KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

安倍政権ようやく揺らぐ?今は果たして鎌倉末期「元弘の変」か?

ここ数週間、国会と政治の様子は面白くみていた。こんなに面白く見れたのは本当に久しぶりだ。

いうまでもなくことの発端は6月4日の衆院憲法審査会で識者として呼ばれた憲法学者3人が、全員、集団的自衛権の行使にNO!を突きつけた件。

これで集団自衛権がどうのこうの、何か難しくてよくわからない。という国民は「今政府は憲法違反のことをやろうとしている」というとんでもないことを安部政権が強行しようとしていることに気づかせる結果となった。

今まで安部政権の批判に及び腰だったマスメデイアも安倍の舎弟(子分)である籾井が会長のNHKを除いて集団自衛権違憲という点を大々的に報道したために、それが反対運動に拍車をかけ、先週の日曜日14日には主催者発表で2万5千人が国会周辺で安保法案反対デモを行った。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2517487.html


またこれらの動きに対する安部政権の閣僚はまさに火に油を注ぐ行動しかしていない。高村正彦自民党副総裁など与党側は

憲法学者の言う通りにしていたら今の自衛隊はなく、日本の平和と安全は絶対守れない」「学者は(憲法条文の)字面に拘泥している」などと発言。

これに本来なら「自民側」と考えられた憲法学者まで激怒、極右集団「日本会議」に属する3人の憲法学者以外のほぼ全員の憲法学者を敵に回す結果になっている。
長谷部恭男早稲田大学教授と、小林節慶應義塾大学名誉教授は「安保法制」に違憲訴訟を準備していると発表
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/15/national-security-law-unconstitutional_n_7584650.html

また安部政権の閣僚の国会答弁はまさにお粗末のひとこと

明らかにその場しのぎの答弁をやっているから、過去の発言との矛盾、くいちがいが出てくるわ、出てくるわ、国会答弁はどんなにIQが低い人が見ても政府与党側の方がおかしいということがわかるであろう。

政府与党はこの「安保法制」をアメリカとどうやら約束してしまったようなので今国会でどうしても成立させたい、そのための国会会期延長を行うだろうが、実はそのことすら政府にとって逆風である。(当然民主党共産党は反対だ)

なぜなら会期延長は「安保法制」を強行採決するための延長であることは日を見るより明らかだからだ。

安倍政権には「安保法制」の強行採決しか選択肢はない。

だが今回は一昨年の「秘密保護法」強行採決とは事情が全然違う。前回の「秘密保護法」はその危険性について国民側に今一つ伝わっていなかった。だが今回は政治にそれほど関心のない人、頭のそれほどよくない人でも「政府が憲法違反な法律を強行採決している」ということが理解されているためである。

そのためこの強行採決は確実に政権に致命傷に近いダメージを与える。8月ー9月の地方選挙及び、町村前衆議院議長補欠選挙、そして何よりももうすぐ一年を切る来年の参議院選挙も「惨敗」という結果になる可能性がある。

だがまだ油断してはいけない。

この「安保法制」の政府のもたつきで安倍政権が揺らぎ始めているのは事実だが、問題はどの程度揺らいでいるのか、という点だ。

一強多弱の状態が長らく続き、衆議院でも公明党含め2/3の勢力を誇る安部政権はさながら平安時代の「平家」か鎌倉時代得宗家である北条氏に似ている。(しかもいまだに支持率が半分に近い)

いずれも絶対的な力を持ちながら、最後は脆くも滅びてしまった。
今の安倍政権はそれを思わせる状態だ。 だから面白い

だが問題は今どの段階なのか?  だ。
そこを見誤るとせっかくここまで安部政権を追い詰めたのが無駄になる。

つまり「平家」の政権でいえば今は以仁王の令旨」なのか一ノ谷の戦いの段階なのか。
あるいは鎌倉末期であれば今は正中の変なのか、それとも「元弘の変」なのか。

前者であればまだ先行きは遠いし、このあと一時的にせよ平家も鎌倉北条氏も勢力を盛り返している。
後者なら「終わりの始まり」である。

ここを見誤ると全てが水の泡である。

先週国会前の2万5千人の集会はすごかったと思う。しかし私見では安部政権を倒すにはまだまだ足りない。

まあ60年安保の30万人までは無理かもしれないが、それに相当する人数が集まれば、60年安保当時に岸内閣総辞職の再現になるかもしれない。

いずれにせよ絶対的に強かった安部政権が揺らぎ始めたとはいえ、まだ政権を倒す道のりは遠い。

そのためには

1.野党は安保法制を初め年金問題の追及の手を緩めるな。審議未了廃案を目指せ
2.我々一般庶民は声を揚げ続けよう。安部政権退陣まで続けよう

安倍政権を壇ノ浦まで持って行かなくてはならない。そこまでの道のりはまだ遠い