KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

ノイジーマイノリテイーを増幅するネットーネットのヒマ人やネトウヨの影響力を削ぐためにも彼らをスルーしましょう

もうだいぶ前の話だけどネットに 大阪大学大学院の辻大介・人間科学研究科准教授らが2008年に発表した『インターネットにおける「右傾化」現象に関する実証研究』についての記事を見た。大手ネットリサーチ会社・マクロミルのモニター会員約1000人を対象に実施した調査でかなり的確に分析した調査と考える

 

www.news-postseven.com

「1000人のモニターはインターネットのヘビーユーザーが多いという偏りが考えられるため、実際のネット利用者におけるネット右翼的な層は、1%を下回ると推測されます。ただし、少し条件を緩和すると、その割合は3.1%となりました。いずれも全体からすれば小さな数字ですが、この人たちが様々な場面で活動し、目立っているものと考えられます」(辻氏)

詳細はこちら

インターネットにおける「右傾化」現象に関する実証研究

http://d-tsuji.com/paper/r04/report04.pdf

実はこれを見て別のネットにもよくいる「悪質クレーマー」の調査を思い出した

http://クレーム実態調査.com/%e5%ae%9f%e6%85%8b/

このクレーム層もいろんな調査がありますが、ネットユーザーに限って言うとせいぜい全体のユーザーの1-2%程度に過ぎないということだ

だが

ネットを見るとあたかもネトウヨやこのようなクレーマーの主張があたかもネットでは多数派、とまでいかなくとも社会の中の割合の相当数の意見であるかのような印象を持ってしまう

いわゆるネトウヨに関するいろんな研究があるがネトウヨ研究家としても知られる古谷経衡氏によるとネトウヨ層は主に30-40代の中間層の男性が主だという。いわゆる「バブル後」の世代でバブル世代のような「オイシイ思い」をすることができなかったことがトラウマとなり、その原因を短絡的に在日の外国人と決めつけヘイトスピーチをまき散らすという。

だがそのような人間は30-40代の男性でもせいぜい数パーセントに過ぎない

ではなぜ、ネトウヨやナンセンスクレーム層、ネットに炎上を弾き起そうとするヒマ人がせいぜい全ユーザーの数パーセントにすぎないのに、彼らはネットのみならず社会に対してもかなりの影響を及ぼすことができるのだろうか?

それはネットは本質的にノイジーマイノリテイーを増幅する力があるからである。

これはある意味ネットのマイナスな面と私は考える。なぜならインターネットはパーソナルなメデイアであり、それは爆発中和機能と感情的包摂機能を持つ地域共同体の空洞化をもたらしている。と宮台真司は分析している。そしてそれがノイジー・マイノリティであるクレージー・クレーマーやネット右翼の暴発の背景となるとしている

 

行政を問題にする連中を僕は<クレージー・クレーマー>(<CC>と略称)と呼びます。彼らはラウド・マイノリティ(声だけデカイ少数者)に過ぎません。でも行政が彼らを恐れるのは、「子どもの目が潰れたらどうするんだ!」「子どもが骨折したらどうするんだ!」というクレームが〝それなりに正論〟で、訴訟に負けかねないからです。<CC>出現の背景は地域共同体の空洞化です。二つの側面があります。第一に、地域共同体がしっかりしていれば、隣人訴訟がそうであるように地域住民が<CC>の暴発を食い止めますが、それができなくなります。第二に、丸山眞男の末端ファシズム分析に従えば、社会的に恵まれず、知的ネットワークから排除された「孤独な人」が、専ら<CC>として吹き上がります。
後者について言うと、<CC>と「ネトウヨ (ネット右翼)」や「ネット釣られ層」は、(1)暴発中和機能と (2)感情的包摂機能を持つ地域共同体の、空洞化という背景を共有します。 — 宮台真司「新住民が生み出した、<行政過剰依存>の時代」、磯部涼 編『踊ってはいけない国、日本』

 ネトウヨもクレージー・クレーマーも宮台氏のいうように社会的に恵まれず(平均年収より上の人であっても社会面で恵まれていない人)、知的ネットワークから排除された「孤独な人」であり、はっきりいえば本来なら相手にする価値もない層である。

ではなぜネットがこういったノイジーマイノリテイ―の声を増幅してしまうのか、

私が思うにそういうノイジーマイノリテイーの主張をネットのインフルエンサー(有名人)や大手企業といったエスタブリッシュメントが取り上げるからだと考える。

ノイジーマイノリテイ―は一見、「それなりの正論」「正義」のオブラートにかぶさった主張をすることがある(勿論ネトウヨにはそういう「オブラート」にくるまれていないケースも多い)。そのためインフルエンサーエスタブリッシュメントが「それなりの」対応をしてしまうのだ。

インフルエンサー(有名人)や大手企業といったエスタブリッシュメントtwitterを始めソーシャルネットではフォロワーや友人がかなりの数に上ることから彼らの主張は必然的に多くの人間にさらされることになる。またインフルエンサーは別のインフルエンサーとつながっていることもあり、ノイジーマイノリテイーの言動が連鎖反応的に拡散されてしまうことになる。

その結果本来は相手にする価値のない、スルーするしかないノイジーマイノリテイ―の主張が急激な勢いで拡散されてしまうのだ。

ネトウヨもクレージー・クレーマーも普段のリアルな世界では全く相手にされないが、ネットだと自分の意見が拡散され、一定の社会的影響力まで手にしてしまう。それは麻薬のようにノイジー・マイノリティの発言を活発にし、結果的にクレージー・クレーマーやネット右翼の暴発につながってしまう。それが社会、世論を誤った方向に誘導し、右傾化だけでなく日本社会そのものの昨今の機能停止、崩壊を誘発している可能性がある。大きなネガテイブなスパイラルが現代の日本を襲っているといっても過言ではない。そのためにはネトウヨ、ノイジー・マイノリティのネットの影響力を削ぐ必要性が急務である。

だからネットのインフルエンサー、有名人、その他のエスタブリッシュメントの関係者にいいたいのは、

ネトウヨ、ノイジーマイノリテイーの発言はスルーすること

彼らのメチャクチャなロジック、主張に対してひとこといいたくなる気持ちはわかるが、結果的に数千人ー数万人のフォロワーをもつ人間が反応すればそれだけでノイジーマイノリテイーに影響力を与えることになってしまう

はっきりいって彼らは「相手にしてくれる」から発言を繰り返すのである。逆に「相手にされなくなれば」ネトウヨ、ノイジーマイノリテイーのネットや世論への影響は急速に低下することになる。

そしてそれこそが安倍政権に対する最大の痛手でもある。なにせネトウヨは安倍政権の最大のサポーターだからだ。

だからネトウヨ、ノイジーマイノリテイーの発言はスルーしよう。そもそも彼らは最初から相手にする価値などないのだから..