KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

安倍政権の支持率がなぜ下がらないのか?の分析を読んで「不都合な真実に目を背け偽りの夢を見続け破滅」に向かっている日本人の姿を見た

森友、加計における公文書改竄や事実隠蔽、統計不正、そしてマスメデイアが「報道しない権利」を行使している与党の予算審議委員会、80日を超える審議拒否、

それ以外にも「安倍の友達」という理由での犯罪者の不逮捕、そしてさまざまなことで日本社会をどんどん破壊していく安倍政権

上記のどれか1つをとっても本来は内閣がふっとぶくらいのことなのだが、安倍政権はその高い支持率を背景に政権に居座り続けている

安倍政権の支持者はどんな人たちなのか、財界関係、20-30代を中心とする「ゆとり、さとり」世代、ネトウヨ等が揚げられてきたがそれだけでは40-50%の支持率にはならない。

と思ったらこういう記事を目にした。そして読んでなるほど納得できる部分があった

■なぜ安倍首相がここまで首相を続けられるのでしょうか?

jp.quora.com

なぜ、そんなことが続くかなのですが、彼のような「舌のよく回る職人」(ローマの哲人政治キケロが、真実を重んじることなく、巧言令色で大衆を惑わせる偽りの弁論家に名付けた名称)が、まずは、社会の既得権益を持つ人たちにとって有用だからでしょう。なぜなら、現代は不都合な真実に満ち溢れているからです。日本経済が高度成長期のような発展をすることは二度とないこと、発展期にある世界の各国の間で日本は「緩慢な衰退」を運命付けられていること、何十年と続いた少子化の影響は、どんな対策を取ってもその同じ長さでこれからの社会に影響を与え続けること、経済優先の社会の価値観で大きく損なわれた道徳、家庭や個人の生き方を見直し、新たなものを見出すのにも何世代もかかること、福島の原発事故によって生じた大量の放射性物質の回収やその最終的保管にはほとんど無限の時間が必要なことなど、今生きている世代にとっては、生きている間に解決不可能に思える不都合な真実が数多くあります。

そして、安倍政権の最大の強みは、国民がこれらの不都合な真実から目をそらし、偽りの希望や安心を持つようにすることに長けているということです。安倍-菅コンビは、これまでのどの政権よりも、どんなに不都合なことも「それは当たらない」「問題ない」と断言し、すべては「アンダーコントロール」で大丈夫だと言うことに力を尽くしているのではないでしょうか。そして、それは結局、国民もまた、不都合な真実から目を背けて、日本は「美しい国」であり、誰もが幸せになれる素晴らしい国であるという美しい嘘を信じたいからであり、それを信じさせてくれるのが、この政権だからなのだと思います。

<中略>

いったんは自民党政権に不信任を突きつけ、民主党政権を誕生させました。しかし、その時に多くの国民が民主党政権に期待したのは、不都合な真実に向き合う新たな選択肢ではなく、今まで通り「みんなが幸福になれる」という夢を見させ続けてくてることでした。もちろん、そんなことはできるはずもありません。失望した国民は、再びかつて夢を見させてくれた自民党に政権を託したのです。

「日本を取り戻す」という復古的なスローガンと「戦後政治の総決算」という矛盾するイメージを掲げることで、安倍政権は、既得権益を持つ夢よもう一度と思う人々と、今の生活に不満を持つ人々という本来利害の対立する両方から支持を獲得することに成功したのです。なかでも、戦後誰も具体的に手をつけることのなかった「憲法改正」を掲げたことによって、何かを変えてくれるかもしれないという期待を抱かせることに成功したのです。そして、このように簡単に実現するはずもない目標を掲げ続けることで、国民の間に期待感を抱かせつづけるというのが、この政権の常套手段になっていることは、拉致問題北方領土問題を見ても明らかです。つまり、現実に分け与えるものがないので、希望だけは広く分け与えるのです。たとえそれが空手形であったとしても。

 

これを読んで「なるほど!」と思ったと同時に 背筋が凍る思いになった。実に的確な分析であり、正しい分析だと思う。

皆真実から目を背け嘘でも心地よい嘘を本当と思いたがっている。こういう時には安倍晋三のような嘘つき首相の方がいいということ。「不都合な真実」に目を向けず「偽りの夢」ばかり信じる行為は、いわば癌でありながら癌の治療には目を向けず、「また健康体に戻る」という偽りの夢を見るのと同じ行為である。

つまりこのままいくと結果は破滅、しかないということだ

そしてこういう時には安倍晋三のような嘘つき首相の方がいいということ。そしてその嘘つきの能力を安倍晋三は存分に発揮した

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 だからあれだけメチャクチャなことをしていながら、国民に不都合な真実に目を背けさせ「ありもしない偽りの夢」を見続けさせてくれるからで、よくいる「民主政権より安倍政権の方がマシ」と言い続ける人たちはその「偽りの夢」をいつまでも見ていたいからである。実際彼らは安倍政権の文書改竄、統計不正、年金破綻その他もろもろに国民に嘘をついた事実を完全に黙殺する。安倍晋三という嘘の常習犯だからこそ「偽りの夢」があたかも真実であるような錯覚に陥る。やっかいなのはそれを見続けたいと思っている人が多い点だ

令和改元時の日本国内のあの異常なはしゃぎぶりもそれだ。安倍政権の「心地よい嘘」と幻想に踊らされているに過ぎない。これは政府とマスコミが見事なくらいタッグを組んでいた。実際自民党と財界とマスコミがタッグを組んで見事なほどに国民を騙している。

これは詐欺師の手口、ねずみ講MLMのように「金持ちの夢をみる」という行為と本質的に変わらない。そして安倍の偽りの夢を見続けるのと同様、その夢をみて現実から目を背け続けると破滅しか待っていないことになる。日本国民の4割が「偽りの夢を見る」ことに固執し、一種のカルト宗教信者のような思考停止に陥っているという極めて危険な状況だという点。 カルトから目覚めさせるのは簡単ではない。とにかく不都合な真実から逃げないように諭すしかない

要するにこの状況を打開するには安倍政権との闘い、というよりも「不都合な真実に目を背け偽りの夢を見続けたい」人たちと「真実に気付き現実的な問題解決に取り組む人たち」の2つの陣営の戦いになる。その闘いの場は他ならぬ選挙である。

先日の菅官房長官のこの発言、

www.jiji.com

安倍晋三首相も

mainichi.jp

いずれも「解散」を否定していない

こういう場合は8割以上の可能性で衆議院解散がある。

衆参ダブル選挙はほぼ間違いないとまでいっていい

野党(立憲民主党、国民民主党共産党社民党社会保障の会)は衆議院での野党共闘の準備を急いでほしいと思う。

 

<追記>

思うに「不都合な真実」に目を背け続け「偽りの夢を見る」ことに固執する層は社会層の中でいわゆる「B層」に当たる人たちではないかと思う。この人たちは政治の関心は一定量持ってはいるものの失礼ながらあまり知能の高くない人たちだが社会層の中では最大レベルの人数がある人たちである。この人たちが安倍政権を支持し続けると考えれば全て辻褄があう。結局今度の選挙も「B層」との闘いになるだろう。「B層が日本を滅ぼす」などと云っていた人がいたがまんざら嘘ではないかも

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