KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

麒麟が来るー帰蝶(濃姫)実は謎の多い信長の正室

ここのところコロナウイルスばかりの記事で私も少し気が滅入ってきたので久々大河ドラマ麒麟が来る」の話にしましょう

今日は斎藤道三の長女である帰蝶織田信長正室として嫁ぐところまでが描かれましたが、実は戦国の三傑といわれる信長の正室にしてはこの帰蝶濃姫ともいいます)については謎が多いとされています。実は信頼できる資料が殆どないのが実情です

過去の大河ドラマでは「濃姫」といわれたこともありましたが、最近の研究では美濃からきた姫、つまり美濃姫というの省略して濃姫とよんだ、と考えるのが正しいようで、本名はドラマのように「帰蝶」というのが正しいかもしれません

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岐阜城にある濃姫といわれる絵

そのため織田家に嫁いでからの足取りは不明で実は「諸説ある」というのが実情です。

山岡壮一の「織田信長」のように本能寺で帰蝶薙刀を奮って戦ったという話がありますがあれは山岡壮一の創作による可能性が高いようです。

さて戦国時代の話ですから信長の正室とはいえ、当時は大名の妻に関して書いた資料は乏しく、生年を記した書物は『美濃国諸旧記』しかなく、濃姫は天文4年(1535年)の生まれらしいのですが没年については実ははっきりわかっていません。最初はドラマにも描かれていたように守護の土岐頼純に嫁ぎ、天文16年(1547年)に頼純が死ぬと一旦実家に戻ったことは確かのようです。そして織田家正室として嫁ぐ..

しかしその後については諸説ありいかにいくつかのべますが、どれも推論の域を出ておりません。

1.離縁説

2人の間には子ができなかったというのが通説ですが、信長の子供、特に女児の生母は不明の場合が多く、本当に子がいなかったかすら確かではありません。

また斎藤道三が義龍に殺害されてから政略結婚の意義を失った濃姫との婚姻は無用のものとなったので、側室生駒殿{嫡男ー奇妙丸→信忠の生母)懐妊(弘治2年夏ころ)を契機に織田家を追放され、濃姫は実父の敵の義龍を嫌って母方の叔父・明智光安明智城に身をよせたという説です。

◇この説の疑問

女性の記録が少ないのは当時は普通であり、それらが全部縁を切られたと考える道理はありません。また婿である信長を美濃国の後継者と定めた道三の国譲状があったこと、斎藤龍興の家臣である美濃衆が織田側に加わりつつあったという状況ではむしろその縁は利用できたはずので、離縁されたとは考えにくいと思います。離縁されたとするならば、何らかの特別な事情があったはずだが、そのようなことを記した史料は存在しません。

2.死亡説

14歳で信長に嫁ぎ、正妻の座にあったが、少なくとも次に信長が娶った後妻の生駒氏が弘治3年(1557年)に信長の嫡男・織田信忠を産む以前に、20歳くらいで病死したのではないかという説があります。

◇この説の疑問

信忠の生母といわれる生駒氏は信雄の母と言う記録があるのみで信長の継室になった記録などなく信忠母も確定されていないため疑わしいという説になっています。

また本能寺で信長とともに闘い薙刀を奮って戦ったという説は山岡壮一の創作の可能性が高いです

3.生存説

どれが帰蝶なのか確定できませんが、(1) 「北の方」説と(2) 「安土殿」説があります

(1) 信雄が安土城を焼き払った時に安土城から落ち延びた北の方の記述が見られることから。信長の正室と呼ばれた人物が、信忠の生母の生駒殿の死後には見られないため、この御台や北の方は濃姫のことを指していて、本能寺の変の時には彼女らは安土城にいたと考えてあれる点。但しその後「北の方」の記述は出てきません

(2) 信長の次男・織田信雄天正15年(1587年)頃の家族や家臣団の構成をまとめた『織田信雄分限帳』に、あつち殿(安土殿)という女性が書かれているが、これが濃姫を指すのではないかと考えられています。

(3) その他

岡田正人は京都の大徳寺総見院には「養華」と刻まれた五輪供養塔(卒塔婆)があると奉じ、NHK大河ドラマ『信長』内で、従来説を覆し、濃姫(鷺山殿)が慶長17年7月9日(1612年8月5日)まで78歳の天寿を全うしたと放送しました。この説が正しければ、濃姫は(織田氏菩提寺である)大徳寺総見院に埋葬されている可能性があります。

とはいえどれも確実なエビデンスがあるわけではなく、推論の域を出ません

さて、「麒麟が来る」ではどの説を帰蝶に関して取るのでしょうか?

楽しみではあります

コロナウイルス騒ぎで明らかになった日本人の絶望的な民度の低さ、レベルの低さ

コロナウイルスに関するパニック、正直私もあまり書きたくないのだが一連のコロナウイルスに伴う社会現象を見るにつけ、日本人の情報に対する民度の低さ、そしてそれに伴う行動を見た上でのレベルの低さを見て、日本人の端くれとして呆れるばかりとなっている。

一連の騒ぎでみてきたことは

1.日本人はパニックに極端に弱い

2.日本人はデマを信じやすく踊らされやすい

3.今の日本人は社会や国のことよりも自分のことしか考えていない

 の3点が見えてきた。

どう酷いのか書く前に、ネットではデマがあふれているのでまずそういうデマを忘れていただいてまずはお医者さんが流す確かな情報を参考にしていただいた方がいいと思う

news.yahoo.co.jp

www.mnhrl.com

日本人のレベルの低さを示した現象

1.一向にとまらないマスク不足とトイレットペーパー不足

9割近くを中国で生産されているマスクはともかく、誰が流したのかわからないが「マスクとトイレットペーパーは同じ材質だからいずれトイレットペーパーもなくなる(実際には違う)」というデマが拡散されてから、ドラッグストアやスーパーでのトイレットペーパーの爆買い、買占め現象が一向に止まらない。これは地上波テレビで製紙会社の業界代表が「紙は十分にあります」と述べているにも関わらず一向に収まる様子がない。SNSで空の棚とかがシェアされたのをみただけでパニック状態になる人が多いので私も空の棚の写真は控えるが、スーパーのイオンは圧倒的な量のトイレットペーパーの入荷の様子をSNSで公開した

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スーパーイオンでの店頭

うちの近くのスーパー、店長の話だと通常の倍仕入れたという

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マスクも同じだ、

SNS等で

「通常ではウイルスは空気中に飛んでないので、マスクは感染防御的にはあまり効果がないと言われています。(ま、たとえ空気感染するとしてもN95マスクのような密閉されるタイプのもの以外のマスクは意味ないみたいので、推奨できません」

 という情報が流されているにも関わらず、いまだに

そう3月8日現在 いまだにスーパーもドラッグストアもマスクやトイレットペーパーが入荷しても数分で売り切れてしまう現象が続いている

これはバカなのか、情弱なのか、それとも転売目的の業者がやっているのかわからないが日本人の知的レベルを疑わざるを得ない現象だ。

目撃者の話だと年配者が多いとの話ー石油ショックでトイレットペーパーを買いあさった世代がまた同じことをしている可能性があるとのこと。

2.デマや情報に対する姿勢の根本的な誤り

東日本大震災の時もデマは酷かったが今回も酷かった。だが何が酷いというとデマそのものよりもデマの伝わり方が酷い。例えば今や有名になったこのデマ

コロナウイルスは27度のお湯を飲むと防げる」

27度を「お湯」と考える人も人だが、問題はそのデマに対する日本人の姿勢だ

4,50代の二人ともグループでメッセ回ってきたと。勿論彼女たちは「回した人今頃後悔してるかな」と言ってましたが。厄介なのは、疑いもせず人のためにとにやってると思っていること

オフィスでこの情報が流れてきて「それデマだよ」といったら「折角親切に情報をあげているのにィ!!」といって職場で仲間はずれにされた。

これが真実だとすると愕然とする。普通デマの情報なら「デマ」と教える方が親切ではないかと思うのだが、どうやらデマを流した方は逆に考えるらしい。親切心で伝えた人には例えデマであってもそれを信じるべきだ、という考えだ

「お友達からの情報」に対しては「思考停止になれ」というある種暗黙の了解みたいなものがあるようだ。

私はこれは特殊な例だと思いたかった。だが特殊な例でないことは次のことでわかってしまった。

 かの山本一郎氏もこんな体験をしている

 

note.com

デマだと指摘したというだけで村八分ー 

親切心で伝えた情報を間違った情報だと指摘することは情報を伝えた人に失礼で悪いことである

私はこのロジックが理解できない。

要するに上司だろうが、友達だろうが彼らから伝わった情報に対して全て「思考停止になれ」ということである。つまり例えどんなに間違った指示であってもそれに対して一切の思考を停止し、そのまま受け入れるべきだ

一体いつのまにそんなことが「正しいこと」だという風潮になったのだろうか?私もサラリーマンをとんでもない昔にやった経験があるが、こんな風潮があったという記憶はない

間違った情報を修正する、正しい情報を替わりに教えてあげる、という行為の一体どこが間違っているのか?

私には理解できない、誰か教えて欲しい

私の考えが間違っている?  日本人はここまで劣化してしまったのか、

ここまで思考停止が当たり前の国民になってしまったのか...

正直絶望的な気分になった。

何でこんな酷い国になってしまったのだろう? 誰がこんな国にしたのだろう?

3.学校一斉休校に対する国民の反応

私が書くよりニューズウイークのこの記事を読んでいただいた方がいい。ほぼ100%私はこの記者の意見に同意する。

www.newsweekjapan.jp

安倍首相は、官邸主導で、全国の小中高校の一斉休校を要請した。

最悪だ。

目的が間違っている。

感染拡大を抑えるということだが、子供の感染率は低いし、それよりも高齢者のスポーツジム利用自粛要請の方がまだましだ、という例で明らかなように、手段の優先順位が間違っている。

《中略》

私にとっての最大の驚きは、官邸のこの意思決定に対する人々の反応だ。

もちろん、メディアも国民もほとんどの人が一斉に反発した。

それは酷いと。

だが、人々の反応は、官邸の酷さの上を行った。

人々は、子供が家にいたら働きにいけない、と反発したのである。親が困る、と強く反対したのである。

これに対し、官邸はこれまた見事に大きな誤りで反応した。公設の託児所、学童は閉めません。こちらは全力で対応し、ご両親が安心して働けるようにします、と。

小中学校よりも、託児所、保育園、学童の方が濃厚接触による集団感染のリスクは高い。そちらは親の反発を避けるために全力で開ける、というのは二重に間違っている。

《中略》

しかしそれよりも、親が働きにいけない、という人々の反発の方が何倍も誤っており、これが日本が終わりであることを明示している。

ここで本当に大事なのは、一斉休校によって子供たちの教育がおろそかになることだ。

卒業や単位、進学について問題が生じないようにすると官邸は言う。そんなことは二の次だ。重要なのは、教育そのものがおろそかになることだ。

授業がなくなる。

学校教育で最重要なのは授業だ。

その授業がなくなって 子供たちが学ぶ機会が減る。それについての批判が全くない。

親たちや、町を歩く人々も、卒業式ができなくて可愛そう、友達とこのまま離れ離れになるなんて、と同情する。

そんな情緒的なことはどうでもいいのだ。

勉強する機会を失う。

これが学校を閉鎖することの問題のすべてだ。

人々が、その点については、驚くほど、全く無視しているのは、日本においては、教育というものをまったく重要だと思っていないことを現している。

だから日本は終わりなのだ。

 

そう共働きの家庭で子供が家にいるのは困る、とかそういう問題ではない。

問題はこの国の根幹をなす子供の教育について子供たちの将来やこの国の行方についてではなく、自分たちの仕事の都合ばかり言っている点だ。

教育の中身に関心のない国なのである。これが、今回の休校要請騒ぎで明らかになった。この点は実に深刻だ

日本人は政治ばかりではない、教育の中身に無関心なのだ

無関心と思考停止 それが今の日本人の特徴である

この絶望的な民度の低さは何なのだろう。恥ずかしいほどレベルが低い国民である。

日本が一時、先進国の仲間入りしていたのは奇跡かもしれない

後進国に転落すべく転落したのである

やはり思った通り「緊急事態条項」を導入するのが目的だった。「安倍政権」は国民の生命を人質に自分の野望を実現しようとする「人でなし」、いや「人殺し政権」だ

ちょっと前にこういう記事を書いた

kyojiohno.hatenadiary.com

そう安倍政権はわざと新型コロナウイルスの水際対策に手を抜いて、しかも対策をわざと後手後手にして、新型コロナウイルスの感染拡大をわざと推進し、それで恐怖感を煽り、(マスクやトイレットペーパーの買い占め等のパニックを引き起こす)緊急事態条項を含めた改憲に結び付ける。

すなわち

 

(1)  日本国内でわざと「新型肺炎」を感染拡大、蔓延させる

             

(2)  新型肺炎に対する恐怖を煽り、国民が「緊急事態である」という認識をさせる

             

(3)  改憲論をもりあげ「緊急事態条項」を憲法に盛り込む議論をまきおこす

             

(4)                   改憲 (安陪晋三の悲願である「緊急事態条項」付)

私がそれを書いた時「考えすぎだ」的な反応があったのも事実だ。

だが昨日の安倍総理大臣の発言で「やはりそうだったのか」といわざるを得ない発言が飛び出た

www.jiji.com

実際そんなものは必要ない。野党は繰り返し「新型インフルエンザ等対策特別措置法」第2条に定義される新感染症に指定されれば、「今の第2類ではカバーできないところが、カバーができるようになり、隔離、停留が可能となる」

この点は野党は再三再四、安倍政権に提案

しかし安倍政権は完全無視

つまり安倍の野望である「緊急事態条項」を含む改憲を実現するためには、ウイルス感染拡大を行い(安倍はわざと感染者数を少なくするために意図的に検査をしなかったりしているが、実際には現在の政府発表の10倍はいると思われる)既に死者も出してしまっている

安倍がわざと検査数を増やさないのは、自ら語るに落ちたこの発言でわかる。感染者の「数」を増やしたくないのだ。実数を把握することを拒否しているのである、

jp.mobile.reuters.com

現在把握できる日本の感染者数(2020年3月1日現在)

www.asahi.com

既に6名の死者が出ているが、これが水際対策をきちんとして(具体的には「隔離」「消毒」して)いれば出なくて済んだ。少なくともこれよりは少なくなったはずである。特筆すべきはダイアモンドプリンセス号のシロウトとしか思えない厚労省職員の対応である。職員の検査もせず「公共の交通機関」を使って霞が関まで帰還させた。意図的にウイルスをまき散らそうとしたとしか思えない

これらの感染症の対策を「わざと不適切な対応」を行ったのは全て

安倍晋三が自らの野望である「緊急事態条項」の制定のためだった、と昨日自ら白状したようなものである。

「緊急事態条項」とは、それは日本社会が事実上民主主義を捨てるのと同じ行動をとることである。

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緊急事態条項によって起きる恐ろしい結果

つまり安倍独裁政権の確立という安部晋三の悲願の実現である。

そのために国民の生命や健康をおびやかすコロナウイルスをわざと蔓延させ、死者まで出したのだ。自らの野望のために日本国民の生命や健康を危機に意図的に陥れたのが今回の安倍政権と自民党の行動である

まさに「人でなし政権」いや「人殺し政権」とまでいっていい

考えて見て欲しい

小学校程度の漢字も読めない、公文書改竄、国家の私物化、当たり前のようにつく嘘、違法行為を平気で続ける

これらを平気で行う安部晋三という人物に「緊急事態条項」なる権限を与えたらどうなるか?

まさに「気違いに刃物」である

考えただけで恐ろしい

もはや一刻の猶予もない。この政権は一刻も早く倒さなければならない

野党、特に立憲民主党とれいわ新選組、つまらない小異で意地などはらず共闘して政権を倒すあらゆる行動を行ってほしい。

日本の民主主義が死ぬ一歩手前まで来ている

デマに弱い日本人ー26度の「お湯」でコロナウイルス死滅とかトイレットペーパーがなくなるというデマにいとも簡単に踊らされる日本人

コロナウイルス以降、日本中がパニックになっている。

東日本大震災の時もデマが氾濫したが今回もコロナウイルス関係でデマがすさまじい。本当に日本人というのはデマに弱く、いとも簡単に踊らされてしまう。

今確かにマスクは店頭に不足しているが今スーパーでは誰が流したのか知らんが「トイレットペーパーが無くなる」などというデマが流れ、まるで70年代のオイルショックと同じトイレットペーパーの買い占め現象が起きている。

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コロナウイルスによるトイレットペーパーパニック

原因は誰が流したのかわからないが「マスクとトイレットペーパーは同じ材質でできている(※実際には違う)。マスクがないのだからもうすぐトイレットペーパーもなくなるに違いない」ということらしい。ちょっと考えれば同じ紙でもマスクとトイレットペーパーは材質が違う、なんてことはわかりそうなものだが..

マスクはもう2週間くらいどこにいっても品切れ状態なのでみんなこの画像が焼き付いているとは思うが

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昨日地上波のニュースでも業界団体の代表が「トイレットペーパーは十分在庫があります」と伝えているにも関わらず、今日現在もいまだ収まっていないらしい

ある情報源だと「台湾で紙類が不足しているというニュースがあり、それに情弱な方々が脊髄反射してまったのではないか」という話もある。トイレットペーパーの殆どが国産である、ということを知らない人が多いらしい

デマはこれだけではない。こんな奇怪なデマもあたかも真実であるかのように広まった

コロナウイルスは27度のお湯を飲むと防げる」

 

news.tv-asahi.co.j

既に死亡者が高熱で大勢死んでいるという事実があるのに、こんな少し考えればデマとすぐわかる情報(人間の平均体温は36度)を信じ込んでしまう今の日本人ーやはり著しい劣化が起きているといわざるを得ないのだが、少しデマを信じ込む構造が見える発言を目にした

 

4,50代の二人ともグループでメッセ回ってきたと。勿論彼女たちは「回した人今頃後悔してるかな」と言ってましたが。厄介なのは、疑いもせず人のためにとにやってると思っていること

オフィスでこの情報が流れてきて「それデマだよ」といったら「折角親切に情報をあげているのにィ!!」といって職場で仲間はずれにされた。

 ちなみにかの有名な山本一郎氏もこんな経験をしている(笑)

note.com

ここである構造がみえてくる。それは

日本人は「お友達からの情報」は決して疑ってはいけない、と思っているようだ。例えそれがすぐデマとわかるものでも

 それが明らかにデマとわかる情報をいとも簡単に信じ込んでしまう構造であり、「お友達からの情報」に対しては「思考停止になれ」というある種暗黙の了解みたいなものがあるようである。

だがこれは本当に恐ろしい傾向だ。このように「お友達からの情報」に対しては「思考停止になる」のが普通ならその「お友達」が「お友達の顔した詐欺師」だった場合はいとも簡単に詐欺にひっかかってしまう。

勿論コロナウイルスに対する恐怖心、パニックがそうしたデマとわかる情報に対して無条件に「思考停止」にさせてしまう背景もあるだろう。

それにしても日本人は劣化したのか、それとも昔からこうだったのか

昔からこうだったという話もある。100年近く前の関東大震災で流れたデマで多くの朝鮮人が虐殺されたという日本人の負の歴史である。

関東大震災朝鮮人虐殺

http://www.edu-kana.com/kenkyu/nezasu/no48/kikou1.htm

books.j-cast.com

日本人は昔から情報のリテラシーが低いらしい。それが安倍政権があれだけ違法行為、隠蔽、嘘をついてもいまだに支持率が下がらなかったり、デマにいとも簡単に踊らされてしまう原因にもなっているかもしれない。

この記事を読んでいる人には釈迦に説法かもしれないが、取りあえず情報のリテラシーを揚げるために最低限、次のことは心掛けたい

1.来た情報を決して鵜呑みにせず、正しい情報か必ず確かめる。確かめようとする

 

2.必ず複数の情報源を捜し、それがどの程度真実性があるか調べる

 

3.デマだった場合、伝えてくれた人に教えてあげる。それで怒ってあなたと絶交するような人はそのレベルの人。未来永劫相手にしてはいけない

海外の友人に「日本人に啓蒙しても無駄だ。なぜならみんな『思考停止』だから」という話をきいたことがあるが、日本人の「思考停止の癖」は今回のデマの拡散とそれに伴う行動をみるとかなり深刻なようだ。

それが日本を後進国に押し下げた、ということを少しは考えてくれる人がいるだろうか?

 

安倍政権支持は西高東低ー関西や西日本の人の「安倍真理教」のマインドコントロールを解くには

それにしても「桜を見る会」「IR汚職」検察の黒川氏の違法な定年延長 そして「意味のない質問」、「嘘つき」発言での国会紛糾。これほどまでに酷い国会は見たことがない。にも関わらず先週のNHK世論調査

支持するが45%  !!!??

www3.nhk.or.jp

さらに既にパンデミック直前の状態といわれる新型肺炎に対する安倍政権の対応ぶり本当に遅く感染拡大の道を作った。

そしてまだこの時点でこんなことをいっているのか?感染経路がわかっていない感染者が相当数いるというのに やっぱり安倍政権は馬鹿だ。対策も何もかも遅すぎる

www.nikkei.com「安倍政権は民主党政権よりマシ?」東日本大震災の時に確かに不手際は確かにあったが危機管理の内容は民主党政権の方がよほどマシだった。実際国民民主党の原口議員が何度も政府側に民主党政権時代の感染症対策の摘要を要請していたにも関わらず安倍政権は完全無視!!

いい加減安倍政権の洗脳(最近私は「安倍真理教」と呼んでいる」)による思考停止はやめてもっと現実を直視しろ、といいたい

さてその「安倍真理教」がどれだけ深刻かというとこれだけ新型肺炎による酷い対応であるにも関わらず安倍政権の支持率がまだ高水準に達している点だ

 

www.tokyo-np.co.jp

www.bloomberg.co.jp

不支持が支持率を上回るといってもいずれも40%代 (!!!)  つまり国民の半数近くがいまだ支持しているという数字である。

私は変な陰謀論には加担したくないのだがやはりこのデータ、もしかしたら操作されたものか捏造ではないのかという疑念も持たざるを得なくなる時がある。これらの世論調査はいずれもRDD方式という電話(携帯含む)に対する調査をコンピューターで自動計算するものである。もしRDD方式での正しいデータと仮定すると日本人の半数は小学校の漢字も読めない安倍晋三が違法行為をしようが嘘をつこうがどんなにメチャクチャなことをやろうが支持するというデータになる。

私が日本人の約半数は「安倍真理教」のカルト信者であるといっているのは日本国民の思考停止ぶりはここまで来るとカルト宗教なみに酷いといわざるを得ないためである。

また一方では地方紙の支持率の世論調査は軒並み20%代といわれるとこの数字との乖離は一体何なのだろうとどうしても思ってしまう。となるとやはり捏造ではないのかという疑念も頭をかすめる。

RDD方式は直接コンピュータ計算のため支持率の捏造は難しいといわれる。だが決して不可能ではない。考えられる方法は2つある

(1) 集計プログラムの不正改竄:

>集計プログラムを不正に改竄、操作すれば支持率だけ異様に高い数字を出すことは不可能ではない、世論調査会社に圧力をかけRDDの集計の不正プログラムで世論調査する方法。これだと内閣支持率は一定の数字よりは下がらない

(2) 集計出力後にデータ改竄

集計プログラムを出力後に担当者が支持率の数字を改竄してマスコミに発表させる

(2)の方法はしかしばれやすい。もし(2)の方法のような簡単な不正操作で7年間バレないということは逆に考えにくい。世論調査には膨大な数のスタッフが関わっているのですこしでもおかしいところがあれば普通は気づくだろう。

 

だが二年前の日経新聞の記事だが、地方にとって安倍政権の支持はこんなにも違うことが最近わかった。

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都道府県別安倍政権の支持率(2017年10月 日経新聞

まずこれをみて思ったのは見事なほど西高東低である。山口県は安倍の地元だからやむを得ないとしても大阪、和歌山、奈良といった関西地区に安倍支持者が多いという点は理解に苦しむ。

2年前のデータなので現在多少違うかもしれないが、昨今の世論調査をみっても基本的には上のデータの傾向が変わっているとは思えない。

だがよく見ると山口県富山県、石川県、そして大阪もそうだが立憲民主党を始めとするリベラル政党の立候補がそもそも少ない県である。元々自民党が強い地域性もあるが、かつて自民党の強かった新潟、長野は立憲民主党、国民民主党の候補が強くなったことで政権支持率も低い。

となると上記の「リベラルが弱い」地域に野党候補を送り込み、何とか「安倍真理教」による洗脳を少しでも多くの人が解けるように野党に奮起を促してほしいものである。

 

麒麟が来るー室町幕府末期に名君になりそこねた将軍足利義輝

麒麟が来る 鉄砲の仕組みをもっと知るために京都の本能寺(明智光秀の人生を考えるとなんと因縁深い!)に出かける若き日の十兵衛光秀。その後因縁となる本能寺で光秀の盟友としても活躍する細川藤孝(後の幽斎)と一瞬剣を交えますがその時闘いを辞めさせたのが室町幕府13代将軍の足利義輝(1536-1565)になります。

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足利義輝座像(国立歴史民俗博物館蔵)

 歴史に名君と記録される将軍や王はいますが、私はこの足利義輝は「名君になり損ねた将軍」と考えています。

名君というのは優秀なだけではなれません。運も実力のうちといいますが、運が伴わなければ名君にはなれません。歴史を振り返るとそういう人物が結構大勢います。

江戸時代の徳川将軍では徳川家宣(6代)、徳川家茂(14代)などは名君の器がありながら健康を害したために名君になれなかった将軍ですし、ヨーロッパに目を向ければローマ皇帝のアレクサンデル・セヴェルス、アケメネス朝ペルシアのダレイオス3世、オーストリアハプスブルグ皇帝のヨーゼフ2世神聖ローマ帝国フランツ・ヨーゼフ1世がそれにあたるかもしれません。よろしければ「名君になりそこねた君主」シリーズで書いてもいいですが、とにかく「運も実力のうち」というのはまんざら嘘ではないということを記しておきましょう。

さてこの足利義輝はすっかり権威や力がなくなってしまった足利室町幕府を何とか権勢を取り戻すべく悪戦苦闘の人生を歩みますが、とにかく足利室町幕府は日本の歴史の中でも最弱の政権ーそして応仁の乱もしくは明応の変以降に有名無実と化した室町幕府を何とか立ち直らせようと様々な知恵をはたらかせます。

またドラマでも少しそこの部分が触れられましたが、武勇に優れた将軍で剣豪として名を馳せていた塚原卜伝から指導を受けた直弟子の一人といわれます。

宣教師ルイスフロイスも「とても武勇すぐれて、勇気ある人だった」と評しているものの、幕府の権勢の衰えはいかんともしがたく、将軍を単なる傀儡の存在としか見ていなかった勢力にとっては将軍親政を行おうとする義輝は邪魔者でしかなく、松永久秀(古田鋼太郎)と三好三人衆によって暗殺されてしまいます。

暗殺時、義輝は「自ら薙刀を振るって戦い、人々はその技量の見事さにとても驚いた。その後はより敵に接近するために薙刀を投げ捨て、刀を抜いて戦った。その奮戦ぶりはさながら勝利を目前にしている者にも劣らなかった」(ルイスフロイス)と記されています。

十分な兵力と力があれば三好三人衆など蹴散らせただろうと思いますが、何せ生まれてきた時代と状勢が悪すぎた、ということでしょう。

この後15代の足利義昭室町幕府は終焉することになりますが、あまりに状勢が不利だった室町幕府の末期、足利義輝のような器の人物にとってもどうにもならなかった、ということでしょう。

義輝のような「名君になりそこねた君主」以後も機会はあれば書こうと思います。

 

麒麟が来るー戦国下剋上 守護、守護代、国衆から成長した戦国大名

麒麟がくる」 久々の戦国ものですが戦国時代中期で戦国下剋上が本格化する時代を描いています。先週も守護代斎藤道三が守護の土岐頼純を毒殺するシーンがあり、twitterでは本木雅弘が緑茶「伊右衛門」のCMをやっていることから「伊右衛門」がトレンド入りするほどのインパクトになりました(笑)

つまり本来は家臣であるはずの「守護代」が主君の「守護」を毒殺するということになりますが、室町時代の末期の領国の支配は以下のようなピラミッドになっていました。

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室町時代末期の領国支配の構造

戦国で下剋上、つまり下の地位にいた者が上の地位の人間を追放したり殺害したりすることで、応仁、文明の乱(1467-1477) そして1493年の明応の政変以降、秩序が乱れ強いものが弱者を食う、いわば弱肉強食の時代に突入したのが戦国時代です。

守護というのは鎌倉幕府室町幕府が置いた武家の職制で各国で軍事、司法、そして荘園の年貢の半分を徴収することのできる半済の権利が与えられ強大化します。室町幕府の守護の多数は足利一族か足利家に近い者が多かったですが、守護の多くは幕府の中枢に関与し、領国を留守にすることが多かったため守護の代理で領国を支配する守護代という代官をたてました。そしてその守護代の下で地頭とよばれる地方の小領主が多くいたわけでその人たちを国衆と呼びました。


室町幕府が機能していた時はいいのですが(後程別記事で書こうと思いますが、足利室町政権は日本史上でも最弱の政権です)応仁、文明の乱、明応の政変以降有名無実となった室町幕府の弱体化にともない守護の力も弱体化しました。

加えて領国を留守しがちな守護と比べ、領国の実態を把握し軍事、経済、司法の実効支配を手にした守護代が力をつけてくるのはある意味自然の流れだったかもしれません。美濃の国の守護の土岐氏は地元の経済、軍事を実質的に握った守護代齋藤道三によってただの傀儡に過ぎなくなり、斎藤道三に逆らった土岐頼純は毒殺されたわけです。

とはいえ実力で実行支配したとはいえ本来の領主であった守護の存在は大きく、一番下の国衆はなかなか斎藤道三についてこなかったようで、その辺りも大河ドラマで描かれていました。それが後程斎藤道三の命取りにもなっていきます。

第一回で登場した松永久秀、さらにその主君の三好長慶などは下剋上の代表的人物ですがいずれも失意のうちに亡くなっています。

とはいえ守護代が守護を駆逐するというパターンは本当に多くなるのが戦国時代の特徴です。

尚、守護大名の全てが下剋上で滅んだわけではありません。没落したり滅んだりした守護も多いですがそれぞれの知恵を生かして生き残った守護もいます。主だった大名を揚げますと

京極氏ー後に光秀の盟友として登場しますが江戸時代に大名として存続

今川氏戦国大名として大きな力をもつが桶狭間の戦い織田信長に敗北して以降没落江戸時代に家康の計らいで高家として細々と存続

大崎氏戦国大名として成長、豊臣秀吉小田原征伐に義隆は参陣しなかったため、所領を没収され改易 滅亡

伊達氏戦国大名として成長、中興の祖の伊達政宗によって仙台藩62万石として存続

武田氏戦国大名の勇、武田信玄を擁したが織田信長によって滅亡、後家康によって再興

上杉氏戦国大名として成長、上杉謙信という名将も輩出、江戸時代米沢に転封、後上杉鷹山という名君を輩出

毛利氏戦国大名、名将毛利元就で戦国の勇、関ヶ原で西軍の総大将となるも長州30万石で辛うじて維持。明治維新では大きな役割を果たす

島津氏戦国大名関ヶ原で西軍に加わるも薩摩藩を維持、明治維新では長州藩と共に大きな役割を果たす

結構有名どころがいますね

ちなみに他、誰もが知っている戦国3傑ですが

織田信長尾張の国衆から守護、守護代を追放 後明智光秀の主君

豊臣秀吉ー農民から天下人になった日本歴史上唯一の人物

徳川家康ー 起源の松平氏三河の一国衆に過ぎなかったようです。最後麒麟を呼んだ人

3人のうち誰一人よい家柄の出身人物ではありません。戦国時代、乱世だからこそチャンスも多くあり出世の可能性もあったわけですね

 

麒麟が来る、今後どう描かれるか楽しみです

 

 

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