KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

明治維新150年ー西郷(せご)どんを見ながら明治維新とはなんだったのかをこれから1年考えます。

大河ドラマ「西郷(せご)どん」が始まりました。

NHKとしても明治維新150周年ということを睨んで幕末ものにしたのでしょう。

「西郷どん(せごどん)」は本日第一回なのでドラマの評価はまだおいておきますが幕末の英主島津斉彬渡辺謙、ナレーションに以前「翔ぶが如く」で西郷を演じた西田敏行等キャストは安心して見ることができますね。また子供時代ですが、西郷だけでなく後大久保利通になる正助を始め後の村田新八有馬新七、海江田正義といった志士たち、大山格之助といった幕末のおなじみの名前を出てきます。この中で海江田(今の時点では有村俊斎)だけが天寿を全うします。

いずれにせよこれから一年、おそらく酷いドラマにはならないと思いますが(林真理子歴史小説というのはちょっと結びつかないですけどね(汗)) お付き合いして行こうと思います。

さて、私は戦国大名の歴史ドラマも好きですが、やはり幕末ものが一番ワクワクします。これというのも幕末⇒明治という時代ほど日本史上あらゆることがドラステイックに変化した時代はなかったからです。

単に江戸幕府から薩長に権力が変わったというレベルの話ではなく、

政治、行政システム、軍事、教育、産業、ライフスタイルー庶民の暮らしーそれこそ衣、食、住のあらゆる部分までそれまでの江戸時代と大きく変わった時代です

明治維新は革命といわれますが、それは「日本という国、日本人の価値観がそのものが大きく変わった時代」であるがゆえに革命といっていいでしょう。

この「明治維新」に関してはさまざまな人が著書を書いていますが私の大学の教授であった故市井三郎成蹊大学名誉教授の「「明治維新」の哲学 (1967年) (講談社現代新書)」がお勧めです。私の歴史観に大きく影響を与えてくれました、

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 市井三郎(1922-1989)

ご興味のある方は是非ご一読をお勧めします。

勿論、細かい部分を見れば現代の日本人からみれば不完全な部分が多くあったことは事実です。しかし260年以上の封建体制から近代国家に生まれ変わったこの時代、このドラステイックな革命を現代の日本人が果たしてできるか、というとたぶん難しいでしょうね。

勿論日本の政治から、産業、庶民生活まであらゆることが変化したこの時代は一夜にしてできたわけではありません。

ここからは歴史の評価が分かれるでしょうが私は明治維新の過程を以下のように捉えています。あくまで私の捉え方であって、歴史学者の皆さんとは違うかもしれませんが

 

1853 :  ペリー来航  (封建社会の終わりの始まり⇒近代の始まり

1854:日米和親条約

1855:長崎海軍伝習所開設

1864,1866:長州征伐 ⇒第二次で幕府軍敗北

1867:大政奉還 王政復古の大号令(事実上のクーデター)  

   1100年続いた摂関制度、官位制度が終わる

1868:明治維新 首都を江戸から東京に改める

1869:廃藩置県 版籍奉還   (封建体制の終焉)

1873:西郷、板垣 下野

1874:自由民権運動

   (各地で乱勃発)

1877:西南戦争 (武士の時代の終わり⇒近代国家に脱皮

1889:明治憲法施行

1894:日英通商航海条約 (不平等条約改正)

1894-1895:日清戦争

1904-1905:日露戦争

1911:関税自主権を含む新日米通商航海条約調印 (条約改正の最終的決着を達成)

 

つまり 封建体制から近代に脱皮 ペリー来航から西南戦争終結までの24年

日本が関税自主権治外法権を含む諸外国と対等になるために

ペリー来航⇒ 条約改正 までに60年近く要したことになります。同時に多くの人的犠牲も払いました。戊辰戦争西南戦争等で日本は失わなくてもいい生命を多く亡くしたのです。

大変な時代だったことがわかりますね。

幕末から明治の終わりまで大きな変化と同時に大事業を成し遂げたことがわかります。現代の日本人が同じ状況におかれた場合、これを達成できたでしょうか?

たぶん難しいような気がします。

いささか長くなりましたが、これから一年「西郷どん(せごどん)」を見ながら明治維新とはなんだったのかについて考えることができればと思います