する答えではないかと思う。もはや誰もいうこと聞かないのだ。

つまりオリンピック強行 は数字やデータには見えない形で現在の感染爆発を誘発しているのは間違いない。誰も自粛 しないし感染対策を本気でやってない。この状況でパラリンピック 強行すれば事態が悪化するのは避けられない。全ては政府と都の失政が原因 。感染爆発は菅と小池による人災であると言わざるを得ない。

 

オリンピック閉会直後の菅内閣の支持率発足後最低の28%ー思惑がはずれた菅政権 崩壊秒読み

昨日さまざまな議論をよんだ東京オリンピックが閉幕した。

当初の予定通り、日本選手団が大活躍

過去最高の27個の金メダルを含む58個のメダルを獲得した。

尚、一部「オリンピックに反対」するなら選手を応援するな、などという論調があたかも正論であるかのように広まったが、選手の活躍とオリンピックの開催云々は全く別問題であり、これは明らかな問題のすり替えである。オリンピック開催は菅首相および政権とIOC国民との間の問題であり、アスリートたちの競技への応援はアスリートが自らの能力の限界を競技で出すための応援であり、両者は全く別の問題であるはずだ。その両者の問題の違いが理解できない論客が少なくないことに、日本の論壇の質の低下をみることができる(ネトウヨなど論外だが、とりわけ保守系論客にそういう傾向がみられる)

さて、何度もこのブログで書いたが、

東京オリンピックでは日本選手は間違いなく大活躍する。それで大多数の国民はコロナのことなど忘れる(はずだ)それにワクチン接種率もどんどん上がる

そうすれば必ず雰囲気が変わる

菅首相はいったい何を根拠にそう思い込んでいるのかしらないが、そのことを信じて疑っていなかったようである。特にコロナワクチン 第一回接種率が40%超えれば「必ず雰囲気は変わる」と言い続けていた。

そして昨日オリンピック閉幕。その8月7日ー8日に朝日新聞が行った世論調査

digital.asahi.com

 菅内閣 の支持率が発足以降、初めて3割を切り。支持率28%、不支持率は53%東京五輪 開幕直前の7月調査の支持31%、不支持49%からいずれも悪化したと発表された。

上記のことを信じて疑わなかった菅総理。残念でした

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ちなみに8月7日時点でのワクチン接種率

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第一回目の接種率は45.7%だ。

菅が言い続けた「雰囲気が変わる」といった40%をはるかに超えているにも関わらず昨日の東京の感染者数は4066人、5日連続で4000人を突破している。

さて、問題は2週間後に始まるパラリンピックだが、菅首相も橋本五輪相も開催の姿勢を崩していない。

しかし少なくともこのまま強行開催して菅政権の支持率が回復する、などと期待するのはもはや不可能なのはこのデータで明らかだろう。

もう終わりは見えた、問題はいつ終わるか。どのみち衆議院任期はあと二か月余り、選挙は近い!!

 開会式も閉会式も今回直前のごたごたもあり見る気が完全に失せていた。今までの五輪開会式 も閉会式 もエンタテインメントとして楽しんでいたが今回は両方とも見ていない。見る気が起きなかった。

実際みていないので論じることはしないが今回のオリンピックから オリンピック に対する考え方が根本的に変わったことは事実。3年後のパリもあまり楽しみにできない 

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