KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

ウーマンラッシュアワーのMANZAIはお笑いの本来のあるべき姿、風刺というものを理解できない日本人こそ恥ずかしい

ネットでも話題沸騰のウーマンラッシュアワーの12月17日オンエアのTHE MANZAI 2017

(注:youtubeでは安部政権の圧力かどうかわからないがアップされては削除というイタチごっこが続いているので、保存した動画をここで貼り付けます)

 

私は最近のお笑いブームには興味ない、というかウンザリしているくらいなのだが久々に骨のある漫才コンビを見た。

特に最近の日本の政治状況や日本社会の風潮に対して悶悶とした日々を過ごしていたのだが、久々にこれを見てスカッとした。

見ていない人のために書き起しをこちらにも引用させていただく

というのも上記の動画、政治権力にとって極めて都合の悪いことを話しているためいつ削除されるかわからないためだ。

特にこのウーマンラッシュアワーの漫才だけなぜか、コメンテーターのコメントが番組でカットされていたことからもわかる。 これは放送局の政治的意図を感じざるを得ない

 日本のマスメディアほど権力に従順なメディアはないからだ

Q. 小池百合子が大切にしていることは?
A. 都民ファースト
Q. 都民ファーストなのにどうした?
A. 希望の党を作った
Q. 希望の党を作ったということは?
A. 国民ファーストを目指した
Q. でも希望の党が負けるとわかったら?
A. 代表を降りた
Q. だから結局あの人はただの?
A. 自分ファースト

Q. 現在沖縄が抱えている問題は?
A. 米軍基地の辺野古移設問題
Q. あとは?
A. 高江のヘリパッド問題
Q. それは沖縄だけの問題か?
A. 日本全体の問題
Q. 東京で行われるオリンピックは?
A. 日本全体が盛り上がる
Q. 沖縄の基地問題は?
A. 沖縄だけに押し付ける
Q. 楽しいことは?
A. 日本全体のことにして
Q. 面倒臭いことは?
A. 見て見ぬ振りをする
Q. 在日米軍に払っている金額は?
A. 9465億円
Q. そういう予算をなんていう?
A. 思いやり予算
Q. アメリカに思いやりを持つ前に?
A. 沖縄に思いやりを持て!

Q. 現在熊本の仮設住宅に住んでる人の数は?
A. 4万7000人
Q. 東北の仮設住宅に住んでる人の数は?
A. 8万2000人
Q. 2020年東京で何がある?
A. 東京オリンピック
Q. 何ができる?
A. 新国立競技場
Q. いくらかかる?
A. 1500億円
Q. 国民はオリンピックが見たいんじゃなくて?
A. 自分の家で安心してオリンピックが見たいだけ
Q. だから豪華な競技場を建てる前に?
A. 被災地に家を建てろ!

 Q. 現在アメリカと一番仲がいい国は?
A. 日本
Q. その仲がいい国は何をしてくれる?
A. たくさんミサイルを買ってくれる
Q. あとは?
A. たくさん戦闘機を買ってくれる
Q. あとは?
A. たくさん軍艦を買ってくれる
Q. それは仲がいい国ではなくて?
A. 都合のいい国

Q. 現在日本が抱えている問題は?
A. 被災地の復興問題
Q. あとは?
A. 原発問題
Q. あとは?
A. 沖縄の基地問題
Q. あとは?
A. 北朝鮮のミサイル問題
Q. でも結局ニュースになってるのは?
A. 議員の暴言
Q. あとは?
A. 議員の不倫
Q. あとは?
A. 芸能人の不倫
Q. それは本当に大事なニュースか?
A. いや表面的な問題
Q. でもなんでそれがニュースになる?
A. 視聴率が取れるから
Q. なぜ数字が取れる?
A. それを見たい人がたくさんいるから
Q. だから本当に危機を感じなければならないのは?

被災地の問題よりも
原発問題よりも
基地の問題よりも
北朝鮮問題よりも
国民の意識の低さだ!

 ここで一番最後、あえて赤文字にした台詞は日本人全員に考えて欲しい

自分が興味があること、自分が本当であった欲しい情報(たとえウソでも)ばかり見てそれ以外の情報には徹底的に無関心、沖縄も原発も被災地も「自分には関係ないこと」「面倒くさいこと」だと考え見て見ぬふりをする。それが今に安部政権にいかにやりたい放題させているか。

このウーマンラッシュアワーの漫才パフォーマンスはネットメデイアではなく地上波のテレビというマスメデイアの中でどうどうとフルに放送されたことに大きな意味があると考える。

今の日本の政治権力にとって極めて都合の悪いことが凝縮されていく

当然ながら政治権力に迎合する勢力、ネトウヨ(そもそもこいつら「風刺」という言葉すら意味を理解できんだろう)などの圧力が出てくると思うが、負けずに是非頑張ってほしいものである

ウーマンラッシュアワーの風刺漫才が大反響 賛否両論、批判が相次ぐ事態に
https://sirabee.com/2017/12/18/20161422240/

賛否両論? 風刺というのはそもそもそういうものである。そしてお笑いの原点は本来風刺にあるのだ。そこをどうも日本社会は忘れていると思う。

こういう政治権力を表立って批判したり、自分と意見が違うものを許容しない最近の日本は要するに「批判」と「誹謗中傷」の区別がつかない人間が多いためだ。

アメリカのように皮肉(sarcasm) を基調とするスタンダップコメデイが定着しているのはアメリカの学校では「デイベート」の時間をもうけ、自分と意見の違う人間を許容する教育ができているためだ。

この違いは大きい。そしてそれが情報化社会において日本が世界から大きく後れをとってしまう要因になってしまっている。

今回のウーマンラッシュアワーのパフォーマンスがそうした日本の風潮に少しでも風穴をあけていくことを期待する。