KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

立憲+国民+社保統一会派構想に関する考察

既にご存じの通り、参院選後、立憲民主党+国民民主党社会保障の明日を考える会の統一会派の動きがでていますが..
 
以下は私個人の単なる考察です。勿論間違っているかもしれません。しかし今まで国民その他で党の合流をあれほど嫌がっていた枝野氏がなぜ急に態度を変えたのか?その理由をずーっと考えていました。そして思ったのですが、一見これは「旧民主勢力の再結集」のように見えますが、たぶんそう単純な考え方ではないような気がします。
 
元々衆参ともに立憲民主党が数的に第一党になっているわけでここで立憲から無理して統一会派を作って大きくする理由は普通に考えればありません。それを考えると枝野氏はある明確な目的があって今回の行動をとっていると考えた方が自然です。
 
その目的とは
 
(1) 安倍改憲の流れを収束させる
 今回の参院選参議院では自公維の改憲勢力が3分の2を切りました。そのため国民民主党に対する秋波が激しくなり、維新との統一会派構想まで飛び出ました。立憲と国民が統一会派になることによってそれを阻止することができます。これで安倍の改憲再度の環境作りをそれだけで妨害することができます。ちょうど都合よく玉木氏は「衆参で統一会派を協議したい」といってきています。たぶん枝野氏はそれを飲むでしょう、
 
(2) 国民、社保で立憲と活動できる人を飲み込む
国民民主党との統一会派を作るのには政策協議が欠かせません。特に原発0」「消費税」は3党で大きな違いがあります。私は枝野氏が国民民主、社保の全員が立憲と統一会派に加わるとは思っていないと思います。特に国民民主党には電力労連に近い議員も多いので彼らは「原発0」は到底受け入れないでしょう。消費税も野田を始め存続論者がいますので5%に下げるのも反対するでしょう。
 たぶんそういう人たちは自然と統一会派から離れて行く可能性が大きいと思います。枝野氏もたぶん去る人を追うことはしないでしょう。それをやった上で立憲が国民や社保でいっしょにやっていける人を飲み込むのが目的のような気がします。
 
(3) 来たるべき衆院選で候補調整をしやすくするため
 そして最終的には政策協議を終えてある程度まとまった段階で立憲とれいわ、共産との候補調整を含め野党共闘の体制を整えやすくする、という目的があるかもしれません。参院選では立憲と国民の候補調整が難航したケースが少なくなかったのでその手間はなくなるかもしれません。それだけでも大きいです。

 

つまりおそらく年内に間違いなくあるだろうと思われる衆議院解散をにらんで選挙に勝つ体制を枝野氏は整え始めた、と考えでいいのではないかと思います。

今回で野党の中心が立憲かられいわに移りました。そのれいわと共闘体制を作りやすくするための第一段階、という風に考えられないでしょうか?

尚、衆議院は選挙区は289もあります。その各選挙区に野党の単独候補を入れるのは大変です。おそらくは国民民主党社会保障を考える会で立憲と統一会派に加わらなかった議員とも「選挙区の住み替え」は行うと考えられますが

まあそんな風に愚考しますが、皆さんのお考えはいかがでしょうか?

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