KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

スキーバス事故にみる「被害者写真」報道とプライバシー

もう報道で嫌というほどでてきた軽井沢でのスキーバス事故
大学生14人を含む15人が犠牲になったのだが、バス会社のずさんな管理体制が指摘された。

以前も当ブログで書いたが、デフレ時代が続く昨今のバス会社の価格競争

■人事ではない、ブラック企業は消費者が作っている可能性
http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/20120507

■高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32469

今回の事故の背景を見ると以前のバス事故の教訓が少しも生かされてはいない

ということが火を見るよりも明らかである。

昨今の日本の状況を見ると過去の失敗に学ぶ、過去の教訓を生かす、ということをしなくなっているように見える。
ただ問題が起きればひたすら押し隠し、責任者が責任を回避しようとする、そんな構図が見えてきて非常に気持ちが悪い

あともう一点、これはバス事故に限らない話だが被害者のプライバシーの問題。

昨日のクローズアップ現代でも被害者の一人の早稲田大学の女子大生ー非常に美人で魅力的な女性だったので残念な気持ちにさせられるが、その被害者の葬儀の模様や彼女がどのような人物であったか等という情報を出していたが、こういう被害者報道を聞いて違和感を感じてしまうのは

この女子大生のプライバシーと今回の事故は一体何の関係があるのか?

ということだ、

この被害者の女性、まるでタレントかアイドルと見間違えるくらいの美女なので、その映像を流せば確かに人は見るであろう。「この事故であんな美人が変わり果てた姿になった。」ということから事故を起こしたバス会社への怒りも出てくるだろう。
だがそれは今回の事故の背景と果たして関係があることなのか? ということだ。私は単に視聴率アップを目的とした映像にしか見えないのだが。

ご丁寧にもう一人早稲田大学の女子学生ーこの娘もなかなか美人だがわざわざ写真を掲載して通夜の模様を芸能人よろしくNHKが伝えている。

もう1つ問題なのは、新聞等で掲載された被害者の写真の殆どはFacebookを始めとするソーシャルネットのプロフィールから取ったものだという。これらはおそらく遺族の了解を取った上で行ったとは考えにくい。

不思議なのはこういう事故や事件が起きるたびに被害者報道のありかた、プライバシーのありかたについての議論が全く有識者からも出てこないことだ。

被害者と遺族は当然ながら弱い立場の人間である。その弱い立場の人間のプライバシーには容赦なく立入り、逆に安部政権のようなメデイアに圧力を加える「強い立場」に対してはいとも簡単に圧力に屈する。
つまり弱気をくじき強気に屈する  という今のマスメデイアの姿を見てしまう。

被害者がどんなに美女だろうが被害者のプライバシーに対しては慎重に対処する。こうした姿勢が全く見えないマスコミ報道に対しては疑問を感じざるを得ない