KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

facebookが仕様変更、個人情報販売を阻止する方法

前々から噂では聞いてましたがどうやらこれが現実になるようです。
(長文注意)

■Here's How To Opt Out Of Facebook's New Plan To Sell Your Browser Data
http://www.businessinsider.com/how-to-opt-out-of-facebook-plan-to-sell-your-browser-data-2014-6

英語の記事でしかも日本では殆ど報じられていないので、わからない人も多いでしょうが、一言で要約すればfacebookユーザーのブラウザーの履歴を吸い取り、それをfacebookの広告主に売るという機能を近々導入する」

ということをこの記事は述べています。

このまま何もしないでfacebookを使い続けるとどうなるかといいますと、たとえば皆さんがどこで何を食べた、といった情報をFBで上げると「このユーザーはこの料理が好みだ」という情報が個人情報とともにFBのクライアントに自動的に行くようになります。女性ですと化粧品を始め、あまり知られたくないプライベートな購入情報まで個人情報込みでFBの広告主に行き、皆さんのページやFBのメルマガ等に集中的に広告が表示されます。あなたがどういう趣味でどんな日用品を愛用し、彼氏や彼女とどこでデートした、なんていうプライベートな情報まで広告主につつぬけになります。

実はこれと同じことを既にGoogleがやっています。ですからgmailにはあまりプライベートな情報は書かない方がいいです。Google Chromeも使いやすいですがその機能があるので私は使うのをやめました。

つまりわかりやすくいえばGooglefacebookも名簿業者よろしく皆さんのプライベートな情報を自由に売り買いし、しかもこれはとても高く売れる情報なのでGoogleFacebookもそれによって多大な利益を手にします

驚いたことにアメリカという国はそういう個人情報、クレジットカードで何を買ったなどという個人情報を売り買いする、ということが犯罪だという感覚がなくクレジットカード業界でもそういう情報が当たり前のように売り買いされています。(寧ろネットマーケテイングの一手法であるかのようにいわれています。だから私はネットマーケテイングの連中を信用しない)日本は「個人情報保護法」でそれが禁止されていますが、Googlefacebookkと同じようなシステムを持っているのがセブンイレブンのNanakoです。Nanakoを使うとどこのコンビニで何を買ったという情報が全てセブンイレブンのサーバーに記録されます。但しNanakoの場合はその情報を第三者に売っていないため「個人情報保護法」をすりぬけていますが、我々ユーザーにとってあまり気持ちのいいものではないことは事実です。(だから私はNanakoは使いません)


そしてそれを避ける方法があります。記事が英語なので英語が苦手な方のために翻訳します。勿論この避ける方法を使わなくても広告の表示を止める方法はあります。しかしこれだけでは基本的な問題の解決にはなりません。

Googleもそうですがfacebook経由で皆さんのプライベートな情報、ブラウザ履歴流出を防ぐにはブラウザにある「トラッキング機能」を止めないといけません。

<PC モバイル共通> 
この機能は皆さんがふだん使うブラウザーには「トラッキング機能」があり、Googleもそうですがfacebook経由で皆さんのプライベートな情報、ブラウザ履歴流出を防ぐにはブラウザの「トラッキング機能」を消す方法があります。

手順
1.まず次の"Digital Advertising Alliance opt-out, "というサイトに飛びます
http://www.aboutads.info/choices/

画面がこんな状況になりますが、ブラウザが対応可能かどうかのチェックをしているので問題はありません。

2.黒い枠がなくなったら図を赤丸でかこんだ場所をクリックします。

するとその場所に下に広告主の名前がずらっと出てきます。
3.なるべく一番上の「全てをチェック」をチェックしてください。

4.一番下の「Submit your choices」をクリックして終わり。

これであなたのパソコンのブラウザはfacebookにトラッキングされなくなります。

<モバイルの場合>

実はモバイルの場合はもう一か所設定が必要です。一応記事に書いてあることをそのまま翻訳していますが、機種によって微妙に違うようです。但しどのスマートフォンも広告のトラッキング機能をブラウザに備えていますからその機能をオフにすることが重要です。

(1) i phone の場合

1 「設定」アプリを起動
2.「プライバシー」タップ
3、「広告」をタップ
4.「追跡型広告を制限」を御にする。

(2) Android の場合
1. facebookのApplication マネジャーの「設定」を開いてトラッキングを禁止する
もしくは
2.Virtual Private Network (VPN) を起動すれば自動的に広告追跡を止めることができる

記事に書いてあることは以上です。

備えあれば憂いなし。自分の個人情報を流されたくない方は上記の対策を取られることを強くおすすめします。

私はネットに対して消極的な人間が多い音楽業界の中で私は早くからITを使っていたこともあり、またIT関係の会社とも仕事上でコンテンツ制作を含む内容を取引したりしていた関係で, 実感としていえるのは有名IT企業の方が経験上あまり信用できないことが多いというのが率直な印象です。寧ろ無名だが地味に仕事している会社の方が信用できる場合が多いです。

IT業界は最近でこそ「セキュリテイ」なんて言い出していますが、それは「セキュリテイ」がもうかることに気づいたからで、基本的には「情報やコンテンツはいかなる場合も自由に行き来すべきだ」という基本理念は変えてないはずです。今回のザッカ―バーグのfacebookの仕様変更はそういう風潮がネット内で根強くあることを証明しています。

私は実は「ソーシャルネット」は大好きですし、実にすばらしいなツールだと思っています。これを通じて多くの仲間、友人を得たのは事実です。しかしそれはあくまで情報やネットワークを「コントロール可能」な状態で使うという条件付きです。

いまだに一部のITコンサルタントエバンジェリスト(私はこの言葉も大嫌い。エバンジェリスト=聖書の福音者という意味だがてめえ何様だといいたくなる。上から目線ーお前らは俺の言うとおりにしろという思い上がりを感じます)の中でソーシャルネットの情報は全て「全体に公開」にすべき、友人も無制限に承認すべき、などと無責任なことをいう輩がいまだに少なくありません。こういう奴らは絶対に信用してはいけません。

特に女性の方は見ず知らずの男性とソーシャルネットでつながる、なんてことは危険ですから絶対にやめて下さい。実際それでストーカー事件や殺人事件にまで発展した例も少なくないです。FBは5000人まで友人申請可能ですが、5000人も集まればネットの3割くらいを占めるといわれるアホでヒマな「ネット住民」が混じっていてもおかしくないです。この「ネット住民」の中で人格的にまともな奴は殆どいない、といっていいです。中には本当に危険な人物がいます。そういう人間は忌避するに限ります。ソーシャルネットは友人が多ければいいということではないのです。かくいう私も原則「リアルにあった人」のみを友人にしています。かつてmixiでひどい目にあったことがありますのでね

いずれにせよ個人情報やコンテンツを蔑ろにするような会社、セキュリテイがいい加減な会社はどんな有名な会社でも私は信用しません

今回の事態で以前書いたことを思い出しました。

かつて日本国内のソーシャルネットで圧倒的なシェアを持っていたmixiが上記のグラフの「運営による改悪」がきっかけでユーザー離れを引き起こし現在の衰退状況をもたらしました。正直私にはfacebookのこの仕様変更はmixiの凋落が始まった店頭公開の時と少しダブって見えます。ソーシャルネット時代そのものの終わりの始まり、にならなければいいな。とも思っています。facebookがかつてmixiが進んだような道を歩み始める、今回の仕様変更がその始まりにならなきゃいいと思いますがね

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