KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

日本を再生する方法:失敗を「−」と考えない「どーせむり」をなくす

休止前に云っておきたいこと5

昨年こちらのブログの記事を無期限に更新をストップすると書いて、本来ならもうとっくにそれを終えていなければならないのだが、いろんな都合でそのままになってしまった。しかも前の記事から一か月たっている。あとこの記事を含めて少なくとも3記事書くつもりなのでご容赦願いたい。それにしても「書かねばならない」と思いながらブログ記事を書くのは辛い(苦笑)
その意味ではもはや私はブロガーではないのかもしれない

しかしやめる前に昨今の日本について「これだけは云っておきたい」と思うことを書いてからしばらく休止しようと思っている。そして今日これから書くことは最も今の日本に対して書いておかねばならないことだ、と考える

というのもこれを克服すれば私は日本という国は必ず再生する、と考えるからである。

昨今の日本で最大の問題それは

失敗を−と考え、失敗を一切容認しない社会になっている点
                            である

それが社会に対してさまざまな歪みをもたらしている。

■ナンセンスクレーマーが社会を支配する異常な世界

・マイノリテイ―クレーマーにおびえる社会ーこのままでは日本は滅びる
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20161231
ナンセンスクレーマー、モンスターはほぼ例外なく周囲から普段殆ど相手にされていない、コミュニケーション能力0の人間ー普通なら誰からも相手にされないような輩である。しかし対処する側は「事なかれ主義」や「組織内官僚主義」によって組織内の「査定」が「−」にならないように結果的にはクレームを事実上容認してしまう。それが結果としてクレーマーを余計に増長させ、行動をエスカレートさせていく。
これも失敗を「−」と考える風潮が原因となっている。「クレームがある=失敗」などと考える向きが強すぎるのだ

■「失敗」を恐れるために人材も育てない

これは当ブログでも書いたが現在駅伝で圧倒的強さを見せている青山学院大学の原監督のインタビューを見ると今の日本の企業社会の病巣を見ることができる
・青学・原監督が明かす「強いチームの作り方」
http://toyokeizai.net/articles/-/151432
次の原監督の弁が全てを物語っている

新入社員をじっくり育てる余裕もシステムもなく、いきなり現場に投入する。結果が出なければ、「デキない社員」の烙印を押す。上司はそういう社員のミスを恐れて、仕事を抱え込んでしまう。

どう考えても組織にいい影響を与えるとは思えません。そういう組織は、土壌がどんどん枯れていって、やがて芽が出ない畑になってしまいます。

これ以上書く必要はあるまい。失敗を極端に恐れ失敗を「−」と考えるため今の日本の企業は人材を育てることをしなくなっている。

あえていうが今の日本がこれほど長い間停滞状況になるのも無理はないといわざるを得ない

■自らの保身しか考えず「目先の利益」のみを追求し質が低下した日本の経営者たち

この傾向はとりわけ大企業に顕著だが、ひとことでいえば「サラリーマン社長」が多くなったことが原因である。だいぶ前の記事だが状況はまったく改善されていない
・「目先の利益」のみを追求し質が低下した日本の経営者たち
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20130303

基本的にこのタイプの経営者はいわゆる「刈り取り型」といわれ、やっかいなことに表面的には「成果を出した有能な社長」のように見えてしまう。しかし基本的には「自分の任期」を問題なく、つつがなく過ごすことしか考えていない人間が多い。企業や日本経済の将来、いわんや従業員の将来のことなど全く考えず「人気を無難に過ごす」ことしか考えていない人間が多い。

基本的に以下のことしか言わない経営者は「無能な経営者」とレッテルを貼ってかまわないと思う

1.「問題は起こすな=ことなかれ主義(経営トップの保身)

2.「売上を上げろ、すぐに結果を出せ=結果主義」

3.「金をかけるな、コストを下げろ=一律コトダウン優先主義)

つまり一切問題を起さず結果をすぐに出せ、としかいわない経営者だ。

だが世の中そんな甘くはない。
そして「問題」が起きると1.の「ことなかれ主義(経営トップの保身)」で「問題」自体を押し隠してしまう。問題をなかったことにしてしまうのだ

今問題になっている東芝三菱自動車の問題も「なかったことにする」−失敗を「−」と考えるメンタリテイから生まれたものである。きちんと問題に取り組み対処していれば現在のような最悪の事態は避けられたはずだ。

だから上記の3点しかいわない経営者が経営している会社に未来はない。そんな会社はどんなに有名な大企業であろうが、東芝や三菱のように没落していくのはもはや避けられないだろう。もしあなたの会社の経営者が上記のタイプならその会社に将来性はないのですぐに退社されることをおすすめする。いずれにせよ将来あなたは「整理」されるかもしれないのだ

■夢を持つことを「大人げない」「非現実的だ」といって夢をつぶそうとする風潮ーそんなことは「どーせむり」と平気で云ってしまう今の日本

最近の日本という国で私が甚だよくない傾向だと考えるのは、夢を語るということを「大人げない」「非現実的な夢想家だ」などと決めつけられ、否定、嘲笑、場合によっては罵倒の対象になってしまう点だ。あたかも「夢を語る奴は愚か者」だといわんばかりだ。

だがそういう雰囲気がこの日本という国をものすごくダメにしている、日本という国を閉塞させている、という風に思わないだろうか。

実はそう考えるのは私だけではなかったことがわかった。次の動画は非常に共感を持てるので20分ほどの動画だが是非ご覧いただきたい

日本という国が閉塞状況に入って長い。今の日本はすっかり自信をなくしている。そのことが「ナショナリズム」「ネトウヨ」のようなものを勃興させ、社会を極めて不健全な方向に導いている。虐待、いじめのニュースも後を絶たない、

だが上記の動画のように「どーせむり」をなくすこと、そして失敗というのは「−」ではなく人生を歩む中での単なるデータに過ぎないこと そして「だったらこうしてみたら」で夢に向かっていきましょう、と日本人の大多数が考えるだけで日本という国は変わると考えていい。

私は今年初めにかいた青山学院の原監督の記事、
■青学原監督の手法は今日本に必要とされているモデルケース
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20170109

そして上記の動画にある「どーせむり」をなくし、日本人の大多数が「だったらこうしてみたら」を創意工夫をもってやり始めるだけでこの国の閉塞状況はなくなるのではないか、と考えている。少なくとも私は自分の仕事はそういう考え方で進めていく。

それが不可能と思われたことを可能にする、と考えるから、である。