KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

民主党には新党立ち上げを含む0からの出直しを

参議院選挙から4日経ちました。
公明党がいるとはいえ事実上の自民党の1党支配の復活という現状

既に安部政権はあちこちで暴走の兆しを見せています。重大な懸念を表さざるを得ません。
■政府・自民、武器輸出三原則の再緩和論
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0401Y_U3A200C1EA2000/

実は単純に得票数であげれば野党の得票数と自民党の得票数では野党が上回っています。

にも関わらず自民圧勝

これは小党が分立した結果野党が野党同士の票を食い合ったというのが現実かもしれません。

となるとやはり小党分立が続く限り、自民圧勝の構図は変わらない、ということになります。

今回の選挙に関して各方面の論客のコラムが出ています。細かいところを見れば賛同できるところできないところありますが、共通しますのは次の2点です

1.自民党の1強状態での「暴走」国会の機能不全の懸念
2.民主党は解党を含め0からの出直しをせよ

現在野党で一番元気なのは共産党になりますが、そうはいっても共産党の組織自体は自民、公明の組織と比べますと元々が弱体ですので、結局自民党と対等に戦える潜在能力を持った野党は民主党しかありません。しかしその民主党が見る影もないほどの衰退ぶり。二大政党など完全に今は昔の話です。
しかしこのままでは弱すぎる野党で事実上の自民党一党支配の状態となり、憲法改正の具体的作業や手続きはすぐには行われないにせよ、現在の国会の状況は民主主義としては危機的な状況であるといわざるを得ません。

果たして民主党は復活できるのか?先行きは厳しいといわざるを得ないですね。そもそも民主党「大反省会」を見てもなぜここまで民主党の支持が落ち込んだのかについて民主党幹部がきちんと理解しているとは思えませんでした。少なくとも「どう反省しているのか?」というのが有権者には伝わっていません。それは今回の参議院選挙の結果からも火を見るより明らかです。頼みの綱の無党派層の心は完全に民主党から離れています。

民主党が支持を失った理由は次の3点が揚げられます
1.沖縄の基地県外移転を含め「マニフェスト」にあった政策の大半を実現できなかったこと
2.沖縄の尖閣問題や東日本大震災の非常時の危機管理がお粗末だったこと
そしてこれが最大の原因だと思われますが
3.「やらない」と言っていた消費税アップをやってしまったこと

特に上記3.ですがこれによって民主党」は嘘をつく政党、というイメージができあがってしまったこと

結局民主党「大反省会」そこの部分を反省している点が有権者には明らかに伝わっていない、というのが最大の問題ですね。

民主党公認者の中にはわざと民主党という標示を小さくして選挙運動していた候補もいると聞きます。それだけ民主党は企業でいえばブランドイメージがくずれてしまった、悪いイメージの企業と同じですね。

ここから再生するのは容易ではありません。少なくとも民主党という名前のままでは不可能に近いといっていいかもしれません

少なくとも民主党を一旦解党し、別の新党を立ち上げるか、それと同等のことを考えるしかないでしょう。
その際に大事なことは次の二点ですね。
1.管直人氏、野田佳彦氏のような失敗の責任者たちを追い出す、もしくは新党には参加させない、
2.やらないと言っていた消費増税を行った「嘘」を民主党所属の政治家全員が真剣に国民に詫びる

そこから始めるしかありません。

しかもその新党をもし作る場合は単なる数合わせで人を集めてはいけません。

一番大事な基本政策の合意ができるのかどうか、ここがポイントです。現在の民主党の中でも実は以下の点はバラバラです。これでは国民の支持は得られません

1.原発は推進か脱原発
2.経済政策は(TPP推進(*注)かどうかも含む)新自由主義路線か「弱者に配慮する」のか
3.財政再建(消費税の件も含む)をどうするのか
4.改憲が護憲か、少なくとも日本国憲法の基本精神を尊重するのかどうか
5.官僚中心の政治か、「脱官僚」を目指すのか

(*注)TPPは基本的には新自由主義的な経済運営を念頭においてあり、当然ながら「弱者保護」とは相いれない部分があります。

これら全てを合意した上で社民党も含む野党勢力を結集していけば、また支持の構図は変わるかもしれません。今の民主党には前原氏や岡田氏を含む新自由主義者も多いですから、どのくらい結集できるかわかりません。

あと私見では民主党が失敗した最大の要因は上記5.脱官僚に失敗したのが原因ではないかと思います。結局官僚に情報管理され、最後の野田政権に至っては完全に「官僚の操り人形」に堕ちてしまった。それが結果的に国民に「嘘をつく」結果になってしまい、民主党というのが再起不可能に近いくらいの悪いイメージにしてしまいました。

そのためもし新党で再出発するのであれば官僚に負けないくらいの政策ブレーンを独自に構築する必要があります。これは簡単なことではありませんがやるしかないでしょう。

お断りしておきますが私は別に民主党支持者ではありません。過去民主党に投票したことがあったのは事実ですが、野田政権以降は民主党には投票していません。

しかしこのまま自民党の実質一党支配、しかもきな臭い臭いをばらまいている安部政権が日本社会にとって取り返しのつかなくなるような暴走をすることを強く懸念します。それに対抗するには強い野党を作るしか方法がありません。このままでは国会も民主主義も機能しなくなります。

幸か不幸か次の国政選挙までは余程がことが起きない限り3年あります。その3年の間に態勢を立て直してもらわないと困ります。
是非とも民主党の幹部の方にはこの点をご一考願えればと思います。