コロナは恐れすぎてもいけないが甘くみてはもっと危ない
夏休みシーズンに入り、東京では感染拡大が進んでいるにも関わらず政府はGoToキャンペーンをやめようとせず、そうした風潮でどうしたものか悩みましたが結局私も長野県の方に家族旅行に向かいました。
条件として
(1) 自家用車で移動すること
(2) 可能な限り宿にいて他人との接触を最小限にすること
等の方針で行きました。
一応無事帰ってきましたが、感染者になっていないことを祈ります。
取りあえず感じたのは温泉宿も観光施設も私たちが考える以上にコロナの感染対策をしっかりしていること、でした。観光地にとってはコロナの風評被害こそが恐いので当然といえば当然ですが、食事のテーブルもソーシャルデイスタンス、食堂を始めとする館内はマスク着用を必須としていました。館内には随所にアルコール消毒液が置いてあり、宿泊客はマメに手を消毒していました。
前回の記事でも書きましたが、コロナ感染で気をつけなければならないのは飲食の時としゃべる時でその時に飛ぶ「飛沫」が感染の原因の主なもので、私もイベントその他でソーシャルデイスタンスをとりながら気を付けていれば、少なくともクラスターなど起きることは滅多にありません。
しかしニュースを見てもサッカー部の合宿とか、家庭内とかで起きてしまってますね。
原因として私はコロナの感染防止についてまだ周知徹底されていない点があるのではないかと思います。マスク、手洗い、欧米に比べて日本人はまだやっている方ですが、それでも感染拡大がとまる兆しはありません。
勿論感染防止を100%にすることは難しいでしょう。しかしそのリスクを最小限にすることはできます。そこの辺りを気をつければ決してパニックになるほどのことはありません。まずはやるべきことをきちんとやることです。
とくに気をつけなければいけないのは「密封」でエアロゾルが発生した時です。そのため密封空間が最も危険といっていいと思います。新宿シアターモリエールで起きたクラスターはまさにこれでしょう。会場の換気をよくすればいいのですが、演劇やクラシック音楽のコンサートなどでは換気扇を最大にすると結構大きな音で支障をきたす場合もあるので難しいところです。
さて、そんな話をしている時に耳を疑う情報が入ってきました。
これは先日の都知事選に立候補した平塚正幸氏が新型コロナウイルスへの過剰反応に反発し、マスク着用やソーシャルディスタンス、3密回避などの行動を一切とらないことを訴えるのが狙いで、何と既に10回も実施しているらしいです。
私はちょっとこの人たちの映像を見て寒気がしました。なんていうか、寧ろ宗教に近いものを感じました。日本人の思考停止の癖の悪弊がこんなところに出てしまっているようです。実際これをやってクラスターが起きたらこの平塚氏はどう責任を取るつもりなんでしょうか?
コロナは確かに過剰に恐れてはいけないとは思いますが、甘くみたら大変なことになります。最近の感染者数が急速に増えている背景には「マスクが嫌だ、ソーシャルデイスタンスが嫌だ」と考えてコロナ自体を甘くみている傾向があるような気がします。
この平塚氏の「山手線ジャック」にあれだけの参加者がいるのもそういう一部の社会の雰囲気を反映しているのかもしれません。
しかしこれは極めて危険な行為です。
実際繁華街の「接待用飲食店」は満席だそうで、特に若い世代が多いようです。感染源やクラスターはそういうところから発生しているのでしょう
コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません
恐れすぎるとこういうことが起きます。私の知る限りコロナ感染者に対する誹謗中傷,晒し者という野蛮な行為をしているのは日本人だけです。
これらの行為は日本人は野蛮な民族であることを自らの行動で証明したのと同じといわざるを得ません。感染者には医療と支援が必要なのに戦前の日本の非国民と同じ扱いー日本人って太平洋戦争時代から少しも進歩していない、ということが残念ながらわかります。
もう一度いいます
コロナは恐れすぎても甘く見てもいけません
明らかな感染拡大なのに緊急事態宣言を頑なに拒否ーこんな時にコロナ感染を自衛、予防するには
久々の更新ー業務でおかげさんで多忙を極めたため、詳しくは小生の音楽ブログの方を参照されたい
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/
ご存じの通り東京は連日のコロナ新規感染者の過去最多が連続
国内の感染者数も1,539人となり過去最多、感染者数のこの異常な増加は明らかにパンデミック状態であり、第二波などという甘っちょろいものではなくもはや感染爆発といっていい
政府はこれに対して「何も対策をしていない」に等しい状態。このまま放置すれば感染者が万の単位になるのはもはや時間の問題であると思われる。
勿論マスコミは陽性者の数だけ煽っているが死亡率は上がっておらず陽性者の大多数が若年者であり、軽症もしくは無症状者であることも事実のようである。
死者数が増えていないのは老人介護施設、医療施設での高齢者に対する水際対策がしっかりしているためでこれは緊急事態宣言以降顕著に対策が取られたためである。
しかし陽性率は3・9%(7月1日)から6・5%(7月30日)へと、じりじり上がっている。
PCR検査は確かに6月から増えてはおり、7月も検査数は劇的に上がったがやはり陽性率の増加が今の現状をもたらしたものとしている。
こうした現状に対し特措法や医療体制の拡充に伴う新法案等を審議するため立憲民主党を始めとする野党各党は臨時国会の召集を憲法53条に基づいて要求しているが安倍政権は頑なに拒否している。
これはマスコミ(電通)の刷り込みで「野党は反対しかしない」「コロナに対して何もしない」などという人が多いが、何もしようとしていないのは安倍政権の方であることは火を見るより明らかである。
GoToといったこの段階で誰がみても失敗しかない政策を自らの利権を守るためだけに強行する政権、国民の健康と安全を守ろう、などとは考えていないことは明らかである。
コロナ感染から自衛する
そのためには自衛するしかない。そのためにはコロナウイルスの感染のメカニズムを正しく理解しなくてはならない。いくつかサイトがあるので参照されたい
以下はずいぶんあちこちで掲載されているのでご存じの方もいるだろうが、コロナ感染には
(1)飛沫感染
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。
※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
それでマスメデイアでもさんざん言われている「三密」というコロナ感染の可能性があるシチュエーションが出て来るが、要は三密の条件がそろった空間でコロナ感染者がいれば感染する可能性が高いということである
コロナウイルスのやっかいなところは無症状の人も多く、自分が感染したことすら気が付いていないケースが多いということだ。しかし無症状の人にも十分に感染能力がある。自然治癒した人も一か月近くは他人に感染させる可能性はあるという
つまりどこに感染者がいるのかわからない、という所がこのウイルスの極めてやっかいなところである
だが日本人は欧米人と違いマスクに対する抵抗力は低く、手洗い、うがいも頻繁に行っている。逆にだからこの程度で済んでいるといういい方も可能だ
そこで上記の(1)と(2)をよく検証してみる
感染経路は飛沫にせよ接触にせよ最終的には鼻と口である。だからマスクは有効なのだ。Covid-19{コロナウイルス)はマスクの網目を通るので意味がないという人がいる。だがマスクは少なくとも上記の(1)と(2)から鼻と口にウイルスが入ることを防ぐ手立てにはなる。だから必要だ。
つまり三密もそうだが、その場所で誰か「口や鼻を開けたか」というのが重要なポイントになる。コロナは他人がしゃべったり飲み食いしている時に気をつければいい。その時に必ずマスクは着用でソーシャルデイスタンスをとること。接触感染はこまめな手洗いで一定限度防げる
三密の中の「密集」だけではどうだろうか? 例えば「密集」の際たる電車とかではクラスターは報告されていない。なぜなら特にコロナ災禍になってから顕著だが電車内でおしゃべりしたり、物を食べたりという光景を最近みないであろう。その限りは例え多少密集していても感染リスクはそれほど高くない。(但し電車のつり革とかコロナが付着する可能性は捨てきれないので口や鼻を触るまえに必ず手を洗うこと)
要は口を開ける行為ーしゃべるとか食べるとかしなければ感染リスクは下がる
問題は外食する時、当然食べる時は口を開けマスクも外すだろうからその時に気をつければいい。ソーシャルデイスタンスをとって人との間隔をあける。対面で食事はしないなるべくカウンターのようなところで食すようにする
そうしたことを心掛けるしかあるまい
一方で密集とか三密のイメージが強いが意外に安全なところもある。映画館である。映画館の空調システムは20分ことに館内の空気を入れ替えるために密封空間ではない、これは結構重要である。
一部の方からの反論で全ての劇場にこういう換気能力を備えた空調があるのか?という指摘があった。確かにすべてがそうだと断言するのは難しいが少なくともシネコンレベルの劇場には装備していると考えて間違いなさそうである。
いずれにせよ「三密」以外に口や鼻を使う空間かどうか。それを見極めて行動するのも手だろう
都知事選所感。「民度の高かった(苦笑)」都民による都知事選終了ー今後が心配な山本太郎
昨日の都知事選 最終投票率が55%(!) 前回を4.73%も下回るお寒い限りの都知事選
そして結果もお寒い限りだ。開票率100%での最終得票率での主な候補の得票率
小池百合子 (現職) 3,661,371
宇都宮健児 844,151
山本太郎 657,277
小野泰輔 612,530
桜井 誠 178,784
立花 孝志 43,912
事前の調査でもリベラル層から保守層にいたるまで支持を拡大したための小池都知事のこの得票数、前回の「7つの0」の1つも公約として果たしていない知事がこれだけの得票数で圧勝するとは、どこかのアホな政治家が「日本人は民度が高い」などとほざいたが、本当に恥ずかしいほどの民度が高い(????)といわざるを得ない結果だ。(ため息)
もう1つ驚いたのは筋金入りのレイシストの桜井誠が5番目で何と178,784票(!!)も獲得している点だ。東京都民に一体何が起こっているのか。ナチス同様の人種差別主義者がこれだけの得票数を獲得するとはおおいに懸念すべきことが起きているようで、警戒すべきである。
それとあまりもふざけた候補が多すぎた。都知事選の本質を貶める候補でこれ何とかならないものかとも思うが規制する方法がないのが頭が痛い。
あと毎度のことながら「自分の気に入らない選挙結果」が出ると「ムサシ不正選挙説」をばらまいている輩がSNSに多数いるが、開票立会人を一度経験している私からすればそれはありえないことだとここで申し上げておこう。(開票ミスはあるが)
kyojiohno.hatenadiary.com最近思うに思うに「ムサシ不正選挙説」を唱える奴らって実は安倍親衛隊で投票率を下げるのが目的の安倍の別働隊ではないか?と勘繰りたくもなる。なぜならこの「不正選挙説」を拡散することで確実に投票率を下げる「成果」を上げているからだ。
そもそも「ムサシ」といっている時点で既にシロウトでムサシはメーカー名で機械自体は「テラック」という。開票立会人になった時この噂の「テラック」を注視したが、投票用紙を改竄する機能はどこにもなかった。あるのは投票用紙を数える機能だけ。実際に「テラック」という機械を見たことも検証したこともない人間がデマを「さも見て来たかのように」拡散するのは困ったものである。いい加減こういうデマに流されるのはやめるべきである。この行為を繰り返す人間に明らかに一定の意図があるような気がしてならない
山本太郎の今後について
さて本題に入ろう。今回の小池優勢はメデイアから嫌というほど流れた。だが今回小沢一郎を始め周囲が止めるのもきかずに出馬を強行した山本太郎はもし「自分自身とれいわ新選組」の存在感をアピールするのが主目的だとしたらその目論みはこの選挙結果を見る限り失敗だったとみていい。
自らの存在感と集票力を示すのなら野党統一候補の宇都宮健児氏を圧倒するくらいの得票数を集めないといけないはずだが、今回結果としては宇都宮氏と20万票近い差をつけられて3位。野党統一を実質的にぶちこわした点でリベラル層の多くが離反した結果といわれる。
山本と宇都宮両方と得票数を合わせても小池の半分にもみたないことを考えると山本が野党統一候補に加わらなくても問題ない、などと山本太郎を擁護する人が主張しているようだが、問題はそういうことではない。これは結果論ではなく信頼関係の問題だ。
結論からいって立憲民主党を始め野党各党が今回の山本太郎の行動をみて野党共闘としてのパートナー、もしくはコラボレーター(協力者)として山本太郎を選ぶだろうかと考えると私は今回の行動と都知事選の結果から難しくなったのではないかと考える。
単純に自分のビジネスパートナーとなった場合どうするか、と考えるとわかるが、自分のビジネスパートナーもしくは協力者が自分の知らない間に結果的に自分と敵対行為に近い行動をとったらその人間をパートナーもしくはコラボレーター(協力者)として選ぶだろうか、という問題だ。私だったら怖くてこういう人間とは組めない。
昨年の参院選で台風の眼になったあと、特に野党第一党の立憲民主党に対する山本太郎の態度には「上から目線」的な感じがあった。野党でもっとも議席の少ない政党が野党議席数の第一党に対して「自分の政策や条件を飲め、さもなければ協力しない」という態度をとり続けたのである。リベラル論客の多くはその要求をのまない立憲民主党の方に批判を矢を向けたが、冷静に考えてみるとこれは非常に失礼な態度である。
さらに既に衆院選では立憲民主党の候補がいる選挙区にれいわ新選組の候補をたてるという敵対行為といっていい行動を行い、さらに今回の都知事選での野党統一候補に対立する形での立候補。少なくとも立憲民主党との関係修復は極めて難しくなったといっていいだろう。
まして今回の選挙結果を受けて今までのような上から目線対応をとってもおそらくは相手にされない可能性の方が高い。野党共闘の仲間に入るのはこのままでは難しいといわざるを得ない。
政治家というのはよくも悪くもげんきんなものである。今回の都知事選が昨年の参院選のような台風の眼を維持すればよかったが、残念ながら今回は全くそれとはかけ離れた結果になっている。他の政党の山本太郎に対する態度は従来とガラッと変わるだろう。尚、立候補発表が遅れたことは理由にならない。
山本太郎は良くも悪くもぶれない。そしておそらく妥協を嫌う性格の人だと思う。一度こうすると決めたら絶対に折れない。しかし政治には時折妥協も必要である。だがどうも山本太郎という人間はそれができない、もしくはやろうとしていないのかもしれない。とにかく一度こうする、と決めたらテコでも動かない。そういう性格のように思う。そういう態度は上手くいっている時はいいが、一度つまずくと自滅に向かわざるを得ない
今回の敗戦の弁を見ても自らの今までの態度を改める素振りは全く見せていない。だが政界の「後見人」的な存在だった小沢一郎との間にも溝を作り、立憲民主党との関係も修復不可能なレベルになったとすれば山本太郎が野党共闘の中に入ることは難しく、年内にあるといわれる衆院解散にも孤立する可能性がある。
せっかく無党派層を掘り起こす力がありながら、私には山本太郎が自らの能力を過信して自滅に向かっているようにしか見えない。
今のままいけば、の話だが
都知事選諸々ー奇人変人のショーケースと化した候補者と台風の眼にまだなりきれていない山本太郎
一応都民なので私は大きく関係する
普通に考えれば小池の再選に宇都宮、山本太郎、あと強いて言えば維新の小野の争いといえるだろうが、今回市場最多の22人の立候補!そしてその面子の酷いこと。
魑魅魍魎の面子といっていい
さらに前回も出たおぞましきレイシスト。この男選挙の度に出馬するがその資金はどこから出ているのだろう?そんな裕福な男には見えないので誰かスポンサーがいるんだろうな。
この人たちは自分が当選するなど露も思っていないはずだ。はっきりいって大多数は「ただ目立ちたい」がための立候補であり、さながら奇人変人のオンパレード。なんか都民がバカにされているような感じで不快な気分になる。
これというのも東京都知事選は他の地方選挙と違い、マスコミの扱い方が違うため、「宣伝メデイア」として格好なものになっているからだろう。供託金はどうせ没収されるが宣伝費だと思えばいいくらいに考えていると思う。
とにかく目立とう、目立とうということでコスプレはするは、(権利の侵害もしている後藤氏は後に謝罪)既成政党に極めてよく似た政党名でおかしなスローガンで立候補したりしているが、はっきりいって質の悪いバラエテイでしかない気がする
これも衆愚政治? たぶんそうなんだろう。
しかしこれだけ大騒ぎしても誠に残念ながら小池都知事の有利は変わらない。焦点は山本太郎が4年前の小池の無党派層の票をどれだけ自分のところに取り込めるか、仮に相当数取り込んだにしても自公の支持層の一定部分は小池に行きそうなので、奇跡でも起きない限り逆転はないと思われる。
しかも困ったことに読売新聞の調査だが、小池支持は野党支持者の間でも相当入り込んでいる。
山本太郎について
まず最初に今回の都知事選挙において山本太郎の出馬強行については私自身も思うところが多々あるが、それについて述べる前に山本太郎の一部支持者の間で対してちょっとでも批判や検証するコメントを書いただけで逆上し、一部は攻撃している輩が見られるがそれでは安倍批判に逆上して攻撃するネトウヨと本質的に変わらない。そうした行為は山本太郎候補自身を貶める行為だからやめるべきである。真の支持者はそういう行動はとらないし、山本太郎氏自身もそんなことは望んでいないはずだ。
もっと多様な意見を受け入れ、広い視野を持つべきだということは云っておこう。
さてそれを踏まえると今回の山本太郎、実質的な野党共闘の宇都宮氏が出馬しているにも関わらず出馬を強行したのは、コロナ関係で街頭演説がしにくくなり、党の勢いも削がれている現状に対する焦りではないかともいわれている
前回の参議院選でも自分が名簿のトップにいれば楽々当選できたものをあえてそれをしなかったように、どうも山本太郎のやることには毎回ある種の「賭け=バクチ」のようなものを感じる。
今回もそうだ。あえて野党共闘を壊す行為を行い、政界の後見人的存在の小沢一郎との溝を生じさせるリスクまで負ってあえて立候補する。そのリスクにふさわしいものを得るとしたらなんだろうか?
山本太郎も正直自分が小池に勝てるとは本気で考えてはいないだろう。立候補の表明も遅かった。だとしたら野党共闘の宇都宮氏を遙かに凌ぐ得票数を獲得して小池の次点に最低限なる、あわよくば肉薄するだけの得票数を得る、くらいしか思いつかない
だが残念ながら読売新聞の情勢調査を見る限りは少なくとも今のところはうまくいっているとは言い難い。確かに山本太郎の演説の場には人は大勢いるが前回の参議院選挙の時のような勢いを感じない。それは上の読売新聞調査の「無党派」の支持分布を見てもわかる。「無党派」でも小池支持がトップである。
山本太郎が台風の眼になる、ということであれば少なくとも「無党派層」は小池を上回るくらいの勢いが必要である。だが少なくとも現時点での上記の図を見る限りでは宇都宮氏や小野氏の後塵を配している。
このままいけば山本太郎は今回の都知事選で得るものよりも失うものの方が多くなる。
私が見る山本太郎は良くも悪くもぶれない。そしておそらく妥協を嫌う性格の人だと思う。一度こうすると決めたら絶対に折れない。何をやるにもオール・ オア・ナッシング(全てか無か)の傾向があるのではないか?
野党共闘しなければ安倍政権を倒すことはできないことは百も承知なのに、他の野党ーとりわけ立憲民主党に対しては冷たい態度で、「自分の政策に乗れば協力する、乗らなければ協力しない」の姿勢を貫いており、ある意味野党第一党に対しては失礼ともいえる姿勢といっていい。また立憲民主党の候補者の選挙区に強引に候補者を置くなど、敵対行為と言える行為をしている。そして今回の野党共闘のぶちこわし、こうなると立憲民主党との関係修復はかなり難しいとまでいっていいだろう。もしその姿勢を今後とも貫くのならばそもそも話し合いにすらならないし野党共闘など不可能である。
但し今回もし都知事選で野党共闘の宇都宮氏の後塵を配すことになったとしたら果たして従来のような姿勢を貫けるだろうか?(今のままいけばそうなる)少なくとも立憲民主党を始め他の野党からは「一時的なブーム」と片付けられ、それでも従来の姿勢を山本氏が続けるのであれば無視される可能性がある。その時は山本氏も立憲を始めとする他の野党に対して妥協する必要性も出て来るが果たして山本氏にそれができるだろうか?
せっかく政治に対する無関心層を掘り起こす能力がありながら、オール・ オア・ナッシングの姿勢を貫きすぎるのはいかがなものか、とも思う。オール・ オア・ナッシングの姿勢はうまくいっている時はいいが、つまずくと自滅する。
私は山本太郎とれいわ新選組が自滅の道を歩み始めていることを危惧する。
都知事選勝手に分析ーよく見ると小池、山本、宇都宮の「無党派層」票の奪い合い、保守対リベラルという単純な図式ではない
東京都知事選が告示されました。史上最多の22人が立候補していますが、どうみても何を目的に立候補しているのかわからない人が大半で正直閉口しています。東京都という世界二番目の大都市ということもあり都知事選に出る、というだけでそれだけ目立つことができる、からなんでしょうがね
だが実質的には小池都知事の再選立候補に続き、立憲民主党、社民党、共産党が推薦する宇都宮健児氏、れいわ新選組代表の山本太郎氏、あと強いて言えば維新が推薦する小野泰輔氏の4名で争われることになるでしょう。
個人的には、今回山本太郎氏の立候補には驚き寧ろ憤慨しました。なぜただでさえ社会的に少数派のリベラル派層をあえて分断するような行為をするのか、野党共闘をぶちこわすような行動をとるのか、という点が理解できませんでした。政界の実質的な後見人だった小沢一郎氏も今回の山本氏の行動にさじを投げたようですが、今回の都知事選になぜそうまでして出馬したかったのか、追々わかるかもしれません。
ですが、ここで少し冷静に4年前の都知事選を振り返り分析してみますと、前回の小池氏の得票は自民、公明のような組織票に支えられたものではなく、寧ろ無党派層の支持によって支えられていたことがわかります。
改めて4年前の都知事選を見ますと
1.小池ゆり子 2,912,628票 無所属
2.増田寛也 1,793,453 無所属(自民、公明、日本のこころ推薦)
3.鳥越俊太郎 1,346,103 無所属(民進党(当時)・日本共産党・
・生活者 ネットワーク 推薦)
つまり前回小池氏は組織票の強い自民、公明の推薦候補を大差で破っているのです。つまり小池ゆり子氏は必ずしも組織票で知事になったわけではない、という点をまず押さえておかないといけません。
もっとも前回も自民支持層の相当数が小池氏に投票したようですが、
当時を振り返ると東京都議会における自民党のセクハラ問題を始め自民党に対しては逆風が吹いていました。特に無党派層の中の女性票が大きく小池支持に向かったようです。
さてそれをふまえて考えますと山本太郎氏の今回の都知事選出馬の意味するものが少し変わっているような気がします。もう一度考察してみますと実は「リベラル分断」という単純な話ではないように思います。なぜなら山本太郎氏、及びれいわ新選組は100% 無党派層の支持による政党だからです。
つまり確かに一部はリベラル層の支持層とかぶりますが、寧ろ前回小池を支持してきた無党派層の方が大きくかぶるかもしれません。
宇都宮氏は立憲民主党、社民党、共産党、緑の党推薦という筋金入りのリベラル層、しかも政策や政治思想に一定の理解を持っている層が支持しています。確かに一部は山本支持層に回るかもしれませんが、寧ろ小池票の方を大きく食う可能性があります。
いずれにせよ今回の都知事選、保守対リベラル、とか組織票対無党派 という単純な図式ではなさそうです。
勿論それを考えても小池現都知事の優位は変わりません。特に知事選は現職はいつも有利ですから.. そして今回のコロナ対策では都民でも評価する向きが確かにあります。
但し4年前に小池現都知事の7つの公約を見て下さい。
公約を実現したのは「ペット殺処分0」と今回のコロナ災禍にともない半ば「けがの功名」的に達成した(ように見える)満員電車0
それ以外は公約を実現したとは到底いえない状況です。
さて、これらを含めて皆さんはどうお考えでしょうか?東京都民でないと関係ない、といわれればそれまでですが東京都の動向は国政にも大きく影響しますので今回の都知事選は注目したいと思います。
いずれにせよ今回の都知事選は結論からいいますと「保守対リベラル」という簡単な図式ではなく、「無党派層の奪い合い」の選挙といっていいと思います。
緊急事態宣言解除された....けれど まだ自制心を以て過ごしましょう
さて4月8日午前0時から発令された緊急事態宣言が昨日解除されました。
一時は3桁の感染者数が続きましたが、欧米メデイアがいうようなニューヨークやイタリアのような爆発的な感染者数にはならずに済み、欧米諸国と比べ死亡者数も少なく医療崩壊も寸前で食い止められたようです。現場の医療関係者には感謝の言葉も思いつかず、ひたすら敬意を表するしかありません。
それにしても医療関係者に対する一部の心無い人間の中傷や差別は本当に腹立たしいですね。日本人がいかに劣化したか、レベルの低い国民になったかということを認めざるを得い事象です。
恐いのはこの緊急事態宣言解除に伴い勘違いして羽目を外す人間が続出することです。マスクもせず従来通りの行動をしたらまたあっという間にパンデミックになる危険性も。自制心は持ち続けるようにお願いしたいものです。
ちなみに緊急事態宣言が解除されても下記の図の「ステップ0」が「ステップ1」に動いたに過ぎません。次に「ステップ2」に移るかどうかはその時の状態によります。
ステップ3までまだまだ長いです。ライブハウス含め全て解除は順調にいっても7月に入ってしまうかもしれません
緊急事態制限が解除だから羽目をはずして夜遊びし放題、というわけではありませんのでくれぐれも自制心を以て行動をお願いしたいものです。
そんな中神奈川県が首都圏三県で一番感染率高かったにも関わらず、ライブハウス含め全面解除するそうです。
■神奈川県は5月27日午前0時に全業種一斉解除 バー、ライブハウス、映画館も営業再開へ
https://www.hamakei.com/photoflash/4810/
私は音楽関係者でこれを喜びたい気持ちは無いではありませんが、時期尚早な気もします。少し危ない橋を渡っている気がしないでもありません。
東京都のように休業補償したくないから?と勘繰りたくもなります。
いずれにせよ緊急事態宣言が解除されても基本的な問題は何も解決されていませんので、また第二波、第三波の懸念があります。そのためにも自制心を以て進めて行かなくてはなりません。ワクチンが普及するまでは油断はできません。
安倍政権の終わりが見えてきたここ一週間あまりー検察庁法案の採決見送りと黒川辞任による廃案ーまさに映画のブラックコメデイなみの展開
ここ1週間から10日までの安倍政権にからむ動きは面白かった
私も相当 #検察庁法改正案に抗議します とか #検察庁法改正を廃案に をつぶやいた方だが、twitterジャパンによる意味不明な操作の関係でツイート数が前後したが500万とも900万ともいわれる
一部ネトウヨ筋からこれらは「スパムである」という主張があったが、それは事実ではないということがソーシャルメディア研究者によって検証された。
いうまでもないが安倍政権は黒川弘務検事庁を「得難い人材」などと称して黒川氏の定年延長の閣議決定と一連の検察庁法案の強行採決をやろうとしていた。
しかしこれだけtwitterデモが盛り上がると与党内からも検察庁法法案の強行採決に関して異論が出た、
石破も船田も改憲派だし私とは考えが違う人物だが安倍よりははるかにマシな人物であることを示した。
そして公明党も足元の支持者から相当な突き上げを食らっているようである
そうした背景もあり安倍政権は今国会での検察庁法案の採決を見送らざるを得なくなった。
ネットでは検察庁法案に反対する芸能人に対するネトウヨを中心とした攻撃がかなり酷かった。未確認だがこの攻撃するネトウヨは官邸の世論操作の指令を受けている(つまり官邸のバイト)という説が消えない、
しかし安倍政権は秋の国会で再度成立を図る、とあきらめなかった。時期がくれば「どうせ国民は忘れる」とタカをくくっていたのだろう。
その折に安倍政権の今や天敵となりつつある週刊文春が強烈な文春砲を炸裂させた
これまで多くの安倍政権に打撃を与えてきた文春だが、今回は本当に強烈である、公明党幹部:事実なら辞任すべきといっていたが、本人も認めたために辞任せざるを得なかった。
尚、世間常識としては当然懲戒免職だが、人事院の懲罰規定では何でも賭け麻雀は懲戒免職にはならないらしい、この規定自体がおかしいと思う。
だが問題はこの麻雀の相手が大手新聞社の記者、朝日新聞1名と産経新聞2名が加わっていたこと。
大新聞の記者がこうして検察のトップと「癒着している」構造が見えたことの方が問題。これは記者クラブ の問題そのものであるといわざるをえない。だから日本の報道は大本営発表 になりやすい。
少額でも金銭を賭けていたことが事実であればこの記者達も辞職すべき。権力に従順な報道記者などいらない
安倍晋三総理大臣は検察庁法には特定の人物への恣意的な人事を背景にはしていない、と述べていたが、そもそも云々を「でんでん」市井を「しい」などと小学生レベルの漢字も読めない総理大臣が「恣意的」の意味を理解しているとは到底思えない。
ちなみにTwitterでこういうアンケートを取ってみた
#検察庁法改正に抗議します でアンケート
— Ohno Kyoji (@kyojiohno) May 16, 2020
安倍首相が「恣意的な人事はないと断言」と発言していたが云々を「でんでん」市井を「しい」などと小学生レベルの漢字も読めない総理大臣が「恣意的」の意味を理解していると思いますか?#検察庁法改正案に反対します #安倍晋三https://t.co/x9pNELCzud?
「穏健派&リベラル派」議論&交流の部屋「青の会」
「安倍を本気で倒す会」
「戦争をしない政府を取り戻すオール日本の会」
「国民主体で悪政を許さない❗️❗️」自由と平和と愛と人権を大切にして伝えるグループ
以上から合計46票を集計。
結果は
・実は理解おらずルビがないと恣意的も読めない 41票
・意味を理解している 4票
・その他(知っていて嘘ついている) 1票
ちなみに「意味を理解している」と回答したのはいずれもtwitter経由のデータ
だから検察庁法案を強行採決して黒川を検事総長にする、というのは安倍政権にとって規定の過程だったはずだ。
しかし語るにおちた、黒川辞任で検察庁法案廃案へ
この明らかに違法のクソ法案は黒川を検事総長にするためのものだったことを認めたのと同じ行為だ。本当に当たり前のように嘘をつく男である、云っている事の9割以上は嘘といっても過言ではない
何はともあれこれは民主主義の勝利 といっていいだろう。
それにしても
いやーまさにここ一週間ー10日はまさに映画にしてもいいような「コメデイ」といっていい。しかも大いに笑えるが笑えないブラックコメデイである
安倍政権が検事総長の稲田氏を始め過去多くの「火消」をしてきた黒川を検事総長にすることに固執した理由は明らかだ。安倍政権にとって致命的なことが起きようとしているからである。
また当然だが例の「桜の会」で安倍総理自身が刑事告発されている。おそらく検察はこれを受理して捜査を開始するものと思われる。
安倍晋三は内心相当焦っているものと思われる。特に河井夫妻はよほどのことがない限り明日にも解除される緊急事態宣言によって逮捕される可能性が高い。おそらく稲田総長はそのつもりと思われる
今回の一連の動きは安倍政権さらに安倍政権を支えるマスコミとの癒着、さまざまな病巣があるものと思われる。黒川元検事長も退職金をこのまま持ち逃げさせてはいけない。
さて今回の事態で安倍政権の支持率が下がった。27%
私的にはこれでも高すぎる気がするが、2年前の「もり・かけ」以来の危機である。しかも支持率が下がったのは検察庁法案と黒川氏の一連の動きだけでなく、何よりもコロナ対策のまずさも影響している。
前回は安倍政権を立ち直らせてしまった。今回はそうさせてはならない