KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

乗客を蔑ろ体質のユナイテッドの日本でのボイコット呼びかけ

しばらくブログ更新しないつもりだったが、アメリカと北朝鮮の緊迫の事態は続いているし、その前にユナイテッドエアラインの乗客を強制的に引きずりおろす事件、各メデイアで大きく報道されているだけにご存じの方も多いだろう。本当に信じられない光景だ

ユナイテッド航空の便がオーバーブックとされ、すでに機内にいた4人の乗客が降りるよう命じられたのだが、3人は応じたものの残りの一人は拒否されてこのような信じられない事態になった。引きずりおろされたデビッドダオ医師は鼻を骨折、歯も2本折る重傷を負った、

私はアメリカ駐在時代によく飛行機に乗ったが、一度オーバーブックに遭遇したことがある。
だがたいていの場合はフライトチェックインする前にその状況がわかり対処する。しかも私の場合はエコノミーを何とファーストクラスに格上げ(サービスも当然ファーストクラスと同じ)ということで寧ろラッキーだった。たいていのオーバーブッキングの状況ではフライトチェックインする前に問題が処理される、

今回の事件の異常なのは、すでに座席に座っている客を下ろそうとし、しかも拒否されると、暴力的に引きずり下ろしたという常識では考えられない点だ。
しかも事件発生後のユナイテッドの対応もはっきりいって最悪だ。会社でも何でも事件や問題がおきたあとにどう対応するかでその後の評価が大きく分かれるのだが、ユナイテッドのCEOの対応はアメリカ最大手の航空会社のイメージを本当に地に落とすものだ。


今回のCEOのムーニョスに対応の問題点は以下の通り

1.情報を小出しにする。しかもその過程で結果的に前言撤回につながることを発表してしまう。(一番信用を失うパターン)ーオーバーブッキングに対する謝罪をしたかと思ったら実はこの便はオーバーブッキングではなく従業員を移動させるために乗客を無理やり降ろしたことが判明したこと

2.事件直後に見える会社の「保身」の姿勢
事態の責任を引きずり出されたデビッドダオ医師に転嫁し、従業員の対応に問題はなかったと発表。その後オーバーブッキングが嘘で単に従業員を輸送するためだったことで撤回

3.引きずり出されたデビッドダオ医師に対する謝罪が遅い、(3日目に初めて謝罪)
一時は全責任をダオ医師に転嫁した姿勢を示しながら、全国的にボイコット運動が広がり火曜日にユナイテッドの株が暴落してから、姿勢を一変

ちなみにデビッドダオ医師をひきずりケガを負わせたシカゴ航空警察官は停職処分となった。ユナイテッド側では誰一人処罰は受けていない(そもそもこういうケースに警察が介入すること自体、基本ありえないはずだ)

ボイコット運動はネットを中心に広がり、株価にも影響したが、ユナイテッドの従業員が今回のこの事件の反省をしていないことは明らかだ。実はこのあとにも次々と乗客軽視の事件をおこしている

■またしてもユナイテッド航空 障がいを持つ94歳女性をビジネスクラスからエコノミーに移動させる
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170414-61849585

オーストラリア・メルボルン在住の祖母パズ・オルクイーザさん(94歳)が深刻な関節炎と首に退行性骨疾患を抱えていることから、飛行中を少しでも快適に過ごせるように3600ドル(約39万円)のビジネスクラスのエアチケットを家族で出し合って購入したという。



メルボルンから米ロサンゼルスまでの飛行中は、CAが行き届いたサービスをしてくれたおかげで何の問題もなかったが、帰路の機内でパズさんは耐え難い苦痛を強いられた。



16時間という長旅のために家族が配慮して祖母に与えたビジネスクラスの座席であったが、なにぶん94歳で疾患を抱えているためにどうしても祖母の世話をする必要がある。そこでエコノミークラスの座席を購入していたパズさんの娘ローズさんが、行きの便と同じようにビジネスクラス担当のCAに「飛行中、母の手助けをしてもいいか」と訊ねた。それは運ばれた機内食の蓋を開けたり座席を倒したりする程度の介助だったが、ショーナというCAはそのリクエストを拒否した。



そこでローズさんが「では、あなたが代わりにしてくれるのか」と聞くとCAはそれも拒否したという。そして「この乗客が、あなたの介助を必要とするのであればエコノミークラスに移動させるか、あなたが別の便でビジネスクラスを購入して一緒に座るかどちらかだ」と言われ、ローズさんはあまりにも無慈悲なその対応にショックを受けた。

強制的に引きずりおろされたのがベトナム系アメリカ人、そして今回介護が必要な老人を蔑ろにされたのはフィリピン系アメリカ人
これをみるとやはり乗客軽視かつユナイテッドは差別的「体質」なのかと、それこそ「レッテル」を貼られてもやむを得まい

さらに最近こんな事件も
■米ユナイテッド航空、結婚式に向かうカップルを航空機から降ろす
http://jp.reuters.com/article/ual-passenger-couple-idJPKBN17J0FF

このケースでまた連邦保安官(United Stated Marshall)という警察を呼んでカップルを強制退去させている、

だがユナイテッドの経営陣や従業員が反省の色をあまり見せず、強気の姿勢を崩さないのは、やはりアメリカ最大手の航空会社という関係で便数のかなりのシェアを持っており、アメリカの地方都市によってはボイコットが殆ど不可能に近いということも背景にあるようだ。

普通あれだけ叩かれたら少しは問題を起こさぬように慎重に進めると思うのだが僅か一週間でこんなに問題を起してしまっている、これはもはや体質といわざるを得ない。

つまり「ボイコット? やれるもんならやってみな」 というのがたぶんユナイテッド航空の大多数の従業員、経営者の本音だろう

ちなみに今回の犠牲者のダオ医師の損害賠償訴訟には航空会社が震え上がる辣腕弁護士のデメトリオ弁護士が担当する。ユナイテッドはさぞ高額な賠償金を支払わされることになるだろう。だがそんな制裁もユナイテッドにはお灸にすらならないかもしれない

やはり利用者が可能な限りユナイテッドを利用しないようにする。 これしかない

ちなみに日本からアメリカに行くためにはユナイテッド以外にこんなに選択肢がある
https://www.skyscanner.jp/flights-to/us/airlines-that-fly-to-united-states.html

直行便だけでユナイテッド以外に8社あり、他国経由でアメリカに行く航空会社は30社以上

日本からはボイコットは十分可能だ

というわけでアジア系ということで差別的扱いを受ける可能性もあるユナイテッド、やはりやめた方がいいだろう

アメリカで流行っているユナイテッドの新スローガン、実際どうみてもユナイテッドの従業員は反省していないようだから実際こういう扱いを受けるかもしれない



そしてたぶん本音のスローガンはこんなところだろう

Boycott United It's easy from Japan.

日本でのユナイテッドボイコットは簡単 だから日本人はユナイテッドをボイコットしよう

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