富士山の世界遺産
といっても構成資産から三保松原(みほのまつばら)(静岡市)の除外を登録の条件となっているようですので、まあ完全な形ではないようですが取りあえずは登録されてよかったですね。
といいたいですがヘソ曲りな私はこの話を聞いて夏目漱石の「三四朗」からの一節を思い出しました。
主人公の三四郎が大学の教授、広田先生と電車で会話した時に一節
「富士山ーあれが日本一の名物だ。あれよりほかに自慢するものは何もない。ところがその富士山は天然自然に昔からあったものなんだからしかたがない。我々がこしらえたものじゃない」
<中略>三四郎 「ですが、日本はこれから発展していくですう」
広田先生 「滅びるね」
この広田先生は実は漱石自身ではないかと思うのですが。
実際長い目で見れば広田先生の予言は当たったと思います。この話は日露戦争直後の日本を舞台にしていますが、実際四十年後の日本は太平洋戦争で実質「滅んだ」ようなものだからです。
この歴史の繰り返しが起きないことを祈ります。
今この時の日本と今の日本、非常に似ていると感じるのは私だけでしょうか?