KyojiOhnoのブログ

作曲家、編曲家、ピアニストそして製作会社の経営者ですが、ここでは音楽以外の社会一般のことの雑感について書きます。

安倍晋三が憲法改正にこだわりリベラリズムを憎む理由

参議院選挙まであと一週間。
「ネットで選挙活動」ができる初めての選挙と話題ではあるが、残念ながらこのままいくと自民圧勝、絶対安定多数獲得の流れは変わりそうにない。
いろいろと「悪あがき」はしているものの、あとは投票率次第。それも憲法改正原発再稼働、TPPと特に若い世代が一番割を食う可能性が高いのだが、その中で最も今後影響を受ける肝心の若い世代、特に20代の投票率が格段に低い(37%) twitterで私も投票を呼び掛けてはいるものの、投票率ーとりわけ20代30代の投票率があがる見込みは正直そんなに高くはない。いくら云っても行かない奴は行かないだろう。

しかし今回はよくも悪くも正々堂々と「ネットで選挙運動」ができる最初の選挙でもあるから、「悪あがき」かもしれないが自民+公明での参議院2/3以上獲得という事態を阻止するためにできることをやろうと思っている。日本という国の未来のため..

さて、これだけ反安倍政権の色を明確にしている私だが意外に思うかもしれないが、実は安倍晋三と私は同じ大学出身である。学部は違うが先輩後輩でもある。
にも関わらずこれだけ反安倍の姿勢を貫いているのは同じ大学だけに安倍晋三という人物の実像をある程度把握しているためである。

安倍晋三自民党代議士の安倍晋太郎の長男として生まれているが、父親安倍晋太郎の妻は岸信介元首相の長女である。つまり安倍晋三岸信介元首相の外孫にあたる。


岸信介1896-1987
岸信介はあの悪名高い東条英機内閣で閣僚を務めた元内務官僚で、満州での様々な悪事にも関わったとされ、首相辞任後も「昭和の妖怪」「黒幕」といわれた人物である。いわゆる60年安保騒動を強引な手法で引き起こした人物である。いわゆるA級戦犯にもかかわらず、巧みに処罰を逃れ、サンフランシスコ講和条約以降に公職復帰を果たした人物である。

この岸信介の悲願は「自主憲法制定」

そうそれでピンときた人も多いだろう。

そう安倍晋三という男はこの「昭和の妖怪」から強い影響を受けて育った人物なのである。岸信介理想の孫といっても過言ではない。


私の母校、成蹊大学安倍晋三の小学校時代の有名な話がある。
その安倍晋三が成蹊小学校在学中の頃、ちょうど国会での安保騒動のさなか、晋三少年の席の周りに同級生の男子生徒が「安保!」{反対!」と叫びながら晋三少年の席の周りを取り囲んで囲むように歩くという行動を連日のように行った。まあ今でいう「いじめ」かもしれないが、晋三少年は毎日泣いて家に帰ってきて、学校でも問題になったという。安倍晋三は実は「いじめられっこ」だったのである。

「いじめ」を受けた人間はトラウマになる。その経験から晋三少年は左翼運動だけでなくリベラリズムそのものを憎むようになったようだ。それが安倍晋三の政治信条に大きく影響したのは間違いない。


そしてくどいようだが自民党の「憲法改正草案」
http://t.co/mumLGbt6Th
これも何回も書いているが、問題点は多々あるけど特に恐ろしい改悪点である。

日本国憲法改正草案 現行憲法
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない 第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
(人としての尊重等)

十三条 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。
十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

<-- 11文字目の個が消えている。原文には傍線まで引いてある。生き物としての人間は尊重するが、個人の存在は認めたくない・・そんな思いを込めてか?
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する

2 前項の規定に関わらず公益及び公の秩序を害するような目的とした活動を行い並びにそれを目的とした結社の自由は認められない。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する

<-- これでは政府が公益及び公の秩序を害すると考えればどんなものでも弾圧が可能になってしまう

戦前の悪名高き治安維持法の制定を念頭に置いていると思われても仕方がない。
第二十九条 財産権は、保障する

2 財産権の内容は、公益及び公の秩序に適合するように、法律で定める。この場合において、知的財産権については、国民の知的創造力の向上に資するように配慮しなければならない。
第二十九条 財産権は、これを侵してはならない

<-- 意味が違う。これだと、手を突っ込むことが可能となる?

? 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。

まずこれを「ただの草案だ」などというのは詭弁だ参議院選挙の公約として「憲法改正」を揚げていて、なおかつ自民党の公式サイトにこの草案がアップされている以上、この草案どおりに改憲するのが自民党の公約である、と考えるのが妥当である。もし違うというのならそもそもこの草案自体をアップすること自体おかしい。

そしてこの憲法改正草案」を見て、ピンときた。これはまさに安部晋三の祖父の岸信介が悲願とした改憲の内容そのものである、ということ。

平たくいえば明治憲法の事実上の復活である。

そしてその皮切りとしてまずは96条の改正。

だが96条の改正が達成できてから安倍晋三はその本性を現し始めるだろう。

これも何回も書いた。

憲法改正達成

        

なし崩し的に9条戦争放棄

 12条(基本的人権

 21条(言論、集会の自由) 改悪

今回恐ろしいのは安倍晋三が沈着冷静に1つ1つ着々と自分の最終目的に向かって動いていること。そして何も気づいていない大多数の日本国民の洗脳に見事なまでに成功している点だ。

それを少しでも阻止するためには、投票率を上げるしかない。たとえ無理でも少なくとも昨年の衆議院選挙よりは上げなければならない。

特に20代、30代、頼むから今回だけは投票してくれ!

それも自民党公明党、維新の会以外の政党に投票してくれ!

それができなければこの国の民主主義は終わってしまう

大野 泰史

kyojiohno@yahoo.co.jp

今回の選挙法改正のガイドラインに乗っ取ってブログ記事を書いています。尚、私自身は特定の政治団体とは一切関係ないことを付記しておきます。

                                                        

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