KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

マイノリテイ―クレーマーにおびえる社会ーこのままでは日本は滅びる

休止前に書いておきたいこと1

このブログを休止する前にいくつかどうしても書いておきたいことがあった。それゆえすぐに閉鎖しなかったのだが、最近の日本の1つの傾向に関してこれだけはどうしても言っておきたかったことがある。

それは最近の日本のナンセンスクレーマーの異常な影響力についてである。

本日は大みそかだが、「除夜の鐘がうるさい」といって除夜の鐘を中止する動きが相次いているという

■除夜の鐘「うるさい」に配慮し大晦日の昼につく住職の思い
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/24/temple_n_13846330.html

■年末風物詩、受難の時代=除夜の鐘に苦情、餅つき中止−「共同体弱まる」懸念も
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12145-2016123000345/

こういう例は枚挙に暇がない
これ以外に公園に子供を遊ばせるのがうるさいっといってクレームする輩
■【何ならしていいの?】公園が禁止看板があふれかえる事情に疑問の声

http://togetter.com/li/818336
当ブログでも実際に引用したが愛知県東海市大田町では「盆踊りがうるさい」というクレームでイヤホン耳に無音で盆踊りするなどという信じられないことが行われたという

■攻撃の武器としての「正論」「正義」で攻撃を正当化する狂気社会
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20150829

これらのクレームに共通するのはクレーマー「正論」「人権」「正義」なるものを武器に自らを正当化し、またクレーマーに対処する側も「事なかれ主義」でこうしたクレームを事実上容認している面がある。それが結果としてクレーマーを余計に増長させ、行動をエスカレートさせていく。

こうした後を絶たないクレームに対して元企業のクレーム対処を担当した方はクレームに対応するマニュアルをネットに公開している。
■悪質クレーム&モンスター対策
http://iec.jp/iec_hp/text_pdf/monster.pdf

かなり的確な分析をしていると思うし、クレームを対処する企業の部署に法律の専門家(民事訴訟の可能性)を常駐させ、また警察への連携体制(内容によっては威力業務妨害で逮捕可能)も提言している。
一方で確かに通常のクレームとナンセンスクレームの線引きが難しい面も指摘している(確かにグレーゾーンは存在する)ためナンセンスクレームの定義は難しいとは思う。

あくまで私見だが以下のようなものはナンセンスクレームといっていいのではないだろうか?

1 クレームの内容が社会の一般常識から乖離しているもの、ー(ex 公園に子供を遊ばせるのはおかしい、保育園の子供の声がうるさい、年末の挨拶を禁止させろ、信じられないものでは「なんでチーズバーガーにチーズ入っているんだ?」なんていうものもあったらしい等々)
2.長く続いた風物詩や慣習、コミュニテイを破壊させる恐れのあるものー(ex 上記の除夜の鐘がうるさいから中止せよ。餅つきは衛星に悪い、盆踊りの音がうるさい等)
3.製品や施設の「注意書き」「説明書」をよまずに製品やサービスにクレームする人間ー(ex 使用上の注意を読まずに薬を服用、取説を読まずに家電を使って「うまくいかない」とクレームをつける等)
4.自らの主張のみを云ってこちらの言い分を一切聞こうとしないパターン
(客「おい、お前店員か?」 ぼく「いえ、違います」 客「お前が店員かどうかはどうでもいいんだよ、いいから店長呼べ」 ぼく「ですから、店員じゃないです…」 客「そんなことは聞いてねえんだよ、店長を呼ぶのにお前が店員かどうかは関係ないだろ?」)
5.その他主張内容が支離滅裂、クレームのためのクレームだとわかるパターン

はっきりいって上記のようなクレームをいうのはおそらく周囲から普段殆ど相手にされていない、コミュニケーション能力0の人間ー普通なら誰からも相手にされないような輩であろう。
そういう普段周囲から相手にされない人間が自らのクレームで共同体や企業がクレームに「配慮」をするということで余計にこういう連中の行動がエスカレートする。その悪循環が今の日本社会ではないかと思う。

クレームされる側も「事なかれ主義」「クレームが多い=自らの査定に影響」などという官僚的サラリーマン意識がこういうノンセンスクレームにたいして過敏になり、結果マイノリテイークレーマーの天下になっている

こんなエセ正義がどんどん通る社会が健全な社会であるはずがない。ある意味中世ヨーロッパより今の日本は酷いだろう?

インターネットを中心とする社会は、一方ではこうした「頭のおかしい人間」の主張を目立たせ増幅してしまう欠点も持っている。ネトウヨやネットで「荒らし」や「炎上行為」を繰り返す人間が身分不相応な社会的影響力を手にしてしまう現状、 これが今の日本を非常におかしな方向に誘導していることは間違いない

上記のような「公園に子供を遊ばせるのはおかしい、除夜の鐘がうるさい、餅つきが不衛生だ」などといったクレームは少し前なら一笑に付されてもいいクレームだ。だがインターネット社会ではそれが異常な影響力をもたらし、こうした社会常識もコミュニケーション能力もおそらくない輩の思い通りの社会になってしまっているのだ。

上記の■悪質クレーム&モンスター対策にも書いてあるように、行政、企業、共同体等でこうしたクレーム対策とそれに対する準備体制を整えるべきだろう。
でないとこういうくだらないクレームが社会によりいっそうの悪影響をもたらし取り返しのつかない事態を誘発しかねない。

私が定義した上記の「ナンセンスクレーム、モンスター」の定義が適切かどうかはわからないが、少なくとも各クレーム対処の担当者は「ナンセンスクレーム、モンスター」の定義を使い、「ナンセンスクレーム、モンスター」に遭遇した場合は相手にせず、もしその人間がさらなる妨害活動をするのであれば法的手段、警察への通報等がいつでもできるようにすべきだろう。

マイノリテイ―クレーマーにおびえる社会が健全な社会であるはずがないし、この傾向をこのまま放置すれば最終的には国を滅ぼすくらいの事態になりかねない。マイノリテイ―クレーマー、モンスターの社会的影響力を削ぐべく社会全体が行動すべきだろう。