KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

トランプ大統領就任、TPP脱退表明でTPP瓦解、だが

今日の日はアメリカは勿論、世界にとってもある意味「悪夢」の日といえるかもしれない。後世の歴史家はおそらくそう評価する可能性が高い、

私の知る範囲ではかつて大統領が就任当時に全米でこれほど抗議活動が大規模に行われたことはなかったのではないかと思う。少なくとも私は記憶にない

トランプは貿易に対しては徹底した保護主義である。その保護主義をかかげて当選したといっても過言ではない。「米国第一主義」などという極端な一国主義が歴史上何をもたらしたか。第二次大戦前の歴史を見れば自明だ。

とはいえその極端ともいえる保護主義でTPPという自由貿易に名を借りた明らかに不平等条約(そもそもアメリカが発効しない限りTPPが発効しない、というシステムをどうして誰も「おかしい」と思わないのか。私は不思議でならない)の脱退を表明したことでTPPは事実上瓦解した。強行採決まで行ってTPPの批准を強行した安部政権は「引き続き批准を求めていく」などとアホらしいことを繰り返すのみ。「前例」をやぶってトランプとの会見を強行した安部晋三は顔をつぶされた形となり、世界中の笑いものとなった

■トランプ新大統領がTPP脱退表明、「米国第一主義」推進へ
http://jp.reuters.com/article/trump-becomes-president-idJPKBN1542GA

先日のイギリスのEU脱退表明も同じだが、EUももはや発効の見込みもなくなったTPPも「自由貿易圏」の構想だが、アジアより遙かに早くから自由貿易圏を結成していたEUが、一部の経済学者がいうように自由貿易→経済発展→国民が豊かになる」という事態になっているか、なっていればそもそもこんな動きなど起きないであろう

今世界で起きているのは、日本の経済政策にいまだ大きな発言力を持ち続けている新自由主義的な経済学者による「行き過ぎた新自由主義」に対する反発である。今全世界的に起きつつあるのは
行き過ぎた新自由主義⇒格差拡大 ⇒ ファシズム

という図式。第二次大戦のナチスファシズム軍国主義が台頭してきたあの状況に酷似しているのだ。過剰な新自由主義の反動として過剰な保護主義、一国第一主義がより戻しているのだ

このブログでは確かにTPPを批判しその危険性について述べていた。しかし過剰な保護主義、一国第一主義を支持するものではない。一国第一主義は一つ間違えれば露骨な国のエゴイズムとなり、これらは過剰な新自由主義とは別の意味で危険である。ファシズムというのは一国のエゴイズム以外の何物でもないからだ。

TPPは確かに「取りあえずは」瓦解した。ジ・エンドである。

しかしそれと同じくらい危険な状況になる可能性が高い。

ドナルド・トランプは、若い頃からいずれ自分は大統領になると語っていたという。
そう、彼の目的は大統領になることだったのだ。大統領になって何かを変える事じゃなかったのだ。そして、その目的は既に達成された訳だ。

世界でも有数の富を得た70超えた爺さんが最期の望みを叶えた訳だ。この後はもう何も失うものなど無い。世界最高の権力を持って好き放題やって過ごせる。

これは、下手すると北朝鮮金正恩よりも危険かも知れぬ。